自宅でガンダムブレイカー4遊んでたらSEED世界に愛機+前作キャラと来ちゃっだぜ☆ガッデム!! 作:くまこう
原作から色々乖離してきましたよ〜
連合軍本隊に合流を目指して移動中のアークエンジェル。
俺とフラガ大尉はさっそくドックに移動し、MSの訓練に取り掛かっていた。事前にラミアス艦長、バジルール少尉には許可を貰っている。相変わらず少尉は噛みついて来たけど…、
あの人も大変だよ。ノイマンさん達は頼れるお兄さん枠に収まっているのに、規律を守ろうとバジルール少尉は不器用に頑張ってくれてるから不憫な役回りだよ。
その内ガス抜きも兼ねて愚痴を聞きに行った方がいいかもしれない…。
とそんな遠い目をしながらも、大尉に教練を行っている。基本的な操作に機体の特質等々…、大尉は嫌な顔せず真面目に取り組んでくれている。
今は一通りの説明をする為にブリッツの操縦席に来ている。
「一通りはこんな所です。今はドックの中で操作の訓練も兼ねてモノ運びをして訓練を積んでください。ある程度形になったら次に進みます」
「わかった。しかし…スパルタを覚悟してたんだが…思いの外丁寧でビックリしてるよこっちは」
「安心してください。次のステップからはスパルタの予定ですから。今はスパルタにしても問題ない様に基礎訓練をしている所です」
にっこりと笑う俺に大尉は引き攣った笑いをするが知ったことではない。コチラは即戦力にする気で鍛えるのだ。従来より内容の濃さが違うのは仕方がないと言う物だ。
「とりあえずこの後小休止して、今日1日はこれに乗って動いていてください。明日どれほどの進捗具合かを見て予定を立てますんで」
「了解」
フラガ大尉と共にドックを後にする。ブリッツの隣には修理が完了したイージスが佇んでいた。
食堂で大尉と一休みしていると、
「ところで、ずっと気になってたことなんだが…」
「なんです?」
「…なんでアレの動かし方を知ってるのかと思ってね」
「あぁ、そのことですか」
フラガ大尉の言いたいことがわかった。一軍人が、何故連合の…更には最新式のMSの動かし方を知っているのかが疑問に思ったんだろう。
まぁ、そんなことを言い始めたらZAFTの連中なんてXナンバー出荷直前に強襲してきてすぐにOS書き換えてトンズラ決め込んでたことに疑問持てよって話だけど…、
「なんてことはありません」
こと俺にとっては、隠す話でもないしな。
「俺が、この[GAT-Xシリーズ]に関与していたってことです」
「ほう?」
「考えてみてください?MSなんて作った事がない連合が形にしようとして技術教諭を打診できる所なんで一つしかないでしょ」
「なるほど…確かにオーブはもうMSでの防衛をしていたな…」
「はい。更に言うと…[セレネス]も[アザレア]も[アストレイ]からの発展機で…俺が開発、設計まで手掛けたんです。[M1アストレイ]は俺のアストレイの廉価機体として設計しましたから」
「…は?」
フラガ大尉がキョトンとした顔になる。
「は?とはなんですか。要するに、俺がそちらの技術班にMSの基礎設計を教え込んだんですよ。動かし方を知ってるかの答えとしては…そりゃ、見慣れた操縦席だから知らないわけないだろって話です」
「…いやいや…年下で俺以上の実力だけでも凄いってのに…あいつらの生みの親ってわけかい。つくづく…お前って凄いんだなぁって思うわ」
とフラガ大尉は頭に手を当ててそう言った。
あの時は俺だって驚いた。モルゲンレーテ社で仕事をしてたらウズミ様に呼び出されて何事かと思ったら、連合から「MSの作り方を教えてください」なんて打診が来てるなんて聞かされて…、
ウズミ様が
「話はついている。基礎的な設計理論と注意事項だけで構わないそうだ。」
とGOサインを出されて歳上の教え子達にガッツリ教え込んだものだ。
後日、ウズミ様から技術教諭の報酬として[メビウス・ゼロ]や他戦艦の設計図と本体が会社に送られて来たのには驚いた。ちなみにこれ以外にもオーブの方には多額の金額が収められたとのこと。
「流石にあんな色変わりの装甲は連合独自の物でしょうが、基本設計の駆動系や電気系がそのままなのはこの前のストライクで確認済みですし」
「そういえば…乗ったことあったな…ちなみに感想は?」
