例えばこんな従姉殿   作:紅シズク

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ポリジュース薬作戦の顛末

マクゴナガル先生が扉を叩くと扉は音もなく開いた。

マクゴナガル先生に続いて私とハリーが扉をくぐるとそこは明らかに校長室であった。

壁に歴代校長の写真だか肖像画だかが飾られていた。

「ふたりとも、ここで待っていなさい」

そう、マクゴナガル先生は告げてどこかへ…恐らくダンブルドア先生を呼びに行った。

ハリーと私は顔を見合わせた。

「…僕達、どうなるのかな」

「…まだ重要参考人兼容疑者の一人であって犯人と断定されたわけではないと思うわ」

だが、ハリーが言ったように真実薬を飲むとなるとポリジュース薬の密造についても話してしまうかもしれないな、と私は思った。

「あ…組分け帽子だ」

ハリーは棚にあるみすぼらしい帽子を見つけていった。

「…かぶってみてもいいかな」

「ああ、組分けの事を聞くのね。多分答えは変わらないと思うけれど、かぶりたければかぶればいいんじゃない?」

私は組分け帽子がハッフルパフ以外の三つの寮のいずれに入れるか悩んだ挙句にレイブンクローを候補から外し、ハリーが望んだという理由でグリフィンドールに組分けした事を知っていたし、スリザリンが組分け候補に挙がっていたことを最近悩んでいるとも知っていた。

ハリーが帽子をかぶってブツブツと会話をしているのを観察していると、ハリーは帽子を脱いで苦々しい表情をした。

「どうだった?」

「僕がグリフィンドールに入る事を強く望まなければスリザリンにしたかもしれない、って」

「そう。ならそれでいいじゃない…私なんて、レイブンクローに乗り気だったのにグリフィンドールに入れられたのよ」

私がそう言った時、ゲッゲッという奇妙な鳴き声がした。

そちらを振り向くと扉の裏側に金色の止まり木があり、羽根を半分むしられた七面鳥の様なよぼよぼの鳥が止まっていた。

私達がその鳥を見つめていると尾羽が何本か抜け落ち…鳥が炎に包まれた。

あっけにとられていると鳥は火の玉になり、一声鋭く鳴いたかと思うと一握りの灰を床に残して燃え尽きてしまった。

「不死鳥…?」

灰をよく観察しようとハリーと共に扉に近づくと突然扉が開き、ダンブルドア先生が陰鬱な顔をして現れた。

「ダンブルドア先生、不死鳥を飼っていらっしゃるんですか?」

ハリーがそう言って床の灰を指すとダンブルドア先生は微笑んだ。

「よく勉強しておるの。そうじゃよ、儂のペットのフォークスは不死鳥じゃ…ごらん」

ダンブルドア先生はそう言って灰の中から小さなくしゃくしゃの雛を掬い上げた。

「この頃のフォークスは惨めな様子だったのでな、早く済ませてしまうようにと何度も言い聞かせておったんじゃ」

ダンブルドア先生はフォークスを事務机の上に乗せて、自身はその椅子に座りながら言った。

「ちょうど『燃焼日』にこの子の姿を見る事になったのは残念じゃったの。

いつもは実に美しい鳥なんじゃ。羽根は見事な赤と金でな。うっとりする様な生き物じゃよ、不死鳥というのは。驚くほどの重い荷を運び、涙には癒しの力があり、ペットとしては忠実この上ない」

