ガンズオブガールズ〜武装JK達のアオハル〜   作:リバーアイランド

5 / 7
第5話【超空間認識能力】

〜前回までのあらすじ〜

秘められた力が覚醒し、圧倒的な力で紫苑との模擬戦に勝利した友愛。模擬戦から数日後、変わらぬ平穏な日常を送る友愛。そんなある日、何時もの様に普通科の教練を受け、カレンと帰り支度をしている最中に阿修羅門から生徒会長の家宝院華夜(かほういんかや)に会う様に伝えられる。友愛に秘められた力の正体が明かされる…。

 

〜第5話【超空間認識能力】〜

 

教師:であるからして…

 

キーンコーンカーンコーン!

 

教師:あら、もう時間ね。本日の授業はここ迄にしましょう、皆さん今回授業で習った所を予習復習忘れずにお願いしますね。

生徒達:はーい!

生徒:起立、礼!ありがとうございました!

生徒達:ありがとうございました〜!

ゆな:う〜ん〜!終わった〜友愛、紫苑、子猫、響華、氷雨お昼行こう〜

友愛:うん分かったわ!

竜胆:すみません…もう少しお待ちを。まだノートにまとめ終わって無いので。

ゆな:紫苑はまめだね〜そんなの別にしなくて良いじゃん〜

竜胆:そう言う訳には行きません!こう言う小さな積み重ねが明日に繋がるんですよ!

猫山:紫苑の言う通り…それにゆなはちゃんとノートとった方が良い…落書きしてる場合じゃ無い…

 

猫山はゆなのノートを私達に見える様に見せびらかす。

 

竜胆:な、何ですかコレは!?神崎さん貴方、熱心に授業に取り組んでるなと見ていたら…こんな事してたんですか!

ゆな:ほら、アレだよ!えっと…集中力を鍛える的な?

竜胆:何が集中力を鍛えるですか!そんな事は休み時間にやって下さい!はあ…まあ良いでしょう。所でコレ何の絵ですか?

ゆな:へっ?見て分からん?猫ちゃんだよ!良く描けてるっしょ!

竜胆:…コレが猫…?私はてっきり○キ○リかと思いましたよ。

ゆな:ヒド!コレでも結構力作なのに!

猫山:猫ちゃんに対する冒涜…ゆな…覚悟出来てる?武装ドローン、テイクオフ…!

 

猫山の頭上には何時の間にか武装ドローンがホバリングしていた。武装ドローンの2つのハードポイントには懸下されたフラググレネード(勿論訓練用)が爆装されている。

 

ゆな:ちょっ子猫、ゴメンって…謝るからドローン仕舞って〜

氷雨:独特な絵心ですね、ゆなさんは…

響華:はは…ですね。

友愛:相変わらず絵心の無さは昔から変わらないみたいね、ゆな。

ゆな:うう…結構頑張ったのにな〜

カレン:おっつ〜!おっ!いつメン揃ってんじゃん〜早くお昼行こうよ!

ゆな:カレンならあたしの絵、猫ちゃんだって分かってくれるよね?

カレン:良く分からんけど…見して?

 

カレンさんはゆなから猫?の絵が落書きされたノートを受け取ってまじまじと絵を見始めた。

 

カレン:ゆな…

ゆな:ゴクリ!

カレン:天才じゃん〜

ゆな:マ?

カレン:マ!ゆなにこんな才能が有ったなんて…人生長生きして見ないと分かんないもんだね〜

竜胆:私は久城さんの美的センスの絶望さに、人生長生きして見ないと分かんないなと思いますよ。

猫山:…同感。

響華:混ぜるな危険とはまさにこの事を言うんでしょうね…

氷雨:響華さん、流石に言い過ぎですよ。もっとオブラートに包まなくては…

友愛:あ、あはは…

ゆな:おっと…ゴメン、ゴメン。つい長話になっちゃったね〜そろそろ学食行こう!

響華:あっ!皆さん…先に行ってて大丈夫です。

カレン:ん?響華どうしたん?

響華:実は阿修羅門先生に用が有るんです。

ゆな:そうなん、ならうち等待ってるよ。

響華:お気遣いありがとうございます!でも…大丈夫です、すぐに終わると思うので先に行って貰って大丈夫です。

ゆな:そっか〜分かったよ!じゃあ先に行って待ってるね!

