月に狂えど血に酔わず、異端の狼   作:棘棘生命

84 / 128
交差する道

 終末獣は開幕、こちらに向かって光線を放ってくる。私は左手元に琥珀の大盾を生成するとそれを防ぎ、同じく生成した大槌を右腕で振るう。けたたましい鳴き声を上げ、終末獣はホバリングした後、私たちへ突っ込んでくる。

 私は背後をちらりと見て、衝撃に備えるように言う。

 

 

「大怪我をしないように気を付けろ。衝撃が来るぞ!」

「承知!星も、迎撃するぞ!」

「うん!炎渦展開、速戦即決でいくよ!」

 

 

 私は下から上へと腕を振り上げると、簡易的に琥珀の壁を作り上げる。虚空から突如現れたそれに、終末獣は避けることが出来ず大きな音を立てて衝突した。その余波が風という形になって、星とサユを吹き飛ばしそうになるが、それぞれの得物をステーションの床に引っ掛け辛うじて耐える。

 

 サユは印を結ぶと、己の技である風纏いを駆使して高速移動し、終末獣の左翼を特製クナイにて大きく傷つける。星も炎鋼のバットを展開し、もう片方の大きな右翼を強く叩く。そして私は、空間にあえて干渉するように壁を生成し、崩壊獣の下半身を鋭利な鉱物で突き破る。これで再び飛ぶことは出来まい。

 

 

「手際が良いな。二人とも流石だ。では仕上げといこう。」

 

 

 終末獣は叫び、体は満足に動かなくとも光線をやたらめったらに私たちに放ってくる。その度に二人の手前に薄い琥珀の壁を作り、じりじりと再び近づいていく。星がバットをフルスイングし、殲滅が始まった。

 

 

 レギオンとの戦いの際、偶に持ち込まれるのが終末獣だ。だが、個体ごとの外見に差異があったとしても狙う場所は変わらない。手か脚か、匣を制御している場所を潰し、最後に中心にある匣と頭部を潰すのだ。星がぺろりと唇を舐め、どちらを殴るか見定める。そして己の攻撃が有用な箇所を探し当て、炎が噴き出るバットで殴る。サユは投擲を多用し、中距離を保ちながら立ち回る。

 私は、終末獣から放たれる光線がどこを狙うのかの観察を、終始徹底することにした。多少大きい獲物であり、二人の実戦経験を積むには良い敵だ。

 

 戦闘の途中で、向こうの様子を確認する。姫子と丹楓の転生体は全く危なげのない立ち回りであるが、星によく似た青年と、桃白髪の少女は少し守りが危うく見える。

 丹楓の転生体の動きは、歴戦の武人のごとく。丹楓は第三次豊穣戦争が起こる少し前に、海に還ったはず。生まれて三十数年しか経っていないのに、あの足の運びと槍捌きなら、生まれ持った才能かもしれない。

 星に似た青年は、得物もまた同じくバットを使っている。彼女らとバットは引かれ合うのだろうか。また桃白髪の少女は、弓を使っている。白珠の弓捌きには流石に届いていないが、あと何十年か鍛錬すれば大成しそうな素質は感じられる。

 

 私は、桃白髪の少女が足をよろけさせるのを視界の端で確認し、琥珀の大槍をあちらの終末獣に投げ、時間を稼ぐ。目の前に迫った巨大な腕が吹き飛んだのを見て、あの少女は目を白黒させているようだったが、気にせずこちらの殲滅に注力する。だが、こちらは心配ないようだ。

 星の猛攻、サユの放つ嵐が、終末獣の腕双方を破壊し、体の制御を崩させた。

 

 

「炎渦最大出力!…ルールは、破るためにある。」

「吹き荒れよ…忍法、嵐神顕現。」

 

 

 ここで追撃を放つ。星は手首のスナップをきかせると、炎鋼のバットから炎の柱を作り出す。サユは更に複雑な印を結ぶと、黄色い瞳を強く光らせ巨大な風の球を顕現させた。

 風の球は獣の相を見せており、獅子のごときそれが吠える。星が振り抜く、炎柱でできたバットに乗じて、その獣は低く唸るように笑いながら終末獣を包み込む。

 

