自宅でガンダムブレイカー4遊んでたらSEED世界に愛機+前作キャラと来ちゃっだぜ☆ガッデム!! 作:くまこう
どうぞお付き合いください。
フレイ・アルスターの存在を確認し、今後のことを考えながらも[どうしようもないよねぇ…]とあきらめの言葉が巡っている為、俺はドックで修理を受けている愛機[アストレイ]の整備をすることにした。
整備と言っても外部装甲のあれやこれやではなく、システム周りの設定の組み直しをする予定だ。
外では、マードック曹長に指示された整備員が[アストレイ]の右腕の接合に取り掛かっている。
事前にマードック曹長達整備班には外装の整備と弾薬の補充だけでいいと話している。
操縦席に座りシステムを起動、システム管理のウィンドウが映り出す。
そこに様々な項目が表示されている。
それにテキパキと入力していき、地上仕様から無重力間での仕様に書き換えていく。
「早めにパパッと終わらせてしまおう」
と俺はキーパッドを取り出して設定変更の入力を始めた。
設定変更を開始して数時間が経過した。
一通りの設定変更が完了し、操縦席から出て背伸びをする。
修理されていた[アストレイ]の右腕はすっかり元通りに交換されていた。
「やりすぎたかな…」
と独り言を吐いて、操縦席を閉めて近くで仕事をしていたマードック曹長に挨拶をしてその場を後にする。
ドックを出て食堂に向かおうと曲がり道を曲がると、反対の廊下から女性が一人姿を現した。
「「あ…」」
俺と意見の衝突が絶えないバジルール少尉と出くわしてしまった。
少尉が気まずそうな顔で視線を外す。少尉も俺と意見の対立が多いことで面と向かって話すことに気まずさを感じている様に見える。
「(親睦深めるタイミングここしかなくない?)」
と俺はこの咄嗟にそう思うと、話しかけてた。
「少尉、今は休憩ですか?」
「えぇ、そうですが何か?」
端的な返事が返ってきた。俺はめげずに食事に誘う。
「では、一緒にご飯でも食べませんか?」
「はい?」
「いやぁ、お互い意見の衝突が多い物ですから…これを期に親睦を深めた方がいいかと思いまして」
「…」
と言うと少尉は少し考え込む様子を見せた後、
「わかりました。それでは参りましょう」
と少尉の了承も得られたので、俺たちは共に食堂に向かったのだった。
二人で食堂に入り、それぞれ食事をもらいテーブルにつく。互いに黙々と食事をとっており、気まずい雰囲気が流れる。
「(やっば…何の話をすればいいんだろう…)」
と少尉と話す内容を探して回っている俺、
すると、
「…スガ1佐」
「はい?」
と意外なことに少尉の方から話しかけてくれた。
「先ほどは、申し訳なかった」
と謝罪を受ける。何のことかと思案すると、
「…あぁ、ブリッジでのことですか?」
「はい。あの時はあの様に反対しましたが、私もわかってはいるのです…」
と気まずい表情から申し訳なさが滲む表情に変わっていた。
「気にしてませんよ。実際、少尉の言うことは正しい。艦長も不慣れなところはありますからあなたの様な人が生き残ってくれてたことは艦長にとっても幸運だったと思います」
「そう…でしょうか」
「俺も軍人です。それも最前線で命を賭ける立場で大隊を指揮する立場でもあります」
そう言って続ける。
「機密漏洩を防ぎたい気持ちはわかります。俺もそれを気にしないといけない立場ですから…毎度毎度対立してますけど、こう見えて俺は貴方がいてくれて良かったと思ってますよ」
ニコッと笑って言ってみる。それを見て少尉は少し照れくさそうな顔が混じり、
「そう言われると…なんだか照れ臭いな…」
「今後も定期的にお話ししましょう。周りに不仲だと思われていい事なんて何もないですからね」
「そうですね…貴方とは実りある話ができそうだ」
そう言う少尉の顔は少しだけ綻んでいる様に感じた。
その後は他愛の無い話をしてお互いに食事を進めた。
因みに少尉の顔が見える席で飯を食べてた曹長達は大層驚いていたことをここに記しておく。
バルジール少尉との蟠りが少しだけ解消された後、俺は居住区の学生組のところに行った。理由は簡単だ。キラくんの心の整理が済んだかどうかの確認である。
残酷な話ではあるが、現状[ストライク]を操り戦える人員は彼しかいない。俺たちオーブ軍にはそれぞれの愛機があるし、フラガ大尉には[メビウス・ゼロ]がある。そして彼以外に[ストライク]を乗りこなせる[コーディネイター]はこの艦にはいないのである(アスラン君は捕虜のため除外する)。
