浦和の桜吹雪   作:Simca Ⅴ

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 JBC録画失敗に凹みながら書きました。

 今回で2011年のJBC編は完結です。


#20「開幕!JBC四大競走!④〜祭りの締めくくり・JBCクラシック〜」※後書きにおまけ有り⭐︎

 大井開催5日目第11競走 第11回JBCクラシック

 ダート右2000m / 天候 : 曇/ダート: 良

(枠番)(馬番)(出走馬名)

シャッタードスカイ

サイレントスタメン

フリオーソ

アプローチアゲン

ボンネビルレコード

タガノサイクロン

スウィングベル

コロニアルペガサス

トランセンド

10ワンダーアキュート

11グランシュヴァリエ

12テラザクラウド

13オメガイレブン

 

 さぁ、今日のメインレースはこれで最後。

 JBCクラシック。

 大井開催では定番とも言える2000mでのレース。

 このコースはジャパンダートダービーや帝王賞、東京大賞典と同じだ。

 スターティングゲートはスタンド前の直線、第4コーナーを超えた辺りに設置される、ゴールまで約390mの地点だという。

 ジャパンダートダービーで走ったのがもう懐かしく感じる。

 あの時は2000m走れて且つ競り合える体力を残すために先行集団に控えて最終直線で加速して後続を突き放すつもりでいたけれど、惜しくもセクレタに差されたんだったっけ。

 ……やっぱり今の私の体力だと1800mで同じ戦法を使ってトントンといった感じかなぁ。これは先が思いやられる。

 だって、この次に控えているのは(多分)フェブラリーステークス。中央馬はもちろん怖いけど、それ以上に芝からダートに入るというクソコース足元が鬼畜という仕様。

 特に、足元の切り替えなんて、人間の頭脳を乗っけてる私ですら体が順応できるか不安がある。

 だから、芝を走り慣れていない地方馬が中々勝てないのも頷ける。そんなに地方馬に勝たせたく無いのか運営さんよ。

 もちろん、ダートで2000m走り切れる=フェブラリーステークスを勝てるとは限らないけれども、1600より400m長い距離を走れる脚とスタミナがあるか無いかで言ったら、ある方がアドバンテージになるのは確かだ。

 

 ……気を取り直して、出走馬たちを見ると、まぁ、これでもかという豪華なメンバーが揃ってる。

 私の前世ではこのメンバーにスマートファルコンがいたはずで、全員からの追撃を逃げ切っての1着だった。当然、鞍上はタッケさんで、彼が同競走で5連覇という前代未聞の記録を残したのもこのレースだった。

 しかし、この世界だと打って変わって、そのタッケさん鞍上でスマートファルコンがJBCステイヤーズを勝利してのレコード勝ちというとんでもない記録を叩き出してた。

 そのスマートファルコンが本来いたはずのその出走枠に代わりに入っているのは、

 

〈ワンダーアキュートが10番……か〉

〈およ?〉

 

 改めてパドックビジョンに居並ぶ馬名を見ていて、つい名前を口にした。

 うーん……? あれ? 私の前世でもワンダーアキュートはJBCクラシックを確かに制覇していたけれど、それってこの年だったっけ?

 馬生を続けて3年も経ってくると流石に前世の記憶や知識も曖昧になってきたか。

 ……まぁ、それはいいや。

 ともかく、その10番のゼッケンを付けてるお馬さんを探して目をウロウロ、鼻先をフラフラしていたら、あ、見つけた。……あれ? 芦毛や白毛じゃなくて鹿毛のお馬さんだ?

 そしたら、そのお馬さんのゼッケンには確かに「ワンダーアキュート」と馬名が記されていて、そのワンダーアキュートと目が合って声を掛けられた。

 

〈あらら? 同胞がそんなところにいるなんて珍しいねぇ〉

〈あ、初めまして。ワンダーアキュートさん〉

 

 ウマ娘のアキュートばぁばのイメージが強すぎてついつい芦毛のお馬さんを探してしまったけれども、このレースの芦毛のお馬さんといえば7番のスウィングベルぐらいだったかぁ。

 出馬表を改めて確認して良かった。危うくそっちに声を掛けそうになった。

 

〈おい、浦和。さっきはよくもやってくれたな?〉

〈?〉

 

 アキュートさんに挨拶した直後、青白のチェック柄のメンコを付けた栗毛の牡馬に絡まれた。

 加えて、溢れる闘争心、同郷の馬(船橋所属馬)以外は全部敵という眼差しを向けてくる。

 すぐにその特徴で誰か察した。

 

〈フリオーソさん? 初めまして〉

〈……お、おう〉

 

 絡んできたフリオーソさんだけど、私が普通に挨拶したら困惑してる……あー、さては、グランシュヴァリエと同じことをやろうとした?

