ガンズオブガールズ〜武装JK達のアオハル〜 作:リバーアイランド
~前回までのあらすじ~
自分を変えるために本土の高校から国立学園都市ワルキューレのフリーデン高等学校へ転入して来た湊友愛。心優しき担任教師鬼島百合亜との出会い、そして幼馴染であり義姉妹の誓いを交わした神崎ゆなとの再会を果たす。
~第2話【日常と非日常】〜
〜1ー2組〜
百合亜:友愛さん自己紹介をお願いします。
友愛:はい!皆さんお初にお目に掛かります、湊友愛と申します。本土の高校からこちらのフリーデン高等学校に転入して来ました、色々と至らぬ点が有りますがこれからどうぞ宜しくお願いします。
拍手が鳴り響く、どうやら好感触だった様だ。
女子生徒A:本土からの転入生って結構珍しいよね?
女子生徒B:確かに、てかかなり可愛い子だね~
女子生徒C:うちのクラス結構可愛い子多いけど、湊さんはその中でも上位に入る可愛いさかも知れん!
百合亜:はーい静かに!じゃあ友愛さんの席は…
古風な女子生徒:先生!私の隣が空いています。
百合亜:雨霧さんありがとう、それじゃあ友愛さんの席は雨霧さんの隣ね。
友愛:はい!
私の席は雨霧さんと言う名前の生徒の隣の様だ。移動し、自分の席に座る。席に座ると、隣の席の雨霧さんが話し掛けて来た。
雨霧:湊さん始めまして。私、雨霧氷雨(あまぎりひさめ)と申します。気軽に氷雨と呼んで貰って大丈夫です。これから宜しくお願いします。
友愛:氷雨さん、私の事も友愛で大丈夫よ。此方こそ宜しくお願いします。
凛とした佇まいの大和撫子の様な生徒、氷雨さんと軽く挨拶を交わした。当たり前だけどゆなとはまた違った人ね。少なくとも本土の高校で私の周りに居た人達とは違う雰囲気を持ってるわね。
百合亜:はい、1ー2組の新しい仲間である友愛さんの自己紹介が済んだところでホームルームを始めたいと思います。先生からは特に報告は有りませんが皆さんからは何か有りますか?
???:はい!
百合亜:はい、竜胆さんどうぞ!
竜胆:え~明日、生徒会と風紀委員会と合同で服装チェックを昇降口で実施します。厳しくチェックしますので覚悟しておいてください!
ゆな:うへ~マジか!最悪~
竜胆:何が最悪ですか!それに何ですか神崎さんのその服装の乱れは?ネクタイも曲がってるし、ス、スカートが短すぎます!
ゆな:ええ~一応このスカート学校指定だよ?
竜胆:学校指定でも…短過ぎるのはハ、ハレンチです!
ゆな:お硬いな~紫苑は~あたしら今をトキメク武装JKだよ?スカートが短いからって騒がないでよ…
竜胆:な、何ですって!こうなったら実力行使です!(カチャ‼)
ゆな:へえ~規則を重んじる風紀委員がそんな事言って良いんだ~?(カチャ‼)
ゆなと竜胆さんがお互いに銃を構える。ゆなはベレッタM92F、対する竜胆さんはニューナンブM60。しかし…二人とも本当に撃つ気かしら?確か鬼島先生に渡された資料には実弾は射撃教練の時にしか渡されない筈だ。
女子生徒A:ゆな落ち着きなよ!
女子生徒B:竜胆さんも落ち着いて!
百合亜:ハア~朝から元気が良いのは結構だけど…転入して来たばかりの友愛さんの前で喧嘩は止めてちょうだい、怖がらせてどうするの?二人とも銃を収めなさい!
ゆな:はーい、運が良かったね〜紫苑、これが模擬戦だったらあたしにヤラれてたよ〜?
