自宅でガンダムブレイカー4遊んでたらSEED世界に愛機+前作キャラと来ちゃっだぜ☆ガッデム!!   作:くまこう

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宇宙に飛び出す予定が…思いの外長くなったので二分割にします。

アークエンジェルと合流までです


第6話 運命の日(後編1)

 

 

「…い、………ロ…!……ろ‼︎」

 

まどろんだ意識の遠くから声が聞こえる。

 

そこからゆっくりと意識が覚醒していく。

 

「アキヒロ!大丈夫か⁉︎」

 

とカガリが俺の身体を揺らして起こそうとしてる。

 

「…う…」

 

「アキヒロ!」

 

と呻き声しかあげられなかったが、返事はできてようだ。

 

ひどい頭痛だ…恐らく落ちた時に頭を強く打ったのかもしれない。

 

しかし此処で心配するべきは自分ではない。

 

「カガリ、怪我はないか…?」

 

目の前の護衛対象の安否確認が最優先だ。自分で言っていて悲しいが、客観的に見て命の重さは俺より彼女の方が重い。

 

そう聞くと、カガリは途端に俯き、

 

「あ…あぁ、お前が庇ってくれたおかげで私は大丈夫だ。今は自分のことを最優先しろ」

 

と返答が来る。とりあえず一安心し次は機体チェックを行う。やはりと言うか右腕は切断され無くなっており、バッテリーの方も底をついていた。

 

「仕方ない…、[ニュートロンジャマーキャンセラー起動][核動力炉起動][パワーエクステンダー充電開始]…カガリ、起動まで少し時間が掛かる。それまで少し待っててくれ」

 

俺は[アストレイ]に搭載されている[核動力炉]を起動し、バッテリーに充電させることにした。

 

余談であるが、この[核動力炉][ニュートロンジャマーキャンセラー]は[セレネス][アザレア]にも搭載されている。しかし[ZAFT]や[地球連合軍]にバレないように、[非常時以外ではできる限り使用しない]と言う取り決めがある。因みに、万が一これらの機体が鹵獲された際には搭乗者以外の人間の侵入を検知して、[核動力炉]が過剰運転を開始し、最終的に機体が一つの大きな核ミサイルに変貌し機体・敵諸共爆散し情報漏洩を防ぐ手筈になっている。

 

この時代に[ニュートロンジャマーキャンセラー]の技術はまだ早すぎる。

 

「…充電が終わったら…どうするんだ?」

 

とカガリが聞いてくる。

 

「まずはウィル達と連絡を取って状況を確認する。その後はヘリオポリスを見て回って救助者がいないか確認する。必要ならこんな状態だが…戦うしかない」

 

カガリが真剣な顔をしてゴクっと喉を鳴らす。その表情がどこか可笑しく感じながら、

 

「大丈夫、カガリは俺が守ってやるよ」

 

と言って頭を撫でてやる。

 

「な⁉︎やめろ恥ずかしい!」

 

とカガリが手を払いのける。

 

佐官になってからの付き合いであるが、彼女ともだいぶ仲良くなってきたと思う。

 

最初の頃なんて…、

 

「武力なんて持っているから戦争になるんだ!」

「お前のせいでまた軍備が拡充されることになった!」

「大体[コーディネイター]も[ナチュラル]も1人の人間なんだってなぜわからない⁉︎」

 

と[MS機動大隊庁舎]の大隊長室で仕事をしている俺のところに来ては叫ばれる事が日課であった。

 

歳が近いからと言う理由でカガリの話し相手になったり護衛になったりしているうちに、ある程度の会話はさせてもらえるまで仲は良くなった(と思う)。

 

因みに、ウィルとミサの2人との仲も良好である。

 

 

俺は感慨に耽るのをやめて、頭を手で守ってこちらを睨んでいるカガリに苦笑すると、

 

「まぁ、戦闘はないだろ…外と中で[ジン]もそれなりの数を狩られてるし、次の戦闘はしばらく後だよ」

 

「そ…そうか?」

 

「まずはウィル達から情報を貰って…それから他に生存者がいないかの捜索をする」

 

そうカガリに言うと、先ほどよりは表情柔らかくなった様子で、

 

