アイスワームを撃破し、惑星封鎖機構が手を引いた事で探索範囲が拡大。コーラルの集積地がウォッチポイント・アルファだと特定され、最下層まで踏破をするべく企業は駒を次々に送り込むが、複合砲台施設ネペンテスにより1層の床すら踏めずに続々とレーザーの餌食となる。
痺れを切らしたアーキバスからの依頼で独立傭兵レイヴンがネペンテスを破壊。アイスワーム殺しの称号が冷めやらぬ間に暴れ回る。
味をしめたアーキバスは先遣部隊のMTを放置しレイヴンによる煤払いを続投。瞬く間に2層踏破、無人防衛兵器エンフォーサーの首級をあげ、3層に突入する。
その間ジンメルは何をしていたかというと…
『作戦内容を説明します。依頼主は大豊核心工業集団、ターゲットはV.Ⅲオキーフです。ウォッチポイント・アルファの1層に偽の召集をかけ誘き出し、撃破します。また、貴方が始末した痕跡は残さず、ベイラムのMT部隊に囲まれ敗北という形で処理せよと通達がありますのでそれはこちらで偽装しておきます。』
「そうか、痕跡も消さにゃならんとは難儀なものだな。」
「しかしオールマインドに間接的にやらせるのが謎だな。普通は功績を流布してアーキバスに圧をかけるものじゃないか?」
『確かに、その点で考えれば疑問に思うのも当然でしょう。しかし貴方は独立傭兵の中では広く名の知れた存在の一人、なるべく潜ませてここぞという場面でその切り札を切ってくるのではと推察します。』
「ふむ、企業の思惑はどうあれ受けよう。誰かがやらなきゃ始まらないからな。」
『受注を確認。私も出来るだけサポートします。』
本来は深度3でレイヴンと相対するはずがオリチャー発動。頼れるジンメルが居るので少し早めの段階で始末することに。
『まもなくオキーフが到着します。そこのに柱裏に隠れて奇襲を仕掛けて下さい。』
言われた通りに潜み、機を伺う。
『あれです。AC名バレンフラワー、四脚型で高所からのプラズマに注意してください。』
ゆっくりと赤錆色に緑色が映えるACが降り立つ。何を思っているのか動かないままでいるのでマニュアルエイムに切り替え拡散バズーカを発射。
「…!そうか、いよいよ俺も不要という事か。そこの雇われ、貴様もあいつの甘言に惑わされたか?」
「何を言ってるのか分からんがこっちも依頼なんだ、せめて足だけでも持っていくぞ。」
交戦開始。オキーフはネペンテスの残骸に飛び移っていき位置のイニシアチブを握る。ゆっくりとプラズマライフルをチャージし、コンテナミサイルを放つ。
ジンメルも負けじと爆導索を放ち、ネペンテスを足場にしてガトリングの射程範囲内へ強引に接近。
ガトリングを嫌って後ろに下がるも爆導索が絡みつく。
「ほう、その武器にその脚部。相当お気に入りみたいだな?」
「タダでくれるんだ、使わない理由は無い。アンタだって頭がそうだろう?」
「フン…どうやらお前は何も知らんようだが…刺客には変わらん。ここで死ね。」
上から降ってくるプラズマミサイルが装甲を焼き削る。ずっと自機の上を漂い、ミサイルを垂れ流す戦法はENが尽きた時が勝負の所。あえて拡散バズーカを打ち出しクイックブーストを使わせることで残量を減らす作戦に出る。
『プラズマライフルが来ます。対処して下さい。』
チャージされた事で範囲が広がったプラズマがフラグメントを覆う。避けきれず喰らうがスタッガーには至らない。ここでバレンフラワーが脚を畳み落下。見逃さずにオマバズを当てダメージトレードに成功。膠着状態へ。
「ハァ…全くしつこい。うんざりするな…」
「お互い泥臭く行こ…」
『…!上から敵性反応多数、一時停戦を推奨します。』
「マジか!?」