竜胆:すみません…鬼島先生。ふん!この前の模擬戦では…一発も私に当てれなかったのに随分強気ですね!ヤラれるのは逆に神崎さんの方では?
ゆな:な、何ですって〜
竜胆:あら?私は事実を言ったのですが?
鬼島先生が収めてくれたと思ったら、売り言葉に買い言葉…また二人は言い争いを始めてしまう…
雨霧:まったく…喧嘩する程仲が良いと聞きますが、これでは行く所まで行ってしまいますね…放っておくと。致し方有りませんね…少し静かにして貰いましょう。
氷雨さんはそう言うと席を立ち、机に立て掛けてあった一振りの日本刀を手に持ち、美しい所作で鞘から刀を抜き、未だ言い争う二人に向け刀を振るう。氷雨さん、本当に斬るつもりなのかしら?止めようと思ったけど…氷雨さんの放つ闘気に圧倒されて動けなかった。
雨霧:お二人方、御免!雨霧流 慈雨!
ヒュン‼バシィン‼バシィン‼
ゆな:ぐえ!?(ドサッ‼)
竜胆:ぐっ!(ドサッ‼)
峰打ちで気絶するゆなと竜胆さん。なる程…峰打ちが狙いだったのね、まあ本当に斬ったらそれはそれで問題になるわよね…。
雨霧:先生、手荒な真似をしてしまい申し訳御座いません…ヒートアップした二人を止めるにはこの方法しか無かったもので…
百合亜:いいえ、大丈夫よ。相手を傷付けず迅速に制圧した雨霧さんの剣術見事だったわ!流石は雨霧流一刀術免許皆伝の実力ね。
雨霧:ありがとうございます、免許皆伝とは言えまだまだ未熟者…日々精進有るのみです!
百合亜:くれぐれも無理はしないでね、期待しているわ。さて…気絶したゆなさんと竜胆さんは…教室の隅に寝かせておきましょう。皆、ちょっと運ぶの手伝って貰って良いかしら?
皆で二人を教室の隅へ運んだ。運び終えてから私達はホームルームの続きを始めた。ゆなと竜胆さんが目覚めたのは、丁度ホームルームが終わった後だった。それから1時限目〜4時限目まで授業を受けた。授業に関しては特に問題無く進められた。4時限目の授業後、ゆなに話し掛けられた。ゆなの後ろには氷雨さんと2名のクラスメイトが立っていた。
ゆな:友愛〜授業お疲れ〜皆でお昼ご飯行こう!
友愛:うん、そう言えば朝、寮の食堂でカレンさんとお昼一緒に取ろうって約束したわよね?
ゆな:あっそれについては大丈夫だよ~カレンのクラスに寄ってから学食行く手筈だから。
友愛:そうなのね、それじゃあ行きましょう!
ゆな:あっその前に友愛に紹介したい子達が居るんだ~まだ話して無いでしょ?
友愛:氷雨さんとは軽く挨拶を交わしたわ。
雨霧:ええ、友愛さんとは軽く自己紹介をしました。
ゆな:おっそうなん!じゃあこっちの二人とはまだって事だよね?紹介するよ~お下げ髪がトレードマークで超キュートな子が如月響華(きさらぎきょうか)だよ!
如月:神崎さんからご紹介に預かりました、如月響華です。湊さん今後とも宜しくお願い致します。
友愛:改めて、湊友愛です。此方こそ宜しくお願いします。
如月:何か分からない事が有りましたら、何時でも仰っしゃって下さい。
友愛:はい、ありがとうございます!
ゆな:んで、この猫耳フードと尻尾アクセがトレードマークの猫っぽい子が猫山子猫(ねこやまこねこ)だよ!ほら、子猫自己紹介して!
猫山:ジー…
友愛:…えっと…
猫山さんはずっと私の顔を見続けている…私、何かしたのかしら?うーん…思い当たるフシが無い。それにしても…猫っぽいていうか、猫みたいな子ね。一昔で言う猫系女子って奴かしら?
