ガンズオブガールズ〜武装JK達のアオハル〜 作:リバーアイランド
〜前回までのあらすじ〜
現フリーデン生徒会会長の
〜第6話【フリーデンの獅子】〜
〜部室棟生徒会本部〜
アゲハ:会長、阿修羅門先生から例の映像届いてます。
華夜:分かったわ、アゲハちゃん。どれどれ〜
華夜はPCを操作し阿修羅門から送られて来た映像が入ったファイルを開く。どれも友愛の模擬戦の映像ばかりだ。華夜はその中から今日送られて来たばかりの新しい映像をクリックし視聴する。一通り見終わると、華夜は思案する。
華夜:…(まだまだ上手く能力を扱えて無い感じね。まあ…覚醒したばかりだから仕方無いわね…ふむ…友愛ちゃんには申し訳無いけど
華夜は思案が終わると執務中のアゲハに話し掛ける。
華夜:アゲハちゃん、麗皇奈ちゃんって今呼べるかしら?
アゲハ:はあ〜…会長、お忘れですか?
華夜:今日何か有ったかしら?
アゲハ:若年性アルツハイマー病にしては早過ぎますね…私、介護は出来ませんよ。
華夜:失礼ね!まだまだボケてないわよ!思い出したわ!今日は2年生クラス対抗模擬戦だったわね。
アゲハ:思い出して頂けて何よりです。それで…獅子堂さんがどうされたのですか?
華夜:友愛ちゃんはまだまだSSCAを扱えきれてないわ…だから麗皇奈ちゃんと模擬戦をして貰って更なるレベルアップを図るわ!
アゲハ:なるほど…しかし酷では有りませんか?獅子堂さんは特務科のエースです。いくら強力な能力を秘めた湊さんと言えど…相手が悪過ぎます…。
華夜:だからこそよ!友愛ちゃんとSSCAがこの先を共に歩んで行くと決めたのなら…1つ山を設けるのが彼女の為になるわ。
アゲハ:…もし越えられなかったらどうなるのですか?
華夜:どうなる?答えは単純よ。この山を越えられなかったら…所詮はその程度だったと言う事よ、SSCAも友愛ちゃんも…私の見込み違いだったと言う訳よ。
アゲハ:薄情な人ですね…あんなに湊さんの事を気に入っていたのに。
華夜:アレはアレ、コレはコレよ、全くの別問題よ。でも…友愛ちゃんなら大丈夫よ!彼女ならきっと乗り越えてくれると信じてるわ。
アゲハ:さっきから言ってる事矛盾しまくりの様ですが…まあ良いでしょう。獅子堂さんにはクラス対抗模擬戦が終わったら生徒会本部に来る様、私の方で伝えておきます。
華夜:ええ、お願いねアゲハちゃん。
〜第2学区タクティカルトレーニングエリア〜
2年生クラス対抗模擬戦【2ー3組VS2ー4組】
〜2ー4組最終防衛ライン〜
2ー4組生徒A:くっ敵の攻勢が激しい…!
2ー4組生徒B:援軍が来るまで踏ん張るのよ!此処を突破されたら、拠点は陥落よ!
2ー4組生徒A:その援軍はいつ着くのよ!もう…無理よ!
2ー4組生徒B:後もう少しよ!
2ー3組生徒A:ここを突破すれば4組の本拠点よ!さあ!一気に攻め落とすわよ!
2ー3組生徒B:ここ迄道中の防衛ラインに獅子が居ないのが不気味ね…。
2ー3組生徒C:情報によると突っ込み過ぎて先に戦死判定出たみたいよ。
2ー3組生徒B:何それ?特務科のエース様も案外大した事無いのね!
2ー3組生徒D:RPG!退避ー!
2ー3組生徒C:えっ!?
ドォォン!
凄まじい爆音と共にRPGの模擬弾頭が炸裂し何人かの生徒に戦死判定が出る。残った3組の生徒達は散開し、周囲の索敵を開始する。
4組生徒A:待ちくたびれたわ、獅子堂さん。
麗皇奈:ごめんなさい、でも間に合って良かったですわ。
3組生徒A:嘘…獅子堂さんは突っ込み過ぎて先に戦死判定出た筈よね?
4組生徒B:ああ…あれはブラフだよ!
3組生徒B:ブラフ?
麗皇奈:私達4組の作戦ですわ。貴方達は私を最大の脅威と捉えてる筈…ですのでそれを逆手に取らせて貰いましたの!私が突っ込み過ぎて先に戦死したと嘘の情報を流せば、貴方達は安心して3組の全兵力を動員してこの最終防衛ラインまで攻めて来ると。
2ー3組生徒A:くっ!まんまと騙された訳ね…
麗皇奈:ふふ♪敵を欺くなら先ずは敵からですわ!
