孫悟飯の双子の妹なのに病弱でした。   作:oir.1

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龍華の紹介も終わり,仲間たちも皆集まって色々あったが,天下一武道会の受付も始まったので選手として出る者は先へ進む。

 

「な,なぁ龍華。おめぇも本当に出るんか?」

 

「……?うん出るよ」

 

悟空はどこかバツが悪そうな顔で龍華に問いかける。

龍華はそれに対して軽く返す。

 

「はっはっはっ!流石の悟空も自分の娘は心配になっちまうんだなぁ!」

 

「おいおい茶化すなよ……クリリン……」

 

あの闘うことが大好きな悟空も自分の娘が危険な闘いに参加することは気が気じゃないらしい。

それを見てクリリンは意外と悟空も一般的な娘を持つ父親なんだと思い,思わず笑ってしまう。

 

 

「ふん……情けない奴め。仮にも貴様の娘だ、サイヤ人の血を引いているんだろう……そんなに狼狽えやがって……」

 

「……孫。貴様の娘ならそこらの奴にやられるほどヤワじゃないはずだ。第一殆どは俺たちが相手。貴様が考えているような心配はいらないだろう…」

 

冷静なベジータとピッコロが悟空を諭す。

なおベジータは将来的に自分が悟空以上に娘に振り回されることを知らない。

 

「そう言っても龍華は元々体が弱かったんだから無理はするなよ?」

 

「うん分かってるよ兄さん」

 

悟飯も悟空と同様,龍華の心配をする。

しかし龍華はどこかこの戦いを楽しみにした様子だ

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

 

 

 

 

天下一武道会の予選も終わって,子供の部に出る悟天とトランクスの様子も見終わり,とうとう本戦が始まる。

 

ちなみに予選はパンチングマシーンで龍華は父達の様子を見て()()()()()を出した。悟空達は驚いた顔を見せたが()()()()()()()()()()()()()()()()

 

子供の部は接戦の末にトランクスが勝った。

ベジータの機嫌はすこぶる良かった。

 

 

こうしてトーナメント表も決まり本戦が始まる。

龍華は何と1回戦からである。相手はクリリンだ。

 

龍華はウキウキした様子で準備をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

『それでは第1回戦!!孫 龍華選手 対 クリリン選手!』

 

「クリリーン!女の子が相手だ。あんまり傷つけてやるなよー!」

 

「クリリンくーん!優しく場外にねー!」

 

仲間たちの声援も飛んでくるが殆どはクリリンが勝つことを疑っておらず龍華に対しての気遣いが含まれていた。

クリリンは地球人であり,第一線で闘うサイヤ人達やピッコロとは差があるが今までの死闘の経験から地球人の中では最強クラスの武闘家である。

高校生程の少女に負けるほど生半可な武闘家ではない。

 

「そんじゃ始めるか!龍華ちゃん」

 

「はいよろしくお願いします……」

 

クリリンも軽く体を動かし,どこか稽古を付けるような雰囲気で相対する。

 

「それじゃあ龍華ちゃんからいいぞ!どこからでも来い!!」

 

「……分かりましたじゃあ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行きます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間。大きな地を蹴る音が響いた,そしてドゴンッ!という音が鳴ると

見る間もなくクリリンは()()()()()()()()()()()()

 

 

「うっ……何かに殴られて……あれ?」

 

『ク……クリリン選手場外……孫 龍華選手の勝利……です……』

 

 

何が起きたか分からないクリリン。

そして場外に落ちているのを見て審判を下される。

 

「……!」

 

「なに……!?」

 

その試合を見ていた悟空やベジータ。そしてそのほかの仲間たちも驚いていた。

 

「み……見えなかった」

 

「チ……チチさん。やっぱり龍華ちゃんも孫くんや悟飯くんみたいに鍛えてて強かったりするの?」

 

「いんや……あの子はずっと体が弱くて……3年前良くなってから自由に外で遊ばせてたりしてもそんな強くなるほど修行なんてしてねぇはずだ……」

 

