自宅でガンダムブレイカー4遊んでたらSEED世界に愛機+前作キャラと来ちゃっだぜ☆ガッデム!! 作:くまこう
前回より早いタイミングで投稿できてよかったです。
ミサside
「あんた!コーディネイターだからって本気で戦ってないんでしょ⁉︎」
そんな衝撃的な言葉が聞こえて来たのは、第一戦闘配備が解除されて少し経ったあとの事だった。偶々プラント組のご飯を貰いに来た時に偶然聞こえて来たその一言の後に、啜り泣く声とワタシの目の前を走り去っていくキラ君。
食堂を覗くと、赤髪の女の子が床に崩れ落ちて泣いている姿があり、近くにいた同じ位の歳の子が彼女を慰めている。おそらく彼女がアキヒロが言っていた[フレイ・アルスター]なんだろう。
「(これは…マズイかなぁ)」
と私はキラ君の向かったところへと足を向けた。
「うぁぁぁぁ…!」
と遠くから悲痛な声が聞こえた。
アキヒロから気にかける様に頼まれてるし、何より放っておけないしで彼の元に向かう。
そこは外が見える席だった。そこには何故か部屋から出て来ているラクス・クライン、アスラン・ザラ、ニコル・アマルフィの三人がキラとテーブルを囲んで会話をしていた。
聞こえてくる内容としては、
「何故泣いていたのですか?」
「それは…」
「お前がそこまでやつれるなんて何言われたんだ?」
「まぁまぁ2人とも、ゆっくり話してもらいましょうよ」
と上から[ラクス→キラ君→アスラン→ニコル]の順で話しており、思いの外仲良く話している様子だった。
なんで彼等が外に出ているのかは後で問い詰めるとして…、
「(今はメンタルケアのほうが先…かな)こーら、君たちなんで外に出てるの?」
と彼等の輪に入ることにした。
「あら?ミサ様!どうしてコチラに?」
「目の前を走ってく少年がいたものだからねぇ…てことで私も混ぜてもらおうかね〜」
と私は空いている席に座る。
「さぁて、言いにくいこともぜーんぶ吐き出してもらうからねぇ?」
と私はにっこりと笑った。
その顔を見てキラ君が口元をひくつかせてたのは気のせいだろう。
ムウ・ラ・フラガside
アークエンジェルに乗ってそれなりに経った。
先程の戦闘を終えて、キラ君と今回のことで軽く話をして、これまでのことを自室のベッドに士官服のまま寝転がり思い浮かべる。
[エンデュミオンの鷹]なんぞもてはやされてはいるが…所詮はMAのパイロット、ここに乗ってからはMS相手は今のところ撃破スコアはゼロ。
先輩として、情けない所を見せてしまっている自覚はある。オーブ軍の彼等におんぶに抱っこな部分も申し訳ないと思っている。
だが現状を打破できる策が思い浮かばない。
[オーブの紅龍]アキヒロ・スガ
[白きハヤブサ]ウィル・ニヴァース
[オーブの盾]ミサ・サツキノ
この3人の撃破スコアは驚愕の一言だ。
瞬き一つでジンやシグーが爆散していくと表現できてしまう。あの若さであの実力…コーディネイター様は流石だと言ってしまいたくなる。
そしてそんな3人はとても謙虚で好感が持てる。
アキヒロは周囲を見て動くことができ、必要な時は厳しいことを言うことができる。
ウィルは協調性に難があるが、他人が気づかない部分をさりげなくカバーしている。
ミサはその明るい性格で乗組員と仲良く過ごし不和な空気を払拭してくれている。
そして彼等が戦場に出ればエース級の活躍をしてくれている。
この3人がいなかったらと考えると、ゾッとする。
「やれやれ…周りが頼もしくて仕方ない…俺は大人しく、ブリッジにいた方がいいのかねぇ…」
と柄にも無くそんなことを思っていると…、
コンコン!
