【二巻発売】海外のエロ動画サイトで俺だけ無修正ダンジョン配信 ~無双してスパチャNo.1になったら世界中の女性パフォーマーから罵詈雑言がDMで届きました~   作:フーツラ

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第25話 ダンジョンアタック×2

「今日は諸越とダンジョンアタックすることになったから、皆んな応援よろしくね!!」

 

 アカネがドローンカメラに向かって話し掛けた途端、視聴者からものすごい勢いでコメントが殺到した。アカネが左手に装着したスマホから、ずんだもんの声が響く。

 

<まさかモンスターとパコリング……!?>

<それはマズイのだ……!!>

<マズくないのだ……!!>

<はやくチケチャをするのだ!>

<諸越からも言ってくれなのだ!>

 

「さすがのアカネちゃんでもモンスターは無理!!」

 

<絶望したのだ……>

<もう殺してくれなのだ……>

<この世に希望はないのだ……>

<そっとパンツをはいたのだ……>

<諸越、役立たずなのだ……>

 

 俺は関係ないだろ! なんだこの民度は!! 怒りで一瞬、鼓動がはやくなる。

 

 一方のアカネは視聴者の落胆っぷりを笑いながら、事の経緯を説明し始めた。

 

「どうも私、超レアなスキルを持ってるみたいで、周りに利用されないように強くならないと駄目みたいなの! あと、そのスキルもコントロール出来ないと地球を滅ぼしちゃうかも? なんだって!! だから今日からオフパコの合間にダンジョンアタックもするよ!!」

 

<急展開過ぎるのだ!>

<最終兵器パコ女なのだ!?>

<オフパコの合間でいいのだ?>

<地球存亡の鍵をアカネが握っているのだ?>

<危険すぎるのだ!>

<それ、ライブ配信で言っていいのだ?>

 

 そう。俺もスキルについては出来る限り秘密にしておいた方がいいと思っていた。しかし、アカネの考え方は違った。ある程度オープンにすることによって、周囲は手を出しにくくなる筈だと。

 

 それに、「こんな美味しいネタをライブ配信しないなんてアカネちゃんじゃない! 私は私のやり方で自分の意思を通す!」と大見得を切ったのだ。

 

 確かにアカネはド淫乱で頭も悪過ぎる。しかし、生き様に関しては俺がとやかく言うのは違う気がした。

 

 そして、無修正ダンジョン配信にいたる。というわけだ。

 

「じゃー早速、ソマリアダンジョン第一階層行ってみよう!!」

 

 アカネはなんの躊躇いもなく、転移の間から出ていく。俺はフレイムタンを待って慌てて後を追った。

 

「第一階層はハイオークが出現するんだって!! アカネちゃんとハイオークの戦いをエロ漫画にしても良いからね!!」

 

<二次創作の許可が出たのだ!!>

<同人作家さん頼むのだ!!>

<アカネの場合、イメージダウンにならないのだ!>

 

 そんなことを言っている間に、早くも通路の先からモンスターの気配がした。ハイオークだろう。

 

 徐々に足音が聞こえ始める。そして、豚面が三つ現れた。相変わらず、容赦なしの超高難易度ダンジョン。

 

 俺はアカネの斜め後ろでいつでも対応出来るように構える。

 

 アカネを視界に入れたハイオークはその眼を欲望でドス黒く染め、涎を垂らしながら走り出した。

 

 あと数秒でアカネに到達する。その時──。

 

「えいっ!」

 

 アカネは両腕を胸の下でクロスさせ、谷間を強調した。途端、三体のハイオークは足を止めて惚けたような顔になる。【魅了】成功だ。

 

 視聴者がざわつき始める。

 

<アカネの谷間を見て止まったのだ?>

<谷間ぐらいで?ハイオークはウブなのだ?>

<アカネのチケチャを見たらハイオークはどうなってしまうのだ……!?>

<アカネの胸なんて親の顔より見てるのだ!>

 

 やはりアカネの視聴者は民度が酷い。

 

「いくよー!」

 

 アカネは腰の【致命のエストック】を抜くと、テテテテーと走り、先頭のハイオークの胸に突き刺した。

 

 ハイオークの眼球がひっくり返り、がくりと膝から崩れ落ちる。

 

【致命のエストック】は使用者の幸運値によって致命の一撃を繰り出すレアな武器だ。なんとなくアカネの幸運値は高いだろうと推測して渡したのだが、まさか一刺しで決めるとは……。

 

 ちなみに俺は運が悪いので全く致命の一撃は発動しない。使い物にならないのでガストンに預けていたのだ。

 

「えい! えい!」

 

 残る二体に対してもアカネは躊躇いなくエストックを刺し、そして亡き者にした。

 

 ハイオークは煙となって消え、苺サイズの魔石が地面に残った。

 

<えっ、アカネ何をしたのだ……?>

<ちょっと理解が追い付かないのだ……>

<普通に凄いのだ……>

 

「ちょっと! なんで誰もスパチャくれないの!! アカネ、初めてモンスターを倒したのに!!」

 

 視聴者の気持ちも分からなくもない。誰もが呆気に取られていたのだ。アカネの圧倒的なポテンシャルに。

 

 その後、アカネは【魅了】を駆使してハイオークを惚けさせ、その間に股間のサイズを測る遊びを始めた。

 

 サイズNo1のハイオークは「プリアーポス」と名付けられ、アカネによって首にリボンが巻かれた。

 