 申し訳ないけど、今日はあなたのお相手は私じゃないので挑発はスルーの方向で。

 それよりも……折角だからお話ししたいなぁ。

 

〈セイウンプレジャー先輩からお話は聞いてます〉

〈……あのおっさんか〉

〈えぇ。()()()()()()()船橋のエースさんにお会いできて光栄です〉

〈う、噂? 船橋のエース? 俺が? は、ははは、嬉しいこと言ってくれるじゃないか!〉

〈あれれ? さっきクラーベセクレタが負けたことを悔しそうに見てたのに?〉

〈う、うるせーやい、トランセンド!〉

 

 そこへ輪に加わってきたのは、結構ハンサムな鹿毛のお馬さん。前側の鬣が七三分けになってる……その写真は見たことがある、というか新聞とかレース映像でもバッチリ見ていたから誰だかすぐに分かった。

 

〈トランセンドさん、初めまして。ドバイ、お疲れ様でした〉

〈あははは……いやぁ、2着だったのにそう言ってもらえるとは〉

〈確かに惜しかったですけど、あれを見せていただいて私もみんなも勇気をもらえました。「私も頑張らなきゃ」って。……あ。もしかしてあなたはシャッタードスカイさん?〉

〈え? 僕のこと知ってるの?〉

〈はい、お噂は予々〉

 

 会話に入りたそうにしていた栗毛のお馬さん。

 右耳に表が青、裏が白のリボンをつけているシャッタードスカイ……右耳にリボンか。まるでウマ娘みたいだ。

 父にセイウンスカイを持ち、しかも馬主はあのシマカゼタービンと同じく瀬名酒造の茂三さんだ。

 漸く対面できた。

 

〈嬉しいなぁ。今回で僕の引退レースなんだ〉

〈え……!?〉

〈何だって!?〉

 

 何それ初耳。

 今の会話を聞いていた別のお馬さんが驚いた顔をしてる。

 ゼッケンは13番、名前はオメガイレブン?

 そんな馬いたっけ……いや、何か、別の話で聞いたことがある名前だった気がする……思い出せない。

 

〈シャッター!? それマジで言ってんの!?〉

〈オメガ……〉

〈おい、約束したじゃないか! 東京で一緒に頂点獲るって!!〉

 

 そのオメガイレブンというお馬さんは私以上にシャッタードスカイ先輩の引退宣言にショックを受けている様子だった。

 

 確かに、シャッタードスカイ先輩だってまだまだやれそうな体付きしてるのに勿体無い気はする。

 ……とはいえ、2003年生まれでもう8歳だしなぁ、引退しても不思議ではない年齢か。

 

〈高崎のシャッタードスカイとオメガイレブンに、中央からはトランセンドにワンダーアキュート、その他もろもろの有象無象、さらに船橋からはフリオーソか……相手にとって不足はねぇぜ。なぁ、ハルナの嬢ちゃん?〉

〈あ、グランシュヴァリエさん〉

〈うわ、出た、高知の総大将……〉

〈チンピラ……〉

〈おい誰がチンピラ言った? 誰だ?〉

 

 グランシュヴァリエ、結構な嫌われ具合。

 普段の行ないってやつだろうけど、マジで何してんの?

 

【JBCクラシックでもハルノウラワに何故か殺到する競走馬たち、その面々も、ワンダーアキュートに始まり、フリオーソ、トランセンド、シャッタードスカイに、グランシュヴァリエと重賞馬ばかりです】

【この内、実際に対戦経験を持つのはグランシュヴァリエのみ。他の面々とは繋がりが薄いはずですが何故に……?】

【人望ならぬ馬望(うまぼう)みたいなものがハルノウラワにはあるんでしょうかね? 流石は浦和のアイドル馬……しかし、この内で惜しくも今後対戦出来ないのはシャッタードスカイでしょうか】

