「おい兄ちゃん、泡盛追加してくれや!」
「はぁーい、すぐ行きますよ!」
食器の擦れる音、おっさんたちの騒ぐ声、酒の喉越し音……。夜の居酒屋はとにかく騒がしいもんだぜ。今夜の俺の仕事は、この店で慌ただしく走り回ることだ。
すっからかんになった酒瓶を下げたり、その代わりを置いてったり、肴を出したり、とかな。もう深夜だが、外の世界で高校生はこんぐらいの時間までは働けないのに対して、幻想郷じゃお構いなしだ。
(あれ……女の子、だよな? 酒飲んでんだけど……)
俺はこの時間でも普通に雇われるし、しかも明らかに成人してないような女の子(俺より年下……?)だって酒を飲んでやがる。赤髪で同じく赤い外套を羽織った女の子と、青髪でオッドアイの女の子。えれーカラフルな二人組だ。外見は人間だが、そんな風貌なんでかなり浮いてる。
まあ、和装じゃないからっつっても珍しくはないのかもな。この前の記者の人みたいによ。
「おいオメェ! これぁどうなってんだよぉ!」
「え、どうかしました? お客さん」
「これ見ろよこれぇ!」
顔真っ赤にしたおっちゃんが俺を呼びつけてきた。
なんか、えらい怒ってるみたいだ。遠めの席から大声出してきやがる。酔ってんのか? どっちでもいいけど、呼ばれたからには相手しねぇとな。
おっちゃんのところに行くと、俺は目の前にずいっとお椀を差し出された。その中身が用件に関係してるらしい。
「これ!!」
「これって……ね、ねこまんま? それがどうかしたんすか? ぐっちゃぐちゃっスけど……」
「お前らよーー、白米盛ってた茶碗に汚れ付いてたの知らなかったのか!? 汚れそのまま付いててよ、知らないうちに豚汁に入れちまったじゃねぇかよ!」
「えぇ……?」
おっちゃん曰く、汚れた茶碗に白米が盛られてきたところでまず一つ。そして、それを知らずに豚汁に混ぜちまったところで汚れに気付いて、そのねこまんまが駄目になっちまったってところで二つ。そこでキレてるらしい。
まあ、茶碗が汚れてたのはうちの落ち度だ。それはそれとして、ねこまんまって……。家でならともかく、こんな店でよく恥ずかしげもなくやれるもんだな……。あ、酔ってんのか。
「ああー、すみませんでした。すぐに新しいのに取り替えますし、注文も無かったことにしますんで……」
「だああっ、もういいよ! お前、とっととこれ下げろよ。ったく……」
「ええ、すんませんね。片付けます」
はぁ〜〜……厄介なもんだぜ。つーか、本当に良かったのか? 結局食ってないのに取り消さなくてもよ……。あ、豚汁の具材は食ってあるな。残ってんのは汁だけか。でもなんか……あー、きったねぇや。食欲が失せる。お粥は色が良いからマシなんだぞ。
俺は入ったばっかなんで、今は給仕係と皿洗いの兼役って感じだ。料理とかすんのは元々いる店長、店員の人たち。もう少ししたら、俺にもそっちの方も教えてもらえるみたいだな。
外の世界だと使い捨てビニール手袋とか嵌めて食器洗えたのによーー、こっちだと素手だぜ? ばっちぃからあんまやりたくねぇよ……。それに俺皮膚弱いし、結構かぶれちまったりするんだよな。おっちゃんのねこまんま……うへぇーー。
「おらぁっ! さっきの店員こっち来い!!」
「……常治くん。なんか、さっきのお客さん呼んでるよ。何かやったのかい?」
「え? やったっつったって……下げろって言われたねこまんま下げただけっスけど……。次は何なんだ……?」
また呼ばれた。しかもさっきよりキレてんぞ……
店長もちょっと心配してたし、ちょっぴり怖いけどご指名なら俺が行かねぇと……
「はい……どうしました?」
「おい、
「……? アレって……いいますと?」
「ああ!? なんで分かってねぇんだよ! 俺ぁ結局あの料理を食えてねぇんだぞ!? 注文の取り消し! まさかしねぇなんてこたぁねぇよな!」
……は?