ゆな:お~い子猫~?
猫山:クンクン…友愛…良い匂い…子猫、友愛の事気に入った…
友愛:は、はあ…
いきなり匂い嗅がれてビックリしたけど、気に入られたみたいで良かった…個性的な子だけど…悪い子では無さそうね。
猫山:友愛…これから宜しくね…コレ、子猫のお気に入りの煮干しの煎餅…一つお近付きの証としてあげる…
猫山さんはポケットから煮干しの煎餅を一つ私にくれた。
友愛:此方こそ宜しくお願いします。ありがとう!猫山さん、うん!美味しいわ!
ゆな:あはは~初対面で子猫に気に入られるなんて…友愛やるね~それじゃ紹介も済んだし、カレンと合流して学食行こう〜!
友愛&氷雨&響華&子猫:うん。(ええ)(はい)(子猫…お腹ペコペコ…)
如月さんと猫山さんと自己紹介を終え、私達はカレンさんと合流する為にカレンさんのクラスである1−4組に向かった。
1−4組前の廊下
カレン:おっ!このブランド新作発表したんだ!要チェック、要チェックっと!
ゆな:カレン〜お待たせ~
カレン:ゆな、お疲れ〜友愛も転入後の初授業お疲れ〜特に問題無かった?
友愛:カレンさんお疲れ様、ええ、特に問題無かったわ。
カレン:そっか、そっか~おろ?今日は大勢だね~響華に氷雨に子猫まで~
ゆな:響華達も一緒で良いよね?
カレン:うん!全然ウエルカムだよ~お昼ご飯は大勢で食べた方が美味しいからね~それじゃあ…学食にLet's Go!
カレンさんと合流を果たし、私達はそのまま学食へ向かうのだった。
学食
学食は大勢の生徒で賑わっていたが、何とか私達は6人分全員の席を確保する事が出来た。
カレン:ふう~毎回思うけどさあ~昼時の学食は戦場だよね…席確保するだけで大変だよ…
ゆな:それな~もうちょい広くしてくれれば、席確保するの少し楽になるのにね~それに比べて…聖フリューゲル学園と黒鉤十字連合学園とキャロライン合衆学園はすんごい豪華でかなり大きい規模の学食らしいよ~マジ羨ましいんだけど!?
猫山:子猫…聞いた事がある…フリーデンの魚料理よりも美味しい極上の魚料理が出るらしい…しかも毎日…羨ましい…ジュルリ…
友愛:猫山さんは学食の広さよりも魚料理の方が興味あるみたいね…
如月:ふふっ♪猫山さんらしいですね!
雨霧:ゆなさん、お気持ちは分かりますが…不平不満を述べたって何も変わりませんよ。
ゆな:だよね…てか皆、ゴメンね…せっかくの楽しいお昼なのに白ける事言っちゃって…
如月:大丈夫ですよ、神崎さん。不満を溜め込むのは体に毒ですからね、私達で良ければ何時でも聞きますよ。
友愛:そうよ、それに私達同じ部屋じゃない?何時でも愚痴とか聞くわよ。
カレン:そーそー!あたしだって何時でも電話で愚痴聞くよ!
猫山:ゆな…子猫は気にして無いから大丈夫だよ…それよりも煮干しの煎餅食べる?…余りの美味しさに不満何て吹き飛ぶよ…
雨霧:ゆなさん、私達は共に切磋琢磨する仲間では有りませんか?そんな仲間達を頼って下さい!
ゆな:…み、皆~ありがとう~大好きだよ~!!!(ギュゥゥゥ‼)
友愛:ちょ、ゆな…急に抱きつかないで…
カレン:あはは~あたしもゆなの事、大好きだよ~♪
如月:は、恥ずかしい…ですね…
猫山:…ゆなのデカメロンで…子猫…窒息する…
雨霧:ゆ、ゆなさん…抱擁するのは構いませんが時と場所を…
ピィィィ!!!