「悪くはありません。機体性能だけを見るならプラントを相手に十二分に機能したでしょう」
「機能した…てことは?」
「まず間違いなく、あちらの手に渡ったことでいろいろ盗用されていることでしょうね。最早あの装甲の対策はされていると考えていいでしょう」
「だよなぁ…」
とフラガ大尉がそう言いながらテーブルに突っ伏す。
「まぁ、今は後々のことを考えるよりも自分の教練のことを考えてください。戦力になるなら訓練あるのみですよ」
「ま、それもそうだな」
とこの後数分ほど会話をしてフラガ大尉はドックの方へ向かって行った。
その後ろ姿を見送った後、
「まぁ…仮にPS装甲があったとしても俺ら相手じゃ意味ないんだけどね…」
とボソッと呟いてコップに残っていた水を飲み干して自室に戻った。
あれから数日が経過した。
流石は[不可能を可能にする男]と言った所であろうか、フラガ大尉は基本的な操縦に関してはすぐにできる様になってしまった。
澱みのない動きでブリッツが荷物を運搬している様子が見て取れた。
なので、次の日には外に出て隕石相手に射撃演習を行い、スラスターを吹かして隕石群を潜り抜ける機動訓練も同時に実施した。
模擬戦に関しては俺やウィルが相手になりひたすらボコボコにした。
この訓練を受け続けた大尉は、メキメキと腕を磨いて行った。流石はフラガの家系と言うか…学習能力・習熟度もナチュラルとは思えないレベルで慣熟されている。
まだ俺たちの領域には届いていないが、既に上澄みの領域には片足が入りつつある。将来がとても楽しみだし…うちの部隊に欲しくなってしまう。
模擬戦を終えてお互いドックに戻りMSから出て合流する。
「お疲れ様です。たった数日で随分と腕が上がりましたね」
「そりゃあね、さっさと戦える様にならないといけないからな」
とフラガ大尉がヘルメットを脱いでタオルで汗を拭う。
「流石ですよ。もう少し時間がかかる予定だったんですけど…もうここからは実践経験を積む位しかないと思います」
「イヤァ…中々スパルタだったけど…確かにとんでもない程に身になったわ」
とフラガ大尉は遠い目でそんなことを言ってる。
「でしょ?俺の教練を耐え抜いたらオーブでは中隊長になれますよ」
とそんな目をしている大尉にそう返しながらプラントの動向について思う。
「(それにしても…史実ならボズゴルフ級に乗った戦艦が攻めてくる筈なんだけど…アスランとニコルはいない。イザークはアスランの代わりにクルーゼの船に乗っているみたいだし…もしかしたら合流までは来ないかもなぁ…)取り敢えず、今日はこの辺でやめにします。襲撃があった時はブリッツで出撃してくださいね?」
「おう、じゃあ休ませてもらうわ…あぁ疲れた」
とフラガ大尉は硬くなった身体を伸ばしながらドックを後にした。それに続いて俺もプラント組の監視部屋に向かった。
今日は俺の担当だ。
その後更に数日が経過した。その間大尉の教練をして、プラント組のお世話をして、キラ君に軍としてのアレコレやMS戦闘のセオリーなどを教え込み、更には小隊として動く時の注意事項をレクチャーしていると、
ブリッジより予定していた部隊と通信が届く位置まで接近する事ができたとの一報が入った。
それから程なくして、アークエンジェルはハルバートン提督率いる地球連合軍第8艦隊と合流する事ができた。
連合の士官達はドックに集合し提督を迎える為に集合していた。
かく言う俺達オーブ軍三名も出迎える為に参列している。
「(確か…ラミアス艦長とハルバートン提督は師弟の関係だったんだっけか…)
と史実の方を思い出していると、ドアが開き、提督達が見えられた。
「敬礼!」
とラミアス艦長の掛け声と共に集まった全員が敬礼をする。それを見たハルバートン提督はにこやかな顔になり、
「みんなよく生き残ってくれた!それによくアークエンジェルやGを送り届けてくれた!」
と称賛の言葉を彼らに贈っている。
それを聞いたラミアス艦長は誇らしげな表情をしている。
「(恩師なんだなぁ…)」
と感心していると、ラミアス艦長と話していたハルバートン提督の目がこちらに向く。
「まさか!君がこの艦にいると聞いた時は大層驚いたよ!」
と提督が俺に向かって来た。
「お久しぶりですハルバートン提督。お変わりないようで」
