魔法少女世界の特撮ヒーロー   作:瓶詰め蜂蜜

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EPISODE11 少女、苦しみの果てにⅣ

 フルールランサーを振るい、ディメイアに攻撃をするフルール。

 

「ぐふっ!?……こんのおっ!?」

 

 火花を散らし吹き飛ばされたディメイアは苛立った様に両腕を打ち鳴らす。

 

「てめぇら来やがれぇっ!!」

 

 ディメイアの声に応え、地面から染み出るように新しいディメイア達が姿を現した。

 

「やれぇっ!」

 

 岩で出来たような外見の、灰色のディメイア達は喋ること無くフルールを取り囲む。

 

「これは……雑兵ですか」

「はんっ!この数を前には勝てねぇだろ!ゴレム共、やれっ!」

 

 ディメイアの掛け声と共に、フルールへとゴレム達が襲い掛かる。

 

「はっ!はあっ!!せいっ!!」

 

 フルールランサーを使い迎え撃つフルール。その姿は歴戦の戦士そのものだった。

 

 

_____________________________

 

Side:一

 

「凄え……」

 

 目の前でゴレムと呼ばれた戦闘員を屠るフルールを見て、そうこぼしてしまう。

 

:いや、それな

:なんで変身できたんだ?あれ。

歌って踊れる大図書館:良くも悪くも、魔力を失ったからでしょうね

「どういうこと?」

 

 スレの大図書館ネキの言葉に思わず聞き返す。

 

歌って踊れる大図書館:魔力を持ってた魔法少女が魔力を失うとどうなると思う?

:えっ?魔法少女が魔力を失うと?

:普通の人間になるんじゃないの?

歌って踊れる大図書館:違うわ。魔法少女や魔女、魔法使いと言った存在は禁術を使わない限りは魔力持ちしかなれないわ

:つまり、あの元アビスマータちゃんは生まれついての魔力持ちってこと?

歌って踊れる大図書館:そうなるわ。けど、本来有った魔力を消失したとなると……

アルティメット魔法少女:……元々存在していた魔力分の空白が元アビスマータちゃんの魂に生まれてしまう。

:ふむふむ。……つまり?

歌って踊れる大図書館:はあ……。つまり、本来なら存在しないはずの魂の空白に、仮面ライダーの力が流れ込んだ事で元アビスマータちゃんは仮面ライダーに変身する力を手に入れたのよ。

:今溜息吐かれた……?

「なるほど……」

 

 大図書館ネキの解説に納得すると、俺は再びフルールの戦いに視線を向ける。

 

「はあああっ!!」

 

 一人で無双するフルール。その姿に気圧されたのか、後退りしているディメイア。

 

「俺も、戦わないとな」

:よし、頑張れイッチ!

 

『クリアセイレーン!!』

『インフェルノリアクター!!』

『CONNECTLINK!!』『SET!!』

『WOWWOW!!』『WOWWOW!!』

『WOWWOW!!』『WOWWOW!!』

「変身!!」

『CUBE UP!!』『BURST!!』

『仮面ライダーキュビズム!!クリアセイレーン!!』『ブレイジング!!』

『IGNITION……&COOLING!!』

 

 キュビズムブレイジングへ変身しつつ、ディメイアへと殴りかかる。

 

「うん?って、ぐおっ!?」

 

 拳が当たると同時によろめくディメイア。ゴレムを一掃したフルールが俺の横へとやって来た。

 

「もう大丈夫なんですか?」

「うん問題なし」

 

 心配そうに聞いてきたフルールにサムズアップしながら答える。

 

「くそぉ!舐めてるんじゃねぇぞ、人間どもぉっ!!」

 

 やけくそになったのか火球を振り撒くディメイア。

 飛んできた火球は、俺は召喚したキューブレードで、フルールはフルールランサーで弾く。

 

「何!?」

 

 後退りするディメイアを前に俺はフルールに話しかける。

 

「それじゃ、ぱっぱと決めますか」

「分かりました。合わせます」

 

『HEAT UP!』『HEAT UP!』『HEAT UP!』

『SUPER!!HEAT UP!』

ボウッ!!

『Break it apart!!』

『クルセイドバット!!』

『フルールフィナーレ!!』

 

 同時にドライバーを操作して俺は右足に、フルールは左足にエネルギーが集まる。

 

「行くよ!」

「はいっ!」

 

 同時に飛び上がり、俺は右足でフルール左足で飛び蹴りを放つ。

 

:うおおおおーっ!!

:ダブルライダーキックだ!!ダブルライダーキックだよこれ!!

:盛り上がってきた〜!!

モフラー幼女:盛り上がりと言うか、もうラストなんだけど……

:最初っから最後まで、クライマックスやね!

 

 ライダーキックが命中したディメイアは勢い良く吹き飛ばされる。

 

「ぐっ……!!この俺が、ここでおわるなんてぇえええっ!!」

 

 そう叫び、ディメイアは爆散した。その光景を見届け、俺とフルールは変身を解いた。

 

「お疲れさま」

「いえ。……ありがとうございました」

 

 お互いに微笑み、俺と梓川先輩はグータッチを交わした。

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