ボオオオオオッ!!
「なっ、何っ!?」
「うっきゃあっ!?」
「これは……!?」
エターナルフェニックスがキュビズムドライバーへ飛び込み数秒後、突如として一の身体が炎に飲み込まれた。
一見、一の身体が焼き尽くされようとされているように見えるが、創はその炎には見覚えがあった。それどころか、幾度と無く経験している。何故なら、その炎は……
「ふわぁ〜っ……」
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呑気に欠伸をしながら炎の中から姿を現す一。その姿を目に止めた時、アビスマータは驚愕した。
「貴方は……死んだはずじゃっ!?」
「おいおい、勝手に殺すなよ」
腰に手を当てつつそう返す一。しかし、アビスマータは納得できないようで、
「それに、傷一つ無いなんてあり得ない……!!一体どんなトリックを!!」
「トリックなんて酷いな。仲間の力が有ってこその奇跡だよ」
そう言って、一がキュビズムドライバーを実体化させる。が、そのドライバーは今までとは違っていた。
『キュビズムドライバー!!V2!!』
「おっと……。まさかのベルトも進化しちゃった系?」
そのドライバーは今迄のキュビズムドライバーとは異なり、形状は仮面ライダーエルドのエルドラドライバーに似ていた。
しかし、細かいところは異なっており、中心のディスプレイは無くなり、キュービットが嵌まる窪みが有り、左側にはボタンとLEDが存在していた。
そして右側には黒に金色のラインで縁取られたキューブが付いていた。
「そのベルトは……!!」
「俺の新しい力だな」
そこで、一は傍らで座り込み、変身の解けた創に声を掛けた。
「ありがとう。助けてくれて」
「いえ……。人々を守るのが私の……リリィの使命です。仮面ライダーだとしても、貴方は私の守るべき『人々』だっただけですよ」
「……それでも、ありがとう」
「いえいえ、どういたしまして」
にこりと微笑む創。その顔は砂埃や血で汚れていたが、とても綺麗なものだった。
「……さて、新しくなったキュビズムの力……。試運転に付き合えよ!!」
『ライジングヒーロー!!』
『SET!!』
右手で掴み、ボタンを押して起動したライジングヒーローキュービットをピクトグラムの面を前にしてフロントに有る窪み、キュビズムリーダーにセットし、ゆっくりと右腕を頭上に上げる。
そして、勢い良く左下へと斜めに振り下ろし、その反動を利用して顔の右横へ掌の側を前にしながら持っていき構える。
その間、キュビズムドライバーV2から生成された蒲公英色の人型の鎧……ライジングヒーロープロテクトとキュビズムドライバーV2から立方体型に展開されたキュビズミックフィールが一への攻撃を防ぐ。
「変身!!」
そして、右手を下ろし、ベルトの右側にあるキューブ、コンダクションキューブを外側へ向けて回転させる。
『CUBE UP!!』
そして、キュビズミックフィールド内で生成された黒色の強化スキン、キュビズミックスキンを全身に纏い、その上から各パーツに分解したライジングヒーロープロテクトを纏い、最後に面頬、ライジングフェイス◇が装着されると、キュビズミックアイズに赤い光が灯り、変身が完了する。
『仮面ライダーキュビズム!!ライジングヒーロー!!』
「バージョンアップした俺の力……舐めるなよ?」