 二人の攻撃によって、終末獣は奇怪な叫び声を上げて砕け散り、ヴォイドレンジャーと同じように跡形もなく消滅する。星は屈んでサユのハイタッチに合わせると、あちら側の戦況を見た。四人のチームワークは終末獣をあと一歩まで追い詰めており、問題なさそうだ。

 いや、まだだ。消えかけている終末獣は最後の力も「壊滅」のため用い、肩で息をしている四人の内、桃白髪の少女を光線で狙っている。

 

 私は再び琥珀の大槍を生成すると、終末獣の頭部目がけて投げようとしたが、先にあの灰色髪の青年が少女の前に躍り出た。青年の胸から漏れ出た星核の力が、バリアを作り上げる。それは制御されておらず、瞬間ごとに無秩序な力になっていく。

 

 

「まずい!サユもあの獣を狙え!」

 

 

 私が大槍を投げ、サユもそれに続いて特製クナイを投げる。それによって頭部を著しくした崩壊獣は倒れ込み、消滅していく。私は念の為、周囲に壁を生成してから四人の元に駆け寄る。

 星核の力は暴走し、エネルギーの波が周囲に飛び散る。周囲が爆発に巻き込まれないように、青年を私の体で包もうとしたが、その時列車に乗るもう一人の人物がやってきた。ヴェルト・ヨウ、老成した眼鏡の男性だ。

 

 

「狂风さん、俺がやろう。」

「…流石、物の構造を良く知っているだけある。ありがたい。」

 

 

 ヴェルトは眼鏡を上げると、灰色髪の青年の額を手持ちの杖、「エデンの星」というものを改造したらしいそれで小突く。すると青年は意識を完全に手放し、星核の力の放出が止まって後ろ向きに倒れる。

 庇われた桃白髪の少女が青年の体を抱き上げると、ヴェルトへと問いかける。彼は彼女に短く答えると、私の方に向き直る。

 

 

「久しぶりだな、狂风さん。…ここには、救援要請があって来たのか?」

「ああ、それもある。だが一番の理由は…列車の乗組員には話しておいても良いかもしれないな。お二方、後で…時間があれば場所を変えて話さないか。」

 

 

 私は、青年を介抱しながら去っていく少女と丹楓の転生体をちらりと見てから言葉を続ける。星とサユが首を傾げて、残ったヴェルトと姫子の顔を見た。すると、姫子は星の方に強く反応を示す。姫子は何か、彼女の出自を知っているのかもしれない。

 ヴェルトと姫子は頷き、ホームから宇宙ステーション内部へと入っていった。私は星とサユを、若者たち三人の元へ促すと、宇宙ステーション内の様子を見に行った。

 

 

 宇宙ステーション「ヘルタ」における主制御部分は、歓声で満ちている。何事かとその声の中心を見ると、智械黑塔が満足げな顔で立っていた。空の殲滅が終わり、職員たちの安全確認に来たようだ。

 彼女は現在、所長であるアスターと、もう一人の少年に対して言葉をかけている。

 

 

「アーランったら、また私の話を聞かずに独断専行したんですよ。」

「随分体を張ったみたいだね。仲間を護ろうとする心意気は、中々悪くないよ。」

「きょ、恐縮です…ミス・智械黑塔…。」

 

 

 アーランと呼ばれた、鼻に古傷のある少年は右腕を押さえながらも、返答している。その畏れ方を見るに、ヘルタと智械黑塔を同一視している気が感じられる。私は欠け月で彼アーランの傷を癒やすと、智械黑塔に尋ねる。

 

 

「智械黑塔、空の迎撃は終わったか?」

「ええ。大したことなかった。でも、あれだけの物量じゃ職員だけだと厳しかったかもね。」

「それは良かった。君は…防衛課か。念入りに潰したが、まだ隠れているヴォイドレンジャーもいるかもしれない。騎士を幾らか貸そう。無理はしないで、共に行動するといい。」

「お手を煩わせて申し訳ございません…ヒスイノの盟主様。」

「私もまだ、課の育成が進められていませんでした。…ラインが突破されるなんて、考えてもみないことだったわ。次が無いように徹底して鍛錬のプログラムを組まないと。」

 

 

 アスターたちは自分たちの力不足を感じているようだったが、ここはヘルタのお膝元である。知恵の使令の力はすさまじい故、攻められたとしてもびくともしないはずなのだ。私は二人と智械黑塔に声をかけると、しばらく見回る旨を伝えた。丁度、姫子が人形ヘルタを連れ立って、アスターたちの元にやってきた。