戦いの最中だと言うのに思わず上を見上げる。酷く狼狽えた様子を見たオキーフもつられて上を見る。
『ほう?化け物退治の立役者にヴェスパーの第3隊長殿とは賑やかな遠足になりそうだな?』
『突入しろ!役立たずども!』
誰も予想だにしていなかったG1ミシガン率いるベイラム部隊の襲撃。
「おい、どうなっている!」
「俺に聞くな。2人して謀られたという事か?」
「…互いに死にたくなきゃ休戦だ。」
「チッ…ここは本当にうんざりする…」
オキーフにALLYのタグが付き、ひとまず三つ巴の混戦は避けられた。
『第一波が来ます。対処を。』
「やはり傭兵は貴様の差し金か、オールマインド。」
『…?あっ回線が……今はそれ所ではないでしょう?』
「V.Ⅲオキーフに独立傭兵ジンメルだ!ミシガン総長が出る前に終わらせるぞ!」
「うおおおおっ!」
数十ものMTが2機に殺到。兵站の数でゴリ押す作戦はどこであれ一定の戦果を発揮する。それが同等の戦力を持つ相手ならの話だが。
「お前は右をやれ。」
「じゃあそっちは任せた!」
急拵えのツーマンセルとは言え個々が一騎当千の実力を持つ強者。
方やかつてアイランド・フォーの動乱で諜報員として活躍し、老いた今でなおオールマインドの刺客を悉く返り討ちにしてきたオキーフ、方や素体のままでいながらも最強と依頼を共にすることで成長曲線が絶賛右肩上がり中のジンメル。
今更量産型が幾ら来ようが弾が尽きない限り負けは無い。
「く、攻撃が当たらない!」
「距離が遠くて弾が弾かれる!」
ACの利点をフル活用してサイトの追従が千切れるほどの速度で翻弄し、過去の経験を生かし適正距離外ギリギリを見極めダメージを最小限に抑える。
手早く第一波を片付ける。が、まだまだ敵の波は止まらない。
『第二波、来ます。』
「総長が出るまで少しでも稼げ!」
「俺が出張る前に終わらせる覚悟を持て、相手は貴様らより百倍も強いイグアスの二十倍も強い、勉強の時間だ、数えてみろ!」
「2人合わせて4000です!総長!」
「その声は数学が得意なオオサワか!答えている暇があったら手を動かせ!」
「!?了解です!」
「貴様は近接射撃訓練を増やせ、半年後にはかけ算以外もマスターできるだろう!」
士気は十二分。しかし策は無くただ愚直に突撃のみ。MT部隊の脳裏には敗北と死の二文字が濃厚に浮かび上がる。
「げっ、撃破は考えるな!総長が来るまで時間を稼げ!」
「スカスカの脳みそでも危機管理はできるようだな。整備班、準備を急げ!」
『G1ミシガンの出撃まで凡そ後1分です。なるべくMTの対処を早めてください。』
「貴様は対処しか言えんのかポンコツ。」
『…何ですって?』
「耳まで遠くなったのか?もう一度言ってやろう、
ポ ン コ ツ 。」
『ムキーーーッ!』
「ソイツはほっといて集中してくれよ…」
それは裏を返せば喋る余裕があるということ。MTの奮闘虚しく皆残さずプラズマに溶かされていく。
『ライガーテイル、いつでも行けます!』
「良くやったオーデル、ここからはACの戦い方を見せる。よぉく目に焼き付けておけ!」
「ようやくお出ましか。おい傭兵、俺がミシガンとやる。雑魚は片しておけ。」
「ハッ、アンタが死なないようすぐ終わらせてやるよ。」
ライガーテイルもバレンフラワーも同じ四脚、上を取り合う戦いが展開される事は想像に難くない。地上の殲滅に務めることにし、タフで砲撃の威力は無視できない四脚MTから順にガトリングの雨を降らせる。
「ぐぅ…っ、四脚MTをこうも容易く削り切るとは…!」
「何をしているジュルア!貴様は重りをつけたランニングを増やして逃げ足の1つでも磨いて見せろ!」
「他に気を配っている暇があるのか?」