まぁ、知り合いなわけで…G兵器開発の技術教諭の際に、ウズミ様に直接会いに来て頭下げたんだから大した人だよ。そしてその後に俺と打ち合わせもしたわけでして、
「ハッハッハ!君たちが手を貸してくれたこと、とても感謝しているよ」
「いえいえ、コチラもラミアス艦長に助けてもらった身なのでお気なさらないでください」
と軽く会話をして、幹部と共に提督達はその場を後にした。
「あの感じだと…後で呼び出しがありそうだ…」
そんなことを呟かずにはいられなかった。
案の定、俺は艦長達と共に提督室に呼び出しがあった。内容は史実通りでアークエンジェルの進路に関してだ。
内容は史実とあまり変わらず、アークエンジェルとXナンバーをアラスカ基地に送り届けて欲しいと言う話だった。ハルバートン提督も苦渋の決断であることは一目瞭然だった。途中、ヘリオポリス組に関しては元々軍属だったという事にして処理する話が出た時に、バジルール少尉がキラ君の話を持ち出し一喝を喰らうという場面もあった。
そして話が終わり、俺たちが部屋を出ようとした時、
「スガ1佐、君は残ってくれ」
「…はい?」
俺だけ呼び止められてしまった。
俺だけ提督室に残った後、
「すまないがキミも席を外してくれないか」
と提督に言われ腹心らしき士官も部屋を出て行った。
「さて…ここからは、連合軍提督ハルバートンではなく、ハルバートン少将としてオーブ軍MS大隊長であるキミと話がしたい」
それは、あの時と同じ…G兵器開発の技術教諭を打診した時と同じ目をしていた。
「…伺いましょう」
俺は改めて佇まいを正し、話を聞くことにした。
「先ほどの話についてだが…アラスカまでの道中、君達に護衛を頼みたい」
「それに関しては、元よりそのつもりです…それだけではないのですね?」
「分かるかね?」
ハルバートン少将はため息を一つついて話し始めた。
「正直な話…仮にアラスカ基地に逃れられたとしても…彼らの身が安全だと言えないのだよ」
「…それは…どういう…」
まさか…この人は気付いているのか…?
「あの基地にはブルーコスモスの連中が多すぎる。アラスカ基地に辿り着けたとしても…コーディネイターが乗ったMSや戦艦を歓迎するとは思えない」
やはり…この人は勘づいている…!
と言うよりもこの後起こるであろう未来に確信を持っている…!
「…蒼き清浄なる未来…でしたっけ?」
「あぁそうだ。奴らは恐らく…彼女らを見殺しにする事だろう…そしてそれを…ワシは止める事ができない」
ハルバートン少将は手を握り締めてそう言った。
本当はアラスカになんて行かせたくないのだろう。何処に教え子に死にに行けと言って何も感じない人がいるだろう。いるならそれは人の皮を被った別のナニカだ。
「…なるほど、そんな命令だと気付いた彼女らが…何処かで亡命しても仕方ないですね」
彼の言いたいことは分かった。これは俺にしか頼めないし…出来ない。
「コレコレ、軍法では重罪ではある…軽率に言ってはいかんよ」
と少将が俺を嗜めるがその口の端は僅かに上がっている。
確定だ。
「それは失礼しました。オーブの道のりまでの話にはなりますが…護衛の件、謹んでお受けします」
「頼んだよ…彼女達のこと、よろしく頼む」
とハルバートン少将は俺に依頼書を手渡してきた。
俺は敬礼し、返礼を受け取って退室する。
地上に降りた後にやる事ができた。
「(オーブに着いたら…民間人を戦場に出した処罰を受けるのと、彼らの抱き込みかぁ…どうやって口説いたものか…)」
今後のことに頭を悩ませながら、俺は案内の士官に連れられアークエンジェルに戻った。
聡明なハルバートンさんならここまで予測できたのではないかと思ったのでこの展開にしました。
順不同になりますが、合流までの襲撃に関してはスキップしました。理由はスガ君が言ってた通りです。
乖離してきましたね〜このまま進んだらどうなってしまうんだろうと作者も戦々恐々としていたりする。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回がいつになるかわかりませんが、また読んでくれると嬉しいです。
ご気軽に感想も書いてください。作者のモチベーションに繋がります。
「面白かった」「次が楽しみ」程度でも構いませんので