―― 数分前 ――
「クッソッ、なんで私が出久の救出担当じゃねーんだ!」
出久と真希が捕らえられているバーから数キロ離れた、とある場所。
そこに集まった四人のプロヒーロー、うち、一人が騒いでいた。
「出久を救けに行かせろ!! 抱きしめさせろ!! 匂い嗅がせろ!!」
「ミルコさん……普通に変態の発言ですよ?」
「兎にも嗅覚はあんだよ」
「……当たり前でしょう」
ミルコの発言に、同伴していたヒーローの一人、
「そのくらいにしておけ、ミルコ。緑谷の方にはオールマイトにエンデヴァーもいる。必ず助け出されるはずだ」
「然り……我らは我らに任された仕事をすべきだ」
「その通り。確実にデクを救出するためにも、この場所を制圧することには大きな意義がある」
同じく役割を共にする、ギャングオルカ、
作戦会議の段階から終始不満タラタラでいたミルコも、ようやく姿勢を正した。
「……オールマイトたちが位置に着いた。合図を待て」
この場のまとめ役である、ベストジーニストが無線機片手に指示を出す。
ヒーロー、機動隊、全員が所定の位置につき……
「――Go!!」
合図と同時に、『巨大化』したMt.レディが目の前に建つ廃屋を破壊。砕けた壁からヒーローたちがなだれ込んだ。
ミルコ、ギャングオルカが内部を破壊、虎はさらわれたチームメイトのラグドールを救出、Mt.レディとベストジーニストが、そこに隠されていたもの――脳無を全て確保。
「脳無格納庫、制圧完了」
「いやぁ、とても大盛なピザ屋さんですね。おかげでお腹いっぱいです」
「そうだろう、そうだろう……加えて、君がとっさに『ファイバーマスター』で彼らを
実にユーモアの効いた賞賛を送った出久に対して、オールマイトも負けず劣らずユーモアで賞賛した。
「受け取りたまえ、デク……もっとも、もはや必要は無さそうだが」
呼びかけながら、オールマイトは出久のヒーローコスチューム、刀、取り上げられていた指輪をケースごと渡した。
真っ先に指輪ケースを開き、確認した。
「……本物だ」
「ふざけるな……こんな……こんなぁ……!」
真希が保護され、指輪をはめた出久がヒーローコスチュームに着替えているその横で、死柄木弔は震えていた。
「ここからなんだよ……仲間も集まり始めて……それが、こんなあっさり……」
仲間たちは皆捕らえられ、切り札だった脳無をも無力化されて。
もはやこれまでという段階になりながら、それでも、受け入れることはできず――
「まだ、終わりじゃねぇ……終わってたまるか……!」
「そうだ。まだ終わりではない」
突然、この場の誰とも違う、男の声が響いた。
「もう一人、消すべき人間が残っている」
「……」
出久が、自身の足もとに落ちている、汚い布に包まれた立方体に目をやった時……
「獄門疆 開門」
「これは……」
その思考が、命取りとなった。
落ちていた立方体。それが突然広がり、巨大な目がこちらを見たと思ったら。
目と肉片はバラバラに分解、変形し、出久の両腕を縛り付け、拘束した。
「出久!!」
「緑谷少年!?」
「……そうだ、思い出した。獄門疆だ」
ヒーローも
「獄門疆だと!?」
「なんだ? なにか知っているのか、緑谷少年?」
敵連合の一人、
「ホークスから聞いたことがあります。昔、義賊を自称していた敵の『個性』を参考に作られた、空間ごと圧縮して敵を拘束、封印することを目的としたサポートアイテム……要するに、そこに捕まってる、
「……そうだ、思い出した。敵や犯罪者どもが急増して、逮捕しても刑務所や監獄やらがまるで足りてなかった時代に作られた代物だ。だが、一度封印しちまったら冤罪だろうが簡単には解放できねぇうえ、一人につき一個しか使えねぇ使い捨てなもんでコスパも最悪、なにより道徳的な問題やらで、とっくの昔に使用が禁止されて、今じゃあ現物も残ってねーはずだ」
「何事にも例外というものはあるということだ」