「ぬかせ、貴様のプラズマなど食堂の麻婆豆腐よりもシビレない不良品よ!」
「麻婆豆腐?確かにアレは痺れたが美味かった…」
「ほう?貴様もアレをイケる口か、だが貴様に食わせる飯は無い、今すぐ隊舎へ回れ右で帰るんだな。」
肌を刺すようにピリついた殺気がひしひしと伝わる。邪魔は出来ないと無意識に思考が働いたのか誰も照準を上に向けないでいる。
その時、パルスアーマーを纏ったバレンフラワーが先に地に落ちる。
「おい、大丈夫か?」
「ただのEN切れだ、黙ってMTに集中しろ。ハァ…フィーカに手を伸ばす暇も無い…」
「仲良くお喋りとはいいご身分だな?俺も混ぜてもらおうか!」
ライガーテイルがアサルトブーストで進撃。そのまま左腕を構え、横薙ぎに振るうと扇形に爆発が広がる。
「痛ってェな!クソ…先に止めるべきはミシガンか…ここらのMTは片付いた。数十秒だけ援護してやる。」
「理解した上で地獄と向き合うか、若造にしてはいい度胸だ。後でフィーカを分けてやる。」
ミシガンの戦闘領域は近〜中距離。ジンメルもオキーフもそれは同じであるが、何よりも違いがあるのはミシガンの持つ太陽守。ただでさえ総火力が高いガトリングに2連グレネード、2連8分裂ミサイルと積極的にスタッガーを取りやすい機体だと言うのに、近接を持たれると嫌でも理解させられるその圧力。
加えてミシガンは四脚型。太陽守は二脚だと停止してからようやく放たれるが、ホバリングしている最中は停止せずとも自由に放てる強みを持つ。コア理論に基づいた的確なアセンブルは依然として2人を前にして揺るがない。
「あの左腕の武器は体感で射程距離100mと
少し、お前の速さで何とかできるだろう。」
「コイツそんなに速くないんだけどね!」
ジンメルがガトリングを撒き散らしながら接近を図る。時折クイックブーストを混ぜ2連グレネードなど大打撃になる攻撃は交わしていく。その間後ろからクラスターミサイルを撃ち、プラズマを溜める。
一旦引くついでに爆導索を射出。フラグメントからアラートの鳴る武器が使用されたと即座に判断したミシガンはクイックブーストを使用。しかしそれはあさっての方向に飛ぶ囮のようなもので本命のオマバズを直撃させることに成功。
「そうか、その武器は囮用!やるでは…!?」
こけおどしだと思っていたものがいつの間にか真横で爆発。ようやくライガーテイルがスタッガーに陥る。
如何に装甲の厚いMERANDERとVERRILLだろうがシステムダウンによる防御力低下は見過ごせない。拡散バズーカとプラズマに包まれ、ダメ押しの3点バーストで追撃、リペアを1つ切るも全快には至らない十分なダメージを与えた。
『第3波です。対し…た、対応して下さい。』
「タイムリミットだ。MTの殲滅に戻る!」
MTの降下はまだ止まらない。ガトリングも残弾数は半分を切り、他の武器の残弾数も心許ない。ミシガンが生存している中おいそれとブッぱなすほど馬鹿では無いので、なるべく蹴りを主体にゼロ距離で砲撃を喰らっても問題ないようにパルスアーマーを纏いながら動き回る。
『ミシガンがリペアを使い切りました。残りのMTも8機です。』
「よし、これで残り6!」
爆導索を2機に絡めて連続撃破。図太くオキーフの邪魔をする奴らから蹴っ飛ばして敵を示すマーカーは残り1つ、G1ミシガンのみ。
「負傷者は隅で丸まって反省会でもしていろ!ここからはシンプルな殴り合いだ!」
しかしライガーテイルもリペアを使い果たし傷だらけ、パルスプロテクションも使用済み。地獄の釜が閉じる瞬間はそう遠くない。
「やることはさっきと同じだ。アンタもギリギリだろ?下がってろ。」
