二回目イズクとかっちゃん(♀)   作:規律式足

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 9月入ってから仕事とが定時で帰れた日がないです。残業代が出るからと頑張れる歳じゃないのに。

 すいません話が全く進みません。
 キリが良いとこまでなんとかと思いますが、スマホ投稿だから二千字超えると、打つのが見にくいので。
 今後も不定期となります。
 
 


第3話

 

「オールマイト」

 

「私がオフなのにヴィランを追ってたら既に捕縛されていたあっ!?」

 

 下水道から現れたオールマイトは、風呂敷に包まれてるヘドロヴィランと僕の姿を見て素早く状況を察したようだ。

  

「少年、ナイスな手際だねっ!!!!」

 

 良くやったと言わんばかりにグッと親指を突き立ててくれる。

 憧れのヒーロー、オールマイトに褒められる。二回目の人生で積み重ねた成果がでたと嬉しくなって涙がでてきた。

 

「どこか痛いのかい??」

 

「いえ痛くないです。ただ嬉しくて」

 

「HA HA HA感動屋さんだな!?だが誇るがいい。君は君の力でヴィランを捕らえたのだとね。

 でも正当防衛以外でこんなことしちゃ駄目だぜ」

 

「ハイッ!!」

 

 僕の返事を聞いたオールマイトは、持っていたビニール袋からコーラを二本取り出して一気に飲み干す。

 

「?」

 

 胃を全摘してるのに大丈夫なんだろうか。

 そして空になったペットボトルに風呂敷に包まれてスタンガンで気絶しているヘドロヴィランを注ぎ込む。

 なるほど一回目もこうしていたのか。飲み物を無駄にしないとは流石ヒーローだ。

 

「ありがとうございますオールマイト!!」

  

 あ、サイン。

 やめておこう。確か活動限界ギリギリだった筈だし。前と同じなら雄英高校で会えるのだから。

 

「サインなら風呂敷に書いてあるから安心したまえ」

 

「いつの間に!?というかよく書けましたね」

 

 恐ろしく早いファンサービス。鍛えていたのに見逃してしまった。

 

「ありがとうございます!!」

 

「じゃあ私はこいつを警察に届けるので!液晶ごしにまた会おう!!」

 

 ポケットにグイグイとヘドロヴィランがinしたペットボトルを押し込んでオールマイトが去っていく。

 そう、一回目のあの時は飛び立つオールマイトの足に強引にしがみついたんだ。ヒーローに成りたいのに本心では諦めていたから、憧れているヒーローになれる、と肯定の言葉が欲しくて飛びついたんだ。

 だから二回目である今はそんなことをする必要ない。だってなんて言われるか知っているのだから。

 でも、

 

「応援よろしくねーーー「ちょっと待ってください!!」って少年が桃白白みたいに飛び立った私の背中に飛び乗ったァァァ!!」

 

 僕は衝動のまま飛びついた。

 しがみつくのではなく、足場にするような感じで。憧れのヒーローを足蹴にしてるよ僕。

 そして知っているんですねドラゴ○ボール。

 そういえば、オールマイトの始まりはア○パンマンだったと一回目の時に教えてくれたっけ。

 

「あ、ポケットに気をつけてください。ヴィラン落ちたら大変ですから」

 

「冷静だね少年っ?!」

 

 いやーやればできるもんだ。

 

「降りなさい少年。熱狂が過ぎるぞ!?」

 

「風呂敷パラシュートを試す時がついに。忍法ムササビの術もいけるかな?」

 

 うまい具合に凧のように飛べるだろうか。

 

「余裕あるね少年っ!?あとそれは危ないからやめたまえっ!?」

 

「すいません、オールマイト。でも僕は貴方に直接言いたい事があるんです」

 

「OK、OK、わかったから飛び降りたりしないでくれよ(ヴィラン退治してないから活動時間にはまだ余裕あるしね)」

 

 ズンと音を立ててビルの屋上に降りるオールマイト。弱体化してる筈なのに、この機動力だけでもエンデヴァー以上なんだよな。

 

「それで、話とはなんだい少年」

 

 背を向けるオールマイトに僕は言う。

 

「僕は無個性です」

 

「嘘はよくないぞ少年っ!?」

 

 本当なんですけど。

 ただちょっとオールマイトから教わったドリームプランに雄英高校のカリキュラム(発動系個性持ちがおこなう筋力トレーニング)を加えてさらに+αしたのを幼少期からやっているだけで。