 智械黑塔は何とも言えない顔になると、遠隔操作されている人形に対して文句をつける。

 

 

「ねえ。ここだいぶ危なかったけど、貴女何してたの?数か月も見に来ていないらしいじゃない。」

「たった数か月でしょ。全く、そんな熱くなる要素がある?…まあ、いいわ。ねえあなた、この宇宙ステーションにあった星核を体内に封じ込めているって人は、どこに居るの?」

「ええ、あそこだけど…目が覚めるまで待ってちょうだい。」

「分かった。じゃあ、智械黑塔…透過宇宙の開発はどこまで進んだの?」

 

 

 ヘルタは姫子に目配せして聞くと、姫子は目で青年が寝かせられているであろうステーションの隅を示す。ヘルタは腕を組むと軽く頷き、智械黑塔と言葉を交わす。あまり穏やかではない様子で、視線にばちばちと火花を散らせながら。専門的な議題を、智械黑塔も返していく。

 宇宙ステーション内で偶然会うと、彼女達はいつもこうだ。模擬宇宙と同じように開発している「透過宇宙」の話になれば更に言葉のラリーは早くなる。誰も彼女らの議論を止めることは出来ない。興味を向ける存在がその場に現れない限り。

 

 私は彼女たちを置いて、今の内に姫子に対して話しておく。私たちが来た理由。星核ハンターというテロリスト集団が残した、予言じみた「脚本」の一部のことを。

 

 

――――――

 

 星とサユは、桃白髪の少女、三月なのかと龍尊の転生体、丹恒に対して話しかけていた。見た目上は年が近いと言える四人は会話を長く続けており、灰色髪の青年が目覚めるのを待ちながら話し込んでいた。

 

 

「えー!アンタも記憶喪失なのー!?」

「そうなんだよね…。もしや、なのも!?」

「実はウチも。気絶してるこの子もそうらしいし、もう記憶喪失のバーゲンセールだよー!…そうだ!アンタとウチとこの子で自分探しグループ作らない?」

「いいね。番号教えて。」

 

 

 少し陰りを見せた後、三月なのかは快活な表情を作り直し、星に提案する。星は小さく笑うと、与えられたスマホを取り出しビーコン情報を交換した。

 その近くでは丹恒とサユが話していた。サユは仙舟だけでなく、星海中の歴史を漁るほどに歴史好きな側面を持っている。そのため触れていい内容か迷いながら、小さく丹恒に聞く。

 

 

「気になっていたのだが…主は、仙舟羅浮の龍尊ではないのか?答えにくいなら、これ以上詮索しないぞ。」

「隠すほどのことでもない。追われる身でもないからな。…それは、俺の双子の片割れが担った役目だ。俺には龍尊の力が継承されなかった。代わりに将軍と龍師たちの計らいで、持明族の存続を探る旅に出てもいいと言われ、列車に拾われたんだ。」

「なるほど。流浪の身などでなくて良かったぞ。あの五騎士の一人、そのご子息が罪を着せられるなど――不謹慎な想像をしてしまった。」

「…問題ない。場所によっては、好奇の目で見られることもある。お前が初めてじゃない。」

 

 

 問題ない旨を話しながらも、丹恒の瞳は憂いを帯びていた。サユは自身の両頬を掌で叩いた後、普通の会話へと切り替えた。丹恒は淡々としながらも、幼子の知見の深さには内心驚きながら雑談をしていく。

 

 

 二人組に分かれて話を続けていると、頭を押さえながら青年が体を起こす。三月なのかは高めの声を嬉しそうに上げながら、青年の背中を支える。

 

 

「アンタ、結構やるじゃん!気絶しなければもっとカッコよかったのに!でも、終末獣から庇ってくれてありがとね!」

「終末獣ほどの強敵も、俺にはかなわないってことだな…。おっ…。お前は、生き別れの妹じゃないか。遠くから見ていたけど、お前も中々だったな。」

「生き別れの弟…よくやった。あんたは私の誇りだよ!」

 

 

 青年は立ち上がると、星とぐっと固く握手する。どちらも自身が上であることを譲るつもりは無かった。

 三月なのかは首を大きく傾けると、二人に尋ねる。

 