そのため、出来る限り早く心を決めてもらい、今後の戦闘時に置ける彼に頼む予定である立ち位置や戦法、戦場における心構えを教えておきたいと考えている。
その処置が遅ければ遅いほどに…キラ君の心に致命的な傷が残ってしまうことは目に見えて明らかだ。
俺は居住区の彼らのところに辿り着く。そこにはいつものメンツに加えてフレイ・アルスターが加わっていた。しかし、キラ君の姿は見られなかった。
「すまない、キラ君は戻ってきているかな?」
そう質問すると、眼鏡をかけた青年[サイ・アーガイル]が答えてくれた。
「いえ、まだ帰ってきてません。貴方に頼まれたことがまだ終わっていないんだと思います」
「(なるほど、まだ旧友と話していると言うわけか…)…なるほどわかった。サイ君、もし彼が戻ってきたら俺のところに来る様に話しておいてくれるかい?」
「……」
と話すと、サイ君は複雑な顔になり黙ってしまった。
「…アイツは…キラは…戦わなくちゃいけないんですか?」
友人を想っての言葉なのだろう。咄嗟に口から溢れ出たんだとすぐにわかった。
「軍人として…彼には申し訳ないと想っている。だが、現状は一人でも戦力が欲しい状況だ」
俺は残酷な真実を突き付ける。
「彼には…キラ君には[戦う力]がある。そしてその事実に対して、俺は彼に[戦え]と言わなければいけない。何故なら…彼以外は[戦う]と言う土俵にすら立てないのだから」
言っていて情けない話だが今は前線が人員不足なのは言うまでも無い事実である。そこに[MSに乗れる人員]がいるにも関わらず戦わせないと言う判断を下せば、他の避難民達が黙ってないだろう。
[コーディネイターなんだから戦わせろ]
[コーディネイターなんだから償って戦え]
[コーディネイターのくせになんでここにいるんだ]
と言う声が出る。確実に。
「君たちの心配はわかる。彼には艦についていてもらい、アークエンジェルの護衛に専念してもらうつもりだ。敵の撃破や最前線での戦闘は俺たち正規の軍人が担当する。彼のことは俺たちが守ると約束する」
友人を心配する彼らに対して、俺は出来る限り誠実に対応した。
「だから…彼が戦場から戻ってきた時は…力いっぱい、感謝して労ってあげてくれ。[君が守った人たちがここにいる]と思わせてあげてくれ」
「それだけで、彼の心は救われるはずだ」
そう言うと、サイ君や他の学生達の目つきが変わった。
[彼の助けになろう]と言う思いが垣間見得た気がした。
…ただ一人を除いては、
「あの子[コーディネイター]だったの?うっそぉ…あんななよっとした感じなのにねぇ…」
フレイ・アルスターだけは、その場にそぐわないことを言って驚いている。
ここから積もりに積もった結果、[コーディネイター]に対して拒否的な言動をしたり、キラ君にキツく当たった末に手のひらを返して[コーディネイター]の抹殺を望んでしまうのだろうか…。
「君は?」
「あ、彼女はフレイ、[フレイ・アルスター]です。貴方が救助してくれたポッドに乗っていたんです」
と彼女の向かいに座っていた[ミリアリア・ハウ]が教えてくれた。
彼女の存在は事前に知ってはいたが…、
「(何と言うか…現状の理解が追いついていない様子だな…)」
と感じた。
「初めましてフレイ君。オーブ軍所属のアキヒロだ」
「あ…フレイ・アルスターです。さっきは助けてくれてありがとうございました」
とフレイ君は座った状態で俺に返答してきた。
…俺が立って話しているのに彼女は立たないのだろうかと、言動の端々に[傲慢さ]を感じずにはいられない。
先入観からだろうか、彼女に対して過剰に反応している自分がいる。
「…礼には及ばないさ。これも俺たちの仕事だ」
そう言って彼女との目線を外して、サイ君に目を向ける。
「では、俺はここで失礼するよ。彼への伝言、頼むね」
「は、はい」
「あと、君たちも手持ち無沙汰なら色々やってみるといい。何せこの艦は…何もかも不足しているからね」
「え?」
そう言って、俺はその場を離れた。
彼女に対する一抹の不安を感じたが、それはその時が来るまではどうしようもないと自身に言い聞かせて…
人物描写が難しいと思う今日この頃です。
次回も見に来てくれると嬉しいです。