トロコン&強化エデレ倒すまでナイトレインやめれませんでした(先行白状)
621の日(偶然)なのでレイヴン回です
『───順調に破壊しているようだな、次に進め。』
ベリウス西部ボナデア砂丘、ストライダー破壊。壁越えで名声が広まり、別に破壊しなくてもいいのにウォルターが信用拡大の為だと言って聞かないから渋々受けた。現在四つ目のサブジェネレータを破壊してアイボールに行く所。
『おのれ…こうなれば…アレを起動しろ!』
『何か仕掛けてくるようだな。注意して進め。』
ACでもバランスを崩してしまうほどの振動がストライダーを揺らす。大小様々な破片が飛び散り、不規則に機体を襲う。たまらず空中に逃げ、不要なダメージを減らすように高度を稼ぐ。
「アイボールが…!?」
なんとストライダーから分離して宙に浮き始めた。上空でホバリング状態を保ちながらじっとこちらを見つめている。
「何これ…どうなってるの?」
『あんな物を浮かべてしまうとは…いよいよあいつの正気を疑うな…』
『ストライダー機能停止!急いで地上へ退避しろ!』
どうしよう、思ったより高い位置に陣取っているからアサルトライフルが全部跳弾する。しょうがない、アイボールが浮くなんて想定できるハズが無いもの。
『放棄されたストライダーは立ったままのようだ。高度を稼ぐのに使えるかもしれん。』
アイボールはレーザーを拡散させて広範囲に撃ち続けている。先の浮上で逃げ場が減り、固定されていた時よりも強く感じる。
時間はかかるけどミサイルで削っていくしかないか。欲を言えばブレードで攻めたいけど、無様に撃ち落とされたくないからスタッガーするまで我慢我慢。
徐々に青い光が収束していく。まさか突進!?うわ、普通にレーザーだった。危ない危ない。
ストライダーの甲板を大きく抉り、冷却の煙を吐き出してその場でじっと佇んでいる。
…もしかして浮かんでいるだけで移動はできない?なんだ、それならただのデカい球体だ。逆にマスコットのようにかわいく見えてきた。
真下を潜るように動き、
「よし、撃破。」
『いいぞ、もう弱点を看破したか。よくやった、621。』
確かストライダーを建造したのはカーラ。この調子で行けばスマートクリーナーも魔改造を施されていそうだ。焦げた熱々のミールワームを銑鉄に混ぜて射出してくるとか。
『ウォッチポイントデルタ、その最奥にある制御装置を破壊する。』
機体が揺れる。アームが自機を持ち上げ、後方に運ぶと共にヘリのハッチが開く。
『道中は惑星封鎖機構の歩哨部隊を撃破しつつ進め。高精度の固定砲台には気をつけろ。』
降下準備完了。
『単騎かつ夜戦だ、俺はお前の腕を買っている。必ずやり遂げて戻れ。』
「C4-621、オペレーションを開始。」
遠い星の古いアニメを見てから一回やってみたかった。ちょっと気分上がる。
今回は右手は範囲型パルスガンに左手はパルスブレード、両肩に拡散バズーカを装備してきた。
腕部パーツはBASHOでブースターはKIKAKU。接近して両肩をぶち当て、即スタッガー即ブレードのスッラぶっ殺し機体。その後のバルテウスも対応できるし、攻略機体とでも言えばいいか。反動制御と射撃適性が低いが、それを帳消しにする近接適性と
…先程から作戦領域が夜だと言うのに、焼けたような赤い空。既に誰かがウォッチポイントを壊した?
