【二巻発売】海外のエロ動画サイトで俺だけ無修正ダンジョン配信 ~無双してスパチャNo.1になったら世界中の女性パフォーマーから罵詈雑言がDMで届きました~   作:フーツラ

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第32話 混乱

【俺達の星】A級冒険者☆part7845【日本のエリート】

 

現代のエリートであるA級冒険者について語るスレです。

 

■注意事項

・A級冒険者さんの個人情報の書き込みは禁止

・誹謗中傷はやめましょう

・荒らしはスルーしましょう。荒らしを相手にするのも荒らし

 

201.この名無しが凄い

私、いままで何十万もハヤトにスパチャ貢いできたのに、こんな結果ってありなの……。

 

202.この名無しが凄い

きついよね。ハヤトグッズ全部捨てたもん。

 

203.この名無しが凄い

最強のハヤトが帰ってきた! ってワクワクしてたのに……。

 

204.この名無しが凄い

こんな裏切りひどくない? マジ許せない。日本調査団は早くあのバケモノを討ってほしい。

 

205.この名無しが凄い

次の推しが見つからない……。鬱……。

 

206.この名無しが凄い

ハヤト信者、手のひら返しやっばwwww

 

207.この名無しが凄い

騙される奴が悪いんだけどwwww

 

208.この名無しが凄い

俺は最初からハヤトは胡散臭いって思ってたよ。最年少記録とか全部。

 

209.この名無しが凄い

ハヤト、なんてモンスターなの?

 

210.この名無しが凄い

しらね。新種じゃない?

 

211.この名無しが凄い

お前ら、最初からハヤトがモンスターだったってマジで思ってるの?

 

212.この名無しが凄い

他に考えられないじゃん。

 

213.この名無しが凄い

世間が追い詰めたから力を得るためにモンスターになったように感じたけど。なんでもかんでも、ハヤトに押し付けてたじゃん。お前らがハヤトをモンスターにしたんだよ。

 

214.この名無しが凄い

ソースは?

 

215.この名無しが凄い

別にハヤトに押し付けてたわけじゃない。期待してただけ。

 

216.この名無しが凄い

自ら目立つポジションに立ってたじゃん。ハヤトは。全て今回の伏線だったと思う。滅茶苦茶狡猾なモンスターだよ。

 

217.この名無しが凄い

日本冒険者協会はどうやって責任取るつもりかね?

 

218.この名無しが凄い

全裸土下座っしょwwww

 

 

#

 

 

 虎ノ門の高層ビルの最上階。八塚は覚束ない足取りで会議室へと向かう。右手に持つノートPCがひどく重たそうだ。

 

 覇気がなく丸まった後ろ姿を、冒険者協会の職員達は気の毒そうな表情で見送っている。

 

 深いため息をついたあと、八塚は会議室の扉を開けて中へと入った。WEB会議用の大型モニターの前に座り、ノートPCを開く。電源投入前の暗いモニターに疲れ切った顔がぼんやりと映っている。

 

 時計は午前九時五十五分を指していた。八塚はノートPCを立ち上げ、WEB会議用のリンクを開く。すでに一人参加者がいた。無慈悲にセッションが確立される。

 

 眉間に皺を寄せた白髪の男が大型モニターに映し出された。経団連の副会長だ。

 

『八塚くん。ハヤトの件、どうやって収束させるつもりだね? ネットでもテレビでも大スキャンダルとして取り上げられている。君の首程度ではとても収まらんよ』

「……申し訳ございません……」

 

 八塚の弱々しい謝罪が副会長に嗜虐心に火をつけた。

 

『謝って済む問題じゃないんだよ!! そもそも、なぜハヤトを調査団に加えたのかね!! あんなバケモノを……!!』

「……それは、経団連さんから要請があったからで……」

『我々は"日本で最高の冒険者"を派遣するように要請したんだ!! 人に化けたモンスターを派遣しろなんて一言も言っていない!! これは、完全に日本冒険者協会の失態だ!! 肝に銘じたまえ!!』

 

 副会長の言葉に、八塚は唇を噛みしめる。

 

『で、あのバケモノに対する処分はどうするつもりかね? まさか冒険者資格をそのまま維持するなんてことはないだろうね?』

「それは――」

 

 突然、会議室の扉が開いて長身の男が入ってきた。男は大型モニターのカメラに向かって礼をする。センターパートの爽やかな風貌だ。

 

「突然失礼します。副理事長の米沢です。ハヤトの処分についてですが、当然冒険者資格ははく奪となります。すでに内部の処理は完了し、公式HPへの掲載も指示しました」

「何を勝手なことを!」

 

 八塚は立ち上がり、米沢に抗議をする。しかし、米沢は嘲るような表情で答えた。

 

「八塚理事長は冷静な判断を下せる精神状態にありません。ハヤトに執心して全く周りが見えていない。今回の件は私が対応します」

 

 睨みつける八塚を無視し、米沢はカメラを見る。

 

『ほう。では、どのような対応をするつもりかね?』

「私は中国の冒険者協会と繋がりがあります。今回、中国側から『ハヤトを捕獲させてくれ』と連絡がありました。人の形状を保ったままモンスター化したハヤトの事例は世界で初めてです。しかも生存している。もし、捕獲することが出来れば貴重なサンプルとなるでしょう。日本と中国で共同研究するチャンスです。リスクはありませんし、今回は中国の調査団に捕獲を任せようと思います。日本の調査団には伏せて……」

『ふむ。しかし、絶対に公にはできないぞ? 本当に秘匿できるのかね?』

 

 副会長は腕組みをしながら尋ねた。

 

「ご安心ください。いまや中国企業は日本のあらゆるメディアのスポンサーになっています。経団連さんと一緒に圧力をかければ、メディア側が探ってくることはありません。早速今晩のニュースから、ハヤトの件を扱うテレビ局は無くなる筈です。それに政府関連は我々が抑えていますし。残るのは有象無象のネットの掲示板ぐらいですよ。あんなものは放っておいて問題ありません」

 

 米沢は得意げに答える。

 

『……内部で連携し、明日には経団連としての回答を出す』

「お待ちしております」

 

 カメラに向かって米沢が頭を下げると、副会長はWEB会議のセッションを切った。米沢は八塚を見遣る。いまだに睨みつける顔があった。

 

「理事長は任期を待たずに退くべきです。私が後を引き継ぎますので」

「貴方に何が出来るというの?」

 

 八塚の怒りを躱すように、米沢は飄々と答える。

 

「そのお言葉、そっくりお返ししますよ。八塚理事長の指示で派遣した調査団は失敗したのです。貴方は何も出来なかった。だから、私が引き継ぐのです。私が次世代の冒険者の育成を進めているのをお忘れですか?」

「まだ、何の成果も出ていない筈よ」

 

 米沢は鼻で笑った。

 

「貴方が理事長の間に成果を出しても、貴方の手柄になるだけでしょ? 馬鹿なんですか? 私はずっと待っていたのですよ。この時を」

「……私は辞めない……」

「まぁいいでしょう。どうせ、任期はもう少し。貴方が再選することはないのですから」

 

 手をひらひらさせながら、米沢は会議室を後にする。残された八塚は力なくオフィスチェアに腰を下ろし、虚空を見つめ続けていた。

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