魔法少女世界の特撮ヒーロー   作:瓶詰め蜂蜜

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EPISODE10.5 幕間Ⅰ

 パーシュアとサマルが去った後、俺は貴田さんの家に居た。

 

「貴方、私を都合の良い女扱いしてるでしょ?」

「いや、俺の家には満が居るし。……頼れるのは貴田さんだけだから」

「まったく……。まあ、私としても聞きたいことはあるからね」

「……それって、さっき言っていたことと関係ある?」

 

 以前俺がお世話になった和室に今はアビスマータが寝ている。その横で、俺達は会話しているのだ。

 最初、アビスマータを抱えて貴田さんと合流した時、彼女はアビスマータを見て、「先輩……!?」と驚愕していたのだ。その事について質問すると、

 

「ええ。私の勘違いじゃなかったら、アビスマータと名乗っていた魔法少女は……昔、私の命を救ってくれた恩人で、私が魔法少女を志したきっかけにもなった人。魔法少女ホーリーメイデンの変身者、梓川あずさがわ華恋かれん先輩だと思う」

「魔法少女、ホーリーメイデン……」

 

 思わず聞き返す。すると、貴田さんはコクリと頷き更に話す。

 

「一年前、私が魔法少女になりたての頃。華恋先輩が行方不明になったの」

「行方不明って……」

「先輩の住居が破壊され、先輩の家族全員の死体が見つかったの。けど、先輩の姿が見つからなかったから、行方不明扱い」

 

 思わず眠っているアビスマータ……いや、梓川さんの顔を見てしまう。彼女に一体何が起こったというのだろうか。

 

「……取り敢えず、今日の所は貴方は帰りなさい、四方田君。先輩に関しては私の方からおばあちゃんにも話しておいて、見といてあげるから」

「……ありがとう。けど、念の為見張り役でキュービットを置いていってもいいかな?」

「まあ、心配なのは分かるし、いいけど。……けど、覗きは止めなさいよ?」

「やらないよ!?」

 

 貴田さんに揶揄われつつも、和室の中に三体ほどキュービットを待機させ、俺は貴田さんの家を後にした。

 

_____________________________

 

 

 帰宅すると、満の部屋の前で母さんがウロウロしていた。

 

「どうしたの母さん」

「ああ、一!!満がね、帰ってきたと思ったら部屋に篭っちゃったのよ!!一体何があったのかしら!!」

 

 心配している母さんを見て、今日あった出来事を思い返す。まあ、満にとってはとてもショックな出来事だっただろう。

 

「あー……さあ?」

 

 が、俺は本来知らない身だ。そう言って惚ける事しか出来なかった。

 

(……いつか、満とも話をしないとな)

 

 俺はそう考えつつ、自室へ戻った。まずは、高田さんが預かってくれていた今日の分の宿題を終わらせないと。

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