自宅でガンダムブレイカー4遊んでたらSEED世界に愛機+前作キャラと来ちゃっだぜ☆ガッデム!!   作:くまこう

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今回は少し難産でした。


第8話 捕虜と厄ネタ

 

 

俺は救命ポッドを持ってアークエンジェルに帰投し広場に降ろし収納場所に[ストライク]を戻す。

 

俺はハッチを開けて外に出る。隣のスペースには四肢を損壊した[イージス]が仰向けに転がっている。ハッチは解放されているようでおそらく既に連行されている様子である。

 

居住区に行く前に、

 

「マードック曹長」

 

と整備長の彼に声をかける。

 

「ん?どうした?坊主」

 

と俺を坊主呼ばわりするいかにも叩き上げな曹長である。

 

「[イージス]のパイロットは?」

 

「あぁ、そいつなら坊主が置いてった後すぐに連れてかれたよ。場所は知らんがな」

 

「了解、ちなみに[アストレイ]の方は?」

 

「そっちに関してはこれからだ。見てみないと分からんが腕程度ならすぐに直せるぜ」

 

「ありがとう。引き続きよろしくお願いします」

 

と言ってドッグを離れブリッジに上がる。

 

 

 

ブリッジに上がると、バジルール少尉が行き先の提案をしていた。

 

「ただいま戻りました」

 

「!スガ1佐、お疲れ様です」

 

「お疲れ様でした」

 

とラミアス艦長とバジルール少尉から労いの言葉を受けると俺も話に加わる。

 

「この後の予定は?」

 

「今、バジルール少尉から[アルテミス]への渡航を具申されていました」

 

と艦長に言われ、俺は目線を少尉に向ける。

 

「なるほど…敵に悟られる可能性は?」

 

「今は補給が最優先事項です。向こうもこちらの事情はわかってくれるものと思われます」

 

「そうですか…ではそれまでに[アストレイ]の修復と、今後追撃してくるだろう[クルーゼ隊]への対応を相談したく思います」

 

「わかりました」

 

「フラガ大尉、バジルール少尉も同席してもらって構いませんか?」

 

「了解」

 

「わかりました」

 

と艦長席で会議が始まった。

 

「まず最初に、スガ1佐」

 

「はい?」

 

「よく…[イージス]を取り戻してくれました。ありがとうございます」

 

「いえいえ、それよりも気になることがいくつかありまして…」

 

「気になること…ですか?」

 

とバジルール少尉が反応する。

 

「はい、あの[イージス]という機体、ぱっと見で分かるほどに[ストライク]と身体の作りが違うようにみて取れます」

 

「!」

 

「深くは聞きません。ですが今後のことも考えて、各機体に[他とは違う特色]があれば、教えて欲しいのです」

 

「そ…それは…」

 

「[デュエル]・[バスター]は[ストライク]と変わらない規格なのは見てとれますが、[ブリッツ]・[イージス]は先程の3機とはコンセプトが違うように感じます。[ブリッツ]には何か特殊能力が備わっていたりしませんか?」

 

「言えるわけないでしょう!」

 

やはりと言うか少尉が噛み付く。

 

「少し前も言いましたが[GAT-X]シリーズは連合の最高機密です!軍ではない人にお教えするわけにはいきません!」

 

「ですが…[ZAFT]に奪取された時点でデータは吸い上げられているのではないですか?」

 

「ですが!」

 

「今後のことを考えると敵の能力が初見殺しになりうる物だった場合、それが命取りになる可能性があります」

 

「ぐぅ…!」

 

「別に詳細なことを聞いているわけではないんです。大体で構いません。なにかありませんか?」

 

と少尉が噛みついてくるが、

 

「分かりました…[ブリッツ]に関しての情報を提供します」

 

「艦長!」

 

「彼の言う通りよ。もう…敵のMSになってしまったからには…前線で戦う彼らに負担を強いるわけにはいきません」

 

「しかし…」

 

「確かにそうだな。なにも全部話せって言ってるわけじゃないんだ。[どんなことをしてくるか]くらいなら、問題はないと思うぜ?」

 

「ッッッ!」

 

と少尉は顰めっ面のまま自身の席に戻っていってしまった。

 

毎度毎度彼女には申し訳なく感じてしまう。彼女は何も悪いことは言っていない。ただ大尉と艦長が優しすぎるだけなんだ。

 

その後、艦長の口から[ブリッツ]に関しての情報が開示された。

 

[ブリッツ]…敵陣深くへの電撃侵攻を目的として開発された機体である。そのコンセプト上、ほかの4機にはない試験的兵装を駆使した高い格闘能力を発揮する。一番の特徴としては、敵陣の索敵をすり抜けるための兵装[ミラージュ・コロイド]が採用されていることである。

 

思いの外情報を多く提供してくれた。

 

「なるほど…ならば[アルテミス]も安全ではない可能性がありますね…」

 

「そうだな。そんな能力があるんだったら…極端な話どこでも入り放題だぜ?」

 

と大尉がそう話す。艦長も頭が痛そうな表情になる。

 

「ならばやることは一つです」

 

俺は提案する。

 

「[イージス]の様に[ブリッツ]も捕獲してしまいましょう。出来ることなら[アルテミス]に入る前に、それができなかった際は[アルテミス]の中に入ってきた時に…どさくさに紛れて攫ってしまいましょう」

 

そう言うと、聞いた2人は顔を合わせ少し考えると、その方針に頷いてくれた。

 

ちなみに少尉の眉間には皺が寄っていた。

 

