MMORPG〜さらに伝説に〜   作:タメェゴォ!!!

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第1話

 

此処とは違う世界『グランコドル』

その世界にある小さな国『ペドラシア』には三人の伝説が存在する。

 

『重騎士』ゴルドルフ

『剛騎士』エナロス

『堅騎士』ロナスト

 

ロナストは騎士に就任してから一度も領地へ侵攻させた事が無いほどの鉄壁の男。

その姿を見た者は口を揃え「倒れる事無い巨木」と称賛する程の男。

 

ゴルドルフは暗殺者が国へ入り王を殺そうとすると何処からとも無く現れ、絶対に王を守る重き盾として唯一無二の存在とし王からは「我が右手にはエナロスが、左手にはゴルドルフが居るから生き延びてこられた」と絶対の信頼を得ていた。

 

エナロスは国が他国への支援の為に向かった時、これ幸いとエナロス一人に一個師団で襲いかかった。

はっきり言えば過剰戦力な筈だがたった一人の騎士に一個師団は壊滅。

コレを聞き見た国々は「ペドラシアには攻めても攻められてもいかん」と恐怖を教え、昨今までの平和を気付いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり民衆居酒屋。

古い木製店内やドアが随分と西部開拓時代みたいに見える荒々しい店。

そこのテーブルの一角には三人の不細工が座っていた。

一人は分厚く、重く、そして大きい。

一言で纏めると規格外のデブだ。

そして一人はデカく、分厚く、大きい、超絶ドマッチョだ。

最後は頭はハゲ、出っ歯で、くたびれている、おっさんサラリーマンにしか見えない。

 

そう、この三人こそが国で英雄と持て囃されているМ(マッチョ)М(ミート)O(おっさん)だ。

普段は特製のフルアーマーに身を包み顔すらも隠しているので、こうして場末の居酒屋ですら彼等を英雄とは気付かないのだ。

 

「嫁が欲しい!!!」

 

ゴルドルフがエールの入ったグラスを叩きつけ、泣きながらに叫ぶと二人は(またいつものか)と言いたげな表情だ。

 

「今日だって五人のおなごに告白されましたが結局は拙者の名前目当て!

ましてやこんな姿って知ったら引かれますぞ!」

 

「そ、そうだな

うむ、ならゴルドルフよ……筋トレだ!

筋肉は裏切らん!

筋肉は至高!

筋肉こそ自分の愛を受け止める!

そう、全ては筋肉なのだ!!!」

 

「あ……ダメな酔っぱらいモードだった」

 

エナロスは牛乳のプロテイン割り(少しのウォッカを添えて)を飲み、暴走し筋肉への愛を語り始めた。

 

そう,国の誇る三騎士は一皮剥くと実は問題児なのだ。

ゴルドルフは見ての通り足が遅く普通の行軍演習にすらついていけない程で、流石に見かねた王が近衛へ。

そして魔法道具ですぐに自分の元へと召喚される様にすると、驚くことに重心の安定感と重さから暗殺者の剣を無反動で受け止める最高の盾に。

 

エナロスは筋肉の愛が凄すぎるので基本的に一人で行動させてるのだがまさかその度に敵兵を捕まえ、ましてや襲われてもびくともしない筋肉のせいでいつの間にか王の剣と呼ばれる様になった。

 

ロナストはロナストで人付き合いが苦手で取り敢えず辺境にと国境警備を申し出て無事受理されたのが運の尽き。

取り敢えず業務はこなそうと襲い来る魔物や敵兵を弾いているとその中に名の知れた猛将が居たらしく、気付けば鉄壁の男として名を知られてしまったのだ。

 

そう、この物語はММORPG。

つまり規格外のミートと、異常なマッチョと、ハゲたおっさんのRPGだ。

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