けたたましいホイッスルの音が学食中に響き渡る、昼食中の他の生徒達は何事かと音の方向に目を向ける。私達もまた、皆と同じ様に音の方向に視線を向けると…そこには同じクラスの竜胆さんが顔を紅くしながら立っていた。
竜胆:な、な…何をしているのですか…!?あ、貴方達は~!?
ゆな:何って…熱い抱擁だけど…
如月:神崎さん…誤解を招く様な発言は不味いのでは?
猫山:…子猫も同じ事思った…逃げて良い…?
雨霧:子猫さん…逃げれば余計に面倒な事になりますよ、きっと…
カレン:うわ~よりによって頭でっかちの竜胆に見つかるとか…運無いね~ウチら…
竜胆:は…
友愛:は?
竜胆:は、は、ハレンチ極まり無いです!!!
如月:予感的中ですね…
竜胆:騒がしいと思い、注意の為に来て見れば…まさか、まさかのハレンチ行為!神崎さん…それにその他の方々…覚悟は宜しいですね…?
竜胆さんからこれまでに無い闘気が溢れ出て来る…ゆなの抱擁はちょっとやり過ぎだけど…これ位で騒ぎ立てる竜胆さんもどうかと思うわ。それともこの学校ではちょっとした抱擁でも校則違反なのかしら?いや、そんな筈は無い…この学園都市に、この学校に来てまだ日が浅いとは言えこの学校の校則は有る程度読んで頭に入れた…たかが抱擁程度のスキンシップで校則違反何て言葉も文字も載っていなかった筈だ。私はゆな達の前に歩み出て、竜胆さんと対峙する形で向き合う。
ゆな:…?友愛?
竜胆:?何ですか湊さん?何か釈明でも有るのですか?私も鬼ではありません…釈明の一つや、2つでも聞き入れますよ。
友愛:いいえ、釈明がしたい訳ではありません。
竜胆:釈明では無いのでしたら、一体何なんでしょうか?
友愛:この学生証の校則一覧に抱擁等のスキンシップは校則違反等は明記されていませんが、一体全体…どう言う理屈なのでしょうか?私達に分かる様にご説明をお願い出来ませんか?
私は竜胆さんにハッキリ見える様に学生証の校則一覧を見せた。誰が見ても一目瞭然だ、抱擁等のスキンシップは校則違反なんて文字は明記されていないのだから。そして…どう言う理屈なのか説明を求めた、だが私は見逃さなかった、一瞬竜胆さんが不敵な笑みを浮かべたのを…
竜胆:確かに…明記されていませんね。
カレン:じゃあ~これで終わりだね~
竜胆:ですが…これとこれは別問題ですし、それがどうしたと言いたいですね。
カレン:へ…?
ゆな:はあ!?
竜胆:分かりやすく言わないと理解出来ませんか?底辺以下の時代遅れのギャル風情が!
カレン:…今、何て言った…?
ゆな:カレン…落ち着いて!ちょ、ちょっと紫苑!今のは言い過ぎだよ~!いくら風紀委員だからって言って良い事と悪いこ…
竜胆:喋らないで下さい!これ以上…喋らないで下さい!フリーデンの品格が下がります…!
ゆな:…!?
雨霧:竜胆さんいくら何でも言い過ぎですよ。如何したんですか?貴方らしく無いですよ!
如月:学級委員長として、今までの発言は容認出来ません…神崎さんも久城さんも同じフリーデンの仲間では有りませんか?今までの発言、撤回して下さい!
竜胆:雨霧さんに、如月さん…どうして優等生の貴方達が底辺以下のギャル風情を庇うのか理解出来ません…
如月:そ、それは…同じ仲間であり、友達だからです!
