Side:一
マシンランブルバギーに乗って、ディメイアが暴れる現地に到着すると、どうやって牢屋から出てきたのか、例の白城さんがやって来た。
「貴方は……?」
「いや、それはこっちの台詞なんだけど……」
一応、初対面なので知らないフリして会話をする。と、
「うがあっ!!」
「……っ!!」
「きゃっ!!」
暴れていたディメイアが攻撃をして来たので、慌てて躱す。
「ったく、暴れん坊だな!」
『ライジングヒーロー!!』
「いきなり攻撃なんて、危ないですね!」
『エターナルフェニックス』
「「変身!!」」
『CUBE UP!!』
『抜刀……』
『仮面ライダーキュビズム!!ライジングヒーロー!!』
『エターナルフェニックス』
『虚無!漆黒の剣が、無に帰す!』
変身し、ディメイアの攻撃で巻き起こった煙が張れると、隣にファルシオンが居た。見つめていたら視線が合った。
「ん……?」
「え……」
「「えええええええっ!?」」
思わず出した叫び声がきれいに重なった。まあ、凄い驚いたよね。うん。
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Side:創
仮面ライダーファルシオンへ変身したら、隣に見知らぬ仮面ライダーが居た。思わず叫ぶと、向こうも驚いたのか、綺麗に叫び声が重なった。
「貴方は……」
「いや、それはこっちの台詞なんだけど……。って、危ない!!」
知らない仮面ライダーに突然抱えられ、そのまま地面を転がる。そしてその一拍後に、先程までいた場所に火花が散った。
「うるがぁっ!!」
「いきなり攻撃とか、本当に躾のなってないディメイアだな」
「あれ、ディメイアっていうんですか?」
「ん?まあ、そうだな。ディメイアはあの怪物のことだな」
見知らぬ仮面ライダーから怪物の名前を教えてもらう。
「それで、俺は仮面ライダーキュビズム。で、君は?」
「あ、私は……今は仮面ライダーファルシオンです」
自己紹介をお互いに行いつつ、襲って来る怪物の攻撃を躱す。
「成る程。仮面ライダーファルシオン……。剣を使うのか。なら、俺も合わせるか」
キュビズムはそう言うなり、サイコロもどきを取り出した。……あれ?どこか見覚えがあるような……。
少し引っかかりを覚えた私をよそに、キュビズムは取り出したサイコロもどきをベルトにセットし、操作する。
『チャンバラザムライ!!』
「変身!!」
『CUBE UP!!』
『仮面ライダーキュビズム!!チャンバラァ〜ザムライ!!』
侍の着るような、赤い鎧甲冑と立方体が出てきたかと思えば、空中でバラけてキュビズムへと装着された。頭部は兜で覆われ、見事な三日月型の鍬形が飾り付けられている。しかし……。
「侍なのに、剣がない……」
思わず呟くと、キュビズムは「いいや?あるぜ」とカッコつけたように言い、右手を前に突き出した。すると、
『キューブレード!!』
そんな音声と共にベルトから、黒いグリップに四角形の穴とそれを縁取るような形の赤い装飾のある鍔、そして銀色の刀身にクリスタルのように透き通った黒い刃の付いた直刀、キューブレードが出現した。
「わあ……」
「よし、行くぞ!!」
「……はい!」
お互いに剣を構え、同時に目の前のディメイアへ向けて駆け出す。
今日初めて会ったはずなのに、まるで長く連れ添った相棒のように息が合った連撃を叩き込む。
「うぐるあっ!?」
「なかなかやるじゃん!!」
「そちらこそ!!」
ディメイアの攻撃を受け止め、弾くと、無銘剣虚無の刀身の腹にキュビズムを乗せて勢いよく打ち出す。
「はあっ!!」
「うぐるおん!!」
打ち出された勢いのまますり抜けざまに斬りつけるキュビズムの後を追い、炎を纏った無銘剣虚無で袈裟斬りと左袈裟斬りのに連撃を叩き込み、回転する勢いを乗せて右から左へ一文字斬りを放ち、吹っ飛ばす。
「うぐうううっ」
「よーし、も一つおまけに行ってみよう!!」
『カタナマル!!』
『CUBE UP!!』
『カタナマル!!』
新しく取り出したサイコロもどきを手早くベルトにセットし操作すると、どこからともなく飛んできた灰色っぽい色の立方体が左肩にくっつくと、左手に一振りの刀だ生成されていた。
「よし、ここからは……二刀流だ!!」
両手に携えた刀剣を駆使し、ディメイアへ連続で斬り掛かるキュビズム。その合間合間に無銘剣虚無を使って斬撃を喰らわせる。
「次はこれです!!」
ベルトから抜き取ったエターナルフェニックスワンダーライドブックを無銘剣虚無に読み込ませる。
『永遠の不死鳥!』
「はあっ!!」
『無限一突!』
剣を振るい、不死鳥を模した十字の斬撃を飛ばし、ディメイアを吹き飛ばす。
「うぐっ……うぐるうっ!!」
呻き声を上げながら転がるディメイア。
「よし、トドメと行くか!」
「はい!!」
『チャンバラザムライ!!』
『必殺黙読!!』
キュビズムはサイコロもどきをまた取り出し、私は無銘剣虚無を覇剣ブレードライバーへ納刀する。
『SET!!』
『CUBE CHARGE!!』
キュビズムは取り出したサイコロもどきをキューブレードの鍔にある穴へ入れ、穴の横にあるスイッチを押す。
『キューブレードフィニッシュ!!』
『抜刀……!不死鳥無双斬り!』
無銘剣虚無のトリガーを一回押し、覇剣ブレードライバーから抜刀してキューブレードを振り下ろすキュビズムと合わせて振り抜く。
二つの斬撃は途中で合わさり十字状の斬撃となってディメイアを切り裂いた。
そして、ディメイアはゆっくりと背中から倒れ、爆発四散した。
ディメイアを倒し、ほっと一息ついていると、
「あっ!!また仮面ライダー!!」
と、背後から声が聞こえた。そちらを向くと、青い少女とピンクの少女が居た。
「あれは……」
「げっ、魔法少女……」
首を傾げていると、ボソリとキュビズムの呟きが聞こえた。思わず視線を向けると、いつの間に出したのか黒っぽいバイクに跨っていた。
「ファルシオン。あんたも乗れ」
「えっ?」
「いいから早く!面倒なことになる」
キュビズムに促され、後部に跨ると、キュビズムは即座に発進した。
「待ちなさい!!」
「待てぇー!」
後ろから少女二人の声が聞こえるが、無視してキュビズムはバイクを走らせるのだった。