魔法少女世界の特撮ヒーロー   作:瓶詰め蜂蜜

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EPISODE2 オニ、大暴れ(中編)

 屋上に移動し、中学校のみんなが避難しているのを見送ると、『ランブルバギー』キュービットをベルトにセットし、マシンランブルバギーを生成する。

 

「イッチ、行きまーす!」

:アムロ*1かよ!?

:イッチはアムロだった?

 

 ちょっとネタを挟みながら、マシンランブルバギーのアクセルを全開にする。

 

「あ、因みに有名なあの『アムロ、行きまーす』っていう台詞は劇中で一度しか言ってないって知ってた?」

:唐突な豆知識。

:知らんかったわ、俺

歌って踊れる大図書館:私は知ってた。

「流石大図書館ネキ。物知りだなあ」

 

 スレのみんなと会話をしつつ、現場へと到着すると、何かムッキムキな人型の魔物が居た。

 

:見るからにパワータイプだな

:敵ながらナイスバルク!!

:キレてるよー!

「いや……敵に声援送ってどうすんのよ」

 

 スレ民のお巫山戯に呆れながらも、マシンランブルバギーごと敵へ突っ込む。

 

「マッシブッ!?」

「変な鳴き声だな……」

 

 人型の魔物を跳ね飛ばすと、バギーから飛び降りて歩いて近づく。

 

「ムキッムキ?」

「……あれ、巫山戯てる?」

:巫山戯てるよなあ……

:ポケモンじゃないんだからさあ

 

 人型の魔物の鳴き声を聞き、ゲンナリする気持ちを抑えようとする。と、唐突に人型の魔物が殴りかかってきた。

 

「っと!?危ないな。ほりゃっ!!」

 

 ガギーンッ!!

 

「痛あっ!?」

 

 拳を躱しつつ、脇腹に廻し蹴りを叩き込むが、蹴った感触がぶっとい鉄柱の様で、逆に脚にダメージを受けた。

 

「バルバルク!!」

「って、ぐほおっ!?」

:イッチ!?

:勢いよく殴り飛ばされたな。

:うわあ、これは痛い。

:ライダースーツの装甲のおかげで致命傷にまではいってないだろうが……

:相手は硬い上に剛力。どうするんだろう

 

 スレの会話を聞き流しながら、激突したビルの瓦礫をどかしながら、外へと這い出る。と、遠くの方に以前も見た青い服の魔法少女と桃色の服の魔法少女がこちら……正確には怪物の方へと駆けつけてくる姿が見えた。

 

「早いとこ終わらせないとな」

:なら、今こそパワー系へフォームチェンジだ!!

 

 手元に跳んできた紅桔梗色のキュービットを掴み、スイッチを押して起動する。

 

オニマッチョ!!

:オニマッチョ!?

:何その名前www

 

 爆笑の嵐が巻き起こっているスレを無視して、キュビズムドライバーにセットし、右腕をゆっくりと上げる。

 ドライバーから生成された紅桔梗色の鬼型のアーマーが魔法少女へ向かっていこうとしたムキムキの人型の魔物をタックルで跳ね飛ばすのを見届け、ピンと真上まで上げきった右腕を左下へと勢いよく振り下ろし、そのまま顔の右側まで持って行った掌を敵に向けでポーズを決める。

 

「変身!!」

CUBE UP!!

 

 ライジングヒーローのエレキギター調の音楽とは違い、プロレスの入場曲の様なメロディが流れると共に、アーマーを装着して変身が完了した。

 

仮面ライダーキュビズム!!オニマッチョ!!

*1
宇宙世紀ガンダムの登場人物にして、TVアニメ『機動戦士ガンダム』及び『逆襲のシャア』の主人公、アムロ・レイの事

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