魔法少女世界の特撮ヒーロー   作:瓶詰め蜂蜜

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EPISODE12 幻想の乙女達と転生者ワイらⅧ

「さて、これからどうするか……」

 

 人里から離れた草原。そこに転がっていた大きめの石に腰掛けて溜息を吐く。

 

:考えようによっては、幻想郷巡りに出るいいタイミングだな。

:けど、あの怯えられようは心にくるだろ

名無しのイッチ:なんかガヴみたいだなーって思った。

:あ、意外と心強いわこの子。

 

 ぼんやりと空を見ながらスレで会話していると、何かが空を飛んでいるのが見えた。

 

「ん?なんだあれ?」

:追ってみるか?

「……そうするかな」

『モトクロチェイサー!!』

 

 腰を上げると、マシンモトクロチェイサーを生成して跨り、空に見える影を追いかける事にした。

 

 

_____________________________

 

 

 暫く進んでいると、何やら竹藪が見えてきた。

 

「あれは……」

歌って踊れる大図書館:迷いの竹林ね。その奥にある永遠亭にはあの有名なかぐや姫がいるわよ

:あー。あのニート姫な。

:ひでぇwww

 

「取り敢えず、行ってみるか」

 

 モトクロチェイサーから降りると、迷いの竹林へと足を踏み入れた。

 

歌って踊れる大図書館:その竹林、罠がたくさん仕掛けられているから気をつけなさいよ。

「え、まじ?」

 

 思わず聞き返すと何人かのスレ民が「マジマジ」と肯定する。仕方なしとオシャベリスマホとパラボリザードの組み合わせを今回も使い、罠を躱していく。と、

 

「何だお前」

「あ、どうも……」

 

 大量の筍が入った籠を抱えたモンペ姿の白髪の少女に遭遇した。

 

「……なんか怪しいな。燃やすか」

「えっ?」

 

 不穏なことを言ったかと思うと、目の前の少女は片手に炎を生み出し、俺へ向けてそれを放った。

 

「いきなりですか!?」

 

 咄嗟に躱すが、それが気に食わないのか更に炎を生み出すのを見て、慌ててドデカベンダーを使い、急ごしらえのバリケードを作る。

 

「どうしたものか……」

 

 流石に人相手に仮面ライダーの力を使うわけにはいかず、ドデカベンダーの陰に隠れながら愚痴をこぼすと、

 

歌って踊れる大図書館:その娘は藤原妹紅。不老不死の蓬莱人だから容赦なくやっていいわよ

:いや、ヒーローとして駄目じゃね?

:アウトだよ

マギ☆マリ(偽):なら、拘束すればいい。ほいっ!

 

 マーリンネキのレスと同時に何体かのキュービットが生成された。

 

「成る程、これを使って捕獲ね。それなら……」

 

『ノローロリス!!』

 

 マーリンネキによって生み出されたキュービットのうちの一体をキューブラスターに装填してドデカベンダーに接続する。

 

:へ?

:え、それ合体するの!?

 

「行っけぇっ!!」

 

 『キューブラスターフィニッシュ!!』

 

 引き金を引くと、ドデカベンダー下部の取り出し口から缶型爆弾が大量に吐き出される。

 

「はあっ!?」

 

 ドデカベンダーの破壊に躍起になっていた妹紅さんは驚き、一瞬体が硬直する。その隙に缶型爆弾が破裂する。

 

「くぉ〜〜〜るぇ〜〜〜うぁ〜〜い〜〜〜っ〜〜〜とぅあ〜〜〜い〜〜〜……」

 

:声が遅い……

歌って踊れる大図書館:ノローロリスは時間経過を遅延させるのね。モデルはスローロリスかしら。

 

「そして次は……」

『ウェブスパイダー!!』

『SET!!』

『CUBE CHARGE!!』

『キューブラスターフィニッシュ!!』

「はあっ!!」

 

 ドデカベンダーから取り外したキューブラスターにウェブスパイダーキュービットを装填して狙撃すると、銃口から蜘蛛の巣状の網が放たれ、妹紅さんを捕らえたのだった。

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