【二巻発売】海外のエロ動画サイトで俺だけ無修正ダンジョン配信 ~無双してスパチャNo.1になったら世界中の女性パフォーマーから罵詈雑言がDMで届きました~   作:フーツラ

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第63話 前夜

 第十九階層を突破した後にダンジョンを出ると、辺りはすっかり暗闇に包まれていた。各国の調査団のメンバーの多くは寝静まり、見張り番がキャンプ地の入り口でスマホを弄っている程度だ。

 

 唯一、焚火が煌々と明るいのはExtremeChat勢のキャンプ地だった。日本調査団の冒険者が俺達の戻りに合わせて食事の準備をしているのだ。

 

「お腹も減ったし、ムラムラもする! どっちから先に満たすべきか迷う~」

「アカネ! 同時に満たせば迷わなくて済むわよ!」

 

 マオマオの提案に先を歩いていたアカネは足を止め、ゆっくりと振り返った。顔には驚きの表情が貼り付いている。

 

「その発想はなかったわ! マオマオ、天才ね!」

 

 そんなことはない。変態だ。

 

「小さい頃、ママに教えてもらたよ!」

 

 マオマオがおかしいのは母親が元凶だったか……。

 

 キャッキャッと騒ぎながら、二人はキャンプ地へと駆けていく。

 

「二人、タフですね。今日は死ぬか生きるかの戦いだったのに」

 

 すっかり疲れ果てたハヤトが二人の背中に呆れたような声をぶつける。

 

「あれぐらいのメンタルの方が冒険者には向いているよ」

「そうですね」

 

 キャンプ地の大きな切り株にはすでに煮込み料理が並べられていた。まだ熱々のようで湯気が立ち昇っている。

 

「マオマオ……。これを食べながらのパコリングはハードルがちょっと高いと思わない?」

「そうわね……。ポリネシアンになるわね……」

「うるせえ! さっさと食べろ!」

 

 二人は具沢山の煮込みを手に持ち、ふうふうと冷ましながら食事を始めた。俺とハヤトも地面に腰を下ろし、器を手に取る。

 

「いつも済まないな。雑用ばかりさせて」

 

 一口煮込みを食べたところで、ハヤトが日本調査団のメンバーに声を掛けた。労をねぎらうように。

 

「後方支援もダンジョンアタックの一部だと思って取り組んでいますから。それに本当に楽しみなんです。ソマリアダンジョンの先に何があるのか」

 

 男は後片付けをしながら、屈託のない笑顔で続ける。

 

「夕食が終わったら、ハヤトさんから八塚さんに連絡を入れてもらえますか? 少し会話をしたいそうです」

「八塚さんが……?」

「ええ。たぶん第二十階層にむけての激励だと思います」

 

 男は「食べ終わった食器はその辺に置いておいてください」と言って、竈から離れて行った。

 

「あぁ~お腹いっぱい! ぽっこりお腹で疑似妊婦プレイができちゃう」

 

 アカネの馬鹿な発言を聞き、マオマオがゆっくりと器を切り株に置いた。静かにアカネに顔を向ける。

 

「その発想はなかったわ! アカネ、天才ね!」

「今なら疑似妊婦二人との3Pが可能よ……!!」

「うるせえ! はやくどっか行け!!」

 

 二人は「妊婦に優しくない社会!」と叫びながら、暗闇に消えていった。どこかの国のキャンプ地へ忍び込むのだろう。

 

 やっと静かになったところでハヤトがスマホを取り出した。八塚に電話を掛けるのだろう。すぐに会話が始まる。

 

「ありがとうございます。かなり危ない戦いでしたけど、なんとかなりました」

 

 しばらく話し込んだあと、ハヤトが俺の顔を見た。

 

「八塚さんから諸越さんに話があるそうです」

 

 差し出されたスマホを無言で受け取る。

 

「諸越だ」

『お疲れ様。凄い戦いだったわね。貴方がいなければ、第十九階層は突破できなかったわ』

「それは他のメンバーについても同じだろう。今のパーティーはかなりバランスがいい。誰か一人でも欠けたら第十九階層を突破するのは難しかっただろう」

 

 少し八塚は間を開ける。考え込んでいるのか。躊躇しているのか。

 

『……貴方は最初からこの状況を狙っていたの?』

「まさか、たまたまだよ。狙ってこのカオスを生み出せる存在がいるとしたら、それは神と呼ばれる類のやつだ」

『じゃあ、貴方が神に好かれているのね』

「そんな悪趣味な神がいるとは思えないがなぁ……」

 

 ハヤトが用意されていた珈琲を俺の前に置いた。会話の合間に一口すすると、香ばしさが身体の疲れを癒す。

 

『第二十階層のフロアボスにはどんなモンスターが配置されていると考えているの?』

「そうだな……」

 

 珈琲をもう一口。

 

「幻獣や神獣の類であることは間違いないだろう。しかし、第十六から十九階層で今までに地球上のダンジョンで発見されている幻獣、神獣種は全て出現した」

『つまり、未知のモンスターが現れる……』

「そういうことになる。明日は万全を期して臨むつもりだ」

『日本冒険者協会に出来ることがあれば、遠慮なく言ってほしいの』

 

 出来ること……。そうだな……。

 

「ただ応援してくれればいい」

『わかったわ。日本冒険者協会は全力で貴方達を応援する』

 

 力強く八塚はそう宣言し、会話を終えた。

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