「おい、アカネ。そろそろ帰るぞ。他国の調査団の奴等がダンジョンアタックを開始したらしい」

 

【ネイキッド】で強化した聴力が鎧の擦れる音を拾った。冒険者で間違いない。

 

「そいじゃー今日のダンジョン配信はお終い! この後はキャンプ地で男漁りするからよろしくね!」

 

<やっぱりアカネはアカネなのだ!>

<プリアーポス、バイバイなのだ!>

<プリアーポス、達者でなーなのだ!>

 

 アカネはライブ配信を終了し、ニコニコしながら駆け寄ってくる。

 

「諸越! 私強くなったかな?」

「あぁ。このペースでモンスターを倒していれば、身体能力も魔力もすぐに強化されるだろう」

「やっば! 一日中エッチ出来るようになるじゃん!」

 

【魅了】が生えたのがアカネだったのは、人類にとって幸運だったのかもしれない。

 

 そんなことを考えながら、俺はソマリアダンジョンの入り口へと歩を進めた。

 

 

#

 

 

 アカネのお守りが終われば、今度は自分のダンジョンアタックだ。

 

 第一階層の転移の間に入ると、他国の調査団のメンバーが俺の厄介な武器シリーズを眺めていた。英語で話し掛ける。

 

「"よう。どうした? 何か珍しいモノでもあったか?"」

「"珍しいなんてもんじゃないだろ! 一体、何処のダンジョンで手に入れたんだ?"」

 

 鎧の胸にイギリスの国旗を付けた男が呆れたような口調で答えた。

 

「"詳しいことは教えられないな。とある南米のダンジョンの隠し階層とだけ言っておこう"」

「"やっぱり隠し階層か……"」

「"そんな残念そうな顔をするなよ。ソマリアダンジョンにはもっとヤバいアイテムがいくらでも転がっている筈だ。チャンスはいくらでもある"」

「"そう願うよ"」

 

 男は名残惜しそうに何度も俺のコレクションを振り返りながら、転移の間から出ていった。第一階層に挑むのだろう。

 

 俺は転移石に手を触れ、頭の中で【7】を念じる。視界が白い光に包まれた。

 

 

#

 

 

 転移の間でライブ配信の準備をして外に出る。

 

<諸越ダンジョンアタック再開なのだ!>

<武器を調達したのだ?>

<剣が燃えているのだ!>

<この剣ならアイツらも倒せるのだ!?>

 

 第七階層に現れるのはスカルナイトの上位種、スカルジェネラルだ。モンスターのくせに豪奢な鎧と業物の大剣を装備した骸骨の将軍。他のダンジョンでは深部のフロアボスを担っていることが多い。しかし、ソマリアダンジョンでは一般エネミーとして登場する。しかも複数体。

 

 百メートル程歩いたところで、前方から鎧の擦れる音が聞こえ始めた。こちらを警戒する様子はなく、堂々とした足取り。さすがはジェネラルといったところか。

 

 三体のスカルジェネラルはゆっくりと距離を詰めてくる。俺はフレイムタンを正眼に構え一気に魔力を流した。剣身が纏う炎が膨れ上がり、リーチが何倍にもなる。

 

 意表を突かれ、スカルジェネラルの体が伸びて重心が後ろに下がった。チャンス。

 

 剣を振り上げながら一気に踏み込み、炎を浴びせるようにフレイムタンを袈裟に振るった。

 

 先頭の一体は何とか反応して大剣を構えたが、それは悪手だ。炎は大剣をすり抜けてスカルジェネラルの体を激しく炙る。爆発的に膨れ上がった空気がヘルムを飛ばし、頭蓋骨がむき出しになった。

 

 すかさず右切り上げで手元を狙い、大剣を握る手を砕いた。大剣が地面に落ちるよりも速く先頭のスカルジェネラルの左脇をすり抜ける。

 

 後続の一体が鋼鉄の塊を振り下ろす。が、見えている。

 

 薄皮一枚の距離で躱し、片手持ちにしたフレイムタンをスカルジェネラルの口腔に突き刺し、一気に魔力を込めた。

 

 ドバンッ! とヘルムが爆散し、首から上がなくなる。しかし、まだ終わりではない。こいつらは全ての骨を砕かない限り、止まらないのだ。

 

 もう一体の大剣を躱しながら後方に回り込み、鎧の隙間にフレイムタンを刺し込んだ。魔力の全力開放。

 

 凄まじい破裂音がダンジョン内に響く。普通の人間であれば、一発で鼓膜がやられてしまうだろう。

 

<諸越! 炎がパンツに引火しているのだ!>

<これはラッキースケベなのだ?>

<おっさんの全裸はアンラッキーなのだ!>

 

 ブリーフが燃え上がるにつれて身体の底から力が湧いてくる。

 

 一段上のスピードで踏み込み、スカルジェネラルの死角からフレイムタンを鎧に差し込んで魔力開放。それを二回繰り返し、戦闘は終わった。

 

<圧勝なのだ!>

<ブリーフ、コゲゴゲなのだ!>

<ちょっと見えているのだ!>

 

「ふむ。燃えないパンツを作っているメーカーがあれば教えてくれ」

 

<そんな需要ないのだ!>

<ブリーフで焚き火に当たるシチュエーションなんてないのだ!>

<用途限定的過ぎるのだ!>

 

 視聴者にあれこれ言われながら俺は第七階層を進み、その日の内に第八階層へと達した。

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