響華:すみません…

 

響華はゆな達と別れ、職員室に向かう。

 

〜職員室〜

 

響華:阿修羅門先生お疲れ様です。こちら、本日の模擬戦の申請書です。

阿修羅門:おう!お疲れさん。ふむふむ、結構な数だな…OK!届けてくれてありがとな。

響華:いえいえ。

阿修羅門:所で…竜胆とはどうだ?最近、良く湊達(お前等)と一緒に居る所を見掛けるし上手くやれてるか?

響華:はい、私達のグループのメンバーとも、クラスメイト達とも良好な関係を築けています。

阿修羅門:そうか、なら良かった。

 

湊さんと竜胆さんの模擬戦以降…フリーデンは少なからず変化が有った。模擬戦の翌日、竜胆さんは神崎さんと久城さんに今までの非礼を謝罪。湊さんにも同じく謝罪し次にクラスの皆へと謝罪を行った。模擬戦の翌日にこの心変わり…いや改心か。竜胆さん自身に何らかの変化が有ったのか分からないが…この変わり様には私達をはじめかなりびっくりしたものだ。竜胆さんの今までの非礼は決して簡単には拭えないが、皆、そんな竜胆さんの事を受け入れた。本当の意味で竜胆さんも私達の仲間になったのだ。変化が有ったのは竜胆さんだけでは無い、前任の教頭先生が突如辞めて(理由は明かされなかったがある生徒が警備員に連れて行かれる所を見ていたと証言しているが以前不明で有る。)新たに1ー2組の担任だった鬼島先生が新教頭として就任した。そして…大きな変化と呼べる物が、フリーデンの一部校則と規則の緩和。そして今までは各科の教練でしか模擬戦が出来なかったが、これからは申請書を提出すれば任意で自由に何時でも生徒同士の模擬戦が出来る様になったのだ。更に驚く事に…これ等は湊さんと竜胆さんの模擬戦が行われた当日に急遽決まったのだ。色々な噂や憶測が飛び交っているが、確実に分かる事が有る…阿修羅門先生と生徒会長が何らかの形で関わっている。こんな短期間…いや、たった1日で湊さんに宿る力が覚醒し更にはフリーデンに変化がもたらされた…。あの日、阿修羅門先生が放った言葉「変えるのは自分だけじゃ無えかもな」あの言葉に隠された意味はこう言う事だったんですね…

 

響華:変えるのは自分だけじゃ無い…

阿修羅門:うん?

響華:貴方があの日言った言葉です、こう言う事だったのですね…

阿修羅門:如月、最初に言っておく。アタシは予言者でも無えし、未来予知が出来る訳でも無え。(アイツ)を客観的に見て感じた事を言っただけだ。まっ!結果的にアタシの言った言葉以上の変化が見られたがな。

響華:言葉以上と言うよりもかなりの変化がフリーデンにもたらされましたがね…ですがフリーデンも廊下をすれ違う生徒達の顔も以前よりも明るくなったと思います。…これで終わりでは無いですよね?まだまだ変わって行けると思いますが?

阿修羅門:ふっ!湊が行動(アクション)を起こす度に面白え事(変化)が起きるぜ!それもフリーデンだけじゃ無え!ワルキューレ中…いや…それこそ世界を変えちまうかも知れ無えぜ!如月、ワクワクすんだろ?この先起こる事を絶対に見逃すんじゃ無えぞ!

響華:ワクワク…ですか…先生、貴方は本当に教師ですか?

阿修羅門:もう何十回も色んな奴から言われたよ、その台詞…人生1度きり、なら思う存分楽しまねえとな!教師とか生徒とか関係無え!お前もそう思うだろう?

響華:…まあそうですね。

阿修羅門:少しノリ良くなったじゃ無えか!たくっお前といい竜胆といい頭硬すぎだぜ!少しは神崎や久城を見習え!

響華:善処致します。

阿修羅門:そう言えば昼飯まだ食って無えだろ?アタシへの用も終わったしアイツ等(湊達)も待ってるだろうから、もう行きな!

響華:分かりました、失礼します。

阿修羅門:おう!

 

響華は阿修羅門に一礼し職員室を後にし、友愛達が待つ学食へと向かった。

 

阿修羅門:さてと…申請書さっさと処理してアタシも昼済ませるかな。

百合亜:阿修羅門先生。

阿修羅門:ん?これはこれは鬼島教頭、どうした?