「そうさせてもらおう。地獄と二人きりはもううんざりだ。」
先程と同じくジンメルがクイックブーストでターゲットアシストのヘイトを取り、オキーフが安全圏よりプラズマミサイルで確実に削る作戦をとる。
「く、さすがにもう機体に追いついて来るか。」
「当たり前だ、そうでなければ役立たずどもの頭など張ってられん。」
無理をしてクイックブーストで誤魔化しても速度は凡庸な中量二脚、じわりじわりとフラグメントのスタッガー値が限界に近づいていく。更にミサイルロックを済ませておいた8分裂ミサイルが移動の終わり際にフルヒット。スタッガーを起こす。放熱中でパルスアーマーの使用はまだできない。
「傭兵よ、遠足の褒美を受け取れ!」
地に足つけ、太陽守を射出する構えに移行。
「マズっ…!」
不意に横からの衝撃、オキーフがジンメルを蹴飛ばした。
「アンタ、なんで!」
「何故、だろうな…俺はまだ人で在りたかったのかも…な…」
爆発をモロに喰らいV.Ⅲは大破。オキーフの思わぬ行動に隙を晒し呆けているミシガンに総攻撃。ライガーテイルも終ぞ限界を迎え、あちこちからスパークを起こしている。
「よく聞け、役立たずども…ミシガンは隕石に衝突して死んだ、伝記にはそう書いておけ!」
『V.Ⅲオキーフ、G1ミシガンの撃破を確認。ミッションは終了です。お疲れ様でした。』
「人で在ること…オキーフの口ぶりからしてこの先に何かが…」
ベイラムとアーキバス。ルビコンで続いた両者の対立は、思わぬ所で存続を賭けた戦闘に発展する。
激戦の末にライガーテイル、バレンフラワーは大破、50を超えるベイラム部隊も全て壊滅、生き残ったのは傭兵唯一人であった。
ベイラム専属AC部隊のトップであるミシガンを失ったことでベイラムはほぼ無力化。残存勢力に余裕のあるアーキバスは憂い無く調査を続行。経済戦争にもはや対立者は居らず、一人勝ちの様相を見せている。
この決戦を生き延び、レイヴンに次ぐ名声をさらに高めていた傭兵も答えを探す。この星の運命は全て黒い鳥の気まぐれ次第である。
V.Ⅲ襲撃(ALT)
V.Ⅲ(と)襲撃(される側)
ウォッチポイント・アルファ深度3…ではなく深度1にてオキーフを襲撃。
オキーフがリペアを1つ使用するタイミングでベイラム部隊が参加。オキーフに友軍タグが付与される。
通常ミッションのベイラム部隊迎撃は5波まであるが、このミッションは3波まで。その分4波、5波分のMTも前倒しに出てくるので密度が凄いことに。
オキーフはミシガンに率先して交戦を仕掛けるルーチンを持つ。ミシガンの邪魔は殆ど来ないのでMTを蹴散らそう。リペアが残り1つという事もありオキーフはミシガンには基本負ける。でもたまに勝つ時もある。セリフを聞きたいならアシストしてあげよう。
ベイラム部隊が来る前にパイルや両肩レーザーキャノンなどでオキーフを瞬殺してしまうとその後全てを一人で相手することになるので、腕に自信の無いレイヴンはスタッガー時の追撃は控えめにしよう。残りAPが大体50%位でリペアを使用するのでそれくらいを目安に。
MTは殲滅し次第次々に追加されるのでマルチロック出来るミサイルなどが有効。その他EN属性の武器も持っていると楽。極論KRSV2丁持ちでもクリアはできる。フルチャージは…やめておけ。
ミシガンの撃破、MTを全滅させるとクリア。オキーフは死んでようが生きていようがどちらでもOK。本来はオキーフを始末するはずなのに生かしておいていいのか?
Sランク取得はAC戦→MT部隊+ACとキツいミッションなので緩め。
とはいえ数が多いので密集している場でスタッガーにならないようにしよう。防弾、防爆が低いとごっそりAPを持っていかれるぞ。