魔法少女世界の特撮ヒーロー   作:瓶詰め蜂蜜

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EPISODE10 蠢く更なるドデカい悪意Ⅱ

 新たなディメイアの幹部、シバルバの出現とインフェルノリアクターの暴走の克服から翌日。昼休みになり、貴田さんに呼び出されて校舎裏に来ていた。

 

「それで、何か用?」

「用も何も……。何も教えてくれないの、貴方のこと」

 

 じっと見つめてくる貴田さんに俺は目を逸らす。

 

(やべぇ……誤魔化す内容考えてねぇ)

「誤魔化そうとしてもすぐ分かるから、しっかり教えてもらうわよ」

(誤魔化そうとしたのもバレてる!?」

 

 貴田さんの眼力に気圧され、観念して転生者云々に関してはぼやかしながらもこれまでのことを話した。

 

「そう……。人型の魔物、ディメイアに襲われた時、唐突に目覚めた不思議な力。正体を隠す為に仮面ライダーを名乗ることにした。と」

「うん。……もしかして、このまま連行されるのかな、俺」

 

 恐る恐ると貴田さんに質問すると、呆れた目で見られて、深いため息を吐かれた。

 

「それなら昨日の夜の内に、貴方は部隊に連行されてると思うけど?」

「……って事は」

「はぁ……。魔法少女なのに、仮面ライダーの共犯者になるなんて」

 

 そうしかめっ面で言いながらも、貴田さんが後悔しているようには、俺には見えなかった。

 と、その時、

 

「キュッキュッ!ライジン!」

「うわっ!?」

「きゃっ!?」

 

 茂みからピョンピョンと飛び出し鳴くライジングヒーローキュービットに思わず驚いてしまう。貴田さんも、悲鳴を上げたことが恥ずかしかったのか、頬を少し赤らめていた。

 

「こほんっ。……それはたしか、キュービットだったかしら?」

「うん。どうやらまたディメイアが現れたみたい」

「……それって本当?」

 

 俺が答えると、貴田さんは深刻な表情を浮かべた。そして、

 

「私が先生に誤魔化しておくから、貴方は早く行きなさい」

 

 と、言い出した。

 

「……良いの?」

 

 思わず聞き返すと、「それしか方法はないでしょう?」と呆れたように返される。

 

「……ありがとう」

 

『オシャマネキン!!』

『SET!!』

『CUBE UP!!』

『オシャマネキン!!』

『モトクロチェイサー!!』

『SET!!』

『CUBE UP!!』

『モトクロチェイサー!!』

 

 礼を言い、キュビズムドライバーを出現させると、取り出したオシャマネキンキュービットの力で学校の制服から衣装を変え、モトクロチェイサーキュービットを使いマシンモトクロチェイサーを生成させる。そこから更に……

 

『ヴェロキチェイサー!!』

『SET!!』

『CUBE UP!!』

『ヴェロキチェイサー!!』

 

 ヴェロキチェイサーを使用する。と、マシンモトクロチェイサーが変形し、小型肉食恐竜のヴェロキラプトルに似た形へ変わる。

 

「よし、それじゃあ行ってきます!」

 

 そう言って、ヴェロキチェイサーに跨り、ヘルメットを被って学校から飛び出すのだった。

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