いや、さっき俺聞いたぞ。お前が「もういい」とか言ったんじゃねぇかよ。え? 覚えてないのか?
自分の発言ぐらい覚えてろよなぁ〜〜……
「……では、さっきのお客さんの発言は取り消しで、注文の取り消しはやはり行うってことで、いいですか?」
「あ? おい、何だよその態度。お前らさ、何だ? 俺が悪いって言いてぇのか? お前らのミスだろうがよえぇ!?」
「ええ、先程の件はこちらのミスに間違いはありません……。しかし、お客さんが先程、取り替えも取り消しも断られたので、こちらとしても行動がおく――――」
「ああ!? 俺のせいだってのか!? どーいう対応してんだよこの店ぁぁっ!!」
んなことは言ってねぇだろ……。こっちとしては全然取り消してもいいが、お前の発言が矛盾してると混乱が生まれるのは当然なんだよ。都合の良いように曲解してんじゃねぇぞ。あ、これカスハラだろ。幻想郷にハラスメントって浸透してんのかな。そのうち俺が流行らしてやろ。
……おいおい、周りにも気を配った方がいいんじゃねぇのか。他のお客さんだってこっち見てんじゃんか……。目立つからやめとけって。お前にもマイナスなことなんだからさァーー。
もういい。結局、取り消すってことでいいんだな? だったらついでに、ちょっと頭冷ましてもらおうか――!
「盛り上がっているところ申し訳ないですが、他に楽しく飲んでいる客の迷惑です。静かにしてもらえますか?」
「あ!? 誰だおま――」
「ふんッ!」
ドゴッ――――!!
「あッ……がっ……」
「……え?」
いきなり、おっちゃんに後ろから女の人が話しかけてきた。と思ったら、おっちゃんが振り向いた瞬間、その女の人はおっちゃんに思いっきり頭突き。おっちゃんはK.O.された……。多分、脳震盪で気絶かな……
女の人は長くて淡い青髪をしていて、赤いリボンが付いた……何アレ。帽子? を被ってる。服装は、藍色って言ったらいいのか。その色をしたワンピースに似た服を着てる。
俺はその人をパッと見た瞬間、言葉にしづらい雰囲気を感じた。向こうの席で見た、赤と青のカラフルな女の子たちと似たような雰囲気だ。何つーか、
……人間か?
「君も」
「……俺?」
「ああいう時は、もっとちゃんと謝罪をした方がいい。ましてや酔っ払いだ。自分の言ったことなんて、いちいち覚えちゃいないからな。気持ちは分かるが、
「……分かりました。すみません、ありがとうございます」
「ああっ……慧音さん! ありがとうございます。こいつ、最近入ったもんで。こっちからもまた言っておきますんで」
頭を冷やすべきだったのは俺もだったな……。俺もちょっと盛り上がっちまってた。めちゃくちゃ言う酔っ払いとはいえ、俺は店員、あいつは客。それはそれとして二度と会いたくねぇが。
それと仲裁してくれた女の人。どうやら、有名人だったみたいだ。後で店長や他のお客さんに聞いて分かったことだけど、あの人の名前は上白沢慧音。俺が気付いた違和感の正体も、何となく分かった。どうやら彼女は、後天的に妖怪になった
___________________
「寺子屋……寺子屋……。この辺りなのは間違い無いんだけどな。どの建物だ……?」
あの夜から3日経った頃。俺は上白沢慧音の元を訪れるため、家から少し遠出して寺子屋を探していた。何で寺子屋かっていうと、どうやら慧音は里の子ども相手に寺子屋を開いて教養をつけさせてるって話を聞いたからだ。
俺があの人を探してる理由? ああ……まあ、色々と話を聞きたくてな。幻想郷の歴史の編纂者っていうなら、幻想郷に関わることを色々知ってると思ってな。妖怪のことや、人里のことや、俺以外の外来人のこと……
しかし、聞いた話だけでここまで来たんで、この辺りのどれが寺子屋なのかはサッパリだ。また誰かに尋ねて回ろうかな。
「あ、すんません。俺今、上白沢慧音って人がやってる寺子屋を探してるんですけど、どこにあるのかよく分かんなくて」
