【二巻発売】海外のエロ動画サイトで俺だけ無修正ダンジョン配信 ~無双してスパチャNo.1になったら世界中の女性パフォーマーから罵詈雑言がDMで届きました~   作:フーツラ

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第30話 第三階層にて

【俺達の星】A級冒険者☆part7823【日本のエリート】

 

現代のエリートであるA級冒険者について語るスレです。

 

■注意事項

・A級冒険者さんの個人情報の書き込みは禁止

・誹謗中傷はやめましょう

・荒らしはスルーしましょう。荒らしを相手にするのも荒らし

 

201.この名無しが凄い

ハヤト凄い!

 

202.この名無しが凄い

いや、マジで凄い。一体なにがあったの?

 

203.この名無しが凄い

今までは他の調査団のメンバーに合わせていたんだろうね。

 

204.この名無しが凄い

元々ハヤトは天才だからね。日本のダンジョンに関するあらゆるレコードをもっているし。本気を出したらこんなもんだよ。

 

205.この名無しが凄い

最初から本気出せば怪我人も出なかったのに。

 

206.この名無しが凄い

なんでもハヤトがやっちゃえば、他のメンバーが成長しないじゃん。ハヤトは日本の冒険者全体のことを考えて行動しているんだよ。

 

207.この名無しが凄い

ハヤトが育成に力を入れているのは明らかだしね。

 

208.この名無しが凄い

しかし本当にハヤトは雰囲気変わったね。王者の風格。

 

209.この名無しが凄い

今日で第二階層も突破しそう。

 

210.この名無しが凄い

明日には第三階層だね。

 

211.この名無しが凄い

ほとんど武器を使わず素手で戦っているけど、昔のハヤトはこんな戦闘スタイルだったの?

 

212.この名無しが凄い

ハヤトは万能型だよ。格闘メインってわけじゃなかった。

 

213.この名無しが凄い

指揮官ハヤトもカッコよかったけど、今の荒々しいハヤトも素敵。

 

214.この名無しが凄い

いいよね。闘神って感じ。

 

215.この名無しが凄い

調査団の他のメンバーはどうしてるのかな?

 

216.この名無しが凄い

まだ治療中でしょ。

 

217.この名無しが凄い

ハヤトのライブ配信みて勇気をもらってると思う。

 

218.この名無しが凄い

逆じゃない? 自分達は足手纏いだったのか? って凹んでそう。

 

 

#

 

 

「今日も第三階層を攻めちゃうよ!!」

 

 アカネがドローンカメラに向かって声を張り上げる。するとすぐさま、視聴者がコメントを返した。ずんだもんが読み上げる。

 

<そろそろハイオーガにも即死攻撃、一回で効くようになるのだ?>

<それより例のスキルの効果時間を延ばすことが重要なのだ!>

<今日こそハイオーガの股間チェックするのだ!>

<いつまで例のスキルって呼ぶのだ? もうバレバレなのだ!>

 

 その通り。ダンジョンアタック配信を見ている視聴者はアカネの持つレアスキルが【魅了】であることに気が付いていた。

 

 まぁ、当然の結果だ。アカネが色目を使うだけで高位モンスターが呆け、なんでも言うことに従うのだから。

 

 ただ、【魅了】の効果時間には差がある。ハイオークであればずっと魅了状態だったが、第三階層に現れるハイオーガには二十秒程度しか効果がなかった。昨日までは……。

 

 冒険者はダンジョンでモンスターを倒し、睡眠を取ることで成長する。それはスキルの効果についても同じだ。精神状態によって爆発的な変化を遂げることもあるが、それは稀。コツコツとモンスターを倒し、休息をとる。これが一番確実で近道でもある。

 

 ゴツゴツとした岩で出来た通路を進んでいると、モンスターの気配がした。俺は念のため、バックパックを下ろしてフレイムタンを構える。

 

 アカネは地面に腰を下ろし、ガバッと股を開いた。馬鹿らしいが、これがアカネの臨戦体勢である。

 

 岩を踏み締める音がして、ダンジョン内の空気がピンと張り詰めた。

 

 複数の足音が徐々に大きくなる。そして現れたのは赤銅色の肌を持つ鬼のモンスター、ハイオーガ。しかも三体。

 

 ハイオークよりも機動性が高く、ダンジョンの壁や天井を縦横無尽に駆けながら冒険者の命を狙う厄介な相手だ。

 

「我ァァァァ……!!」

 

 雄叫びを上げながら、アカネに迫る。岩をも抉る鋭い爪が柔肌を貫こうとする。しかし──。

 

「きてぇ……」

 

 M字開脚からのアカネの誘惑。服は着ているものの、効果は絶大だ。

 