「わかった」

 

と答えてくれた。

 

 

 

 

その後、機体に電気が回るようになり、ウィル達とも通信が行えるまで回復した。そして彼らから情報も得られた。

 

現在は、向こうからの侵攻は見られず、そして少し前にヘリオポリスで紹介された新型の機体が4機と両腕の無い[シグー]が一緒に退却して行ったとの話だ。

 

「わかった。2人とも一度中に戻ってきてほしい。一度打ち合わせをする必要がある。道中[ミコト]の状況を確認してきてくれると嬉しい」

 

「[了解]」

 

「[エース了解!]」

 

「[ミサ…エースは君じゃないだろ]」

 

「[良いじゃない♪ウィルは硬いなぁもう]」

 

とそんなことをだべりながら向こうからの通信は切れた。

 

「ふぅ、とりあえず2人とも無事でよかった」

 

「当然だろ、2人とも優秀なパイロットなんだから」

 

「まぁ、そうなんだけどね?じゃあ、コチラは逃げ遅れた国民を探しにでも行こうか」

 

と俺は電力が十分に戻った[アストレイ]を操作して救助者がいないか捜索を始めた。

 

 

 

捜索をしていると、向こうに膝をついてしゃがんでいるMSを発見する。

 

「あれって…」

 

「新型の機体だな…たしか[GAT-X105ストライク]とか言うやつだな。俺の[アストレイ]から腕を無くすきっかけを作りやがったやつだ…」

 

と自然と操縦桿を握る手に力が入る。

 

「お…おい、まさかとは思うが襲撃したりしないよな…?」

 

「してやりたい気持ちはあるけど…そこまで外道ではないよ」

 

と言ってゆっくりと近づいていく。

 

すると、そこには先ほど避難するように言った学生達が横一列に並んでおり、そしてこれまた先程まで一緒にお仕事をしていた女性士官が彼らに銃口を突きつけている場面であった。

 

「なんだこれ」

 

「いや、そんなこと私に言われても…」

 

2人で少し困惑するが、そんなこともしていられないため、とりあえず彼らの前に姿を現すことにした。

 

ゆっくりと歩いて近づいていき、最初に学生達が気づいた。だが銃口を向けられているためか口が動いていない様子、

 

「…仕方ない。降りるぞ」

 

「わ、わかった」

 

と俺達は[アストレイ]から降下用ロープに捕まり降りる。

 

そしてそのまま彼らの一団に近づいていき、声をかけた。

 

「ラミアス大尉、うちの国民に銃を向けているのはどういう了見ですか?」

 

ギョッとした様子でコチラを振り向く大尉。しかしすぐに銃口がコチラを向く。

 

俺は手を挙げて制止する。

 

「今は緊急事態です。こんな所で余計に命を失いたくない。何がありましたか?うちの国民がなにか粗相でも?」

 

そう聞くと、大尉は理由を教えてくれた。

 

「彼らが、我が軍の最高機密であるMSを物色していたため、やめさせました」

 

それを聞いて俺は頭を抱えた。

 

「おぅ…それは失礼しました。しかし、今は避難、又は事態の収拾が先決のはずです」

 

大尉の表情がピクッと動く。

 

「お気持ちはお察しします…ですが今回は私に免じて保留にしてもらえませんか?埋め合わせはさせてもらいますから」

 

ね?と苦笑いをしながら説得をしてみる。

 

「(ヤバいかな…やらかしたか?)」

 

と内心ヒヤヒヤしていると、大尉が銃をおろしホルスターに仕舞う。

 

「確かに貴方の言うとおりです。今は緊急事態、事態の収拾が先決なのは…私も同じ考えです」

 

「ありがとうございます。先程ニヴァース准佐とサツキノ准佐より外の状況報告を受けています。そちらの状況もお教え願えますか?」

 

こうして、俺達は大尉や学生組達との合流を果たした。

 

 

余談だが、話をしていくうちに[ストライク]で我が愛機[アストレイ]に物を投げつけてくれた主犯が発覚し、その人物に対してきつく詰問したことをここに記しておく。

 

 

 

 

 

 

 

