『仮面ライダーキュビズム!!オニマッチョ!!』
紅桔梗色をしたゴテゴテとした、ゴツい装甲と鬼の様な面頬身に付けた姿になったキュビズムはドッシリと重厚感あふれる歩みを持って人型の魔物へと近付く。
「パンプアップス!!……ス?」
勢い良く振り抜かれた人型の魔物の拳を、キュビズムは胸の装甲で受け止めた。一切の痛手を与えられなかった事に不思議そうに首を傾げる人型の魔物。キュビズムはゆっくりと上げた右の握り拳で殴り返すと、人型の魔物は勢いよく吹き飛んだ。
「何あれ……」
「すっごい……」
呆然と呟くノブレスセイレーンとフレッシュピーチ*1の前で、人型の魔物の攻撃を身体で受け止めて殴り返す、プロレススタイルで戦いを繰り広げるキュビズム。
「ちょっとスタイルを変えようか」
そう言って新しく取り出した水色のキュービットをセットし、操作する。
『カラットダイヤ!!』
『CUBE UP!!』
『カラットダイヤ!!』
左肩と左腕に新しく生成されたアーマーを装着するキュビズム。左肩のキューブにはダイヤモンドのシンボルが描かれていて、左腕にはラウンドブリリアントカットされたダイヤモンドの盾が着いていた。
「成る程……。ダイヤモンドの盾ね、良いじゃん」
軽くダイヤモンドの盾を叩いて満足気に言うと、勢い良く盾で人型の魔物を殴り飛ばす。
「プロテイン!?」
吹き飛ぶ人型の魔物を歩いて追いかけるキュビズム。立ち上がった人型の魔物の拳を盾で受け止めると、人型の魔物は痛そうに手首を振る。キュビズムは容赦無く上段廻し蹴りで人型の魔物の顔を蹴り抜いた。
「さて、お次はコレ。行ってみるか」
『ドタバッタ!!』
『CUBE UP!!』
『ドタバッタ!!』
両足に鶸萌黄色のバッタをモチーフとしたアーマーが装着されると、強化された蹴り込みを人型の魔物の胸に放ち、吹き飛ばす。
「さて、そろそろ終わりだ」
『オニマッチョ!!』
『CUBE UP!!』
『仮面ライダーキュビズム!!オニマッチョ!!』
再び、オニマッチョへとフォームチェンジすると、もう一段回キュービットを操作する。
『ヒッサツ!!ステンバーイ!!』
紅桔梗色のオーラが立ち上り、胡粉色の腰マントがバサバサと翻る。
『オニマッチョ!!フィニッシュ!!』
キュビズムドライバーバックルの左側面のボタンを勢いよく押し、ふらふらと立ち上がったばかりの人型の魔物の首元へと勢い良くラリアットを決めた。
キュビズムの背後で派手に爆散する人型の魔物。立ち上る爆発の残滓を背に、キュビズムは『モトクロチェイサーキュービット』を取り出す。と、
「待ちなさい!!」
と、鋭い少女の声が響いた。
「魔法違法使用の疑いで、貴方には魔法局にまで大人しく連行されてほしいのだけれど……」
ノブレスセイレーンは短杖の青い宝石が付いた先端をキュビズムへと向けながら言うが、
「悪いけど、断らせてもらうわ」
「ちょっ!?待ちなさい!!」
いつの間にか呼び出したマシンモトクロチェイサーへ跨り、キュビズムはその場を後にしたのだった。