「慧音さんの寺子屋か? それなら、ここの通りをもうちょっと歩いて左手に見えるぜ。他の建物とはちょっと作りが違うから分かりやすいはずさ」
「そうなんすね。もうちょっと奥か……。分かりました、ありがとうございます」
道中会ったおっちゃん、どの建物が〜とか言ってたけど、もうちょっと奥だったのね。見れば分かるって言ってたし、このまま進むとするか。あ、何か手土産とか必要か? 前の件もあるし、普通に挨拶に……
お、団子屋さん。丁度いいや、あそこで何か買って持って行こうか。
団子屋で箱入りの団子を買った。16個も入ってるやつだぜ。こんだけありゃ十分かな。
で、おっちゃんが言ってた通り俺はしばらく通りを真っ直ぐ歩いてった。そして左手を見てみると……なるほど、ここか。他の家々が城下町にあるような二階建てのズラッと並んだ建ち方なのに対して、この寺子屋だけは独立した一階建かつデッカい三角屋根……。戸は閉まってるけど……
お、開くな。だが今は授業中かな。玄関に入ると、目の前にまた戸があって、その奥からは女の人の声。覚えがある声だ。上白沢慧音が奥で授業をしてる。
「流石にこの中入ってくわけにはいかねぇな。もうちょっと外で待ってるか」
俺はまた外に出ると、通りを跨いだ向こう側の建物に寄りかかった。ここでしばらく時間を潰すとしようかな。スタンドでちょっと遊んでるか……
それにしても寺子屋、ねぇ。幻想郷にもそういうのあるんだな。学問っつーの? 何習ってんだろうな。算数とか、国語とかは分かるけど……。あ、あとは習字とかもありそうだな。でもまあ、外から色々流れ着くっていうし、知識も本も外のやつとか流通はしてるのかもしれねぇな。そしたら……もしかして、ジョジョも流れ着いてる可能性が……?
いや、幻想になったものが〜って霊夢やアリスさんが言ってたし、そりゃないか……。無いよな? 流石に忘れられたってなったら、俺が悲しいぜ。
「……あ、そういや俺、鞄が欲しいんだったな。近くに雑貨屋とか無かったかな……」
そう。話が変わるが、鞄が欲しいって前々から思っててな。その理由ってのは、DISC化したスタンドを別に入れておく鞄が欲しいと思ってたんだ。
予めホワイトスネイクでスタンドをDISCにしておけば、いちいちホワイトスネイク出して、DISCにして〜って過程は要らないからな。スタンドの併用。一瞬しかできないが、それでも結構役に立つ。
寺子屋の授業がひと段落つくまで、その辺ちょっと歩いてみるか。雑貨屋、雑貨屋……。あ、こういう時こそスタンドじゃねぇか。
だけど、何使おうか……
「うーーん……物探しのスタンドか。何かいいのあったっけな……。まあ、アレが無難か。とりあえず……ホワイトスネイク」
俺は側に白い人型のスタンドを出現させる。
黒い王冠にも似たマスクと、体表にはATGC(DNAの塩基配列)の文字が並んでいるのが特徴。俺は基本的にスタンドをDISC化して一時的に併用するのに使ってるが、他にも色々能力がある。結構多機能なスタンドだ。
俺はホワイトスネイクに念じる。ホワイトスネイクは俺の頭に
抜かれたDISCの表面にはスタンドのビジョンが映っている。ピンク色の髪を何本かに束ねた、まるで地図みたいな姿のスタンド。
「さて……。問題はこいつをどう使うかだな。今考えてんのは、
THE MATTEKUDASAI。俺の足元にピョコンと出てきた、おもちゃの鳥っぽい見た目のスタンド。能力は、何にでも変身できるってもの。結構便利そうだろ? 実際便利だ。一点を除いてな。
このスタンド、俺が「変身してほしい」とか「使いたい」って思った物にはならないんだよ。じゃあどうやって変身させるのか。俺以外のやつが、「欲しい」って口に出して言った物に変身するんだ。THE MATTEKUDASAIを使うには、俺以外のやつが必要なんだ。
俺は周りを見渡して、他に人がいないか探した。
「周りには……お、あそこに人がいる。おーーい、すんませーん!」
「……ん?」
4、50mぐらい離れたところに人発見!