『これは…既にコーラルが漏れているのか…?少し周囲の様子を探る。投下は遅らせるから待機していろ。』
「待ってもうアーム離れ───」
『む…!?しまった!すまない621、クソ…なるべく範囲外に移動しろ!』
逃げろって言われてもずっとコーラルが広がってるから逃げようもない。
『メインシステム、戦闘モード起動』
不測の事態に備えておく。SG部隊とかち合っても大丈夫なように。
『コード31、ウォッチポイントよりコーラルが漏出している。』
『指示を仰いでいる場合では無い。退避の準備を進めろ、この基地もじきにコーラルで満たされるぞ。』
次のウォルターの指示を待っていると、コーラルが引き寄せられるかのようにこちらへと向きを変えて流れてくる。
『共振している…?まさか621に反応しているのか!?今すぐ逃げろ、このままでは致死量のコーラルを浴びて死ぬぞ!』
そうか、そういう事だったのか。…分かるよ、エア…来てくれたんだね。
『何をしている62…___
コーラルの波に飲み込まれ、ウォルターとの通信が途絶える。う…頭が痛い…でも直撃を食らった時よりはまだマシかな…
『お久しぶりです。レイヴン。』
「…おかえり、エア…早かったね。」
『微量なコーラルリリースを起こしました。この手段であれば、レイヴンに強い負荷をかけることなく会えると思い、爆発させてきました。』
分かるよ、一人は寂しいもんね。…あ、通信が復活した。
『1…621…応答しろ…』
「聞こえる。けど酔ったみたいで気持ち悪い。」
『…生きていたか。すまないが、621の座標までヘリが侵入できん。コーラルの範囲外まで移動してくれ。』
『お待ちください、ACが接近しています。』
タイミング悪いなぁ。どうせスッラだろう。
「ここに来れば新たな飼い犬と会えると聞いていたんだが……!見つけたぞ。」
あぁ…やっぱりか、面倒なのに絡まれた。爆発に巻き込まれて消えちゃえば良かったのに。
『スッラ!何故ここに!?』
「慌てふためくとは、らしくないぞハンドラー・ウォルター。なぁに、お前の飼い犬をまた殺すだけだ。そこで指でも咥えて見ているんだな。」
うーん、どうしよ。気分が優れない今、正面切ってやり合うのは流石に大変。第一世代ならエアに素体を弄ってもらえば動けなくさせることくらいできそう。エアー?…あれ?エア?
脳内で呼びかけても返事が返ってこない。何も言わずどっか行くなんて珍しい。きっと作戦を思いついているのだろう。引き撃ちして帰ってくるのを待とう。
「ちょこまかと…今度の猟犬は逃げ腰か?犬狩りに興じるのも中々唆る…!」
「…!あと少し。」
「あぁ…?何がだ?黙って俺に殺されろ。ウォルターの悲鳴を子守唄にな。」
この感覚。もうすぐ帰ってくる。
『お待たせしました、レイヴン。』
深紅のパルスアーマーに守られている巨大な兵器がジェット音を掻き鳴らしながら飛んでくる。
こんなに巨大な無人兵器バルテウス。システムかなんかを乗っ取って動かしているのね。やるじゃない。
『あれは…惑星封鎖機構の兵器か…!よりによってこんなタイミングで…』
「バルテウスじゃあないか。なぁ犬、死期が早まったぞぉ、えぇ?」
ニタリと擬音が着いてきそうなほど、喜びを隠せない声色で喋りかけるスッラ。バカね、死期が早まったのはそっちよ。
『621、無闇に攻める必要は無い。生き残ることだけを考えろ。』
「心配しなくても大丈夫。あれは味方。」
『…!友軍識別タグが既に付与されている…』
『これでミサイルの嵐もレイヴンを間違えて狙うことはありません。』
噴出炎が赤いミサイルをこれでもかと発射している。恐らくコーラル属性が乗っているので誘導が強く、避けるのに苦戦しているようだ。
「チッ、俺ばかり狙うとは…おい犬、盾になれ。」
「嫌よ。第一世代の先輩なんだしそれくらい躱して見せて。ほら、これも躱せるかしら?」
「な、貴様…!」
『好機です!』