全く動きが見えずに驚くヤムチャ。ブルマはチチへと龍華について問いかける。

しかしチチは龍華がそんな修行をしていた事なんて知らない。

第一仮に体が良くなってからの3年少し修行した所で地球でも屈指の武闘家であるクリリンを圧倒するほど強くなるなんていくら悟空の娘とはいえ不可能だろう。

 

 

「やった……!クリリンさんありがとうございました!」

 

「あ……あぁ……こちらこそ。や……やっぱり悟空の娘だな……」

 

試合に勝った龍華は凄く嬉しそうな表情を浮かべている。

それに対してクリリンはどこか気まずそうに,高校生くらいの少女に負けた情けなさよりも流石悟空の娘だという感心の気持ちが勝っている。

 

こうして第1回戦はすぐに終わって龍華とクリリンは悟空達の元へ向かう。

 

 

「……おい。悟飯。あのカカロットの娘は貴様の弟の悟天のように超サイヤ人になれるのか」

 

「い……いえ。龍華は体が良くなって家で生活するようになってから確かに外によく遊びに行っていますが戦ったことなんてないはずです……だから超サイヤ人になんて……ど……どうやってあそこまで強く……」

 

龍華の強さを見て悟飯へ問いかけるベジータ。

しかし悟飯も龍華が戦っているところなんて見た事がない。

 

 

「……おめぇは何か知ってんじゃねぇか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ピッコロ」

 

「……」

 

悟空はピッコロに視線を向ける。

……悟空がピッコロを怪しんだ理由は簡単だ。ピッコロだけはずっと病弱で一般人と変わらないはずの龍華がパンチングマシーンで平然と超人的な値を出した時も今の試合の結果を見ても特に驚いた様子を見せていないのである。

……当たり前かのような雰囲気で黙って,その場の流れを見ていた。

 

「……俺も詳しくは知らない。ただ感覚として只者では無いことを知っているだけだ」

 

「……話せ」

 

どこか思い出している様子で語り始めるピッコロの続きを促すベジータ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

 

 

 

 

ある日神殿にいた時のことだ……

 

『ピッコロさん……誰か……来ます』

 

『……』

 

デンデが何者かが神殿に来たことを察して俺に伝えてきた。

 

『何者だ……』

 

『うーんと……孫 悟飯の双子の妹ですって言ったら信じてくれますか?』

 

その神殿に来たのが孫 龍華だ。

奴は俺に悟飯の妹であることを伝え,自身の今までの事情を話し……馬鹿らしいかもしれんが証拠として悟飯の子グマ柄が入ったパンツを持ってきていた。それを見て俺は奴が悟飯の妹であることを信じ……「ちょっと待ってください!!」

 

 

「おい悟飯どうしたんだよ?」

 

まさかの手段にピッコロの語りへ思わず割り込む悟飯とそれに疑問を浮かべる悟空

 

「いやいや意味が分かりませんよ!龍華はそんな事してたんですか!?というか何でピッコロさんは僕が履いてるパンツの柄を知ってるんですか!」

 

「妙な勘違いをするな……ただお前が高校に入学するという話を聞いて偶に下界を見るついでにお前の生活の様子を見ていたら偶々着替えている時に目に入ってしまっただけだ」

 

「いや心配して見守ってくれてたのは嬉しいですけど……あのパンツは偶々履いてただけで……普段は……というかピッコロさんにも見られてたのか……あれ……」

 

最愛の弟子に妙な勘繰りをされて誤解を解くピッコロ。

悟飯はまさかの偶々履いていた子供っぽいパンツを高校の人だけでなくピッコロにも見られていたことを知って,二度とあのパンツは履かないと誓う。

 

話が脱線したが,ピッコロは話を本筋に戻す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして奴は悟飯の妹であることを証明し,あるお願いをしてきた

 

『あの……精神と時の部屋を使わせてくれませんか?』

 