 ハイオーガ三体は直ぐに足を止め、赤く濁った瞳をトロンと潤ませた。

 

<スキルのコントロールが上手くなっているのだ!>

<オンオフが明確になってきたのだ!!>

<昨日より、深く効いてる気がするのだ!>

 

 アカネは立ち上がり、エストックを抜いて走り始める。足取りは力強い。やはり、一人でフロアボスレベルのモンスターを倒し続けているのがデカい。

 

 集団戦をしていては考えられない速度で成長している。ソマリアダンジョンで一番伸びているのは間違いなくアカネだ。

 

「えい!」

 

 エストックが胸に刺さると、ハイオーガの赤黒い瞳から光が失われた。ガクリと膝が落ち、巨体が地面を揺るがす。そして煙になり、魔石が残った。

 

【魅了】からの即死攻撃。アカネがモンスターなら、多くの冒険者の命を奪ったことだろう。淫獣なのは間違いないが……。

 

「うーん。まだ【魅了】状態が続いてるみたい! 今日は股間チェック出来るかも! 続きはチケットチャットで!!」

 

<股間チェック、チケチャはずるいのだ!>

<学術的な価値が高いから仕方ないのだ!>

<高尚な行為なのだ!!>

 

 アカネが視聴者と戯れあっていると、ダンジョンの先から気配がした。

 

 どうやら次のハイオーガが現れたらしい。俺は股間チェックで盛り上がるアカネ達を追い越し、ハイオーガに備える。

 

 俺を見つけたハイオーガ達はニヤリと口元を歪め、走り出す。五対二の状況になると思ったのだろう。

 

 フレイムタンを脇に構え、魔力をグッと込めた。剣身が震え出す。限界に達した瞬間、フレイムタンで虚空を斬る。

 

 灼熱の斬撃が空間を半分に仕切るように飛んだ。

 

 先頭の一体は辛うじて飛び上がり、斬撃を躱す。後続の二体は極熱に焼かれて胴を炭化させ、崩れ落ちた。

 

 ハイオーガの瞳が驚愕で大きく見開かれる。こんな筈ではなかったと、怒りで顔を歪ませた。

 

 さて、屠るか。

 

 俺はフレイムタンを正眼に構えながら、残りの一体に向かって足を踏み出した。その時──。

 

 物凄いスピードで何者かが俺の左脇を通り抜けた。遅れて、風を切る音が耳に届く。

 

 弾丸のような速度で迫る何かに、ハイオーガは身構える。が。

 

「我ァァ……?」

 

 赤銅色の胴体に丸い大穴が空いていた。ハイオーガの前には拳を振るった男の姿がある。黒髪だ。

 

 男が拳を引くと、ハイオーガはそのまま煙になった。男がくるりとこちらを振り返る。

 

 ハヤトだった。あれほど高速で移動し、強力な打撃を放ったにも関わらず、息一つ上がっていない。

 

「……つい、手を出してしまった。横取りするつもりはナカッタ」

 

 自信に満ちた表情でハヤトは語る。

 

「見違えたな。この短期間に一体何があったんだ?」

「……別に大したことジャナイ。打てる手を全て打ったダケダ」

 

 なるほど。奥の手を隠していたってことか。ここまで強力なら、なんらかのリスクや制限があってもおかしくない。今まではそれを躊躇っていたのだろう。

 

「覚悟を決めたってことか?」

「……俺は期待に応えなければ、ナラナイ」

 

 ハヤトが遠い目をする。

 

「その期待は本当にお前が背負うべきものなのか?」

「……モロコシには関係ない。あの女と遊んでイロ」

 

 ハヤトは股間チェックで盛り上がるアカネ達に一瞥をくれると、また高速で移動を始めた。直ぐに姿が見えなくなる。

 

 少しして、ハイオーガを無慈悲な即死攻撃で沈めたアカネが寄ってきた。

 

「さっきの男、ハヤトだよね? 思いっきり【魅了】したんだけど、レジストされちゃった」

「レベルアップしたアカネの【魅力】を?」

「うん。悔しいから今晩テントに忍び込んで全裸密着4545【魅了】でハヤトを落とす!」

 

 拳を振り上げ、アカネはドローンカメラに向かって宣言した。視聴者達が大喜びしてコメントが勢いよく読み上げられる。俺がハヤトに抱いていた感情が一気に押し流された。

 

「アカネ。お前、シリアスってわかるか?」

「もちろんわかるよ! 尻とアヌスでシリアスっしょ!」

「【ヌ】はどこに行った?」

「穴に入れた!」

 

 ……きっと質問した俺が悪かったのだ。

 

 その後、五回ほどハイオーガとエンカウントし、アカネのダンジョンアタックは終了した。

 

 その間、俺の頭の中にはハヤトの顔が浮かび続けていた。

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