百合亜:その呼び方は止めて下さい、今まで通りの呼び方で大丈夫です。

阿修羅門:そうか、そんじゃ改めて鬼島どうした?

百合亜:模擬戦の申請書ですよね?手伝いますよ。

阿修羅門:良いのか?教頭業務まだ残ってんだろう?

百合亜:あらかた片付きました。

阿修羅門:へっ!流石に優秀だな!

百合亜:褒めても何も出ませんよ!さあ、パパっと申請書処理して、久々に二人でお昼にしましょう。

阿修羅門:だな、てか最近お互い忙しくて昼取れなかったもんな。

百合亜:ですね、それより口より手を動かして下さい!

阿修羅門:あいよ!

 

 

〜午後 教室棟普通科用教室〜

 

阿修羅門:…とまあこんな感じだ。お前等、理解出来たな?そんじゃ本日の普通科の教練はここ迄だ。今日学んだ事を忘れずに予習復習しておくように!そんじゃ今日は解散!

普通科生徒:起立、礼!ありがとうございました!

普通科生徒達:ありがとうございました!

カレン:ふう〜終わったね〜友愛。

友愛:うん、そうね。ふう…今日も有意義な教練だったわね。

カレン:そう?アタシは退屈で仕方無かったよ〜やっぱ座学よりも身体を動かせる実戦形式の教練の方が合ってるよ〜

阿修羅門:ほう…つまり久城は追加の教練がお望み…と言う事だな?よし!ジャージに着替えてグラウンドに来い!特別教練をしてやる!

カレン:あはは…じょ、冗談ですよ〜友愛に阿修羅門センセーアタシこれからモデルの仕事有るんで、もう行きますね〜お疲れっしたー!

 

カレンは阿修羅門から逃げる様に教室を後にした。

 

阿修羅門:チっ!猫山といい逃げ足だけは早い小娘だ!さて…湊、この後時間有るか?

友愛:はい、大丈夫です。

阿修羅門:そうか、なら早速で悪いが会って話して貰いたい奴が居る。

友愛:大丈夫です、その…会って話して貰いたい人と言うのは誰なのでしょうか?

 

会って話して貰いたい人…一体誰なのかしら?私は恐る恐る阿修羅門先生に聞いてみる事にした。

 

阿修羅門:お前は多分始めて会う奴だ、この学校の生徒会長だよ。

 

私に会って話して貰いたい人は、どうやらこの学校の生徒会長らしい…確かに私がフリーデンに転入してからまだ会った事が無い。

 

阿修羅門:不安か?大丈夫だ、アタシも同席すっからよ!時間が勿体無えから早速行くぞ!付いて来てくれ!

友愛:はい!

 

阿修羅門先生の後に付いて行き、普通科の教室を後にし、教室棟を出て部室棟の方へ歩いて行く。

 

〜部室棟生徒会本部前の扉〜

 

阿修羅門先生の後を追い、部室棟の3階の部屋の前にやって来る。扉の掛札には生徒会本部と書かれている。先生は扉を数回ノックする。

 

コンコン‼

 

???:どうぞ、お入り下さい。

 

部屋から声がし、阿修羅門先生と共に部屋の中に入る。

 

阿修羅門:連れて来たぞ、家宝院!

友愛:失礼します。

華夜:ありがとうございます、阿修羅門先生。貴方が湊友愛さんですね?

 

デスクに座る女子生徒に話し掛けられる…この人が生徒会長…凄い綺麗な人…それだけじゃ無い…凄いプレッシャーを感じる。ひと目で只者では無いと分かる…

 

友愛:は、はい。

華夜:ふふ、緊張なさらないで!リラックスよリラックス。アゲハちゃん、お二人に紅茶とお茶菓子を出してあげて!

アゲハ:仰せのままに、会長。阿修羅門先生、湊さん、どうぞそちらのソファーにお掛け下さいませ。

 

アゲハと呼ばれる生徒にソファーに掛ける様促され、私と阿修羅門先生はソファーに座る。家宝院会長は私達とは反対側のソファーに座り、私の顔と身体を観察する様に見つめてくる。

 

華夜:友愛ちゃんって…近くで見ると意外と身長小さいのね!でも好きよ!私、小さくて可愛い子が大好きなの♪

友愛:は、はあ……

阿修羅門:気にするな湊。変な奴だが…悪い奴じゃ無えからよ。

華夜:ちょっと阿修羅門先生!私は変な奴では有りません!もうちょっと他に言い方有るんじゃ無いですか?

