【二巻発売】海外のエロ動画サイトで俺だけ無修正ダンジョン配信 ~無双してスパチャNo.1になったら世界中の女性パフォーマーから罵詈雑言がDMで届きました~ 作:フーツラ
巨体を誇るオークキングが地面に片膝をつき、呼吸を乱している。
体を覆っていたマントは既になく、体のあちこちから血が吹き出していた。
<諸越凄いのだ!!>
<全裸になった諸越がここまでとはなのだ!>
<早く楽にしてやるのだ!>
<オークキング立つのだ!諸越を殺すのだ!>
一人コメント欄にアンチが混ざっているな。アンチが湧くとは、俺も数日で人気者になったものだ。
「さて。覚悟はいいか? オークの王よ」
「マサカ一人ノ人間ニ、ココマデヤラレルトハ……」
えっ!?
<日本語喋ったのだ!?>
<どーいうことなのだ!?>
<話してる場合じゃないのだ!諸越を殺すのだ!>
「まさか、話せるモンスターがいるとは……」
「コノ、ダンジョンハ、他トハ違ウノダ」
オークキングは血を吐きながら続ける。
「今、ずんだもんに口調を寄せた?」
「……タマタマダ」
少し恥ずかしそうにしてから、オークキングは続けた。
「先ニ進メバ、更ナル驚キニ出会ス事ニナルダロウ」
「驚き? それはなんだ?」
「自分ノ目デ確カメルガイイ。剥キ出シノ勇者ヨ」
そう言ってオークキングは瞼を下ろす。観念したのだろう。
俺は静かに歩き、一足一刀の間合いに入る。そして軽く膝を落とすと、フッと飛び上がった。眼下に項垂れたオークキングの首筋が見える。
振り上げた長剣を真っ直ぐ振り抜き、地面に降り立った。少しして、オークキングの頭がどさりと落ちてくる。夥しい量の血が地面を汚す。
オークキングはその巨体を地面に沈め、やがて煙となった。ボス部屋全体が包まれるほど、大量だ。
<何がドロップするのだ?>
<レアアイテムが期待出来るのだ!>
<クソなのだ!悔しいのだ!>
<発狂してる奴、アカネの別垢なのだ?>
徐々に煙が晴れ、ドロップアイテムが明らかになる。
一つは真っ赤な魔石。バスケットボールぐらいの大きさがある。今まで見たなかでも一番デカい。
<俺は夢を見ているのだ?>
<こんなデカい魔石、幾らで売れるのだ?>
<諸越! 私と結婚するのだ!>
唐突な求婚に戸惑いながら、煙が完全に晴れるのを待つ。魔石とは別の何かが見えてくる。それは──。
<王冠なのだ!?>
<オークキングの王冠がドロップしたのだ!>
<宝石が沢山ついているのだ!>
<諸越! 私と早く結婚するのだ!>
俺よりも早くコメント欄が反応した。サイズはかなり小さくなっているが、オークキングの頭にのっていたものと同じ意匠の王冠が地面にある。
<諸越かぶるのだ!>
<待つのだ! 呪いのアイテムかもしれないのだ!>
<全裸状態ならほぼ無敵だから大丈夫なのだ!>
コメント欄の言う通り、全裸状態の俺が呪い状態になることはまずないだろう。何かあったとしても再生能力が上回る。
頭に何かを被ることにより【ネイキッド】の効果が弱まることはない。これは既に検証済みだ。
俺は王冠に近づき静かに屈んだ。そして煌びやかに輝くそれを両手でつかみ、そっと自分の頭にのせる。
<リアル裸の王様なのだ!>
<愚か者には見えない布を纏っているのだ!>
<素晴らしい服なのだ!>
<王様は裸なのだ!>
身体が熱くなった。何かが起きようとしていた。