【1枠1番シャッタードスカイ。今日の二番人気です。父はあのセイウンスカイ。今年で8歳になりましたが、その戦績は今でも鈍らずに輝いています】

【えぇ。北関東G1を含めればG1級競走を10勝以上している強者。特に今年のシンガポール航空インターナショナルカップの勝利は記憶に新しいですからね】

【いいえ、まだまだありますよ。2007年のフェブラリーステークスでは地方からの参戦としてはその前年のシムーンカルマに続いて史上3頭目の同競走勝利馬に輝きました。2008年はマイルCS南部杯とJBCステイヤーズとジャパンカップダートと連戦し、そして東京大賞典ではヴァーミリアン、カネヒキリ、ブルーコンコルドらとの激戦の末に勝利を掴んだ“高崎の撃墜王”です】

【その他にも中央・地方問わずに数多のG1や重賞の勝ち星を稼いできましたが、惜しくも本競走を最後に陣営は引退を決断いたしました】

【えぇ。引退は残念に思えます。しかし、ラストランとなる本競走でどんな輝きを残してくれるか。その競合相手として最も注目されている本日の一番人気は6枠9番トランセンドです】

【今年3月に行なわれたドバイワールドカップではヴィクトワールピサに偏差で破れての2着。しかし、その走りには東日本大震災で気持ちの沈んでいた私たちに勇気を与えてくれました。日本国内のG1に限って見ると3連勝中、直近の5レースでも安定した成績を見せてくれています】

【次走は来月にジャパンカップダートを控えていますから、ここで勝利して弾みをつけたいところです】

【続きまして三番人気テラザクラウドですが───】

 

 

【───3枠3番フリオーソ。本日の五番人気です】

【7歳になります船橋のフリオーソ。今年はこれで4戦目。唯一の黒星は前走G3のさくらんぼ記念*1にてセイウンプレジャーの逆襲を受けての2着でしたが、G1では川崎記念とかしわ記念を勝利し、その強さはまだまだ健在を示しています】

【続いて六番人気は7枠10番ワンダーアキュート。前走は東海ステークスG2を制しまして、休養明けの復帰戦として本競走に駒を進めてまいりました。今日も鞍上に和多龍二とのコンビ】

【和多騎手、先ほどのJBCステイヤーズではナコウトオトメオーとのコンビで惜しくも4着でした。しかし、今度こそはリベンジを果たしたいと本人もコメントしていました】

【七番人気は高知から出走の7枠11番グランシュヴァリエ】

【高知総大将。生まれはワンダーアキュート、トランセンドらと、フリオーソの間の世代。本競走でキャリア36戦目を数えます。これまで交流重賞など様々なレースに参戦してその名も知られるようになってきた本馬ですが、いよいよグレード重賞を制したいところ】

【次走は浦和記念とのことですが、本競走の結果如何で今年は全休する可能性も口にしていましたグランシュヴァリエ陣営。本日の鞍上は森永大地騎手です。続きまして八番人気は───】

 


 

 ───♪

 

【本日四度目になります、東京トゥインクルファンファーレによる演奏が鳴り響く、夜の大井競馬場。JBC四大競走の締め括りを飾るは、第11回を数えますJBCクラシックG1。出走は13頭。中央・地方を問わずにダートの一流馬や強豪馬が勢揃い。本競走も激戦の予感がします】

【返し馬をしてました13頭。今、続々とゲートインしていきます───】

 

 

【───13番オメガイレブン収まりまして、最後に1番シャッタードスカイ、嫌がっていましたが、今枠入り完了。第11回JBCクラシック───】

 

 ガチャンッ、

 

【───スタートしました、おっと、10番ワンダーアキュート出遅れたか。それ以外は綺麗なスタート。早くも先頭に立ちますは1番シャッタードスカイ、外から行きます13番オメガイレブン。三番手に9番トランセンド、3番フリオーソも上がっていきます、早めの競馬です。続きます7番のスウィングベル、12番のテラザクラウド。その後ろに4番アプローチアゲン、外から行きます5番ボンネビルレコードで1コーナーのカーブ。内から6番タガノサイクロン。あとはコロニアルペガサス、ワンダーアキュート、内を通りまして11番グランシュヴァリエ、サイレントスタメンがしんがり。縦に長い展開。第2コーナーから向正面に入ります。先頭は1番シャッタードスカイ、1馬身差で13番オメガイレブン。2、3馬身リードを取って9番トランセンドが追随。さらに4馬身から5馬身開いてフリオーソ。あとは大きく大きく離れました。12番テラザクラウド、4番アプローチアゲン、内を通りまして5番ボンネビルレコード。後方は6番タガノサイクロン、11番グランシュヴァリエ、7番スウィングベル、さらに遅れました。2番サイレントスタメン、さらには追い上げていく10番ワンダーアキュート、しんがりが8番のコロニアルペガサスです】