雨霧:私も響華さんと同じ意見です。
猫山:子猫も…響華と氷雨と同じ意見…
カレン:み、皆…
ゆな:ありがとう…そう言ってくれて…
竜胆:何が…同じ仲間ですか…何が友達ですか…
友愛:…?
竜胆:貴方達のそう言う所が嫌い何ですよ…反吐が出るんですよ…いくら注意しても何時もスカートは短い…服装は乱れている…みだりにスキンシップをする…そんな底辺な人達と付き合ってる貴方達にも苛立つんですよ!何なんですか?貴方達は?
友愛:私も…(ボソッ)
竜胆:うん?何か言いましたか湊さん?
竜胆さんの身勝手極まりない発言に私の何かが弾けた…いや…正確にはプツンと…キレたのかも知れない!私はホルスターからグロックを抜いて、竜胆さんに銃を向ける。
竜胆:何の真似ですか?銃を向けても、実弾は入って無い筈ですよね?実弾は射撃教練でしか渡されないのですから。全くコレだから素人は…
友愛:私も貴方が嫌いです。
竜胆:はい?今何と?
友愛:貴方が嫌いと申しました。行き過ぎた正義を振りかざす、貴方が嫌いです!そんなに自分が常に正しいと思っているんですか?私には…貴方がしている事はただの偽善にしか見えないです。
竜胆:…偽善…ですか…
友愛:今思えば確かにゆなの行動は少し行き過ぎかもしれません。冷静に見れば、スカートは短過ぎますがちゃんと学校指定のスカートですし、校則違反にならない様ギリギリのラインを守ってます、それに周りの方々の迷惑にならない様きめ細やかな気配りも出来てます。それなのに竜胆さんはやれハレンチだ、校則違反だと騒ぎ立てる余裕があるなら…少しは冷静に周りを見て下さい!
言ってやった…自分でも驚きだ…でも…友達が悪く言われてる様で、私はとても我慢出来る筈が無かった。転入してから2日目で少し目立ってしまったのは悪手だか…ここで引いたら自分を変えたいが為に転入して来た意味が薄れてしまう。
竜胆:湊さん…言いたい事はそれだけですか?そもそも貴方に何が分かるのですか?行き過ぎた正義?私のしている事が偽善?冷静に周りを見ろ?本土から来たド素人に言われる筋合いはありません!…そうだ、もしこのワルキューレでやっていくのであれば、1つアドバイスを差し上げます。付き合う友達は選んだ方が良いですよ!そんな頭の悪い人といるとご自分の今後のキャリアに影響が出ますよ。まあ…貴方がそう望むなら別に構いませんが…では、私はこれで失礼しますね、貴方達と違って暇では無いので。
竜胆さんの今の発言で私は完全にキレた…コレだけはハッキリと自分でも分かった…
友愛:…待って下さい…
竜胆:はあ…まだ何か?
友愛:私と1対1の模擬戦をして下さい!もし私が貴方に模擬戦で勝てたら…今までの発言を全て撤回して、ゆなとカレンさんに謝罪して下さい!
ザワザワ!!!
私の発言で周りの人達がざわめく。
女子生徒A:あの子本気?
女子生徒B:転入して来たばかりの素人の子だよね?本気で言ってるの?
女子生徒C:竜胆さんの発言にキレたのは分かるけど…模擬戦って…素人と経験者じゃ分が悪過ぎるよ…
ゆな:友愛もう良いよ!私やカレンの事悪く言われたからって…何も友愛がそこまでする必要無いって!
カレン:そうだよ!アタシ達こういうのは慣れてるから大丈夫だよ…!
友愛:だからって「はいそうですか」って引き下がれる程、私は心が狭く無いわ!大切な幼馴染が、フリーデンに転入して来て始めて出来た友達が悪く言われているのに黙って見過ごせって言うの?そんなの…そんなの御免だわ!
ゆな:友愛…!