大きめの声を掛けたら、有り難いことにこっちを振り向いてくれた。俺が見つけて声を掛けたのは、頭に2本、角みたいにとんがった部分がある帽子を被った女の人。ちょっと離れてたんで、俺はその人の元に走ってく。近くで見ると金髪で、丈の長い中華風の服を着ていたのが分かった。
「はぁ……ふぅ。いきなりすんません。買い物中っしたよね。ちょっと、頼みたいことがあって」
「ああ、構わないが……。頼み事というのは?」
「ちょっと、『スマホが欲しい』って口に出してもらってもいいっスかね? そんだけでいいんス!」
「スマホ?」
あ、やっぱ通じねぇよな。そりゃこんな江戸とか明治の頭っぽい時代観だし、スマホとか流通してねぇだろうよ。そりゃはてなが付く。
変に思われたかな?
口にしてくれるだけでいいんだけど……
「『スマホが欲しい』」
「おっ!」
ニュゥゥン!
俺の肩に飛び乗ったTHE MATTEKUDASAI。
俺が手を出すと、その上に飛び込みながら変身する。頭からグニャグニャになっていって……ものの数秒で、前までよく見た黒い長方形の機械に変わった。
「おおっ、成功だ! ありがとうございます! 助かりました」
「礼には及ばないさ。では、私はこれで。油揚げを保管しに行かなくちゃいけないのでね」
女の人は踵を返すと、さっさと行っちまった。
サッパリした人だったが、何も言わずに協力してくれたし良い人だったな。変わった服装だったけど。スタンドが見えてたような反応も無かったし、まあ、普通にああいう人って感じなんだろうな。
さて! それじゃあ探しますか。お目当ての店を。
「ペイズリー・パーク!」
俺は早速DISCを頭に挿入する。すると背後から、あの人型の地図のような姿をしたスタンドが飛び出し、そしてTHE MATTEKUDASAIが変身したスマホの中に飛び込んでいった。
ペイズリー・パークの能力があれば、たとえ一瞬でも店は見つかるはずだ。それ、どうだ?
ヴゥーーッ――
「お? 通知?」
MATTEKUDASAIのスマホが振動する。ホームボタンを押して画面を明るくすると、確かに通知が来ていた。どうやらメッセージで。だが、差出人が不明だ。
俺がメッセージを開くと、一枚の写真が出てきた。
人里の通りを写した写真……。ペイズリー・パークを使った結果ではあるが、何の変哲もない写真だ。
「んん……? どういう写真だ? 店……があるわけではないよな。どっちかっつーと、通りがメインになってるような写真だ。遠くに人がいて、でもこれ、どっかの建物から撮ってるみたいな……」
俺は顔を上げて、通りの奥の方を見る。
この写真は建物の2階から通りを見下ろすように写している。他の建物は大概見切れていて、そもそも店なのか人の家なのかも分からないぐらいだ。
だが、俺はあることに気づいた。奥に映ってる人間、拡大してよく見てみたら見覚えのある服、顔だったんだ。これは、俺だ。
「……もしかして、俺が行きたい店から撮られた写真って感じか? となると、写真が撮られた建物は……あそこら辺か」
写真に映る俺と、撮られた場所までの距離を大雑把に把握。大体どの辺りにあるか目処をつけた。通りをさらに100mぐらい進んだ先だな。
俺は例の建物に向かって歩いていった。
案外近くにあって良かったぜ。
着いてみりゃ、ここは確かに店みたいだ。パッと見は他の建物とほとんど変わんねーけど、入り口の上に看板が掲げてある。そこに書かれてる店名は、『母之手』っつーらしい。読みは『ははのて』、かな。なんか、良い名前だな。手作りにこだわってそうな感じだ。
さて、お望みの物はあるのやら……。とりあえず失礼するぜ。
「お邪魔しますーー」