 

「二人とも知り合いというか、きょうだいなんだよね?良かったじゃん!」

「いや、初対面だ。」

「私も、似ている人がいるなと思っただけ。」

「はあ!?あっ、でもどっちも記憶喪失だから知らないんだ…!」

 

 

 お互い固く結んでいた手を離すと、顔を覗き込み合う。そしてしばらくすると、己の後頭部を触って軽く笑う。

 

 

「…まあ、私に似ているのが無事でよかったよ。狂风に聞いてみる?今私の面倒を見てくれている――あそこの、大きい犬みたいな人なんだけど。」

「俺は穹だ。…でかい!」

「さっきも思ったけど、あの白い犬っぽい人大きすぎ!多分、ウチら全員合わせても横幅足りないよー!」

「…お前たちは、あの盟主の庇護下にあるのか。出自について尋ねるなら、確かに得策かもしれないな。」

 

 

 青年、穹が座っていた場所から身を乗り出し、狂风を視認する。狂风の横では、姫子が意見交換をしているようだ。丹恒は頷くと、星、穹、三月なのかに続いて下を見る。最後にサユがぴょんと立つと、場にいる四人に向けて言う。

 

 

「…星たちの出自については、拙が話せるぞ。とは言っても、狂风様が知っている範囲だけだ。待っていてもあそこにいる列車のナビゲーター殿から、話してくれるだろう。拙は待つのをおすすめする。」

「サユちゃんも知ってるんだ!あ、姫子が呼んでる。アンタたち二人、姫子から話があるって!」

「サユの言った通りになったな。お前たち、行ってくると良い。俺と三月はしばらくここにいる。」

「うん。穹、行くよ。」

 

 

 星はサムズアップをすると、穹と共に姫子の元へ階段を下って行った。彼女らの視界の先には、話が終わって佇む姫子と狂风、そして歩いてくるヘルタと智械黑塔の姿があった。

 

 

――――――

 

 随分と打ち解けたらしい、星と灰色髪の青年が階段を下りてくるのを見ながら待つ。青年の名前は穹というらしく、奇しくも星穹列車の呼び名の一文字だ。姫子が彼らを待っている間、一つだけ再度尋ねる。

 

 

「姫子さん、彼と星に以前会ったことがあるというのは、本当なんだな?時期的に私が保護するよりもっと前…。」

「ええ。場所は言えないけど、確かに助け合ったことがあるわ。」

「ならば尚更、彼は列車に加わるのが良さそうだ。」

「どうでしょうね。聞く限りだと星ちゃんは、もう随分宇宙船に馴染んでいるじゃない。そちらの方がいいかもしれないわ。列車に加わってくれるのは大歓迎だけど――あとは彼の選択次第ね。」

 

 

 ヘルタと智械黑塔もこちらにやってくる。ヘルタは智械黑塔から詳しく星たちの話を聞いたのか、小さく頷きながら彼らに対して好奇心を向けている。

 

 

「なんで共有しなかったの?今私が興味を持っている題材は知っているでしょう?」

「まさか、同じような人造人間がいるとは思わなかったしね。それに、連絡を取ろうとしてもどうせ出ないじゃない。」

「おお…智械黑塔の色違いが立ってる。」

「あの人形みたいな子、智械黑塔っていうのか?話し方も似てるな。」

 

 

 星は驚いたように表情を動かした。穹は忙しなく目を動かして、どちらが「色違い」なのかを判断しようとしているようだ。

 姫子は困ったような笑みを浮かべた後、ヘルタを詳しく紹介した。穹は「天才クラブ」という言葉の響きが面白かったらしく、吹きだしながら復唱する。ヘルタは頭を押さえて言う。

 

 

「天才…クラブ…!」

「はあ、この滑稽な名前を私が気に入っていると思う?あと#83っていう紹介よりも、一緒くたにされたことが我慢ならないわ。…まあ、今はその無礼があっても余りあるほどに機嫌がいいから許してあげる。――あなたたちの体質って面白いから、私に研究されてみない?私が直々に声をかけるなんてめったにないよ!」

「狂风のものとはまた違うしね。ヘルタはだいぶ面白がってるみたい。」

 

 

