【二巻発売】海外のエロ動画サイトで俺だけ無修正ダンジョン配信 ~無双してスパチャNo.1になったら世界中の女性パフォーマーから罵詈雑言がDMで届きました~   作:フーツラ

15 / 79
第15話 サブ垢開設記念ライブ

 なんでもアリの『ExtremeChat』だが、視聴者からのクレームが多い場合、運営によって一時的なアカウント凍結措置が取られる場合があるらしい。

 

 パフォーマーはそれに備えてサブアカウントを用意するのが一般的だとか。

 

 俺には敵(女性パフォーマー)が多い。

 

 視聴者から「サブ垢運用した方がいいですよ」という忠告もあり、今朝新たなアカウントを開設した。そして、初めてのサブ垢ライブである。

 

「みんな。俺の声は聞こえているか?」

 

 すぐさまコメントが返ってきた。

 

<なんだ諸越だったのかwww>

<パン一でダンジョン配信する変態が増えたのかと>

<みんな安心しろ。変態は一人だけだ>

<ほっとしたぜ>

<アカウント名【さぶ越】ってwww>

<さぶ越www>

<ゲイくせぇwww>

 

 とりあえず大丈夫なようだ。

 

「さて。今日はダンジョンアタックする前に女性パフォーマーからのお便りを紹介したいと思う。一通目は台湾のMさんから。『今日、諸越の男性器がもげるように呪術師に呪いの依頼した。これでもう終わりだ。震えて待て』と頂いた。残念ながら今のところ効果はないようだ。今度のチケットチャットで確認してもらえば分かるだろう」

 

 いい加減、誹謗中傷がひどいからな。抑止する意味でもライブ配信で晒すのがいいだろう。

 

 すぐさま、視聴者から反応がある。

 

<台湾でM?>

<Maomaoだろ>

<呪いでもげてもスキル【ネイキッド】で再生する定期>

<呪術師って本当にいるんだな……>

 

 さて。サクサク読み上げていこう。

 

「次は国籍不明のSさんからのDM。『このアルバイトで1日1万5000円から4万3000円稼ぐことがでけます。3か月で簡単に300万円を稼いだら、lineeに連絡してくれたら即2ドルもらえます。25 歳から60歳までよろしく』だそうだ。年齢的には大丈夫なのでちょっと考えてみようと思う」

 

<それ詐欺DMだよ! 諸越!!>

<女性パフォーマーちゃうやんけwwww>

<純粋かよwww>

 

「次。日本のアカネさんからのDM。『イスタンブール経由でソマリア入りできることがわかったから、そっちに行くわ! 首を洗って待っていなさい!!』だそうだ。誰か止めてくれ」

 

<アカネだけ名前公開www>

<アカネ、頭大丈夫か?>

<調査団より先にソマリア入りするアカネwww>

<アカネ、現地のゲリラとやりそうwww>

 

「さて、そろそろダンジョンアタックを始めよう。今日は第六階層からになる」

 

<ういうい。ダンジョンは五階層毎に傾向が変わるから楽しみだな>

<死ぬなよ。諸越>

<死にそうになったらパンツ脱ぐだけ>

 

 俺はスマホで「ExtremeChat」のコメント読み上げ機能をオンにし、ソマリアダンジョンの入り口からすぐにある転移の間に移る。

 

 そして転移石に手を触れ、【6】を強く念じた。

 

 

#

 

 

 第六階層の転移の間を出てからすでに三百メートル以上進んだが、一向にモンスターが現れない。

 

 ただ、濃厚な魔素を感じる。絶対に何か出てくるはずだ。

 

<妙に静かなのだ!>

<これは何かの前触れなのだ?>

<気を抜くなよなのだ!>

 

 もちろん集中している。ネイキッドで底上げされた俺の聴覚が、わずかな振動を拾った。カサカサと無数の脚が動くような音が聞こえる。

 

 俺は足を止めて背負っていたバックパックを通路の端に投げ捨て、剣を構えた。徐々に音が大きくなる。

 

 地面が揺れ始めた。これは、大群なのか?

 

 薄っすらと光るダンジョンに、地面を這うように進む何かが浮かびあがる。

 

<あれはなんなのだ?>

<髑髏に足が生えているのだ!>

<キモイキモイキモイのだ!>

 

 現れたのは一メートル程の巨大な髑髏に蜘蛛のような脚が生えたモンスターだった。それが無数に連結して、ムカデのようになって進んでいる。

 

 たぶん、世界で初めて発見されたモンスターだ。

 

 髑髏がカチカチと顎を鳴らして威嚇を始め、ダンジョンに響き渡る。

 

<こいつはアンデッドなのだ?>

<ムカデの体、ずっと奥まで続いているのだ?>

<諸越、どうやって戦うのだ?>

 

「まずは小手調べだ! 【ホーリーライト】」

 

 右手で剣を構えたまま、左手で対アンデッド用の光魔法を放つ。髑髏ムカデの体が光に包まれた。

 

<えっ!? 諸越、光魔法つかえるのだ?>

<なんか光魔法が可哀そうなのだ!>

<そんなつもりで光魔法はうまれてきてないのだ!>

<【ホーリーライト】に謝ってほしいのだ!>

 

「ちっ!」

 

 髑髏ムカデは一瞬動きを止めたが、バラバラに解体されることはなく向かってくる。どうやら、レジストされたようだ。一筋縄ではいかないか……。

 

「ならば力で解体してやる!」

 

 迫ってくる髑髏ムカデを引き付け、大上段に構えた長剣を振り下ろす。

 

 ドン! と衝撃音。先頭の髑髏三つが粉々に吹き飛んだ。しかし、すぐさま次がやってくる。

 

「破ッ!」

 

 再び力任せの長剣の振り下ろしで髑髏を吹き飛ばす。が、やはり次が押し寄せてくる。これは我慢比べになりそうだな。

 

<ん!? 諸越の背後に何か映ったのだ?>

<やばいのだ! 髑髏ムカデが背後からもくるのだ!>

<挟み撃ちされるのだ!>

 

 くそ! 急に難易度跳ね上がりすぎだろ!

 

 振り向きながら長剣を横なぎにし、背後から来た髑髏ムカデの先頭を潰す。そのままの勢いで半回転し、長剣の腹で正面の髑髏ムカデを吹っ飛ばす。

 

 僅かに時間は出来た。が、チケットチャットを開始する余裕はない。俺は剣を振るいながら、ブリーフを下した。力が解放される……。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。