「さて、これからどうするか……」
人里から離れた草原。そこに転がっていた大きめの石に腰掛けて溜息を吐く。
:考えようによっては、幻想郷巡りに出るいいタイミングだな。
:けど、あの怯えられようは心にくるだろ
名無しのイッチ:なんかガヴみたいだなーって思った。
:あ、意外と心強いわこの子。
ぼんやりと空を見ながらスレで会話していると、何かが空を飛んでいるのが見えた。
「ん?なんだあれ?」
:追ってみるか?
「……そうするかな」
『モトクロチェイサー!!』
腰を上げると、マシンモトクロチェイサーを生成して跨り、空に見える影を追いかける事にした。
_____________________________
暫く進んでいると、何やら竹藪が見えてきた。
「あれは……」
歌って踊れる大図書館:迷いの竹林ね。その奥にある永遠亭にはあの有名なかぐや姫がいるわよ
:あー。あのニート姫な。
:ひでぇwww
「取り敢えず、行ってみるか」
モトクロチェイサーから降りると、迷いの竹林へと足を踏み入れた。
歌って踊れる大図書館:その竹林、罠がたくさん仕掛けられているから気をつけなさいよ。
「え、まじ?」
思わず聞き返すと何人かのスレ民が「マジマジ」と肯定する。仕方なしとオシャベリスマホとパラボリザードの組み合わせを今回も使い、罠を躱していく。と、
「何だお前」
「あ、どうも……」
大量の筍が入った籠を抱えたモンペ姿の白髪の少女に遭遇した。
「……なんか怪しいな。燃やすか」
「えっ?」
不穏なことを言ったかと思うと、目の前の少女は片手に炎を生み出し、俺へ向けてそれを放った。
「いきなりですか!?」
咄嗟に躱すが、それが気に食わないのか更に炎を生み出すのを見て、慌ててドデカベンダーを使い、急ごしらえのバリケードを作る。
「どうしたものか……」
流石に人相手に仮面ライダーの力を使うわけにはいかず、ドデカベンダーの陰に隠れながら愚痴をこぼすと、
歌って踊れる大図書館:その娘は藤原妹紅。不老不死の蓬莱人だから容赦なくやっていいわよ
:いや、ヒーローとして駄目じゃね?
:アウトだよ
マギ☆マリ(偽):なら、拘束すればいい。ほいっ!
マーリンネキのレスと同時に何体かのキュービットが生成された。
「成る程、これを使って捕獲ね。それなら……」
『ノローロリス!!』
マーリンネキによって生み出されたキュービットのうちの一体をキューブラスターに装填してドデカベンダーに接続する。
:へ?
:え、それ合体するの!?
「行っけぇっ!!」
『キューブラスターフィニッシュ!!』
引き金を引くと、ドデカベンダー下部の取り出し口から缶型爆弾が大量に吐き出される。
「はあっ!?」
ドデカベンダーの破壊に躍起になっていた妹紅さんは驚き、一瞬体が硬直する。その隙に缶型爆弾が破裂する。
「くぉ〜〜〜るぇ〜〜〜うぁ〜〜い〜〜〜っ〜〜〜とぅあ〜〜〜い〜〜〜……」
:声が遅い……
歌って踊れる大図書館:ノローロリスは時間経過を遅延させるのね。モデルはスローロリスかしら。
「そして次は……」
『ウェブスパイダー!!』
『SET!!』
『CUBE CHARGE!!』
『キューブラスターフィニッシュ!!』
「はあっ!!」
ドデカベンダーから取り外したキューブラスターにウェブスパイダーキュービットを装填して狙撃すると、銃口から蜘蛛の巣状の網が放たれ、妹紅さんを捕らえたのだった。