現在[ストライク]に乗った[キラ・ヤマト]が無線で応答を待つ形になっている。

 

そうこうしているうちに、港口から[セレネス]と[アザレア]が帰還する。

 

「戻ったよ、隊長殿」

 

「ただいま〜、あちゃあ…随分派手にやられたね〜」

 

「うるせぇ、まさかうちの国民に石を投げられるとは思わなかっただけだよ」

 

と3人でハイタッチをして言葉を交わす。

 

「で、[ミコト]はどうだった?」

 

「残念だが…諦めるしかない。きっと[ZAFT]のMSが乗り込んできた時に艦を無差別に破壊したんだろう。[ミコト]に限らずもう残骸しか残ってない」

 

「そうか…」

 

「私たちが戻る時には粗方戦闘は終わってたから戻ってきたけど…今頃はもしかしたら戦闘が再開されているかも…」

 

そうミサが言う。

 

「なるほど…」

 

「そもそも、[ミコト]がない今、どうやってオーブまで帰るかも考えるべきではないか?」

 

「港の艦は全部壊されてしまったらしいからなぁ」

 

と4人で今後の動きに関して悩んでいる内に、大尉は学生達を使ってトラックを持ってきたみたいだ。

 

それを見て、

 

「何をする気なのかわからないが、彼女にはまだ希望があるように感じる。今の俺たちがするべきことは各機に乗っていつでも戦闘出来るように準備することだ」

 

「「了解」」

 

「お、おい!私はどうすれば良い?」

 

「カガリはここで待機。さっきはなし崩しとは言え一緒に乗ったが、今はここの方が安全だ。あと、俺達が待機してるってことを大尉に知らせといてくれ」

 

「わ、わかった」

 

とそう言って俺たちはそれぞれの機体に乗り待機することにした。

 

メインカメラには[ストライク]が[ランチャーパック]の装着に四苦八苦しているのが見てとれる。

 

「さて…どうしたものか…」

 

と[アストレイ]のなくなった腕を見て考え込む。[ヘリオポリスにこの機体のスペアがあるのか][いっそのこと隻腕でなんとかするか…?]とか悩んでいると…、

 

ヘリオポリスの上空で爆発が起きる。爆風から両腕のある[シグー]と[メビウス・ゼロ]が現れる。

 

「ウィル!」

 

「[了解!]」

 

とウィルはそう返答して[セレネス]で突貫していく。[セレネス]が[シグー]と接敵した時点で[メビウス・ゼロ]は全武装を破壊されて無力化されていた。

 

俺はビームライフルを構え、援護射撃を開始しようと引き金を引こうとした瞬間、

 

突然山の斜面が爆散した。そしてそこから[戦艦アークエンジェル]が姿を現した。

 

その白い戦艦に目を奪われていると今度は反対方向から銃声が聞こえる。

 

なんだと思いそちらを見ると[ストライク]が装備した[ 320mm超高インパルス砲アグニ]をぶっ放して[シグー]の右腕を焼き外壁を貫く事態になった。

 

[シグー]は空いた穴から撤退して行き、一応戦闘は終了した。

 

その後、[アークエンジェル]が近場に降りてきたのでそちらに向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

アークエンジェルの物資などの搬入口で生き残っていた連合軍の面々と合流する。

 

[ストライク]の手に乗っていた人達を下ろすと、

 

「ラミアス大尉!」

 

と女性士官と数名の男性士官がコチラに向かってきた。

 

「バジルール少尉!」

 

「ご無事で何よりでありました!」

 

と[バジルール少尉]と呼ばれた女性は大尉に敬礼をする。大尉も返礼すると、

 

「貴方達こそ…よくアークエンジェルを動かしてくれたわ…おかげで助かりました」

 

そんな話をしているので、取り敢えず挨拶をしようと思い俺は[アストレイ]から降りて彼女達の方へ向かう。

 

「救援、感謝しますバジルール少尉殿」

 

と感謝の言葉を掛けると、彼女の後ろにいたツナギ姿の整備士が

 

「なんだぁ?まだ子供じゃないか、なんだってあの坊主があんなのに乗っていたって言うんだぁ?」

 

えぇ…その言葉俺に言うのぉ…?

