【二巻発売】海外のエロ動画サイトで俺だけ無修正ダンジョン配信 ~無双してスパチャNo.1になったら世界中の女性パフォーマーから罵詈雑言がDMで届きました~ 作:フーツラ
ソマリアダンジョン入口横に張ったテントの中で目を覚ました。時計を見ると六時。今頃東京は十二時ぐらいだろう。
バッテリーに繋いでいたドローンカメラを外し、スマホを確認する。Twittorに異常な数のDMが来ていた。アイコンは何れも女性だ。スパムメールだろうか?
試しに開く。
『ExtremeChatはエロサイトよ! ダンジョン配信なんてしないで! 迷惑なの!』
迷惑? 一人でダンジョンに潜っているだけだ。誰にも迷惑なんて掛けていないだろう?
『Akane a.k.a doinranさん? 俺は誰にも迷惑なんて掛けていない。言い掛かりはやめてほしい』
DMを送り返すと、直ぐに既読になって相手の入力が始まった。
『中年男性がパンツ一丁で配信するなんてどう考えても迷惑でしょ! 変態!!』
面倒な奴だな。Twittorのプロフィールを見ると、アカネって女はExtremeChatのパフォーマーらしい。
『also known as ド淫乱の女に言われたくない。毎日オフパコ配信してる方が変態だろ』
既読が付いたまま、DMが止まる。返信に困っているのだろう。随分と時間が掛かって返事がくる。
『私がやっているのはただのセックスじゃないの! 冴えない男性に夢を与えてるのよ!』
『そうか。俺はダンジョン配信で視聴者にロマンを与えているんだ。お互い頑張ろう』
『死ね! ダンジョンのモンスターにやられて死ね!』
それ以降は罵詈雑言が続いた。別のDMも開いてみる。
『お前は勝手にダンジョンに入る悪い奴だ。ソマリア沖の海賊にやられて海の藻屑となれ』
随分と硬い文章だな。翻訳か? プロフィールを見るとMaomaoとある。台湾人らしい。
『不法侵入したビルで自慰行為する女に言われたくない』
『私はお金を払ってビルで自慰行為をしている!』
『自慢げに言うことじゃない』
『うるさい! 呪われて死ね!』
やはり罵倒された。
他のDMを開いてみても似たような感じだ。どうやら俺はExtremeChatの女性パフォーマーから随分と嫌われてしまったらしい。
まぁ関係ない。俺は俺のやり方を貫くのみ。
テントから這いだすと外はすっかり明るくなっていた。
先日までこのダンジョンを占拠していたゲリラの姿はもうすっかりない。今なら他の冒険者もこのソマリアダンジョンに入ってこられるだろう。
もっとも、入ったところで中途半端な実力であれば第一階層すら突破できないに違いない。
それほどまでにこのソマリアダンジョンは高難易度だった。他のダンジョンであればフロアボス扱いのモンスターが第一階層から当たり前に現れる。しかも複数体。
今のところトラップはないが、今後は出てくるだろう。
俺もどこまで潜れるか分からない。今日のダンジョンアタックで死んでしまうかもしれない。
しかし、それでいい。ダンジョンとは本来、そーいうものなんだ。
俺はテントの中から長剣を取り出し、ソマリアダンジョンの入り口に足を踏み入れた。