魔法少女世界の特撮ヒーロー   作:瓶詰め蜂蜜

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EPISODE8 魔法少女デッドエンド!!Ⅱ

Side:満

 

「成る程ねー」

「いや、結構な大事なんですけど」

 

 研究室で棒付きキャンディを食わながら、パソコンに向かいカタカタとキーボードに何かを入力しながら、気のない返事をする博士に思わずツッコむ。すると博士はコチラを向いて、

 

「けど、私も分らないんだよ。どこにもデータが漏れた形跡は無し。そのアフールと名乗った、魔物側に付いた謎の魔法少女の情報も無い。そもそも、私だってあのチョコレートもどき*1を利用してしか作れないんだよ?そのキュービット、とかいう奴は」

「それは……」

「私以外の誰かが作ったんじゃない?」

 

 そう言って、椅子を回してパソコンの操作へと戻った博士。

 

「……失礼しました」

 

 私はそう言って研究室を後にした。

 

 

 

_____________________________

 

 

 

Side:一

 

「本当にごめん!!」

 

 アフールやシシーラディメイアと戦った後、俺は改めて貴田さんの家へと来ていた。

 

「……心配したんですよ?」

「はい、本当にごめんなさい!!」

 

 ガバリと土下座をする俺を見下ろし、「まったく……」と溜息を吐いた貴田さん。

 

「……それにしても、どうやって消えたんですか?」

「消えたって?」

「……いえ、たぶん私の気のせいですね」

 

 なんか気になることを言うんですけど。「気にしないで下さい」なんて言われても、気になりまくるんですけど。

 

「海歌。そろそろお話し合いは終わったかい?」

「あ、おばあちゃん」

 

 ガラリと貴田さんの背後の襖が開き、そこから小柄なおばあさんが出てきた。貴田さんのお祖母さんだ。

 

「ごめんねぇ、一君。海歌、一君のことが心配だったみたいでねぇ」

「ちょっ!?おばあちゃん!?」

「一君も男の子だからかもだけどねぇ。女の子に心配はあまりかけたらだめだよぉ。海歌、一君のことす……「もう、黙って!?」……あらあら、恥ずかしがり屋なのねぇ」

「あはは……」

 

 お祖母さんの言葉を遮る貴田さんを見て、カラカラと笑うお祖母さん。俺は笑うことしかできなかった。

 

「あ、そうそう。この前羊羹を貰ったからねぇ。食べていきなさいな」

「あ、ありがとうございます」

 

 ペコリとお辞儀して感謝を告げると、「良いの良いの」と笑いながら部屋を離れる。

 

「もう、おばあちゃんったら……」

「でも、良いお祖母さんだよね」

 

 頬を赤らめる貴田さんへそう言うと、「……まあ、そうね」と、頬を赤らめたままはにかんだ。……やっぱり可愛いなぁ貴田さん。多分、スレを実況モードにしてたら『もげろ』の大合唱になってたんだろうなぁ。

 そんな益体のないことを考えつつ、お祖母さんの事を貴田さんと二人、待つのだった。

*1
チョコドンゴチゾウの事

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