阿修羅門:悪りい、悪りい。

華夜:全く!

アゲハ:うちの会長が申し訳有りません…お気を悪くされたのなら代わりに私が謝ります。

友愛:いえ、大丈夫です。

アゲハ:そうですか、なら良かったです。どうぞ、紅茶とお茶菓子です、熱いのでお気をつけてお飲み下さい。

友愛:ありがとうございます。…アフタヌーンティーですね、ブレンドはダージリン✕セイロンですね?

アゲハ:ええ…よく分かりましたね。

友愛:紅茶はよく飲むので…

阿修羅門:へえ〜アタシはもっぱらコーヒーしか飲まねえからよく分かんねえぜ。

華夜:紅茶に詳しいのね!ふふ♪これでまた一つ友愛ちゃんの事、知れたわ!

友愛:……

アゲハ:…はあ〜湊さん、会長の事殴っても良いのですからね?

友愛:は、はあ…

華夜:ちょっとアゲハちゃん!でも…友愛ちゃんに殴られるなら本望よ!

阿修羅門:おし!アタシに殴らせろ!良いよな?

アゲハ:はい、構いませんよ。

華夜:ちょっと何でそうなるのよ!?てか、サラッとOK出さないでアゲハちゃん!

友愛:ふふふ…あっごめんなさい…お二人のやり取りが面白くて…

華夜:ふふ♪やっと笑顔を見せてくれたわね。この部屋に入って来てから全然笑顔を見せてなかったから。

友愛:すみません…会長の前ですので、失礼が無い様にしていたもので…

華夜:あら、そうだったの?別に良いのに…それにそんなに畏まらなくて良いわよ!私の事は華夜ちゃんって呼んで欲しいけど…普通に先輩って呼んで貰っても大丈夫よ。

友愛:では…家宝院先輩。

華夜:うーん…やっぱり華夜ちゃんって呼んでくれるかしら?

友愛:え、えっと…

アゲハ:会長!

華夜:あはは!冗談よ、友愛ちゃんごめんなさいね。

友愛:い、いえ大丈夫です。あの…改めまして湊友愛です、宜しくお願いします。

華夜:そう言えばちゃんとしたご挨拶がまだだったわね。改めて、フリーデン生徒会会長の家宝院華夜(かほういんかや)です。そして、私の隣に控えてるのが…

アゲハ:同じく生徒会副会長の蝶野(ちょうの)アゲハです。以後お見知りおきを。

華夜:さて…友愛ちゃんと少しだけ親睦が深められた所で…本題に入りましょうか。

阿修羅門:たくっ!本題に入るまでが長過ぎだ家宝院!

アゲハ:申し訳有りません、先生。後で言い聞かせますので。

阿修羅門:頼んだぜ、蝶野。

華夜:私は友愛ちゃんに言い聞かせられたいわね…コホン!さて、友愛ちゃん貴方を生徒会本部に呼んだのは…貴方に秘められた力についてお話が有るからです。

友愛:…私に秘められた力…ですか?何の事でしょうか?

華夜:…あくまでシラを切るつもりね…悪い子…そんな子にはお仕置きが必要ね…!

 

華夜はそう言うと、ショルダーホルスターに収めてある銃を抜こうとする瞬間…友愛が手に持ったコンバットナイフが華夜の喉元に突き付けられる。

 

アゲハ:っ!(速い!ホルスターから銃を抜くスピードでは学内で会長の右に出る者は居ないとされる程なのに…)

阿修羅門:ほう…(竜胆との模擬戦からだいぶ経つが…あの時よりも動きが速くなってる様な気がするな。)

華夜:やっと力を使ってくれたわね…友愛ちゃん!(全然見えなかったわ…恐らく、私がホルスターに手をかける以前から能力を発動して素早くナイフを抜いていたと言う訳ね…凄いわ!こんな間近で見れる何て!)

友愛:家宝院先輩は…ご存知何ですね?この力の正体を?教えて下さい!

華夜:ええ、知っているわ。教えたいのは山々だけど…その前に喉元に突き付けてるナイフを仕舞ってくれるかしら?ソレ、ダミーじゃ無くて()()でしょ?少しでもズレたら私、あの世行きよ。

友愛:す、すみません!