 

「ラミアス大尉…これは…?」

 

と困惑した表情で説明を求められいるようだったので、

 

「自己紹介が遅れて申し訳ない。私の名前は[アキヒロ・スガ]オーブ軍所属[MS機動大隊]の隊長をしている」

 

その自己紹介に一堂がギョッとする。先程子供呼ばわりした後ろの整備士さんなんて汗ダラダラだよ。見た目と肩書きが釣り合ってなくて申し訳ない。

 

「あちらの2機に乗っているのが[ウィル・ニヴァース]と[ミサ・サツキノ]だ。今回はとある任務でここに来たんだが…こんなことになってしまってね」

 

と頭を掻きながらそう話す。

 

後ろで「[ハヤブサ]に[盾]まで…?」とコソコソと地球軍の士官達が話し出している。

 

すると、

 

「へぇ、こいつは驚いたな」

 

と奥から紫と白のパイロットスーツを着た男性が現れた。

 

「地球軍、第七機動艦隊所属。ムウ・ラ・フラガ大尉。よろしく」

 

「(カッケェ…生のフラガさんや…)…ラミアス大尉、フラガ大尉は貴方達に用事があるようです。コチラとの話はその後で」

 

と感動しながらも、今は出る幕じゃないなぁと感じたため話の輪から離れる。

 

その後、お互いの挨拶と着艦許可を貰ったフラガ大尉は、

 

「それで?なんで[オーブの紅龍]なんてビッグネームがここに?」

 

と俺の方に向き直ってきた。

 

「それを言うなら、貴方だってビッグネームではないですか?[エンデュミオンの鷹]さん?」

 

と聞き返してみる。そのかえしに対して頭を掻いた後に手を差し出し、

 

「こりゃ手厳しいご挨拶だね…ムウ・ラ・フラガ大尉だ。よろしく」

 

「それは失礼しました。アキヒロ・スガ1佐です」

 

と握手をする。

 

そして、視線は学生組に当てられた。

 

「それで、そちらは?」

 

「ご覧の通り、民間人の少年です。襲撃を受けた時なぜか工場区にいて…私が[G]に乗せました。[キラ・ヤマト]と言います」

 

「ふぅん」

 

「…彼のおかげで、先ほども[ジン]1機を撃退し、あれだけを守ることができました」

 

と士官の間でどよめきが聞かれる。

 

そんな中、フラガ大尉は学生達に近づいて行く。

 

キラは警戒した様子で

 

「な、なんですか?」

 

と言って身構えた様子。

 

「君…[コーディネイター]だろ」

 

フラガ大尉は軽くそう言ってしまった。

 

周りは再度どよめき、

 

「はい」

 

とキラが答えると、銃を持っていた職員が構え始めた。なので、

 

「銃を下ろせ」

 

俺はこの場を納めることにした。

 

「は?」

 

「聞こえなかったのか?銃を下ろせ!」

 

と今度は強い口調で言った。

 

「ここはヘリオポリスだ。ここに[ナチュラル]と[コーディネイター]と言う分け隔てはない。必要なのは彼らは俺たちが守るべき[オーブ国民]であると言う事実だけだ。軽はずみに銃を向けるものではない」

 

そう言うと、ラミアス大尉も銃を下ろすように指示を出してくれた。

 

「いや、すまない。驚かしてしまったようで」

 

とフラガ大尉が謝罪する。

 

「フラガ大尉、確かめるにしても時と場所を選んでいただきたい」

 

俺がそう言うと大尉は苦笑いをして奥の方に入っていく。

 

「フラガ大尉、どちらへ?」

 

「どちらって…俺は被弾して降りたんだし…外にいるの[クルーゼ隊]だぜ?」

 

「「!」」

 

「しかも、ただでさえクルーゼ隊だけでも厄介なのに他にも戦艦がわんさかある。さっさと物資を詰め込んでここから出た方が良いと思うぜ」

 

とフラガ大尉はそう言ってドックの方に消えていった。

 




一旦ここで区切ります。

次回こそは宇宙に飛び出します!

ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回も読んでくれると嬉しいです。
感想があれば、お待ちしています。
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