知っていた出久と、年長者であるグラントリノの説明に応えながら、その場に現れた着物の男。
「禪院直毘人!!?」
「よぉ、真希。久しぶり」
「あなたは……なぜ、ここに一般人が……!」
缶ビール片手に、真希に対して馴れ馴れしく声を掛けるその老人。
オールマイトの質問には答えず、出久の前に立った。
「すまんな、若いの。お前は危険すぎる。またこんなふうに狙われてしまっても面倒なのでな。このまま封印されてくれ」
「……」
「ざっけんじゃねえ!! 出久を今すぐ!! 離しやがれー!!!」
個性を発動させた真希が、直毘人目掛けて飛び出した。
「個性が発現しても弱いな――引っ込んでろ、出来損ない」
だが、その攻撃はアッサリかわされたあげく、逆に殴り飛ばされ、バーカウンターを破壊した。
「真希さん!!」
「真希少女!! 貴様ぁ……!!」
「おい……」
「……悪いが、No.1とやり合う気は無い」
「テメェらさっきから、俺のことを無視しやがって……」
「用を済ませて帰らせてもらう」
「ざっけんじゃねーぞ! お前らァ!!」
「閉も――」
「お前らが嫌いだああああああああああああ!!?」
直毘人が言葉を言い切るより前に、異変は始まった。
空間に、黒い液体のようなものがうごめいた。直後、そこから脳無が湧き出てきた。
「先生……」
「……ゴポポッ!!」
直後、拘束されていた出久の口からも、大量のソレがあふれ出る。
ソレは、獄門疆を無視しながら出久の全身を包み込んで――
「NOOOOOOOOOOOO!!?」
やがて、涙を流しながら形が崩れて、使い物にならなくなった獄門疆を残して、出久は姿を消した。
「せっかく弔が自身で考え、自分で導き始めたんだ」
一瞬の出来事に、固まる者たちがいた。
八百万百。爆豪勝己。轟焦凍。切島鋭児郎。飯田天哉。
出久を救おうと、発信機を追いたどり着いた場所。
そこは、ベストジーニストらプロヒーローによって制圧され、自分たちも用済みであると思われた。
そこに突然現れた男。金属の被り物に顔を隠した、たった一人のその男が、状況を一変させた。
辺り一面吹き飛ばす、大規模な破壊と同時に。
「「「「「……」」」」」
振り向くことはおろか、呼吸さえも命取りになる。
そんな恐怖さえ感じながら、動けず、呼吸さえできず。
だから、攻撃に吹き飛ばされた中、一人動こうとしていたベストジーニストにトドメを刺した瞬間にさえ、何もできず、動けず――
「……は?」
「悪いね、緑谷君」
個性によって移動させられた、出久に対して、馴れ馴れしく掛けられた声。
直後、死柄木を始め、連合らも続々と現れる。
「虎……ベストジーニスト……ミルコ……」
男が、死柄木に向かって何かを語り掛けているが、それは出久の耳に入らない。
分かるのは。
これだけの大規模破壊を引き起こした犯人は……
ミルコやベストジーニスト、ヒーローたちを傷つけたのは――
―― 記録 神奈川県 横浜市 神野区 ――
「来い!!! 寧香!!!!」
―― 特級憑依型変異個性 物間寧香 完全顕現 ――
「出たな、女王」
「ぶっ殺してやる」
「『空気を押し出す』――」
巨大な爆音。
押し出された空気の衝撃により、吹き飛ぶ瓦礫、残骸、ヒーロー……
「『空気を押し出す』、『筋骨発条化』、『瞬発力』×4、『膂力増強』×3。この組み合わせは楽しいな。増強系をもう少し足すか……それにしても――」
自身の攻撃、加えて、飛んでくる瓦礫の全てを刀で切り裂き、身を、そして、倒れたヒーローたちを守り、助け出し、遠くまで離れている。
「激怒したように見えたが……僕への攻撃以上にヒーローたちの救助を優先するとは。実にヒロイックじゃないか」
「死なせない……個性『反転』」
倒れている四人のヒーローたちに、個性を発動。
全員の傷が、少しずつ癒えていく中……
突如、寧香が出久の前から、ミルコをつかみ、離れ。
ズルくない?