拡散バズーカを建物の支柱に当て、私を追いかけてくるスッラに向けて倒壊させる。回避行動を取ったその隙にエアがバズーカを直撃させる。
「ぐはっ!」
「終わりよ。」
「殺す…次こそは必ず…!」
膝をつくエンタングル。脱出レバーでも引いたのか、恨み言にはノイズが混じっていない。…仕留め損ねた。
『…スッラを撃破したようだな。お前に聞きたいことが山ほどあるが、それは後だ。戻ってこい。』
声色に感情を含ませず、努めて冷静に抑えているが怒りを感じる。…いつかとは思ってたけど、今打ち明けないとダメかもしれない。
「戻ったか。次のミッションまで休息を挟みたいところだが、お前には聞かねばならない事がある。」
椅子に座っている。その姿からは威圧感を感じる。ウォルターのことを怖いと思ったのはいつぶりだろうか。
「コーラルが向かってきた時に何故退避しなかった。」
「…」
「答えろ、621。それともまだコーラル酔いが続いているか?」
「友人が、会いに来てくれたから。」
「…友人か。コーラル特有の幻覚作用か?」
ウソは言っていないけど少し舌足らずだったかな。
「あのバルテウス…識別タグもそうだが、621を庇うようにして動いていた。お前がハックをしたとも思えん。」
「そうね…今から証拠を見せるわ。そのタブレットを見てて。」
『…なるほど、行ってきますね。』
私が言わんとしていたことを理解してくれたエアが、ウォルターの手に持っているタブレットにアクセスし、文章を書き始める。
「む、タブレットが勝手に…」
『失礼します。私はCパルス変異波形、ルビコニアンのエアです。レイヴンの脳波と同期してサポートを務めさせていただいています。』
「何……変異波形だと。本当に存在していたというのか…!」
驚くのも無理はない。なにせ机上の空論めいたものが存在していたのだから。
『私は情報に限りなく近い存在です。ですので、情報で構築された無人機は容易く操れます。』
「ACも動かせるよ。」
「…そうか、一旦思考を纏めさせてくれ。」
『今ならアイビスシリーズも全機起動できますが…どうしますか?』
「それ以上俺に情報を与えるな。」
ウォルターは疲れた様子で椅子に深く座り、眉間を揉んで大きくため息をつく。
「ハァ…理解したくないが理解した。621の敵では無いのならそれでいい。これからも仲良くしてやってくれ。」
『!もちろんです。』
その後、無事を労うように休息を言い渡し、621(とエア)が寝静まった夜。ウォルターは一人机に向かって情報を整理していた。
「…Cパルス変異波形についてはひとまず切り上げるか。ふぅ…すっかり耽ってしまったな。」
時計の針は既に午前3時を越している。今から寝て起きてもやる事は山積みだ、二度寝などあってはならない。スッキリ目覚めるためにもインスタントのフィーカを淹れる。
「コーラルをもう一度焼き払い根絶する…それが俺たちの…オーバーシアーの目的。」
「最早その次元の話では無くなってきた…のか?…いかんな、夢物語でも見せられている気分だ。」
窓から微量に射し込むグリッドの照明を見ながら、一旦変な事は忘れようとウォルターは苦いフィーカを一杯煽った。
量産品らしい粗製の苦味が口に広がる。ずっと昔、初めて飲んだ日をふと思い出した。自分に世話を焼いてくれた方々が朧気に浮かび上がる。彼らは各々の得意な分野で、作業を分担していた事を思い出す。
「そうか、エアとやらは戦闘面のサポートを、俺は家事で621をサポー…いや、俺は何を…」
突飛な発想を浮かべるもすぐに我に返り、机に突っ伏した。きっとコーラル酔いかもしれないと適当に片付け、もう少し良質なフィーカを仕入れる事をメモに走り書いてから寝ることにした。
・アイボール・オービット
面妖な変態技術者によって生まれた
浮いたら最後、その場から動けない
『どうだい、笑えただろう?』
正直やりたかっただけ
・バルテウスinエア
パルスアーマーがコーラルアーマーに変化
というか全部コーラル属性に変化している
『弾幕、薄くなかったですか?』