魔法少女世界の特撮ヒーロー   作:瓶詰め蜂蜜

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 ……という名のつなぎの回です


EPISODE11.5 幕間

「夏休みだー!!」

「「「「「イェーッ!!」」」」」

 

 盛り上がる教室を眺めつつ、海歌は溜息を吐く。

 

「はしゃぎ過ぎでしょ」

「いやー。気持ちは分かるよ、私もうれしいし!」

 

 海歌の席の近くに来た桃の言葉に「そういうもの?」と首を傾げる海歌。桃は笑顔で頷き肯定する。

 

「そ・れ・よ・り・も〜……。海歌ちゃん、最近四方田君と仲良いけどもしかして……付き合ってる?」

「付き合って無いから」

 

 「えー」と不満そうな桃を無視して、海歌はチラリと話題の一を盗み見る。クラスの皆んなと一緒にバカみたいに盛り上がってクラス委員の女子に揃って説教されていた。

 

「……何やってんだか」

「ふぇ?何か言った〜?」

「何も」

 

 誤魔化すと、海歌は帰る準備を始めるのだった。

 

 

_____________________________

 

 

Side:一

 

 夏休み。学生が大好きな言葉の一つだ。

 海、花火、夏祭り等々のイベントに参加し、青春ラブコメを繰り広げるも良し。朝から晩までベッドの上で自堕落に過ごすも良しと素晴らしいバケーション。それが

 

「夏休み!!」

:凄い力説したなー

:そんなに好きなのかー

:けど、気持ちは分かるな

:確かに。学生の時は夏休みが来たらフィーバーだったよね。

:それな!

 

 自室でスレ民相手に会話を楽しんでいると、ピョンピョンとパラレルコネクトキュービットが跳んできた。

 

「パラレルコネクト?」

:どした?

:パラレルコネクトが何かやったのか?

「いや、なんか跳ねて来て……」

「キュビクション!!」

 

 パラレルコネクトキュービットが何やらクシャミみたいな声をあげたかと思うと、俺は気付けば森の中に居た。

 

「……は?」

:いや、本当にどうした!?

:イッチ、何があった!!

「なんか……森の中に居るんだけど」

 

 戸惑いつつスレに報告する。と、

 

マギ☆マリ(偽):今確認するからあまりそこから動かないで

 

 と、マーリンネキに言われる。けれど……

 

「それは無理かも」

マギ☆マリ(偽):え、なんで!?

:いや、マーリンネキの言う事聞きたくないだけだろ

:マーリンシスベシフォーウ!!

マギ☆マリ(偽):私そこまで嫌われてる!?

「いや、そうではなくてね……」

 

 マーリンネキの言葉を否定しつつ、チラリと目の前の存在を見上げる。

 

ボタッ……ボタッ……

 

「グルルルルルッ……」

 

「今、やばい野獣に襲われそうになってます」

:いや、逃げろよー!?

 

 スレ民言葉に即座に反応し、脱兎の如く逃げ出す。

 

「ワオーンッ!!」

「おおかみーっ!?」

 

 木々の隙間をすり抜けるように迫ってくる狼。武神ネキの修行のお陰で足場の悪い森の中でもオオカミから逃げられていた。

 

:おいおい、狼がいるってことは日本じゃない感じか!?

:いや、もしかしたら魔物かも……

「けど、魔物みたいな気配がしないん……だけ、ど」

「「「ワオーンッ!!」」」

 

 チラリと後ろを見ると、なんか増えてた。

 

「なんか増えてるー!?」

:狼って確か群れるよね?

:ほな、増えるかー

:じゃなくて、イッチー!?

:死ぬなイッチー!!

「まだ死んでなーい!!」

 

 スレ民に言い返しつつ逃げ続けると、遂に森を抜けられた。が、

 

「なにあれ……っ!?」

:霧!?

:湖!?

:そして、真っ赤な館……!?

魔剣な師匠:ってことは……!?

 

 そこで、マーリンネキのレスが飛んできた。それは予想しつつも、信じられない答えだった。

 

マギ☆マリ(偽):ようやく分かった!!そこは、幻想郷……それも大図書館ネキの居る世界だ!!




 と、言う訳で次回から幻想郷編でございやす。
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