2ー3組生徒B:それを言うなら敵を欺くなら先ずは味方からよ!
麗皇奈:どっちも一緒ですわ!
2ー3組生徒B:違うわよ!まあ騙されたけど…逆に好都合よ!こうやって獅子自らノコノコ出て来てくれたんだから!RPGで何人かやられたけど…まだまだ
3組の生徒のハンドサインを合図に大勢の生徒達が麗皇奈達を囲む。その数ざっと20人以上は居るだろう、全兵力を動員したのは本当のようだ。だが…こんな状況でも麗皇奈は不気味に微笑んでいた。
4組生徒A:囲まれた!?獅子堂さんどうするの?流石にコレは想定外よ!
麗皇奈:ですわ…
4組生徒A:…え?
麗皇奈:包囲戦良いですわ…♪実に…良いですわねぇ♪私、包囲戦って結構好きでしてよ!
3組生徒A:流石の特務科所属の獅子堂さんでも包囲戦術には手も足も出ないでしょう!総員!味方への誤射に注意しつつ獅子堂さんを攻撃!
麗皇奈:貴方達!暫しの間伏せてなさいな!
4組生徒達:了!
麗皇奈は素早く自軍の生徒達に伏せる様指示し、自分は敵陣へと自身の身の丈よりも大きい防弾シールドを構えつつ突撃を開始する。ここからは獅子が自身のテリトリーに侵入した敵への一方的な蹂躙そのものだった。
3組生徒A:突撃してくる!前面は防弾シールドで弾かれる!側面と後ろから撃て!
3組生徒B:了!
麗皇奈:遅いですわよ!
麗皇奈は素早く自身が持つ防弾シールドを地面に突き刺し前面への射撃に対する遮蔽物を作る。続いて両側面•背後を狙う3組の生徒達へ防弾シールドのウエポンラックに装備された
3組生徒A:なっ…嘘でしょ…!?
3組生徒B:ねえ?野戦砲部隊に現座標を送って!
3組生徒A:ちょっと!そんな事したら私達も巻き添えよ!
3組生徒B:このまま獅子堂さんに全滅させられるよりは遥かにマシよ!さあ速く連絡して!
3組生徒C:れ、連絡してるけど…応答が無いのよ。
3組生徒B:はあっ!?
麗皇奈:応答が無いのも無理は有りませんわ!だって…私がここに来る間にいくつか目についた野戦砲部隊は全て潰しておいたのですから。
4組生徒A:はは…どうりで3組の野戦砲部隊がやけに大人しいと思ったけど、獅子堂さんが制圧してくれてたのね。
4組生徒B:3組は優秀な野戦高射特科所属の生徒が多数在籍してるからね、あの脅威的な精度の砲撃が降って来ないのは安心だね。
3組生徒B:くっ!CP!CP!こちらストライカー隊、現在4組の最終防衛ラインまで侵攻したが…運悪く
3組CP:こちらCP!ネガティブ!現在味方戦車部隊は4組の戦車部隊と交戦中!援軍は送れない、現状の戦力で対処せよ!アウト!
3組生徒B:クソ!
麗皇奈:ふふ♪どうやら援軍は望めない様ですわね。うーん…出来れば戦車部隊とは一度戦ってみたかったのですが…致し方有りませんわね!まあ充分楽しめましたし、そろそろお開きといたしましょう!お覚悟を!
3組生徒A:何がお開きよ!タダではやられないわよ!総員!こうなったらヤケよ!攻撃開始!
3組生徒達:了!
3組の生徒の号令と共に残った部隊で麗皇奈に攻撃を開始する。
麗皇奈:貴方達、私は突撃致しますわ!フォローを頼みますわよ!
4組生徒A:了!総員、これより支援射撃にて獅子堂さんを援護するわ!誤射には留意せよ!各自
麗皇奈は味方へ指示を出し、自分は残る敵部隊へ向けて突撃を開始する。味方部隊の的確な支援射撃により容易に接近出来た麗皇奈は腰からダミー
3組生徒A:ひっ!
3組生徒B:バ、化物!
麗皇奈:人を化物呼ばわりする何て失礼でしてよ?それよりも…もっと私を楽しませて下さいな!
4組生徒A:えっ!それ本当?了!獅子堂さん!3組の戦闘ヘリ1機が接近中!