そう言って、ダンブルドア先生は明るいブルーの瞳で全てを見通すようなまなざしを私達に向けた。

その次の瞬間、ハグリットが部屋に飛び込んできて、私達の弁護を始めた。

ダンブルドア先生はハグリッドをたしなめ、私達が犯人だとは考えていない、と告げた。

ハグリッドはその言葉を受けて外で待っている、と校長室を出ていった。

「先生は僕達じゃないとお考えなのですか?」

「そうじゃよ、ハリー」

ダンブルドア先生はそう答えながらも陰鬱な顔をした。

「しかし、君達には話したいことがあるのじゃ」

ダンブルドア先生は長い指の先を合わせ、何事かを考えながら私達をじっと見た。

「ハリー、アイリス、まず君達に聞いておかねばならん。わしに何か言いたい事はないかの?どんなことでも良い」

ダンブルドア先生は柔らかな口調でそう言った。

私の頭の中をスリザリンの継承者事件に関する諸々が駆け巡った。

そして、私は意を決して、口を開こうとした。

「バジリスクかも知れません、先生」

しかし、一瞬早く、ハリーがそう言った。

「噂になっているので既にご存じかも知れませんが、僕は蛇の言葉がわかります。ミセス・ノリスが襲われた夜、実は僕だけが聞こえる、何者かの誰かを殺そうとする声を追って現場に行きました…その事から、犯人…と言うか凶器は蛇系の魔法生物である可能性が高いと考えます。

蛇系の魔法生物は総じて長命なので、本当にサラザール・スリザリンの秘密の部屋の化け物が凶器だとすれば、1000年の年月にも耐えられるのは蛇系の魔法生物である可能性が高いです」

「なるほど…理由はそれだけかの?」

「ほかにも、いくつかその推測を補強する状況証拠はあります。僕達は蜘蛛がホグワーツ城から逃げ出している場面を何度か見ました。文献によれば、蜘蛛はバジリスクを恐れます。

それと先ほどハグリッドが、雄鶏が殺されたと言っていました。それは今学年に入って2羽目だという事です…バジリスクの弱点を考えれば、犯人はスリザリンの継承者である可能性があると思います。

加えて、ミセス・ノリスの時は水たまりが床にありましたし、コリンの時はカメラが、先ほどはニックが間に挟まっていたと考えれば、被害者の生者は皆、直接バジリスクと目を合わせていない可能性があります。それで、バジリスクの死の目線の効果が弱まったとすれば…」

「なるほど…言いたい事はわかったよ、ハリー。確かに辻褄は合う…断定はできんが対策は取るべきじゃな。だがハリー、君にはつらい思いをさせるかもしれん…バジリスクをわずかでも制御できるのは蛇語による命令だけとされておるからの」

「いいえ、先生。誰かが死んでしまう事に比べれば大した事はありません」

「ほかに何か言いたい事があれば聞くが、何かあるかの?例えば犯人について」

「…残念ながら、犯人についてはさっぱりです…ミセス・ノリスが襲われた時の言動からドラコ・マルフォイを疑ってはいますが一切証拠はありません…僕の方が状況証拠では不利なくらいです」

「なるほど…アイリスは何かあるかの?」

「いいえ、私が知っている事は全てハリーが申し上げました」

私はそう答えた。

 

その日の午後の授業は中止となり、全ての生徒は各寮から外出が禁じられ、臨時の職員会議が開かれた。

その結果、いくつかの事が決まり、寮監の先生から各生徒に通達がなされた。

まず、安全対策として、守りの呪文が施されたゴーグルの配布が決まった。

寮の中と授業中以外は常にそれをつけておかなければならない…それはクリスマス休暇明けに全校生徒に配布されるらしい。

それまでの緊急措置として、寮から出るのは授業と食事のみが許され、いずれも先生が最低一人引率につく事となり、クィディッチの練習と試合を含めたあらゆるクラブ活動が禁止となった。

一応、ゴーグルが配布された後は、夕食後、朝食の時間まで一切の外出が禁止されるだけに制限が緩和されるそうだ。

クィディッチチームのキャプテンであるウッドは抗議の声を上げていたが、まあ、通らなかった。

そして、一つ困った事は、ポリジュース薬がダメになる公算が高い事だった。

ニックとハッフルパフ生が襲われた為、殆どの生徒が逃げ出すようにクリスマス休暇に帰宅するにもかかわらず、マルフォイとその手下二人は帰宅しない為、ポリジュース薬作戦を実施するには悪くないシュチエーションなのだが…肝心のポリジュース薬を煮ているマートルのトイレにアクセスできなければどうしようもないし、ある程度行動の自由が得られる頃にはポリジュース薬は煮詰まり過ぎてしまうだろう。

