魔法少女世界の特撮ヒーロー   作:瓶詰め蜂蜜

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EPISODE10.5 幕間Ⅱ

Side:Another

 

「んあーっ!!まだまだ私じゃあ仮面ライダーの力を満足に引き出すことはできないみたいだねぇ……」

 

 とある山中にある廃屋にて、パソコンの前に座っていたメロがぐったりと机にうつ伏せになりながら愚痴をこぼす。

 

「まあ、実際対峙して見て分かったけど、あの仮面ライダーって奴は魔力を持っていないね」

「むっ?そうなのか?」

「……シバルバ、もう少し感知能力を鍛えなよ」

「そうだよ。魔人の君はまだ人間の私より魔力には敏感なはずだろう?」

 

 メロを慰めようとしたサマルにシバルバが驚いた声を上げる。それを見たサマルとメロは呆れた。

 

「むう……、我、不覚……っ!!」

「そんな悔しがらなくても……。それで、これまで差し向けてみたディメイアだけど、今のままじゃあ勝てないだろうね」

「あー、確かに……」

「むう、そうだな」

 

 メロの言葉に頷くサマルとシバルバ。賛同を得たことで機嫌を良くしたメロは、「そこで!!」と、部屋の隅に置いてあったホワイトボードを引っ張り出し、板面をひっくり返した。

 

「お試しで作った改造ディメイア……確か仮面ライダーはピュパディメイア、と呼称していた奴だね」

「うむ。確かにあのディメイアは面白かったな」

「それで、メロちゃんは何が言いたいのさ?」

「今度はディメイアに改造を施すんじゃなくて、一から人造的にディメイアを作るのさ!!」

 

 胸を張るメロに、シバルバとサマルは拍手を送る。

 

「ほへー。良いじゃん!!それ!!」

「ふむ。……して、名前はどうするのだ?」

「名前か。そうだなぁ……人造アーティフィシャルのディメイアだから、アディメイア……とでもするかな」

 

 メロがそう告げると、サマルは大袈裟な反応を取った。

 

「うわ、ざっつぅ〜」

「ちょっ、ひっど〜いサマルくんったらぁ」

「む?我は良いと思うが?」

「……ネタにマジで返さなくても」

「そうそう」

「そういうものなのか……」

 

 しょんぼりとするシバルバの肩を両横からポンッとメロとサマルが手を置いて無言で慰めるのだった。

 

 

_____________________________

 

 

 明くる日の朝。貴田家の一室で眠っていた少女の瞼が小刻みに震えて、覚醒の兆しを見せる。

 

「キュビキュビ」

「キュッキュキュ」

「ビッキュビ」

 

 部屋の隅に居た三体のキュービットは、その前兆に気付いて、小さな声で話し合い、二体が海歌を起こしにこっそりと部屋を後にした。

 

「んっ……うん」

「キュビ……!?」

 

 二体のキュービットが出て行った直後に目を覚ました少女に驚き、思わず声を漏らすキュービット。

 それに気付いたのか、布団の中からそのキュービットを少女は見つけた。

 

「……君は?」

「ばっ……、バットゥ……」

 

 気不味そうな声でクルセイドバットキュービットは鳴くのだった。




 ディメイアはアットホームな陣営です
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