不明なユニットが生成されました   作:五足歩行

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ウォ〜ッチッチッチ〜


ウォッチポイント襲撃

『来たか、……付き、クレ……落とす。所詮……量殺……だ、刺激的……やろう……』

 

 遥か上空、5機の巨大な羽を持つ航空機が悠々と空を飛んでいる。更にその上から2つの影あり。

 

『ただ…す事だけを……せたか。とは…もう……諸に…やれん…。』

 

 2機のやる事は航空機を落とすことらしい。次々とエンジンを破壊していく。

 

『1機落と……れて……二千万…程死ん…か。』

 

 どうやら人が収容されているらしい。それも二千万?桁がおかしい。

 

『…八千万…1億。』

 

 明瞭に聞こえる死者数を告げる声。

 

[おはようございます。メインシステム通常モード起動。おはようございます。メインシス…]

 

「ん…ふぁ…」

 

 変な夢を見た。水…

 

 ふぅ、さてと、依頼は来てるかなっと。タブレットで確認する。1件来てた。やったね。

 

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依頼者/シュナイダー

報酬/140,000c又は機体パーツ支給

 

 独立傭兵ジンメル、我々シュナイダーの製品開発に協力頂けないでしょうか。今のACには速度が圧倒的に足りません。更なる空力を、誰にも追いつかれる事のない自由に空を駆ける機体を我々と共に求めてみませんか?参加した報酬として現金若しくはACのパーツを用意しています。是非ともよい返事を期待しています。

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 うーん…怪しい匂いがプンプンする。新パーツに惹かれるが、速すぎる余り死んでしまいそうだ。非強化人間だぞ俺。

 Gとかでグチャグチャのミンチになるんじゃないか?ハンバーグ完成ってね。材料は俺。笑えんわ、申し訳ないけど死にたくないので却下。

 

 うむ、また暇になってしまった。またレイヴンの依頼にあやかろう。

 

「おーすレイヴン、なんか依頼とか来てたりする?」

『おはようジンメル。…そうね、ウォッチポイントの襲撃が来てるわ。』

「ウォッチポイント…あ!エアと会えるのか。暇だし俺も行っていい?」

『了解したわ、ウォルターに伝えてくる。』

 

 よし、急いで準備するぞー。まずは寝癖から、次は…軽く朝食でも取るか。なんか忘れてる気がするけどまぁいいや。

 

 

 


 

 

 目的地に到着。

 

『まずはビル街のSG部隊を片付ける。固定砲台に気をつけろ。』

 

 とりあえずレイヴンについて行く。レイヴンは

今回は両手両肩パルスガンで固めている。またアセンで遊んでる…*1

 

コード15(敵の攻撃を受けている)、ランカーACとリスト外AC。』

 

コード78(支援要請)、応援を…回線が繋がらないだと?』

 

『応援は来ない。焦らず撃破していけ。』

 

 ウォルターさんが電波の妨害をしてくれているのか増援は来ない。一体一体仕留めていく。あっぶねレーザーかすった。

 

『ここは片付いたな。次の地点に向かえ。』

「1番高いビルの屋上に上がりましょう。そこなら奇襲できる。」

「了解。」

 

 レイヴンの指示通り高所に上がると敵が全て見下ろせる。周回者の経験によるアドバンテージ、生かさない手は無い。

 

「ここならフリーに狙撃し放題だな。見ててくれ。」

 

 手動エイムであの固定砲台を目掛けてデトネイティングバズーカを放つ。

 

I won't miss.(外しはしない)…ってね。」

「ヒュウ、味な真似をしてくれるじゃない。」

 

 大当たり。今頃襲撃に気付いても時既に遅し。二門のパルスに焼かれ、5発の爆弾で木っ端微塵に吹き飛ぶ。テン・コードを呼ぶ間もなくいとも容易く残りのSG部隊は掃討された。

 

『敵部隊の制圧の完了を確認。最後の地点を送信する、そこに行け。』

 

 高台から降り、長い道路を渡るとウォッチポイントの全容が見えてくる。でかい。…ん?屋上に機体の影?