雨霧:友愛さんって大人しい方と思っていましたが…意外と熱い心の持ち主何ですね。
如月:だからと言って模擬戦とは…少々無謀と言えますがね。
猫山:…やはり子猫の眼に狂いは無かった…友愛は他の子とは明らかに違う!…きっとこの先凄い事が起きる…
竜胆:湊さん…本気で言っているのですか?
友愛:この状況で冗談言う程ふざけてないわ!
竜胆:銃を撃った事が無い素人が私に勝てると思っているのですか?こちらは毎日、厳しい教練を受けているのですよ?
友愛:何事も、やってみないと分からないわ!
竜胆:ふっ!良いでしょう…模擬戦のお誘い、受けましょう!湊さんが私に勝てたら、貴方の要望通り謝罪でも何でもしますよ。まあ…勝てたらの話ですが。
友愛:いつにしますか?
竜胆:そうですね…
女子生徒:先生こっちです!
百合亜:貴方達!そこで何しているの?友愛さん!?銃を降ろしなさい!
阿修羅門:おら!当事者共以外の生徒は速やかに食堂から出ろ!
どうやら生徒の一人がこの騒ぎを収める為に鬼島先生達を連れて来たらしい。私はグロックをホルスターに収める。竜胆さんを含めた私達以外の生徒は急ぎ足で食堂から出て行く、数秒の静寂の後、鬼島先生が私達に問い掛ける。
百合亜:どうしてこうなったのか、誰か状況を説明してくれるかしら?
私達はお互いの顔を見合わせていると、竜胆さんが鬼島先生に状況を説明する。
百合亜:…なる程…大体理解出来たわ。ですが…模擬戦は容認出来ません!
友愛:先生、どうしてですか?
百合亜:友愛さん…学生証の校則一覧の最後の行にこの様に記載されています。「教練で定められた模擬戦以外での生徒同士の私闘は禁ずる」と、竜胆さんの発言に問題があったのは分かります…ですが元を辿れば…ゆなさん側にも問題があったからこの様な諍いに発展したのでは無いでしょうか?
カレン:竜胆の奴、知ってて言わなかったの?
ゆな:くっ…完全に舐められてるよ!ムカつく~!
猫山:…落ち着いてゆな…子猫も猫パンチしたいけど…我慢、我慢…
竜胆:ふふっ!やはり、正義は最後に勝つんですね!
友愛:…(くっ…ゆな、カレンさんごめんなさい…私が無力で…)
阿修羅門:良いじゃねえか!鬼島、模擬戦やらせてやれよ!
竜胆:えっ!?
友愛:!?
百合亜:阿修羅門先生正気ですか?
阿修羅門:アタシは至って正気だよ!安心しろ、鬼島。お前んとこの大事な生徒はアタシがキッチリ面倒見てやる!それと…他の先生達と学校長にはアタシの方で説き伏せておくからよ…この件、アタシに預けさせてくれねえか?
百合亜:どうして貴方が、教師をやれてるのか疑問しか湧きません…もう無茶苦茶ですよ…
阿修羅門:はは!褒め言葉として受け取っとくよ!
百合亜:褒めてません!あ~もう!どうなっても知りませんよ!この件、阿修羅門先生に任せますからね!
阿修羅門:話せば分かるじゃねえか!ま、任せておきな!
百合亜:貴方達、阿修羅門先生の話は良く聞いておく様に!それじゃあ失礼するわ!
そう言うと、鬼島先生はヤケクソ気味に食堂を出て行った。
阿修羅門:さてと…お前ら、立ち話も何だしアタシに付いてきな!今後の段取りについて話し合おうぜ!
今思えば、あの諍いを収めるのに模擬戦以外幾らでもあった筈だった…あの模擬戦以降、私のワルキューレでの生活が180度変わるのを、当時の私は知る由も無かった…
~第2話【日常と非日常】~完
次回、第3話【覚醒する力~友愛VS紫苑~】お楽しみに!
次回はやっと戦闘シーンが登場します…お楽しみに!