「あ、いらっしゃいませ。来てくださってありがとうございます」
戸を開けてみると、目の前に店員さんらしい若い女の人がいた。制服みたいなの着てるし、いらっしゃいっつーことは間違いねぇな。商品の整理をしてたみたいだ。
店内は閑散としてた。客はどうやら俺だけっぽいな。店員もこの人しかいない。まあ、昼間だし大抵の人は働きに出掛けたりして通りの人通りもそんなに無かったからな。仕方ない気もするが。
「何をお探しですか?」
「鞄をちょっと。そう、こういう感じのDISC……いや、円盤? が何枚か入りそうなぐらいのやつが欲しくて」
「DISC……?」
「え? ああ、いや、忘れてください。俺が勝手にそう呼んでるだけっつーか……。ち、蓄音機? とかに使うレコードっつーか円盤っつーか、そんなんが入りそうなやつっス!」
蓄音機とかすら伝わるか分かんねぇけど……
な、何て言えばいいんだこれ……。円盤っつーのは分かるんだけど、これに相当する幻想郷の物品が分からん……。まあ、でも実物は見せたし、良い感じの鞄は紹介してくれるだろ。わざわざこれが何かとかは聞いてこないでほしいな……。説明がムズ過ぎるからよぉ。
「あの、
「え? ああ、これは……」
店員さんは俺が左手に持ってる物を指差す。
それって……スマホのこと!? しまった、MATTEKUDASAIをしまい忘れてた……! そりゃ珍妙な道具に見えるよな。気になるのは分かるけど、な、何て言えばいいんだ……!?
「な、何て言えばいいのかな〜〜……。し、新種の財布っつーか……。あ、そうそう! こ、この長方形の角っこでね、野菜を砕くとめっちゃ良い具合にすり潰せるんスよぉ〜〜……なんて。ねぇ!?」
「スマホ……ですよね?」
「……え?」
……え?
スマホって……俺今言ってないよな?
この人、俺が口に出してないのにスマホって言ったのか? な、何でスマホのことを……
「もしかしてっ、あなた外来人の方ですか!?」
「うぉわあっ!? そ、そうっスけど……! ちょっ、いきなり肩掴まんでくださいよ!」
「あ、す、すみません。取り乱しちゃいました……」
スマホのことを、知ってる……!?
もしかして、もしかするとこの人……。まさかペイズリー・パーク、雑貨屋ってよりかは
こんなところで、俺と同じ人に出会うなんて!
「私もなんです。私も外来人で、半年ぐらい前からこの人里にいるんですよ」
「は、半年前から? そんな長い間……。もしかして、あなたも帰れないってことっスか?」
「……私は、どちらかと言うと帰りたくないんです。この幻想郷の、人間のために」
「……人間の、ため……?」
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「……あれが、紫様の言っていた外来人……。確かに奇妙な能力を持っていた。監視は引き続き行うとしよう。
スタンド:THE MATTEKUDASAI
能力は本体以外の人間が「欲しい」と口にした道具に変身するというもの。そのため、このスタンドを活躍するには他人の手(というか口)が必要だ。
基本的にどんな物にも変身できる。ストローだったり、網だったり、ハサミや監視カメラにもなれる。ただ、欠点というほどマイナス面にもなっていないが、実際の道具とは少し違う特性がつく場合がある。例えば、監視カメラになったら、MATTEKUDASAIが映した動画の人間の姿は映った人間の実際の姿とは異なるものとして映る。つまりフェイク動画を作り出すってことだ。本物の動画とフェイクの動画で、監視者を騙すんだ。
変わった用途に変化するが、それでも便利なスタンドには変わりない。
幻想郷幽波紋縁起 著者 星条常治