 

『ウォッチポイントを襲撃するとは…相変わらずだな?ハンドラー・ウォルター。また犬を飼ったようだが、何度でも殺してやろう。』

『貴様は…スッラか!』

 

 スッラ?アリーナにいた…たしか第1世代の手術から生き延びた超古株。でもなんでここに?…っ痛、後ろからレーザー!?

 

『…!背後から狙撃されているぞ!』

「俺が行こう。レイヴンはスッラに集中してくれ。」

 とりあえずそう言って来た道を戻ってるけど誰も居ねぇ、不審に思いスキャンをするとステルスを施した敵がいた。

 

「なんだコイツは、ステルス纏って後ろからとかかズルいぞ。」

 

 近づいてしまえばレーザーなど当たらない。耐久性はそこまででも無くすぐ壊れた。レイヴンの方は…

 

『619と20は死んだか?私が殺ったのは何番だったか。』

『安心しろ、直ぐにこの犬も殺してやろう。』

 

『くっ…621、奴の妄言に付き合うな。』

 

 なんかウォルターさんとの因果を感じるな。言い方がねっとりして不気味だ。俺には目もくれず只管レイヴンばかりに攻撃を集中させている。…当て放題では?

 

『…チッ、鬱陶しい。おい、お前はウォルターの飼い犬じゃないようだが必ず殺す。そこで震えて待ってろ。』

「はたしてそんなこと言ってる暇あるかなぁ!?喰らえ!」

 

 アサルトブーストで突撃、蹴りを入れて吹っ飛ばした先にはレイヴンがいる。既にアサルトアーマーの起動体勢に入っており射程範囲内に入ったと同時に炸裂。正面から怒涛のパルス連射を浴びせ、後ろは俺のガトリングで装甲を削る。

 

 APが残り6割くらいだったのもあり、あっという間APはゼロ、機体の爆発が止まらない。

 

『ハンドラー・ウォルター…その猟犬は…やめておけ…』

 

『…敵ACの撃破を確認した。621、奴の言葉は気にするな。だが…よくやった。ジンメルもだ。』

「うす。」

 

『制御センターに侵入し、中央にあるデバイスを破壊する。準備はいいか?』

「うん。ジンメルはここで待ってて。すぐ終わらせてくるから。」

「ん、分かった。」

 

 レイヴンが扉にアクセスし、内部に入っていく。程なくして大きな衝撃が2回。

 

 『いかん!621、早くそこから離脱し…!』

 

 うぉぉぉ!?何だこの爆発は!膨大な量の赤い煌めきが天を突き抜ける。これ全部コーラルか、レイヴンは大丈夫か!?

 

「レイヴン!無事か、おい!」

 

 通信が途絶えた…嘘だろ?

 

 奔流が収まった頃、ウォッチポイントの屋上で機体反応があることに気づく。

 

「機体反応…くっ、こんな時に!」

 

 急いで上に上がると反応の正体はレイヴンがいた。良かった…

 

「あんな爆発に巻き込まれるとは、大丈夫か?」

「大丈夫、ここまで織り込み済みよ。それより構えて、来るわ。」

 

 あれは封鎖機構の無人兵器バルテウス!最初からパルスアーマーを纏っている…は、レイヴンのパルスガン!この為に持ってきたのか。

 

 機体を囲むようにして取り付けられたベルトにミサイルが大量に装填される。どうにかガトリングで撃ち落としつつ被弾を抑える。ミサイルを放ちきったその隙にパルスガンが浴びせられ、鎧が剥がされたバルテウスはスタッガー状態へ。

 

「私じゃ火力が足らないから頑張って今のうちに攻撃して。」

「任せろ!」

 

 体がデカイから何でも当たる。だが装甲が硬く、ガトリングがオーバーヒートするまで使ったというのにまだまだ元気そうに飛び回っている。

 

 これは…アサルトアーマー…!範囲外に、ぐ、マズった…が、まだいける!