とノックが聞こえた。
誰かと思ってドアを開けると、
「お疲れ様です。フラガ大尉、今少しいいですか?」
と年下の上官[アキヒロ・スガ]が2人分の食事を持って尋ねて来た。
この話をきっかけに、俺の人生は大きく変わった。
フラガ大尉の部屋で2人で食事をとっている。食事中もお互いに他愛のない会話をしている。
俺にとって[ムウ・ラ・フラガ]はカッコよくて頼りになる大人という印象だ。
柔軟な思考を持ち、MAのパイロットにある程度の誇りを持っていながらあっさりMSに乗り換えたりと変化を恐れないところも好印象だ。
「で?こんな世間話の為に俺のところまで来たわけじゃないでしょ?」
そしてこの察する事ができるところも好印象だ。
「実際二割くらいはお話ししに来た様なものです」
「なら、残りの八割を聞かせてもらえるかな?」
と目が笑ってない顔でコチラに顔を向ける。
「話が早いのは助かります」
俺は食器のフォークをトレーに置く。
「ハッキリ言って、今のフラガ大尉とMAでは、現状力不足であることは事実です」
俺はフラガ大尉の目を見て切り出した。
「俺が気にしてることをズバッと言うねぇホント…」
と大尉は苦笑いを浮かべる。
「お互い軍人なんです。それに…今後を考えると必要なことです」
「間違いない」
大尉は苦笑いを引っ込めて真剣な表情になる。
「アキヒロ君の言う通りだ。今の状況…俺は殆ど役に立てていない。奴らに多少の手傷は負わせれたかもしれないが…数が減らなけりゃ戦ってないのと同じだ」
実際、大尉の言う通りだ。これまでの戦闘で大尉が活躍する場面を俺たちオーブ軍が活躍していることで、大尉に対する戦場での依存がここの世界線では大分薄い。
それを本人も自覚している。
「周りが頼りになることは実際ありがたいことだ。君らには感謝してる…だかなぁ…こうも見せ場が無いとなると逆にモチベーションの方がなぁ…」
大尉は顔を顰め両手を握り締めて独白する。
それを聞いて、
「(ギリギリ…間に合った感じか)」
フラガ大尉が後方に下がると言う選択。これが1番俺が危惧していたことだ。
今後、彼は要所要所で活躍する人物である。二度のアークエンジェルの危機を救い、キラ君の良き理解者になり、合流するアスランたちに対してハッキリと発言すると言う役目が待っている。
ここで折れてもらっては後々困るのだ。
「戦場で役に立たないなら、前線は君らに任せてブリッジに上がろうと思ってたところだよ」
と大尉は力ない表情でそう言って来た。
「…前線にはまだ大尉の力が必要です」
俺は席を立って大尉の前に移動する。ベッドに座ってた大尉が俺を見上げる体制になったところで、
「なので、一つ提案をしに来ました」
彼なら頷いてくれるという打算と…今後の彼の大成を見据えて、
「フラガ大尉、MSのパイロットになりませんか?」
「…は?」
フラガ大尉は鳩が豆鉄砲を食ったようくらった様な顔になっている。
「ここに来る前、マードック曹長にXナンバー二体の修理をお願いして来ました」
実際、フラガ大尉は短期間でストライクの操縦をモノにした。それも後期発展型である[GAT-Xシリーズ]を相手取り最後まで生き残ると言うレベルまで技術を磨いた。
「コチラとしては、ブリッツに乗ってもらって操縦の訓練をした方がいいかと思ってるんですが、そこは大尉に任せようと思ってます」
付け焼き刃同然の期間でストライクを使い、上澄みと言っても過言では無いレベルになったとなれば…、
「フラガ大尉、貴方にはアレらに乗れる素質があると俺は思ってます。騙されたと思って俺の教練を受けてみませんか?」
宇宙にいる期間もMSで腕を磨いていけば、どれほどの腕前になってしまうのか…俺は楽しみで仕方ない。
「だが…コーディネイターのOSでは俺が乗りこなせないと思うが…」
「ナチュラル用OSならもう仕上げてあります。後はフラガ大尉と擦り合わせるだけです」
「教練するってたって…どこでやるつもりだ?」
「オフの時に外に出て教練します。今ならゆとりもある」
「…」
「良いんですか?連合で唯一、この[紅龍]の教練を受けられるんですよ。オーブの兵士達が聞けば我先に手を挙げてくれるんですがね」
フラガ大尉の顔が神妙さを帯びていく。
「君の教練を受ければ…俺はもっと先に行けるのか?」
「無論です。ジンもシグーも、バスターやデュエルすら殴り勝てるレベルにします。貴方の宿敵にだって…負けさせはしませんよ」
俺はそう言って握手の要領で右手を差し出す。
「どうしますか?一晩くらい考える時間が欲しいですか?」
「…いいや」
フラガ大尉は一瞬間を置いて俺の手を掴む。
「これ以上ない提案だ。是非とも頼む」
その言葉と同時に、彼の顔にやる気が漲るのが見て取れた。
「決まりですね。ならさっそくOSをインストールしに行こうと思うんですが…どちらに乗りますか?」
「アキヒロが勧めてくれたブリッツで頼む」
「分かりました。ブリッツが修復でき次第、教練を始めます」
「あぁ」
「なんで、今は少しでも休息をとってください。トレーは俺が戻しておきますから」
そう言って、俺は食べ終わった食事を持って部屋を後にした。
ドアが閉まった後、部屋の中から「ヨッシャー!やってやるぞー!」と声が聞こえて来た。
「ふぅ、なんとか持ち直してくれたかな…」
と俺はそう独り呟き、食堂に戻った。
後日、ミサから件の話とその顛末を聞いて、
「そんなすぐの出来事だったっけ⁉︎」
と言ってしまったのは仕方ないと思う。
フラガさん、ブリッツに乗る。
この展開を考えてました。
次回はいつになるか分かりませんが、次も読んでくれると嬉しいです。
感想とかも気軽にお願いします。