 

 パドックビジョンからもそのレース模様が映される。

 向正面を正面から見た映像には、先頭に立つシャッタードスカイが左右に揺れているようにも見えた。

 

【先頭では4頭が後ろを大きく突き放してます。シャッタードスカイ、先頭で粘ってますが、外から13番オメガイレブンが牽制する体勢、そこに続きます9番トランセンドと3番フリオーソ! 先頭シャッタードスカイ、リードは半馬身で3コーナーカーブ! オメガイレブン、トランセンド、フリオーソ追っていきます! 残り600を過ぎました。シャッタードスカイ、鞍上は瀬名敏則。逃げで勝負の体勢、ここで加速に入ります。おっと、後ろから猛烈な追い上げ。後方にいたワンダーアキュート、第4コーナーに入ってから一気に追い上げを始めました!? 外から行きますワンダーアキュート、それに続きます高知のグランシュヴァリエ! これはわからなくなってきたぞ、先頭集団保っていたリードですがグングンと差が縮まる!? さぁ、前の三頭! 先頭を行きますシャッタードスカイとオメガイレブンとトランセンド、しかしフリオーソも追いつく、外から追い込みに入ったワンダーアキュート、グランシュヴァリエ! そのまま二度目のスタンド前直線に向きました、先頭シャッタードスカイ、トランセンド、フリオーソ、四番手にワンダーアキュート上がってくる、オメガイレブンは後退。先頭はシャッタードスカイ、シャッタードスカイ先頭、ここで二番手に上がってきたワンダーアキュート! ワンダーアキュート追い込んできた、ワンダーアキュート! シャッタードスカイ捉える、捉えた、ワンダーアキュート! シャッタードスカイ粘る粘る、しかしワンダーアキュート外から行った、外から行った、ゴールイン!】

 

 そして、先頭に立った馬がゴール板を越えると、観客席からは歓声と驚嘆が響いた。

 

【1着・ワンダーアキュート! 出遅れからの追い込みで最後、シャッタードスカイを捉えて差し切りました! ハナ差かアタマ差かはまだわかりませんがシャッタードスカイ、惜しくも2着! 3着にはトランセンドです】

 

 あー……スカイ先輩最後の最後で負けちゃったかぁ。

 まぁ、ラストランにしては悪くなかったんじゃないかな?

 ちゃんと掲示板内どころか馬券内に入ってるし、仕事は果たしたでしょ。

 ……でも向正面から見えたあの走り方は何だったんだろう?

 斜行にならないギリギリを攻めてたような走り方だったけど……そういえば、カーブでのあの走りからはタービンさんがやってたドリフト走行にも似てた。

 

 うーん……でも、今回で引退なんだよね。

 気になるなぁ、あの走り方。

 もし応用できれば後続にプレッシャーを与えつつ、自分のペースを維持したレース展開ができるかもしれない。

 

 ……まぁ、多分スカイ先輩にとっての計算外は、ワンダーアキュートさんかな。

 出遅れて、突き放したはずが、あんな追い込みを掛けてきて差し返してくるんだもの……。

 そういえば、ウマ娘のワンダーアキュートは先行と差しの適性Aだったはず。ということはお馬さんの方のアキュートさんも普段、先行、ないしは差しでの勝負が主だったということになる。

 ……うわぁ、余計に予想できんわこんなもの。

 こういうこともあるから競馬は面白いんだよね。

 ……当事者になったらそうも言ってられないけど。

 

「終わったねハルナちゃん」

「……ブルルッ」

「さて……、お片付けしないと」

「ヒヒン」

 

 いやぁ、良い一日だった。

 あとはスペースを運営さんにお返しするためにお片付けをと……。

 

「ハルナちゃん、気持ちはありがたいけど。先に車に戻ろうか?」

「……ヒン」

 

 そうだった、今の私は馬だった……。

 近くにあったパーテーションポール、そのベルトを外そうと咥えたら美鶴ちゃんに止められた。

 うーん……私のためにスペースを用意してもらっただけに、何もしないのはちょっと罪悪感あるけど……まぁ、そうよね。

 お馬さんの私が余計なことしちゃうわけにもいかないし。

 仕方ないか。

 

 というわけで、立ち上がってから美鶴ちゃんに引き綱を引かれて、馬運車に向けてパカポコと私は歩き出した。

 