だったら私も帰宅しようかなという気分になっていたが、ハーマイオニーはポリジュース薬作戦をあきらめられず、ハリーに透明マントを借りてまで夜中にマートルのトイレに薬の手入れに行くほどの熱の入れようだった為、私は帰宅を諦めた。

 

クリスマス休暇がやってきた。

ウィーズリー兄弟と私達以外誰もいないグリフィンドール寮で皆は呪文の練習をしたり、爆発スナップをしたり、マクゴナガル先生がマダム・ピンスと交渉して本来の貸し出し制限より多めに借りられた図書館の本を読んだりと楽しく過ごしていた。

そしてクリスマスの朝…ハーマイオニーの苦労が実った。

「メリークリスマス、アイリス」

そう言って私を起こしたハーマイオニーの手には私へのクリスマスプレゼント…上等な羽ペン…と出来上がったポリジュース薬を詰めた瓶が握られていた。

「メリークリスマス、ハーマイオニー。ついにできたのね」

「ええ、後は変身したい相手の一部を入れれば完成よ…休暇明けが楽しみだわ」

しかし、ポリジュース薬を使う機会は予定より早く訪れた。

学校からのクリスマスプレゼントとしてクリスマスディナーの場で学校に残っている面々に守りの呪文がかかったゴーグルが配られたからだ。

これにより、クリスマスの午後は寮を出て自由に過ごして良い事になった。

そして割とガバガバな作戦が急遽、実施された。

第一段階はマルフォイの手下二人から髪の毛をむしり取り、隔離する為の作戦だった。

急ぎ用意した眠り薬入りのチョコレートケーキをこれ見よがしに彼らの進路上に置き、食べるのを期待するという作戦である。

所が、コレは成功してしまった…あのバカ二人は大広間に居残ってたっぷりデザートを食べた後だというのに拾い食いをして、眠りこけた。

ハリーとロンと私の三人で苦労して彼らを玄関ホールわきの物置に二人を隠し、髪の毛を毟り、靴と彼らに支給されたゴーグルを拝借した。

その後マートルのトイレでハーマイオニーと合流した。

そこでハーマイオニーは洗濯物置き場から大きいサイズのローブを調達して待っていた。

「そう言えば、アイリスの分の薬は?」

ロンが言った。

「ポリジュース薬自体は四人分煎じたけれど、変身相手の一部が手に入らないからないわ」

「「えーズルい…」」

私とロンの言葉が被った。

「ポリジュース薬の効果を体験できるだなんて羨ましいわ」

「じゃあ、代わるかい?」

「だめよ、アイリスはマルフォイの尋問に乗り気じゃないじゃない」

「それは…ねぇ…?もう何度も言っているけれど、いくらマルフォイが口が軽いからって談話室でそんな自白をするとは思えないし…マルフォイが血統を気にしてウィーズリー家の兄弟を…特にロンをターゲットから外すなんて事できる思う?」

「と、言う訳で尋問に乗り気ではない貴女はメンバーから外れてもらいます。もう一人分、スリザリンの誰かの身体の一部が手に入っていれば別だったけれどね」

ハーマイオニーが言った。

結局、眠らせている二人が目を覚ます前に、という事で私とロンのどちらがポリジュース薬を飲むかという議論は早々に打ち切られ、私以外の3人がポリジュース薬を飲む事になった。