『何……?』

 

俺はその願いをまず断った。話を聞いている限り孫 龍華はあの部屋を使えるほどの体では無いと考えたからだ。

今まで病弱で入院生活を送ってきて恐らく殆ど鍛えていない肉体の者が入って耐えれる程あの部屋は甘くない。

 

しかし孫 龍華はしつこく願ってきた。

 

『私。思いっきり体を動かしてみたいんです。……それに()()()()()()()()()()……ちょっとでも危ないと思ったらすぐに出ますから……』

 

俺はその粘り強さに折れて使用許可を出した。

どうせすぐに出てくるだろうと。

 

だが奴は出てこなかった。精神と時の部屋の時間にして1年……

その間,扉越しでも俺は感じていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ありがとうございました。体も思いっきり動かせましたし……私の気になってることも解消されました!今とっても気分が良いです!』

 

 

部屋から出てきてそう話す,孫龍華の表面上は殆ど一般人と変わらない気だが……奴が……孫龍華が精神と時の部屋にいる間……その扉越しにとてつもない圧をずっと感じていた。重厚で濃密な……膨大な気の圧を……

 

 

俺はそれから定期的に孫龍華の様子を見ていたが……特に違和感のある行動や怪しい行動はしていなかった。

 

だがあれを感じてから,俺は奴が只者では無いと思っている。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

「だ……だとしてもおかしいですよ。龍華がいつの間にどうやってそんなに強くなるって言うんですか!」

 

「まぁまぁ細けぇことはいいじゃねえか!オラはちっと心配だったけんどそんなにすげーって言うんならワクワクしてくっぞ!」

 

龍華に対して心配と不安が混じったように声を上げる悟飯に対して,先程までは病弱だった自分の娘が心配で気が気じゃなかったがピッコロの話を聞いていつも通り軽く振る舞い,そして強者への興味が隠せない悟空

 

「ふん……腐っても奴はサイヤ人の女ということだ。下級戦士の血筋だがどうやら奴は生まれつき素質がある戦士のようだな……」

 

どこまでも変わらないベジータ。

するとそこに試合を終えたクリリンと龍華が帰ってくる。

 

 

「いや〜流石悟空の娘だ滅茶苦茶な強さだぜ!」

 

「なぁ!龍華。この武道会が終わったらさ,父ちゃんとも1回組手してみねぇか!」

 

 

清々しく敗北を認めるクリリン。

悟空は龍華と戦ってみたいという欲求が抑えられないらしい

 

「……!うん私もお父さんと組手してみたい」

 

「よっし!決まりだな!」

 

話している内容は過激だが仲睦まじい親子だ。

なお恐らくチチが聞いたら悟空は説教確定である。

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

龍華side

 

 

 

こうして無事私の初陣も終わって順調に試合は進んでいくと思いきや,ピッコロさんと闘うシンという選手や兄さんの彼女さんと闘う顔色が悪い男が現れた辺りから雲行きが怪しくなってきた。

 

お父さん達が何か警戒した表情を浮かべているのを横目に見ながらも,試合が進んでいくと兄さんが顔色の悪いガチムチ達に刺された。

 

 

すると何かシンとかいう人と話していると思ったら皆飛んで行った。

兄さんもキビト?とかいうシンという人の付き人みたいな人に治癒された後続くように飛んでいき,私や一部の選手達が取り残された。

 

 

 

 

 

 

 

……あっ思い出した確か魔人ブウだっけ。確かあのシンっていう人は界王神様なんだよね。

んーやっぱり物語が進むとその物語に当たる部分の知識は思い出せるようになってるっぽいね。

でもこれ以上はまだ思い出せないや。

 

 

 

 

 

兄さんやベジータさん,それにお父さんと戦えると思ったんだけどなぁ……実戦はまだクリリンさんとの1回だけだけどそれでも凄く楽しかったし,勝った時はとっても嬉しかった。

 

……これ天下一武道会ってどうなるのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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