Side:一
マシンモトクロチェイサーに白城さんと二人で跨り、ディメイアが出現した場所に到着すると、広場に到着した。
「……なんか見覚えがあるような」
「……確かに」
特撮ファン。特に仮面ライダーとかスーパー戦隊ファンなら一度は見たことがあるような場所。具体的に言うとつくばセンタービル見たいな広場だった。
「うきき?」
「っと、先ずは変身しましょう」
「あ、はい」
俺達に気付いたディメイアの視線を受け、慌ててドライバーを実体化させる。
『ライジングヒーロー!!』
『エターナルフェニックス』
『かつてから伝わる不死鳥の伝説が今、現実となる⋯』
『抜刀……』
「「変身!!」」
『CUBE UP!!』
『仮面ライダーキュビズム!!ライジングヒーロー!!』
『エターナルフェニックス』
『虚無!漆黒の剣が、無に帰す!』
同時変身を行い攻撃を仕掛ける。が、
「はあっ!!」
「うきき!」
「このおっ!!」
「うっきき〜♪」
「おりゃあっ!」
「うきゃきゃっ!」
身軽に躱され、攻撃が命中しない。
「はぁ、はぁ……。すばしっこいな、あいつ」
「ええ、確かに……」
どうしたものかと白城さんと二人溜息を吐く。ディメイアは「うっきゃうっきゃ」と煽るようにぴょんぴょんと跳ね回っている。あ、なんかイライラしてきた。
と、そこで足元で騒ぐモノに気が付いた。そちらに視線を向けると、
「!」「うえうえ!」
「ゴチゾウ?」
「キュービット?」
と、ぴょんぴょんと跳ね回っているゴチゾウを白城さんが、キュービットを俺が摘み上げる。
「……!成る程、銃撃戦ですか」
「ああ!そっか!よーっし!!」
俺は手に持ったキュービット……『ファンキーウエスタン』のボタンを押し、白城さんは新たに取り出したヴァレンバスターにチョコドンゴチゾウをセットした。
『ファンキーウエスタン!!』
『チョコ』
『SETチョコ SETチョコ』
待機音が鳴る中、流石にヤバいと思ったのかディメイアが俺たちに向けて飛びかかってこようとした瞬間、ナンジャニンジャキュービットが手裏剣型のオーラ弾を放ち、パシャカメラがフラッシュを焚いて撹乱し始めた。
「ナイスゥ!」
「ありがとうございます、キュービットさん達!」
『Wow! Wow Wow!』
俺と白城さんは感謝の言葉を贈る。白城さんがクラックジャッキを上げると、待機音が変化した。
「「変身!!」」
『CUBE UP!!』
[パキ]
「仮面ライダーキュビズム!!ファンキーィッ!!ウエスタンッ!!』
『チョコドンパキパキ』
変身が完了すると、白城さんは仮面ライダーヴァレン チョコドンフォームに。そして、俺は茶色がメインカラーとなり、テンガロンハットの様な頭部飾り、胸周りにVの字状のポンチョ風の鎧を身に纏い、その裾に茶色の飾り紐がヒラヒラと並んでいた。
更にその下にはレザーコート型の防具を纏い、右腰に銃に入ったガンホルダーが装着されていた。
「これが、ファンキーウエスタンフォーム……か」
「ガンマン風ライダーで揃うなんて、凄いですね」
「確かに。……それよりも先ずは」
「ええ。あのディメイアを倒さないと、ですね」
白城さんとの会話を終わらし、白城さんはヴァレンバスターをそして俺は右腰のガンホルダーから銃……キューブラスターを抜き取った。
「それじゃあ、行きますか!」
「はい。話は終わり……。ぶっ飛ばします!」