華夜:良いのよ、私こそごめんなさいね…友愛ちゃんを試す様な事してしまって…

 

私はどうやら試されていたようだ。しかし…この能力が無ければ私は…一瞬のうちに風穴を開けられていただろう…おちゃらけた人だけど実力はかなりの物と見て取れる。当たり前よね、生徒会長を務める上で実力も伴っていなければ簡単には務まらない、ましてやここは軍事学校なのだから。

 

華夜:さて…気を取り直して…友愛ちゃんの能力についてお話しましょう。アゲハちゃんモニターをつけて!

アゲハ:はい。

 

華夜はモニターをつける様アゲハに促す、アゲハはモニターの電源をつけこの場に居る全員に見える様にモニターを移動させる。

 

華夜:モニターに映る映像は先日行われた、紫苑ちゃんと友愛ちゃんの模擬戦の映像よ。ちょうど貴方が、ゆなちゃんから叱咤されているところね。ここから貴方の動きは明らかに変わったわ。この辺りは自分でも気付いたでしょ?

友愛:はい…時間がまるでスローモーションの様に遅くなりました…それだけでは有りません、私には視える…いえ感じる様になりました…

アゲハ:感じる…とは?

友愛:はい、竜胆さんが私の何処を攻撃して来るのかまたどの様な武器を用いるのか。私にはそう感じられました、分かりやすく言えば…相手が放つ殺気や悪意等の攻撃的な気を感じる…と言いますか、即座に察知出来る感じでしょうか。

アゲハ:…まるで○ン○ムの○ータイプですね…もしくは第六感に近い感じでしょうか?

華夜:確かに○ータイプや第六感に近い能力に似ているわね。でも、この能力はそれ等とは似て非なる物よ。

阿修羅門:アタシには全部似ている様に聞こえちまうぜ!何処から何処までが違うんだ、家宝院?

華夜:そう急かさないで下さいな、順番に説明して行きますから。まず、友愛ちゃんに宿るこの能力の名は超空間認識能力(ちょうくうかんにんしきのうりょく)と呼ばれる潜在能力の一種よ。

友愛:超空間認識能力…

華夜:名前が長いわね…そうねSSCAと呼称しましょう。SSCA…超空間認識能力(super•spatial •cognition•ability)の頭文字を取って略した物よ。

アゲハ:SSCA…いくらかはマシになりましたね?このオカルト能力。

華夜:アゲハちゃん、これはオカルト能力では無いわ!人が本来持っている、可能性に満ち溢れた能力なのよ。

友愛:…可能性に…満ちた力…

華夜:そうよ。人間誰しもが持つ空間認識能力が発展…いえ、更なる人の可能性を求めて独自に進化した力なの。○ータイプとか第六感とか言うちっぽけな力とは格が違うのよ!

アゲハ:本来の空間認識能力は物体の位置•方向•姿勢•大きさ•形状•間隔等の物体が三次元空間に占めている状態や関係を素早くかつ正確に把握•認識する能力ですね。また航空機のパイロットに求められる能力でも有ります。会長…つまり…

阿修羅門:つまり…コイツは戦闘面に能力が拡張した物と言った方が正しいか?

華夜:はい。ですが…拡張と言う言葉は好ましく有りませんね、進化と訂正しましょう。

阿修羅門:同じだろう…

華夜:同じでは有りません!

アゲハ:まあ、ここ迄は会長が提出した論文通りですね…ただ…ここに書かれていない力も有ると言う事ですか?

華夜:ええそうよ。SSCAは戦闘を通して、能力保持者と共に成長していくの!戦えば戦う程強くなるし友愛ちゃんに適した能力を得る…この前二人には言ったでしょ?世界を一変し得る力だと。

アゲハ:…会長の妄言だと思ってました…しかし…こうも実在するとはにわかに信じられません…

阿修羅門:アタシもにわかに信じられねえ…だが…湊を見た時何らかの力が宿っているのは肌で感じた。竜胆との模擬戦で見せた圧倒的な力…ソイツがそのSSCAだったと言う訳か。

友愛:ですが…どうして私なのでしょうか?