黒い泥の様な、水あめの様なドロッとしたポリジュース薬をハーマイオニーは一人分ずつ、注意深く用意してあったグラスに注いだ。

その後、それぞれ変身したい相手の髪の毛を薬に加えた。すでに冷えているにもかかわらず、薬はシューシューと泡立って変色した。

その後、ハリーの提案で三人は別々の小部屋に靴と着替えのローブを持って入り、薬を飲んだ。

少しして、ハリーとロンはマルフォイの手下二人に変身して出てきたが、ハーマイオニーは出て来なかったし、呼びかけても出てくることを拒んだ。

なんとなく状況を察した私はハリーとロンに作戦を決行する様に言ってトイレに残った。

「ハーマイオニー、動物の毛だったのね」

「ええ、そうよ!やっちゃったわ…どうしましょう…この薬、動物変身には使っちゃいけないのよね…ああ、どうしましょう」

「…ただの解毒ならベゾアール石の予備をあげればいいんだけれどこの場合は魔法薬による変身事故に当たるからベゾアール石は効かないと思うし…医務室に行きましょう?

マダム・ポンフリーはうるさく詮索する人ではないし、興味本位で作った魔法薬での事故、で誤魔化せるわ」

「…うん…でもすぐは無理…本当に猫になっちゃっているから扉を開けられないわ」

「…開けていい?いいならアロホモラで開けるわ。治療は急いだ方が良いもの」

「…お願いするわ」

という事で、私は解錠呪文を使用し、ハーマイオニーのいる個室の扉を開いた。

そこにはハーマイオニーが変身したらしい、とても大きな黒猫の様な何か頭だけ出してローブに包まっていた。

私が何か言う前にマートルが壁をすり抜けて個室に侵入してきて、下品な笑い声をあげた。

「あっはっはっ、本当に猫みたい!でも猫になり切っていない化け物ね!これは酷いわ!」

確かに、ローブの下のシルエットは巨大な猫と矮小な人間とが混ざっている様な奇妙な感じであったし、あくまで見えているのも猫の様な何かの頭部、である。

「…急ぎましょう」

マートルの言葉にハーマイオニーがびくりとしたが、それを無視して私はポリジュース薬の残りが付着したグラスをポケットに突っ込み、ハーマイオニーをローブごと両手で抱きかかえた。

「ちょっ、アイリス!?」

ハーマイオニーが私の腕の中で抗議したが私はトイレの外に向かいながら言った。

「そんな体で歩けるの?」

「…多分難しいわね」

マートルが付きまとってハーマイオニーをからかうのを無視して私は医務室に急いだ。

 

「マダム・ポンフリー、すいません、急患です」

「どうしました!また誰か襲われましたか!?」

「あーいえ…魔法薬での変身事故です」

私はそう言って医務室の床にハーマイオニーをそっと降ろした。

「…この猫の様な奇妙な生き物は…?生徒の誰かですか?」

「ハイ…ハーマイオニー・グレンジャーです。興味本位で調合した魔法薬を飲んで…これがその残りです」

そう言って私はグラスをミセス・ポンフリーに渡した。

「…状況はわかりました、ポリジュース薬に猫の毛が混入したようですね」

グラスに付着した薬に何らかの呪文…恐らく、スカーピンの暴露呪文かそれに類する成分特定の為の呪文…を唱えたマダム・ポンフリーはそう言って慌ただしく動き出した。

「ミス・グレンジャー、まずはこれをお飲みなさい」

そう言ってマダム・ポンフリーはハーマイオニーに一つ目の薬を飲ませた。

ハーマイオニーから黒色の霧が上がり、ローブの上から見える骨格は人間のモノに戻った。一つ目の薬は変身薬用の汎用解除薬だろう。

しかし、顔は骨格こそハーマイオニーに戻っていたが、ローブの外に出ている部分から把握できる限り、全身毛だらけで猫のひげと尻尾も生えており、瞳も耳も猫のモノであった。

「ふむ…では次はこれを」

そう言ってマダム・ポンフリーは二つ目の薬をハーマイオニーに渡した。

ハーマイオニーが薬を飲むと徐々に猫の尻尾と耳は消えていった。

「…よろしい。完全に元に戻るには半月はかかります…一か月はかからないとは思いますが。

この薬を飲んだのはこの子だけですか?」

「その薬を飲んだ患者はハーマイオニーだけです」

ハリーとロンにはポリジュース薬は正常に作用しているし、厳密にはポリジュース薬は変身対象の身体の一部を加えた時点で完成であるので。

「…わかりました。ミス・グレンジャーは暫く医務室に泊りです」

そう言ってマダム・ポンフリーは私を医務室から追い出し、ハーマイオニーに3つ目の薬を用意し始めた。

 