 

 2011年11月3日木曜日 大井競馬 第11競走 

 第11回JBCクラシックJpn1 ダ2000m(右) 曇 良

 

 着順

1着・ワンダーアキュート

2着・シャッタードスカイ

3着・トランセンド

4着・フリオーソ

5着・グランシュヴァリエ

 

6着・オメガイレブン

 

*1
作中では2011年7月6日に開催。ただし、震災の影響で宇都宮競馬場の修繕が必要になったため、足利競馬場で臨時開催された。なお、優勝賞金は2000万円。




◎シャッタードスカイ
 父・セイウンスカイ
 母・アレンフオート
  母母・イルドルチェ

 幼名「アレンフオートの2003」。
 馬主はシマカゼタービンと同じく株式会社瀬名酒造の社長である瀬名茂三。
 出走時に右耳、ないしは左耳に、表が青・裏が白のリボンを付けて走ってる。
 基本的には逃げ馬であるが、アグレッサー役のシマカゼタービンからの教授や帯同馬で親友のオメガイレブンなどとの関わりから、真の武器は「後続に捕まった後」に発揮する。
 その名も「変態機動」。小回りの利く足回りと父・セイウンスカイ譲りのスタミナと幻惑逃げを組み合わせ、後続の馬にプレッシャーを与えて前に行かせない戦い方を得意とする。
 鞍上はシマカゼタービンと同じく茂三の息子である瀬名敏則。
 彼曰く、その戦い方を「恐ろしく怖くて、キモイくらいグネグネ曲がる」、「まるで推力偏向ノズルを搭載してる馬」と評する。
 実際その走り方でマイルから長距離のダート重賞やG1級レースで数々の勝利を収める戦績を残したことから、尊敬と畏敬を込めてリボン付き、もしくは「リボンのエース」とも呼ばれ、元ネタと一緒にネタにされる。
 また2008年の東京大賞典では、ヴァーミリアン、ブルーコンコルド、カネヒキリなど中央からの参戦馬たちを先頭での逃げで迎え撃ち、最終直線で加速して纏めて引き離し、国内のG1級勝利5勝目を飾ったことから「高崎の撃墜王」という呼び名も得る。これはエースパイロットの「生涯で5機以上の撃墜記録を持つ」という定義と掛けたキャッチコピーだった(厳密には北関東G1の北関東菊花賞を2006年に勝利しているので、この時点でG1級は6勝している)。
 ただし、2008年の年末の出走スケジュールがタイトだったことから2009年の半年間は休養に充てられた。
 復帰戦は2009年10月の高崎記念で、ここではエンジンが掛からずに5着だったものの、12月の北関東大賞典(宇都宮開催)では終始先頭を譲らない逃げで粘り、2着馬からハナ差での接戦になるも見事に勝利。
 その足で2010年は川崎記念、かしわ記念、帝王賞などの南関東G1に出走するも、川崎記念を除き、他では勝利できなかった(かしわ記念、帝王賞、共に3着。なお、両競走では帯同馬で復帰明けのオメガイレブンに先着されている)。そのため、10月からは北関東に戻り、高崎記念と北関東大賞典を勝利している。
 2011年5月、シンガポール航空インターナショナルカップに出走して勝利するが、10月の三度目の高崎記念ではナコウトプカラに破れての2着だった。

 しかし、その生涯戦績はG1級(交流重賞と国際G1含む)を7勝、北関東G1も含めれば11勝を飾る自他共に認める高崎のエースとして君臨した。

◎主な戦績
⚪︎G1
・フェブラリーステークス(2007年)
・ジャパンカップダート(2008年)
・東京大賞典(2008年)
・シンガポール航空インターナショナルカップ(2011年)

⚪︎Jpn1
・マイルCS南部杯(2008年)
・JBCステイヤーズ(2008年)
・川崎記念(2010年)

⚪︎北関東G1
・北関東菊花賞(2006年)
・北関東大賞典(2009年・2010年)
・高崎記念(2010年)

※おまけ
⚪︎ウマ娘シャッタードスカイ(勝負服姿)

【挿絵表示】

⚪︎ウマ娘シャッタードスカイ(群馬トレセン学園の制服姿)

【挿絵表示】




 SpecialThanks‼︎ イナダ大根様

 今回登場する競走馬たちの内、シャッタードスカイとオメガイレブンはイナダ大根さまよりお借りいたしました。
 ありがとうございました。
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