昔からPSYCHO-PASSとSTEINS;GATEの作品で作りたいと思っていました。
原作ファンの皆様から怒られてしまうかも知れませんが見て頂けたら幸いです。
牧瀬紅莉栖は、静かに書斎の机に向かっていた。彼女の目の前には山積みの論文と計算用紙が散らばっており、その中には彼女自身の手によるタイムマシン理論の草案も含まれている。手元のノートには、様々な数式がぎっしりと書き込まれていたが、それらはどこか途切れ途切れで不完全なままだった。
「これじゃ足りない…やっぱり何かが抜けている…」
紅莉栖は苦悶の表情を浮かべながら、自分の理論の穴を探していた。時間の流れを理論的に解釈し、物理法則の枠を超えてタイムマシンを実現するためには、どうしても決定的な要素が欠けている。自分一人の力では限界があるかもしれないという焦りが、胸の内で次第に膨らんでいく。
その時、彼女のスマートフォンが鳴り、メッセージが届いた。送信者は「槙島聖護」という名の人物。彼女は以前、学会のディスカッションでこの男と出会った。彼は非常に鋭い洞察力を持ち、他の学者たちが見落とすような要点を瞬時に見抜く冷静さを持っていた。
「君の理論、興味深い。特に、時間の連続性とそれを超越する力学の考え方に。もっと話をしないか?」
その一文が彼女を惹きつけたのは、純粋に知的な好奇心からだった。槙島の言葉には、何かしら深い知識と経験が裏打ちされているように感じた。彼の提案を無視することはできず、結局彼女は返信を送ることにした。
「時間の理論に興味があるなら、少し手助けしてもらえないかしら?今の私には、それが必要かもしれない…」
数日後、二人は研究室で直接対面することになった。紅莉栖は、槙島がどのような人物か知るために、注意深く彼を観察していた。彼の佇まいは静かで洗練されており、その目には鋭い知性が宿っていた。しかし、彼の表情にはどこか謎めいた影があり、それが彼女を警戒させた。
「君の研究、なかなか興味深いね」と槙島は微笑みながら言った。「ただ、いくつかの理論的な穴がある。そこを修正すれば、もっと実現可能なものになると思うよ。」
「ええ、その部分に悩んでいるの。どのように修正するべきか、まだ掴めていないのよ…」
槙島は紅莉栖の言葉に軽く頷き、ホワイトボードの前に立つと、彼女の数式の一部を書き直し始めた。彼の手は驚くほど滑らかに動き、次々と新しい仮定や修正案がボード上に描かれていく。
「ここが君の理論の弱点だ。時間をただ線形に捉えるだけでは足りない。むしろ、非線形な時間の流れと、それを観測するための新しい視点が必要なんだよ。」
紅莉栖はその言葉に一瞬驚いた。彼の言うことが全く新しい発想だったからだ。時間の非線形性…それは自分がまだ踏み込んでいない領域だった。
「なるほど…確かに、その視点は私にはなかったわ。これなら理論が進展するかもしれない。」
彼女は内心で感謝しながらも、槙島の真意を測りかねていた。なぜ彼はこんなにも協力的なのか?彼の知識は確かに価値があるが、その裏に何か隠されているように感じられた。
「どうしてこんなに私の研究に興味を持つの?普通の学者ならここまで踏み込まないわ。」紅莉栖は疑問を投げかけた。
「僕はただ、知的な探求に興味があるだけさ」と槙島は穏やかに答えた。「君の理論は、ただの科学的な発見以上の可能性を秘めている。時間という概念を超えることで、世界の仕組みそのものを変えることができるかもしれない。それに惹かれるんだ。」
紅莉栖はその言葉に少し戸惑いを感じたが、同時に自分の研究がそれほどの価値を持つことに対する期待感も抱いた。
「わかったわ、もっと協力してくれるなら、私たちの研究は一気に進展するはず。私もこの理論を完成させるために全力を尽くすつもりよ。」
こうして、紅莉栖と槙島の協力関係が始まった。しかし、この瞬間が後に紅莉栖の人生に大きな影響を及ぼすことになるとは、彼女はまだ気づいていなかった。
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数週間が経過し、紅莉栖と槙島の協力によってタイムマシン理論は大きく前進していた。しかし、その進展とともに、紅莉栖の心には微かな不安が生じ始めていた。
「ここまで早く進むとは思っていなかった…」紅莉栖は机に座り、槙島が修正した数式を眺めながら独り言を漏らした。「槙島さんがいなかったら、こんなに早く理論が固まることはなかったかもしれない…」
彼女の胸には感謝の念があったが、同時に彼に対する依存心も徐々に芽生え始めていた。今や、彼女の研究は槙島の知識と助言なくして進められないほどに依存している。紅莉栖はその事実に気づきながらも、彼がいないと自分が無力であると感じてしまう恐れを抱いていた。
そんな時、父親である牧瀬章一から連絡が入った。
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