 智械黑塔は皆に説明するように、言葉を放つ。姫子は穹に対し、宇宙ステーション「ヘルタ」に残る選択肢と、もう二つ、私の宇宙船に来るか、星穹列車に乗車するかを提示した。穹は一転、真剣な表情になり、自身の今後について考え始めた。

 

 

「そっちのお子ちゃま。私としては、宇宙ステーションに残るんじゃなければ、列車に乗ってほしいかな。分散して乗ってくれた方が、研究のタイミングを幾らでも作れるし。」

「あんた、なのたちと結構仲良くなってたし、列車もいいんじゃない?」

「うーん…。実質、二択か…。」

「ゆっくり決めてくれていいわ。しばらく列車はここに止まっている予定だから、決まったら声をかけてちょうだい。」

 

 

 穹は小さく頷く。私たちは一旦解散することになった。星は先ほどできた友人たちの元に戻っていった。穹はその場に残り、ステーションの下の階を眺めながら考えを巡らせている。

 

 

「あの…狂风でいいんだよな。行かないのか?」

「ああ。呼び方は好きにしてくれて構わない。私は、ここで少し宇宙ステーションを見ていく。まだ用事もあるからな。」

 

 

 用とは、ルアン・メェイの実験の後始末である。向かうのは、再現とは言え使令が眠る場所だ。職員たちの無事を見て、平静を保つ必要がある。穹は一度下を向いた後、私に話しかけてきた。

 

 

「狂风…俺の周りは初対面ばかりだ。だから、色んな人から助言が欲しい。俺は残るべきだと思うか?」

「いや…私個人としては列車に乗るのがいいと思う。君はあまりよく知らないだろうが、星穹列車に乗るナナシビトという集団は伝説の存在だ。今再び、その伝説が動き始めている。君にもし冒険心があるならば、後ろを気にせず飛び込んでみると良い。」

「ロマンチストだな。ありがとう。他にも聞いてみる。」

「ああ。慎重に選ぶといい。」

 

 

 穹は笑みを浮かべると、その場を離れた。彼は列車に乗っている、三月なのかと自分で名前をつけたらしい桃白髪の少女や、丹楓の転生体である丹恒に話を聞いていた。そして職員たちにも話を聞きながら、主制御部分から離れていく。

 

 彼は列車に乗るだろう。何故なら、人から話を聞く彼の顔には、未知への興味が色濃く浮かんでいたからである。私が一番よく知っているナナシビトの白珠は、いつもあんな表情だ。

 空への憧れを持った時点で、穹は「開拓」の運命を既に歩き始めていた。

 




星(ベクター「星」、開拓者ではない道を進んだベクター)…

壊滅・炎

ベクター「星」。スターレイル本編では開拓者(女性)となる存在。
星核ハンターの「別の企み」により、白き狼の宇宙船における乗組員となった少女。

「壊滅」の星神ナヌークから一瞥を受けずとも、列車とは異なる道の先にて星神の寵愛を受けることになるだろう。

――――――

通常攻撃[単体攻撃]…
指定した敵単体にベクター星の攻撃力のX%の炎属性ダメージを与える。
(星が、炎鋼バットを一振りする。)

戦闘スキル[全体攻撃]…
敵全体にベクター星の攻撃力X%分の炎属性ダメージを与える。このとき、燃焼を確定で付与する。
(炎鋼バットの機構を部分的に展開し、敵全体に向かって叩きつける。)

「――炎渦展開!」

必殺技[全体攻撃]…
敵全体にベクター星の攻撃力X%分の炎属性ダメージを与える。同じパーティにサユ、サマンサ、智械黑塔、狂风の何れかがいた場合、そのキャラクターに合わせて、専用の攻撃モーションが追加される。(誰になるかはランダム)また追加で、敵全体にベクター星の攻撃力X%分の他属性ダメージを与える。
(星がスナップをきかせて、完全に機構を展開した炎鋼バットを一回転させた後、最大出力の炎柱とバットを同時に敵全体へ叩きつける。)

「炎渦最大出力!…ルールは、破るためにある。」

天賦[強化]…
敵を弱点撃破した後、攻撃力+X%、最大で2回累積できる。

秘技[強化]…
秘技を使用した後、炎鋼バットが激しく燃え上がり、次の戦闘で、パーティ全体の攻撃力+X%。加えてフィールド上の敵へ殴りかかったとき、燃焼を確定で付与する。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。