【二巻発売】海外のエロ動画サイトで俺だけ無修正ダンジョン配信 ~無双してスパチャNo.1になったら世界中の女性パフォーマーから罵詈雑言がDMで届きました~   作:フーツラ

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第12話 日本冒険者協会

 虎ノ門の高層ビルの最上階はワンフロア全て、日本冒険者協会のオフィスとなっている。

 

 日本のダンジョンとそれに潜る冒険者、両方を管理する冒険者協会が握っている利権は凄まじい。

 

 モンスターがドロップする魔石は高エネルギー密度のバッテリー材料として需要が高い。その戦略物資の買取と販売を一手に握っているのが日本冒険者協会だ。

 

 日本は世界で二番目にダンジョンの多い国だ。しかし、少子高齢化により労働人口は減少の一途をたどっている。

 

 その為、協会は働き手の確保に余念がない。彼等が打った手は冒険者のイメージアップだった。

 

 キツい、汚い、危険という印象を拭うため、見た目の良い冒険者をイメージキャラクターとして重用した。

 

 また、死亡事故等を防ぐ為に各ダンジョンを細かく分析し、攻略法を編み出した。

 

 日本冒険者協会における冒険者のランクは日本のダンジョンの攻略法を実行できるか否かで判断されるようになっていた。

 

 この試みはある意味成功していた。

 

 若く経験のない冒険者でも、攻略法の中にあるスキルや魔法さえ取得すれば高ランクに上がることが出来る。

 

 若者にとっては高収入を狙えて、ダンジョン配信をすれば承認欲求も満たせる。

 

 冒険者は人気職業の一つになり、全ては順調に進んでいると思われた。しかし──。

 

 

 会議室に一人いる日本冒険者協会理事長、八塚舞は苦虫を噛み締めたような顔をしていた。

 

 その視線はweb会議用の大型モニターに向いている。映し出されているのは、経団連の副会長の一人。つまり、冒険者協会にとってはお得意様だ。

 

『既にアメリカは調査団のソマリア派遣を決めたそうだよ。リーダーは伝説のS級冒険者、ガストン・フリードマンだそうだ』

 

 副会長は責めるような口調で続ける。

 

『ソマリアダンジョンでは日本語を話すモンスターの存在が確認されているそうだね? 今までのダンジョンとは違う何かがあると、研究者の間では大きな話題になっている』

「はい……」

 

 八塚は消え入るような声で答える。

 

『そのソマリアダンジョンへの潜入に初めて成功したのは日本人だそうだね? 名前は諸越大徳。少し前まで、日本冒険者協会に所属していた。しかし、君の命令によって諸越の冒険者資格は剥奪された。彼は一般人としてソマリアダンジョンの攻略を進めている。そうだね?』

「その通りです」

 

 副会長の口調が更に強くなる。

 

『君が判断を誤ったせいで、彼がソマリアダンジョンで新技術に繋がるようなアイテムを発見したとしても、日本冒険者協会は一切関与することが出来なくなってしまった! 諸越は貴重なアイテムを日本以外の国に売ってしまうかもしれない! これがどんなに危険なことか分かっているのか!?』

「申し訳ございません……」

 

 八塚は深く頭を下げた。

 

『経団連として、今すぐソマリアダンジョン調査団を組織することを要請する。一刻の猶予もないことを自覚して欲しい』

「承知いたしました」

 

 頭を下げたまま答えると、web会議は一方的に終了した。

 

 しばらく項垂れたまま、八塚は動けないままだった。




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