ねぇ、おかしくない?
キミばっかりさぁ!
お゛前ばっかりさぁ!!
「なにをやってるんだ寧香?」
そんな出久の声に、寧香は振り返る。そこには、今日まで寧香に向けられたことの無い表情――激情を浮かべる出久の姿があった。
「その人は僕の恩人だ。蝶よりも花よりも、丁重に扱え」
アア
アアアアアアッ
ごめんなさい! ごめんなさい!!
怒らないで?
「怒ってないよ」
キライにならないで?
「嫌いになんてならないよ……僕らの敵は、アイツだよ」
巨大な顔から、涙を流す寧香を慰めながら、視線を向けた先。
イズク、カレ、キライ?
「ああ……大嫌いだ」
なら、ボクもキライだ~~~~~~~~~~
「つれないなぁ、寧香ちゃん。僕とも遊んでくれよぉ……」
「なんで攻撃をやめた?」
「治癒を行うにも意識を向ける必要があるだろう? 加えて、君は僕とは違って、同時に発動できる個性に限りがあるのも分かっている。これで一つ、君の力を奪ったわけだ」
「関係ない。お前はここで倒す」
「よぉ! 俺たちもいること忘れてねーか!?」
男にばかり目を向けている出久に向かって、黒霧を除いた連合七人も走り出す。
「寧香、アレをやる」
そんな状況になっても、出久は冷静に対処する。
寧香に指示を出した瞬間、伸ばした出久の手に、今まで無かったものが握られた。
「メガホン……?」
「死ねぇぇええええええええええええええ!!!」
メガホンに向けて、大声で絶叫した時。
向かっていった敵連合七人ともが、押し返され、吹き飛ばされた。
「今のは、プレゼントマイクの『ヴォイス』! それを、自身の肉体を介さず、新たに生み出した道具によって発動するとは――」
「やっぱり難しいな。声だから拡散して狙いが定まらない。プレゼントマイクはすごいなぁ……」
「ドクターの言った通りだ。『物間寧香』の正体は――
「そう……僕の先生たちはすごいんだ」
「あらゆる個性に変化し、それを緑谷出久の肉体を介して発動させていた。それを、個別の
「それをお前は、お前は……」
「僕にもできない力……ぜひ、欲しいね」
「ぐちゃぐちゃにしてやる」
「個性強制発動――」
男が伸ばした指の先から、黒いスジが伸びていき、倒れている黒霧に突き刺さる。
その瞬間、黒霧の靄状の身が広がり、個性が発動した。
「ここは逃げろ、弔。彼の相手は、君たちにはまだ無理だ」
「先生は……!」
「逃がすと思ってるのか!!?」
「『空気を押し出す』……『
連合たちに向けて、個性を発動。出久の刀と、男の腕から飛び出した巨大鋲がぶつかった瞬間――
「待て、ダメだ先生! その身体じゃアンタ、ダメだ……!!」
「君は戦いを続けろ、弔」
連合八人が消え、二人になった後も、出久と、男の戦いは続いた。
「『兎』、『瞬発力』……!」
「『槍骨』、『膂力増強』×3、『瞬発力』×4」
「『膂力増強』、『ファイバーマスター』……!」
「『衝撃反転』」
「『煉瓦』、『半冷半燃』……!」
「『空気を押し出す』」
「『抹消』、『鉄拳』……寧香!!」
「ちぃいいいい……!!」
個性に次ぐ個性の応酬。ぶつかり合う刀と武器。
やがて、出久の拳と寧香の巨大な拳が、マトモに男の身を捕らえる。
「『抹消』……単体で見ればそれほど脅威ではないが、他の攻撃手段と組み合わされると厄介この上ない」
互いに距離を取りながら。男は、冷静に語りだした。
「気持ちは分かるよ、『例外』。様々な個性を手に入れて、身体中に力がみなぎり、万能感に酔う感覚……しかし、もったいないね。いかんせん、制限があるせいで万能になり切れない。君も、もしかしたら魔王に成れたかもしれないのに」
「合わせろ、寧香」
「そう邪見にするなよ……君がそうやって愛しい彼女と一緒にいられるのも、元をたどれば僕のおかげなんだ」
「どういう意味だ?」
「言葉通りの意味さ。僕の一番の友人が昔、子ども相手に実験を施した。戯れに近い思いつきの実験だ。なんでも、個性を物質化することで、その個人が死んでも個性だけは残る実験、だったかな? 実用性はともかく確実性に欠けるので中止してしまったそうだがね。その結果生まれたのが、『個性の女王』というわけさ」
そんな話を聞いて――
「貰った……!!」
動揺したと見える出久の懐に飛び込んで、その身に触れる。
「貰った……いいや、返してもらう。僕のものとなるはずだった、個性の女王――むぅ!?」
自身の個性を発動し、そのまま出久の『個性を奪う』はずだった。なのに、できない。
(なぜだ……!?)