後日何か詫びを入れたほうがいいのかもしれないと俺は強く感じた。イグスリアッタカナァ…

 

 

 

 

 

とりあえずの打ち合わせが終わり、艦長より捕虜になったザフト兵の尋問を頼まれた為、捕虜[アスラン・ザラ]が収容されている部屋に向かう。

 

民間人が過ごす予定の部屋から離れた場所に、ロックがかけられている部屋の前に立つ。

 

「さて、やるか」

 

とこぼしながら、ロックを外すと扉が開く。

 

部屋の中では錠を掛けられた状態でベッドに座ってこちらを睨みつけている原作における主要人物[アスラン・ザラ]がいた。

 

中に入り扉を閉めると反対側のベッドに座って向かい合う。

 

「こうやって面と向かって話すのは初めてだな」

 

と話すと、目つきが更に鋭くなるアスラン。

 

「俺はアキヒロ・スガ、君を連れ去った男だ。一応聞いておくか、名前は?」

 

「…」

 

「だんまりか…一端の軍人ではあるみたいだな。アスラン・ザラ君」

 

「…」

 

「先に言っておく。君が乗っていた[イージス]は返してもらう。あれは元々連合のものだからな」

 

「…」

 

「では、尋問を開始するとしよう」

 

尋問が始まった。

 

「君たちZAFTはどこで[GAT-X]シリーズの秘密を知った?」

 

「…」

 

「地球軍から強奪したMSに乗っているZAFT兵の名前は?」

 

「…」

 

「君たちクルーゼ隊が受けた命令は?それによってとる進路は?」

 

「…」

 

とその後も話を何度か質問するが一言も発さなかった。

 

「最後に、何か言いたいことはあるかね?ここに監視カメラはない。好きなことを言ってみるといい」

 

と言うと…、

 

「…なぜ」

 

「?」

 

「なぜ!キラがここにいる⁉︎」

 

やはり友である[キラ・ヤマト]のことが気になる様子。まぁそうだろう。OSが不完全な状態でヘリオポリスに戻ってくるほどだ。

 

「あぁ、彼なら連合の機密に触れてしまってね…軍の監視下に入っている状態だよ」

 

そう言うと、アスランは激昂した様に叫ぶ。

 

「お前たちオーブが地球軍に協力しなければこんなことにはならなかった!」

 

「君の気持ちは分からんわけではないが、少なくともオーブとしては…君たちZAFTに協力する気にはならないだろうな」

 

「なぜだ!」

 

「簡単なことだろう?君たちZAFTは、2度にわたって我らがオーブ領を侵害したんだ。信じれるわけないだろう」

 

「!」

 

アスランの勢いはこの言葉で止まった。

 

「1度目は本土への侵略行為、2度目は今回のヘリオポリスへの侵略行為。この二つの事実を見て…どうやって君たちからの要請を受けようなんて思うのかね?」

 

「あいつが…なんでMSになんて乗っているんだ!お前たちが無理やり戦わせているんだろ⁉︎」

 

とアスランが見当はずれなことを言うが、

 

「なぜって、そもそも戦わなくてはいけない状況に追い込んだのは、君たちZAFTが原因だろう?」

 

「な⁉︎」

 

「君達が侵略行為をしなければ、キラ君は学友達と戦争のない平和な日常を過ごせていただろう。君達が[GAT-X]シリーズの奪取なんてしなければ、彼が[ストライク]に乗る事態にもならなかった」

 

「く…」

 

「俺としては、君たちに悲劇があったことも理解している。君たちZAFTが止まれない戦いの中にいることも分かっている」

 

「…」

 

「しかしだな…争いが嫌でヘリオポリスに逃げてきた人々を虐殺する権利は君たちにはないはずだ。オーブには[ナチュラル]も[コーディネイター]もない…あの場に住む彼ら彼女らは、俺たちオーブ軍が守るべき人々なのだから」

 

そう言い終わる頃には、アスランは俯いてしまった。

 

俺は立ち上がって扉の前で止まる。

 

「この後、キラ君をここに呼んでやる。よく話し合うと良い」

 

そう言うと俺は扉を開けてその場から離れた。

 

 

 

 

 

その後、居住区にいたキラ君にアスランと話してもらえるように頼み、民間人達の方を見ると、ヘリオポリス学生組の面子と楽しげに話している赤髪の少女がいた。

 

「(やっぱり、乗っていたか…)」

 

[フレイ・アルスター]…原作では[サイ・アーガイル]の許嫁であるにも関わらず、[キラ・ヤマト]と関係を持ち、彼に[コーディネイター]の抹殺を望み、キラが死んだと聞けばサイとよりを戻そうとする魔性の女である。

 

彼女とキラ君との接触は、原作ではキラ君の成長につながったが…ここは原作とは乖離した世界線である。彼女がキラ君に与える影響が未知数である。

 

手っ取り早い解決としては、父親を生存させることではあるが…、

 

「…来てしまった以上、今はどうすることもできない…か」

 

彼女の存在を確認して、俺はその場を離れる。

 

「(もし、キラ君の心境に悪影響が見られたとしたら…その時は)」

 

そう俺は…静かな決意を胸に秘めて自身の部屋に戻るのであった。




と、次回の標的の決定、アスランとの面会、フレイの存在確認回でした。

誤解がない様に言っておきますが、私はフレイアルスターに関して悪感情があるわけではありません。

次回はどこまで行けるかなぁ…、アルテミスまで入れたら嬉しいけど、無理のない範囲で頑張ります。

次回も読んでくれると嬉しいです
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