 

「無個性だけど、ヒーローになろうと雄英高校に進学するつもりです」

 

「少年の身体能力なら不可能とは言わない。だがそれでも険しい道だよ。誰かを助けるなら警察官や消防隊員という道もある。どうしてそこまで、ヒーローに拘るんだい?」

 

 今度こそ助けたいから。

 失敗した僕に皆と同じ場所に立つ資格なんてないけれど。

 それでも、

 

「助けたいんです。助かって欲しい人がいるんです。泣かないで笑っていて欲しい人がいるんです」

 

 一回目で助けられた人を助けたい。

 一回目で助けられなかった人を助けたい。

 一回目で泣かなかった人に泣いてほしくない。

 一回目で泣いていた人を泣かせたくない。

 皆を助けたい。

 雄英高校で出会う仲間達。

 僕のヒーロー達を助けたいんだ。

 そして誰よりも、僕を救ってくれたヒーロー、オールマイトを。

 

「少年の覚悟はわかった。君にヒーローは命懸けだからと諭す必要はないだろう。だから言おう、待っているぜ、とね!!なに、無個性でも雄英高校に入学できることを私はよく知っているからね!!」

 

 そういえばオールマイト自身が無個性で雄英高校に進学したんですよね。ワンフォーオールを受け継いだのも十八歳の時とか言ってましたし。やはり学生の時から規格外だなあ。

 

「ただこれだけは、言わせて欲しい」

 

「はい」

 

「無個性でもヒーローにはなれるだろう(私も資格とれたし)。でもヒーローである以上、力足りずに個性があればと後悔してしまう事態に直面してしまう日もあるだろう」

 

 それはそうだろう。

 いや、今の僕こそがソレなんだ。

 もっと鍛えていればという後悔が今の僕を形作っている。

 

「折れるなよ、少年!!それが私が君に言えることだっ!!(強い眼差し、いつかの私を見ているようだ。雄英高校進学希望か、根津校長の提案を受け入れても良いかもしれないな)」

 

「はいっ!!」

 

「では、今度こそサヨナラだ。少年、雄英にてまた会おう!!(ムッ、アレはひったくりか?まだなんとか持ちそうだし、行くか!!)」

 

 僕にアドバイスして颯爽と飛び立つオールマイト。そのポケットにはしっかりとヘドロヴィラン入りのペットボトルが見える。

 これなら一回目のようにかっちゃんが乗っ取られたりはしないかな。

 オールマイトに僕の決意を告げた。

 ならばより強く覚悟を決めて、入試までの期間を全力で鍛え抜こう。

 大丈夫、ヒーローの成り方はもう教えてもらっているのだから。

 

「いつもの日常、こんな光景を守らないとね。ワンフォーオール継承者達の時代、あの荒廃した時代のようにしない為にも」

 

 ビルの屋上から僕はそう思いながら町並みを眺めるのであった。

 

「帰ろっか。今日もまたかっちゃん(♀)がエプロン着て晩御飯を作ってるんだろうなあ。何がどうなってんだろこの世界」

 

 母さんも娘(嫁)みたいな扱いしてるのが問題なんだよね。本当にどうしよう。

 一回目の記憶にあるかっちゃん(♂)と微妙にかぶるから精神がバグりそうになるよ。

 未だ来たらざる未来の悩みより、現れ在る現在の悩みに頭を抱えながら僕は帰路につこうとした。

 だが、

 

 ボウッッ!!!

 

 一回目も含めてひどく聞き慣れた爆発音と破壊音が僕の耳へと届いた。

 

「そんな」

 

 巻き上がる粉塵。

 気がつけば僕はソコへ行くために飛び出していた。

 

 





 桃白白的な移動法。
 柱を折って投げて飛び乗るアレ。
 アンパンマンを知るオールマイトは知ってた。

 忍法ムササビの術。
 手と足で布を張り空を滑空しようとする試み。普通に落下しかしない。
 なおどこぞのジャングルの王者は自身の○袋の皮を伸ばして、なんか飛べてた。

 緑谷出久の決意表明。
 もしオールマイトが雄英高校教師にならなかったら伝えられないと考えてしまい、無理して告げた。

 オールマイト。
 無個性で雄英高校に進学できると証明した人。後悔云々は師匠の最後から。

 かっちゃん(♀)。
 半ば通い妻。
 ラブラバと素性は知らないがメールでやり取りしている。かなり為になるアドバイスを貰うらしい。
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