「そうか……」
驚愕する男の手を掴み、握りしめ。
(個性を奪えない――違う、逆に僕の個性が奪われようとしている! コピーしたのか? 僕の『個性』を、コピーし使いこなしているのか!? 互いに奪おうとする力が
やがてそんな、目に見えない拮抗も、出久に手を引きはがされ、蹴り飛ばされたことで終わった。
(オールマイト以外にもう一人いた。緑谷出久――雄英高校の『例外』。中々どうして……天敵)
「やっぱり、寧香はお前たちのせいで生まれたのか?」
「やっぱり?」
「雄英に脳無が現れた時から感じてた、コイツは、寧香ちゃんに似てるって」
「ああ……確かに、それは気づくか……」
「寧香ちゃんを死なせたのは僕だ……そして、そんな僕を愛したせいで、寧香ちゃんは変わった。その寧香ちゃんをこんな姿に、お前が……お前たちが……!!」
「おいおい、愛しの寧香ちゃんと死んだ後も一緒にいられたんだろう? 実にロマンチックじゃないか。怒るどころか、むしろ感謝してくれても――」
全てを言い切る前に、走り出す。
再びぶつかる、刀と武器。
「君は僕だ! 緑谷出久!!」
武器と武器。個性と個性。互いの力をぶつけ合い、拮抗し、またぶつかり合う。
「あらゆる個性を行使し、力を与え、時に人を導く! そうしてあらゆる人間たちが君に惹かれ、尊び、やがて崇拝する! まさにもう一人の僕!」
「僕がいたせいで、お前が
「いいや、違うね……僕は魔王だ、最初から!」
出久の足もとが崩れ、バランスを崩す。そのまま打撃を喰らわされ、飛ばされる。
「あらゆる個性を支配できる力を持って生まれ、全てを支配することを宿命づけられた魔王。それが僕だ。君も同じ力を持っているというのに、君は支配ではなく、平和を願った。自分ではなく他人を選んだ。もったいないとは思わないか? 世界を好きにできる力を持っているというのに」
イズク~~
「大丈夫……慣れてきた」
個性『物間寧香』――アイテム生成……『爆破』
「あれは、爆豪勝己の使っていた――」
「『煉瓦』、『ヘルフレイム』――」
爆豪の
そこへヘルフレイムをぶつけ、大爆発!
