魔法少女世界の特撮ヒーロー   作:瓶詰め蜂蜜

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今更だけど、幻想郷編はイメージ的には夏映画です。


EPISODE12 幻想の乙女達と転生者ワイらⅣ

「お嬢様、客人をお連れしました」

『ご苦労様、咲夜。入れてちょうだい』

 

 館の二階にある大部屋、所謂謁見の間的な部屋へと通されると、奥の大きく見栄えの良い椅子に座った少女……と言うか、幼女が居た。

 一見青色に見える銀色の、ウェーブがかったセミロングはシャンデリアの明かりを反射して妖しい光沢を放ち、細められた真紅の瞳は、何かを見透かすかのように俺を見ていた。

 

「ようこそ、お客人。私がこの館、紅魔館の主の吸血鬼。永遠に紅い幼き月にして紅い悪魔スカーレットデビル……。レミリア・スカーレットよ」

 

 ……厨二病かな?

 

「……っと、お招き頂きありがとうございます。俺……私は四方田一と言います」

「あら、ご丁寧にどうも。けど、そんな固くならなくてもいいわよ?招いたのはこちらなのだし」

 

 くすくすと笑うレミリアさん。見た目は幼いのに何故か傅きたくなる、妖しく艶やかな雰囲気を放っている。

 

「なら、お言葉に甘えさせてもらいますけど……。なんで俺を呼んだんでしょうか」

 

 口調を多少砕けさせ、レミリアさんへと質問をする。と、

 

「少し、面倒で厄介運命を見てしまったの。この運命は貴方も無関係では無いわ。むしろ、当事者と言ってもいい」

 

 椅子から立ち上がり、レミリアさんはゆったりと俺へと歩み寄ってくる。

 

「貴方の失せ物。……確か、パラレルコネクトだったかしら?それが今、異変を巻き起こしてるのよ」

「パラレルコネクトキュービットが!?」

 

 思わず叫んでしまうと、「五月蝿いわよ、貴方」と顔を顰めるレミリアさん。そして背後に人の気配と首筋にナイフの刃が添えられる。

 

「ス、スミマセン……」

「咲夜、その刃を退けなさい」

「はっ!」

 

 レミリアさんの命令に、背後の咲夜さんが素直に引き下がる。ナイフの刃も遠ざかった。

 

「ごめんなさいね。咲夜は忠誠心が少し暴走しやすいところがあって」

「……少し怖かったです」

 

 げっそりとした俺の様子にころころと笑うレミリアさん。悔しいが、可愛いと思ってしまった。

 

「あまり私の友人で遊ばないでくれないかしら」

「あら、貴女は招いた覚えはないわよ。マキア」

 

 いつの間にか部屋の中に居た大図書館ネキに、レミリアさんは余裕の表情で応じる。が、

 

「何大物ぶってるのよ。お漏らし吸血鬼」

「最近はやってない!!……あ」

 

 大図書館ネキの言葉に顔を赤らめて反論し、すぐさま失敗に気付く。そして、

 

「〜〜〜っ!!」

 

 体育座りの様にしゃがみ込んで、頭を抱えて悶えた。

 

:カリスマガードだ!!

:カリスマブレイクだ!!

:この幻想郷のレミリアはかりちゅまだったのか!!

 

「かりちゅま……?」

「じゃない!!」

 

 スレを見て、思わず呟くとすぐさま顔を上げたレミリアさんに否定された。が、赤らめた顔に涙目で睨まれても可愛いとしか思えない。

 

ブフッ!!

 

 背後で何か吹き出た音がしたので振り向くと、咲夜さんが安らかな顔で血まみれになって倒れていた。

 

:忠誠心が鼻から出てるw

:もうこれはカオスだわ

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