【二巻発売】海外のエロ動画サイトで俺だけ無修正ダンジョン配信 ~無双してスパチャNo.1になったら世界中の女性パフォーマーから罵詈雑言がDMで届きました~   作:フーツラ

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第78話 悪魔の誤算

女型の悪魔は月光を浴びて身体を輝かせながら、性行為に勤しむ人々を上空から見下ろしていた。口元に笑みを浮かべながら。

 

 徐々に高度を落とし、悪魔は丸太小屋の屋根に降り立った。悪魔は自分の胸を愛撫しながら、口を開く。

 

『普段は真面目な人々が淫子によって色に狂う。何度見ても、いい光景ね』

 

 人々は悪魔の言葉に応えるように、さらに激しく乱れ始める。そして、深紫の煙が妖しく吹き出し、空に漂う。

 

 あの紫の煙が「淫子」なのだろうか?

 

「ハヤト」

「はい」

 

 俺の意図を汲んだハヤトがグラビティソードを構え、女型の悪魔を睨み付ける。

 

 しかし、乱交パーティーの真っ只中で戦うことになるとは……。一般人を人質に取られるときついな。なんとか誘導したいが、人手が足りないな。

 

「アカネ! マオマオ! いつまで乱交してるんだ! 悪魔が現れたんだぞ!」

 

 丸太小屋の庭で全裸になって楽しんでいるアカネとマオマオに声を掛ける。

 

「悪魔一体ぐらい、ハヤトと二人でなんとかして頂戴! 私は一人で三人を相手にしてるんだからね!」

「そうわよ! 甘えるんじゃないわよ!」

 

 こいつら、駄目だ……。

 

 

<断られてるの草なのだ!>

<悪魔との戦いよりパコリングを優先するのは流石なのだ!>

<アカネとマオマオ、見直したのだ!>

<諸越、女型の悪魔を倒すのは待ってほしいのだ!>

<そうなのだ! とても魅力的な悪魔さんなのだ!>

<きっと、女型の悪魔さんはいい悪魔さんなのだ!>

 

 

 ドローンカメラに固定されたスマホから、視聴者の声が響く。こいつらエロ漫画の読み過ぎだろ。

 

「見た目に惑わされるな! 悪魔はどんな形をしていても悪魔だ!」

 

 視聴者に反論しつつ、右手に持ったフレイムタンに魔力を流す。剣身を覆っていた炎が俄かに大きくなり、闇夜を炙る。

 

「ハヤト。時間は掛けられない。最初から全力だ」

「はい」

 

 二人同時に片手でブリーフを脱ぎ捨てた。女型の悪魔が目を丸くする。

 

『あら。全裸になってどうしたの? 私とヤルつもり?』

「俺達は全裸になって初めて真の力を発揮するんだよ。どうせ、言葉は伝わらない、だろうがな!」

 

 言い終わると同時に駆け出し、丸太小屋の手前で踏み切る。ハヤトも俺の横に付いて来ていた。

 

 身体が宙を舞い、すぐ目前に女型の悪魔の姿がある。

 

「破ッ!!」

「滅ッ!!」

 

 ハヤトが悪魔の足元に向かってグラビティソードを振るい、俺は胴体を狙ってフレイムタンを横なぎにした。

 

 女型の悪魔の身体がぐにゃりと変形し、それぞれの剣を躱す。俺とハヤトはそのままの勢いで、丸太小屋の屋根に着地した。

 

『あら、せっかく全裸になったのに剣を振るうのね。せっかく立派なのを持っているのに、勿体ないわ』

 

 離れた場所で身体を成型し直した悪魔が軽口を叩く。

 

 ハヤトは悪魔の言葉を無視し、グラビティソードを上段に構えたまま素早く踏み込む。俺はフレイムタンに全力で魔力を注いでから二度、宙を斬った。煉炎の刃が十字を描きながら飛び、ハヤトを追いかけるように悪魔に迫る。

 

『フフフ。味方ごと焼き尽くすつもり?』

 

 油断、奢り、慢心。その余裕がその身を焦がす。

 

『えっ……!?』

 

 悪魔は突然視界から消えたハヤトに困惑し、一瞬反応が遅れた。フレイムタンから放たれた極熱の刃がしっかりと悪魔の身体を捉える。

 

「破ッ嗚呼……!!」

 

 小人の腕輪で身長が半分以下になったハヤトが、更に身を低くして悪魔に迫り、グラビティソードを振るった。突然、超重量による物理攻撃を受けた悪魔は下半身を爆散させながら、上空へと逃げる。

 

『クッ……! 油断したわ……』

 

 悪魔は下半身を再生しながら顔を歪ませる。フレイムタンの炎に焼かれた右腕も、炭化してぽろりともげた。リソースが足りないのか、そちらは再生出来ないようだ。この調子で攻めれば勝利は近いな。

 

『しかし、私には淫子がある』

 

 そう言って、悪魔は丸太小屋の庭に浮かぶ深紫の珠を指差した。

 

『淫子よ! この場で最も淫猥なモノに祝福を!!!!』

 

 深紫の珠が妖しく輝きながら天高く舞い上がり、一度停止。今度は物凄い勢いで落下を始めた。

 

『フフフ。私の勝ちよ』

 

 悪魔は深紫の珠に向かって残った左腕を広げ、闇夜を仰ぎ見る。深紫の珠は激しく点滅しながら、悪魔に向かい――。

 

『えっ……!?』

「通り過ぎたな」

「通り過ぎましたね」

 

 そう、深紫の珠は女型の悪魔の身体を素通りして二つに分かれ、アカネとマオマオに降り注いだのだ。

 

 アカネとマオマオの身体が紫の光りに包まれる。さすがに二人は行為をやめて立ち上がった。

 

「なにこれ……!! 力が湧いてくるわ……!!」

「これまでに感じたことのない感覚わよ……!!」

 

 淫子を取り込んだ二人はその身に漲る力を感じ取り、瞳をぎらつかせた。そして、辛うじて宙に浮かんでいる悪魔と対峙する。

 

「淫猥なる心を持ちながら激しい行為で目覚めた伝説の戦士、スーパーアカネよ!」

「同じくスーパーマオマオわよ!」

『そんな……』

 

 訳のわからない口上にもかかわらず、女型の悪魔は恐れ慄く。

 

 

<女悪魔さんが可哀そうなのだ! 顔が絶望で染まっているのだ!!>

<女悪魔さんの切り札をアカネとマオマオが奪ったから仕方がないのだ!>

<この場で最も淫猥なのはアカネとマオマオだったのだ!!>

 

 

「いくわよ! 【魅了】!!!!」

 

 それまで苦悶に満ちていた悪魔の表情が、途端に恍惚としたものに変わる。力を増したアカネがあっさりと【魅了】を決めてしまったのだ。

 

「勝負あったな」

「はい」

 

 アカネの従順な僕となった悪魔から視線を外し、俺とハヤトは丸太小屋の庭で脱いだブリーフを探しに行くのだった。

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