マートル(実は医務室にまで入って来てハーマイオニーをからかっていた)と共にトイレに戻り、ゲラゲラ笑いながらハーマイオニーの事をぺちゃくちゃ話しかけてくるマートルを適当にあしらって撤収準備をしていると、ハリーとロンがトイレに駆けこんできた。

「お帰りなさい、首尾は?」

「…マルフォイは白だった、少なくともゴイルとクラッブにもそう振舞っている。

得られた情報は前回秘密が開かれたのは50年前だって事と、その時、マグル生まれが一人死んでいるって事だけ」

ハリーがメガネをかけて鏡で自身の顔を確認しながら言った。

「あとはマルフォイ家の応接間の床下に闇の魔術の道具を隠した秘密の部屋があるって事くらいだな…ハーマイオニーは?」

「猫の様な生き物に変身してしまって…医務室で治療中よ。大分戻ったけれど最低半月は治療にかかるって」

「…猫の毛だったんだね…それは大変だ」

「どういう事だい?」

「ああ、ロン。ポリジュース薬を動物変身に使うと上手く変身できないうえに薬の効果が切れると変身しようとした動物の特徴が色濃く残ってしまうんだ」

ハリーがロンに説明した時、どこかに行っていたマートルが戻ってきた。

「あら、あなたたち、戻ってきたのね。それより医務室に行ってみなさいよ、尻尾と耳は消えたけどまだ毛むくじゃらのあの子が見られるわ!傑作よ!」

そう言ってマートルは愉快そうに笑った。

 

 

 

結局、ハーマイオニーが医務室から出てきたのは1月の下旬だった。

私達はそれまでの間、毎日夕食前にハーマイオニーにお見舞いに行った。新学期が始まってからは日々の宿題も届けた。

ハーマイオニーがまだ入院していた1月上旬のある日、夕食後に寮に戻ろうとしているとフィルチがマートルのトイレからの水漏れを処理しながら喚いている場面に出くわした。厳密には、その様子に気付いて廊下を曲がる寸前で止まったのだが。

フィルチがダンブルドアの所に行くらしい事をわめいてどこかに行った後、マートルの泣き声が響いた。

私達はマートルに事情を聞き取りに行ってみる事にした。

で、その理由はマートルの身体を誰かがトイレに流した本が通り抜けたから、らしい。

それを、マートルは自分に本をぶつけたと解釈してヒステリーを起こしたようである。

私達はその本とやらに興味を持って、マートルが流し出してやったという本を探した。

それはボロボロの黒い表紙の小さくて薄い本だった。

幾つかの呪文での検査の後、水浸しのソレをハリーが拾い上げた。

ソレは50年前の日記だった。ハリーがそれを開いてみると最初のページにT・M・リドルとにじんだ文字で書かれていた。

魔法で乾かした後で全てのページを確認したが、何も書かれていなかった。

裏表紙にはロンドンのボグゾール通りにあるらしい新聞・雑誌店の名前が印刷してあった。

50年も前の日記を今更、暖炉にくべるでもなく、トイレに流してしまおうとした理由はよくわからなかったが、とりあえず、私達は寮に戻る事にした。日記はハリーの意向で持ち帰る事にした。

その後、ハーマイオニーが医務室から帰ってきた後に改めて調べてみたが、特に何もわからなかった。しいて言えば、50年前のマグルの品にしてはやけに状態が良いし、ハーマイオニーが『現れゴム』で強くこすっても傷んだ様子もなかったので何らかの保護呪文はかかっているんだろうな、という程度の事がわかっただけであった。

 

 

 

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