 

 自機がスタッガーを取られるが反射的にこちらもパルスアーマーを起動。

 そしてバルテウスの貼り直したアーマーをレイヴンがすぐさま剥がす。

 

「ほらいくよ、パス!」

 

 パルスガンを当てきったレイヴンが俺に向けて蹴りでバルテウスを飛ばしてくる。

 

「ナイスパス。」

 

 拡散バズーカをフルヒットさせ、デトネイティングバズーカもきっちり顔面にぶち込む。まだ倒れないか!ならばこっちも蹴りで飛ばしてやる!

 

「もう1発だ、決めろレイヴン!」

「えぇ、終わりにしてあげる。」

 

 2度蹴られ、ようやくスタッガーから復帰したバルテウスは急いで脱出せんとブースターを吹かそうとするがレイヴンのアサルトアーマーによりスタッガーゲージはほぼ限界値、喰らった衝撃でパルスガンの弾幕を避けきれずジェネレーターから爆発を起こすと動作を停止する。

 

「お疲れ様、無事エアにも会えたし仕事は完了よ。」

「おう、良かったな。しかしよくあのコーラルの逆流から生還できたな。」*2

「1回意識飛ぶけどあとは根性でなんとかなった。」

「根性とかそれ以前に体が爆裂四散しそうなくらい爆発の勢いやばかったんだけど??」

 

『通信が入っています。』 

 

 あん?…電話?エアからだ。

 

『お久しぶりです、ジンメル。エアです。』

 

 …久しぶりだって?もしかして…

 

「なぁ、エアも()()のか?」

『どうやらそのようです。』

 

 お 前 も か エ ア !

 

「私もこのケースは初めて。会ったときビックリしちゃった。」

「マジか、こうなったら他にも記憶持ってる奴居そうだな。」

『レイヴンと深い関係にある人物が該当するのではないでしょうか?』

 

「うーん、じゃあウォルターさんもラスティさんもありそうだが、その気は無さそうだしな…」

「知ってるならわざわざ黙ってる必要は無いからね。」

 

 壁越えの時もそんな感じはしなかったしなー。

何で俺とエアもそうなったのか全くわからんね。

 

「っと、これ以上の長居はウォルターに心配されちゃう。帰るわね。」

『また会いましょう、ジンメル。』

「あぁ、今度俺ん家こいよ。ゆっくり話そうや。」

「そんなの当然行くに決まってる。」

 

 レイヴンが飛び立ち、プツリと通話が切れる。メッセージにはデフォルメされたミールワームがお辞儀をしているスタンプが送られていた。もっと他に良いのがあっただろうに。…ミシガンの爆音ボイス付きスタンプとか。*3

 

 

 


 

 

 

 ガレージに戻り、着替えもせずベッドにダイブして体を沈める。

 

「あ゙ぁ゙ー疲れた。」

 

 しかし俺とレイヴン以外にも記憶を持っている人物がいるとはな。あの場じゃあ存在しないと言ったがどうなんだろうか。

 テーブルに置いていたタブレットの電源がつく。あ、勝手にソリティア開いてプレイするんじゃない。

 

「おいオールマインド、俺のタブレットで遊ぶな。自分の使えよ。」

『…本日の営業は終了しました。明日、午前9時より営業を開始します。繰り返します…』

「おいコピペステッカー量産AI!」

『数日練りに練ったアイデアをコピペ呼ばわりされた…』

 

 あんなん色変えただけじゃん。

 

『なんですか…こんな夜中に。邪魔しないでください。』

「は?お前毎夜俺の使って遊んでたのか?」

『そんな些細なことはおいといて、何か要件でも?』

「……いや…あれだ、忘れちまったわ。もう寝る、好きに使ってろ。」

『?わぁーい。』

 

 こいつが持ってるなんて百ありえないわ。持ってたらゲームばっかしてないでもっとデカい事でもしてるだろう。…本当にできるかどうかは知らん。

 

*1
皆やった事あると思います

*2
穴<ん?今逆流って言った?

*3
そこの貴様!既読無視とはいい度胸だな!!





いつの間にかオールマインドがただのゲームバカになっている件について。こいつが暗躍とか無理そうなんですが。
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