「更に疾い……!!」
爆煙に隠れて瞬時に移動、男の後ろを取り、刀を振るい――
「ダメじゃないか、急にそんなに
振るった刀が、男の被り物にぶつかった瞬間、折れた。
過去に一度だけ、『切断』の個性を込めて生成され、その後は違法なアイテムの量産を危惧した公安によって生成を禁止された。残された『刀』は、サポートアイテムの
「サポートアイテムとは言え、耐えられる衝撃には限度がある。ホークスやオールマイトは教えてくれなかったかい? サポートアイテムはもっと優しく――」
「『膂力増強』・『筋力増強』・『鉄拳』――」
この時起きた現象を、出久は後に、こう分析した。
「寧香ちゃんがコピーしてきた個性。その中から三つまで同時に発動できるけど、それは全く同時に発動するわけじゃない。同時に発動させたつもりでも、二つ以上あるからにはどうしてもタイムラグは発生する。それに、個性同士の相性の良し悪しだってあるし……」
「けど、それこそ何万通りに一つの組み合わせだけど、三つが三つとも、もの凄く良い相性の個性の組み合わせがある。そしてそれが、0.000001秒以内の誤差で同時に発動した瞬間に打撃を当てた時、威力は少なくとも2.5乗上がる……どうしてそんな細かい数字が分かるかって? 何ていうか、一度アレを経験した瞬間、個性の、核心というか、そういうものが見えた気がしたんだ」
「そして、100万分の1秒以内の誤差で発動した個性の打撃を当てた瞬間、空間は歪んで、黒い衝撃が火花や雷みたいに光って走る――」
その現象を、出久はこう名付けた。
――
出久の放った鉄拳が、男の被り物を砕く。拳はそのまま男の素顔に届き、殴り飛ばし、地面を転がし。
黒く光る衝撃は、稲妻と成って散り、空間を走り抜け、夜の闇さえ照らし出した。
「……やるじゃないか」
「分かんないよ!! 僕はそもそも、お前が誰かも知らない。僕は僕でしかないし、僕がもう一人のお前かどうか……お前の言うことが正しいかなんて、僕には分からない!! でも、僕が、ヒーローであるために――僕が!! 僕を!! 生きてていいって思えるように、お前を倒さなきゃならないんだ!!」
「自己中心的だね……でも自己肯定か。生きていくには大切なことだ」
倒れていた身体を持ち上げて、浮かび上がる。
「確かに、僕ばかりが一方的に君のことを知っていて、僕は名乗ってさえいなかったね……オール・フォー・ワン。個性の名前と共にそう名乗っているよ」
「オール・フォー・ワン……皆は一人のために」
「だが、君の相手もここまでのようだ……遅かったじゃないか?」
「オール・フォー・ワン!!!」
男はすでに、出久ではなく、数キロ先から飛んでくる、オールマイトの方を気にした。
「脳無を送って二分ほどか? 衰えたとは言え、随分と時間が掛かったものだ。誰かに邪魔でもされていたのかな?」
緑谷出久と戦ってみた感じ、彼が脅威なのは間違いないが、慌てて葬り去るべきほどじゃない。『物間寧香』もまだ奪えていないが、それも、オールマイトを相手取った後でも事足りるだろう。
どの道、オールマイトが来た以上、彼も戦う意味はあるまい。
「全て返してもらうぞ!!」
もはや、今この場での、男――
「また僕を殺すか? オールマイト!!」
だから、気づくことができなかった。
AFOにとって、もはや視界の外にいる、緑谷出久がすでに、動いていたことに――
「領域展開」
個性から成るアイテムは、今のところ無制限に作れます。
ただし、刀以外は基本的に、一発限りの使い捨てです。
感想で質問ありましたので、この小説での獄門疆の説明入れときます。
『獄門疆』
Mr.コンプレス(の先祖)の個性を元に作られたサポートアイテム。
敵を空間ごと圧縮することで、拘束と封印を同時に行うことができる。
オールマイトデビュー前、タルタロスもまだ無かった時代、犯罪者や敵の激増による深刻な監獄不足を解消するために急遽開発された。
使用後、一定の効果は得られたものの、一つにつき定員一名、かつ一度限りの使い捨てだったことで、開発の手間に対してコスパが悪く、加えて一度封印されれば解除することは難しく、何より獄門疆内でも時間は普通に経過するため、これを使われることは実質的な死刑宣告だった。
その後、それらを問題視した国際社会からの批判を受けた結果、忌み物として使用禁止はもちろん、製造方法の完全破棄、確認されている現物も全て破壊された。製造方法と共に封印の解除方法さえ失われた現在は、物好きな好事家が蒐集しているか、裏社会に数える程度が出回るのみとなっている。
呪物ではなく個性を真似て科学的に開発されたサポートアイテムです。
封印されたら元ネタと違って中で普通に時間は経過するうえ、中には食事もトイレも無いので放置されれば普通に死にします。
見た目グロイのは開発者の趣味です。
空間を圧縮する技術的な方法は、聞かんでやってください。