華夜:さっきも言ったけど、SSCAは人間が本来持っている力なのよ…ただ目覚めさせるには自身が危機的状況に陥らないと目覚めないのよ。その危機的状況がどれ位の深刻的レベルで覚醒するのかは現在も私の方で研究してるけど…依然として判明していないわ。

友愛:待って下さい家宝院先輩!私は危機的状況に陥った事等一度も有りません。確かに模擬戦で竜胆さんにテーザー銃で撃たれた時は身の危険は僅かに感じましたが、深刻な程では有りませんでした。

華夜:恐らく…ゆなちゃんに叱咤されて覚醒した…と推測出来るわ。本来のSSCAの覚醒条件である深刻な危機的状況下での覚醒と今回の友愛ちゃんの覚醒状況に明確な違いが有るわね。SSCAの覚醒条件は一つでは無く、複数…いえ無限大と言った方が正しいわね。友愛ちゃんの様に大切なお友達からの叱咤で覚醒する事象、そして深刻な危機的状況下での覚醒…その他にも色々な状況下での覚醒も有り得るわ。…これは更なる検証が必要そうね。

 

自分に宿る力がそんなに凄い物だったとは思いもしなかった…可能性に満ち溢れた力…世界を一変し得る力…不思議と恐怖は感じなかった、常人ならこんな力怖くて捨てたいと思うだろうけど私は何故かそう思わなかった。寧ろ嬉しかった…私は他の人の様に優れた力を持ってる訳でも無く、高い地位に居る人間でも無い。そんな私でも…このSSCAが有れば自分よりも遥かに凄い人達と共に肩を並べられる!ゆな、ありがとう…ううん、ゆなだけじゃ無い、カレンさんに猫山さん•氷雨さん•如月さん•竜胆さん•阿修羅門先生を始めとした普通科の皆のお陰だ!

 

友愛:私は…こんな自分を変えたいが為にフリーデンに転入して来ました。このSSCAが有ればそんな自分を変えられますか?

華夜:勿論よ、友愛ちゃんが変わりたいと強く思うならきっと…SSCAは応えてくれるわ!友愛ちゃん、貴方には期待しているわ頑張ってね!

友愛:ありがとうございます、頑張ります!

華夜:友愛ちゃんもしSSCAでまだ分からない事が有ったら何時でも相談に乗るわ。それと…コレは私のスマホの電話番号と※Amigo(アミーゴ)のIDよ!良かったら登録してね。

 

※本作におけるLINEをモデルにしたコミュニケーションアプリ

 

友愛:はい、ありがとうございます。

アゲハ:私からもどうぞ、会長に何かされたら何時でもご連絡下さい。

友愛:ありがとうございます、蝶野先輩。

華夜:ちょっとアゲハちゃん!私が友愛ちゃんにナニかする訳無いでしょ!

阿修羅門:怪しいなあ〜

華夜:怪しく有りません!

アゲハ:はあ…まあこんな感じですが今後ともお互い良い関係を築いて行きましょうね!

友愛:はい!

華夜:ちょっとアゲハちゃん!抜け駆けは許さないわ!覚悟は出来てるんでしょうね!

アゲハ:覚悟?とっくに出来てますよ、アホ会長!

華夜:アホ会長ですって〜もう許さないわよ!

アゲハ:ふっ!許して貰うつもりは有りませんよ、ドアホ会長!

華夜:ムキー!

阿修羅門:湊、話は大体終わったし今のうちに帰るぞ!

友愛:えっ!良いんですか?

阿修羅門:別に大丈夫だろう。何か有れば電話とか直接会って話せば良いしな。さあ、行くぞ!

友愛:は、はい!

 

私と阿修羅門先生は、未だに言い争いを続ける二人をよそに生徒会本部を後にするのだった…

 

 

SSCA…華夜から教えられた友愛に宿る力。人間が持つ空間認識能力が更なる人の可能性を求め独自に進化した力。世界を一変し得る力であり人知を超えた力を友愛は受け入れ…自分を変える為にSSCAと共に歩んで行く事を決意する。

 

 

〜第5話【超空間認識能力】〜完

 

 

〜次回予告〜

友愛に秘められた力【SSCA】が判明してから翌日、友愛達のグループは何時もの様に学食で昼食をとっていた。そこに、【特務科】所属の2年生…獅子堂麗皇奈(ししどうれおな)が友愛を訪ねて来る。「貴方が友愛さんですわね?単刀直入に申し上げますわ!私と模擬戦をして下さらない?」そう申し込む獅子堂、友愛の新たな戦いが始まる!

 

次回第6話【フリーデンの獅子】お楽しみに!

 

 




次は第6話では無く設定集等を投稿します。第6話の更新は少しだけお待ちを。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。