3組生徒A:ふふ、あはは!形勢逆転ね!いくら化物でも戦闘ヘリには勝てないでしょう!コレでおわ…ぐえっ!(ドサッ!)
3組生徒B:こ、この!
麗皇奈:甘いですわよ!
3組生徒B:痛っ!
ドサッ!
残る数人の3組の生徒達を倒した麗皇奈。恍惚した表情を浮かべながら4組の生徒に話し掛ける。
麗皇奈:戦闘ヘリですって?本当ですの?
4組生徒A:うん、別働隊が発見した見たいで…現在最終防衛ラインに向けて飛行中みたいよ!
麗皇奈:戦車部隊とは戦えませんでしたけど…代わりに戦闘ヘリと戦えますわね♪
4組生徒B:ね、ねえ?獅子堂さん…もしかしてだけど戦闘ヘリと戦うつもり?
麗皇奈:そのつもりでしてよ!
4組生徒A:…総員!本拠点まで後退!戦闘ヘリは獅子堂さんに任せましょう!
4組生徒C:本気で言ってんの?いくら獅子堂さんでも戦闘ヘリを相手にするなんて無茶よ!
4組生徒A:大丈夫よ、うちらの獅子堂さんが簡単にやられる訳無いでしょ?私は獅子堂さんを信じるわ!
麗皇奈:皆様、私にお任せ下さいな!必ずや4組を勝利に導きますわ!
4組生徒A:獅子堂さんこれだけは約束して!無茶だけは絶対しない事!クラス委員長としての命令よ!分かった?
麗皇奈:
4組生徒A:よし!総員、本拠点まで後退するわ!
4組生徒達:了!
4組生徒A:CP!こちらディフェンス隊!現在最終防衛ラインまで侵攻して来た敵主力部隊は獅子堂さんの活躍により全滅!しかし…敵の戦闘ヘリが接近中!これよりディフェンス隊は本拠点まで後退し、戦闘ヘリは獅子堂さんが対処する!オーバー!
4組CP:こちらCP!
CPとの通信を終わらせ4組の本拠点へと向かう4組の生徒達。数秒後に3組の戦闘ヘリが現れた。戦闘ヘリのパイロットと麗皇奈の視線が交差する!パイロットは驚愕する…麗皇奈は笑っていたのだ。
3組ヘリ操縦士:獅子!くっ主力部隊は全滅か。それに…笑ってるわ…化物め!機関砲で仕留めよ!
3組ヘリ射手:了!
麗皇奈:AH−1Sコブラ…ふふ♪相手にとって不足無しですわ!
コブラの機首下面のターレットに搭載されたガトリング砲が火を吹く!大量の模擬弾が麗皇奈に向け飛来する。普通の人間なら避ける事も出来ずその身に大量の模擬弾が叩き込まれるだろう、もしコレが実弾ならばミンチよりも酷い状態になるのは想像するのは容易だろう。しかし!世の中には1人2人、人間を辞めてる化物は居るものだ。その内の1人が獅子堂麗皇奈その人なのだ。麗皇奈は人間離れした身体能力で模擬弾を躱し続ける。だんだんと射手にもイライラが募る。
3組射手:駄目!当たらない!人間辞め過ぎでしょ!
3ヘリ操縦士:うちの学校化物多過ぎでしょ!家宝院会長や蝶野副会長と良い獅子と良い…どんな生活したらあんな人間離れした身体能力を得るのよ!こうなったら…ロケット模擬弾よ!流石の獅子でもひとたまりも無いでしょ!撃て!
3組ヘリ射手:了!
バシュウ!っとコブラのスタブウィングに装備された発射ポッドより、ハイドラ70ロケット模擬弾が発射された!流石の麗皇奈でもコレは避け切れない!自分に向けて飛来するロケット模擬弾を見据えて不敵な笑みを浮かべる麗皇奈の顔がロケット模擬弾が地面に直撃した事で、爆風と土煙で見えなくなる。
3組ヘリ操縦士:やったわ!これで終わりね!
3組射手:獅子退治完了ですね!
3組ヘリ操縦士:ええ!さあ、このまま4組の本拠点を攻略するわよ!
3組ヘリ射手:了!
ドコォォン!
爆発音と共に揺れるヘリ、機内ではけたましい警告音が鳴り響く!
3組ヘリ操縦士:な、何事!くっ!コントロールが効かない!?まさか…テールローターがやられた?
3組ヘリ射手:そんな!?レーダーに感有り!獅子健在です!
煙が晴れると同時に飛び出してくる人影、麗皇奈だ。ロケット模擬弾による広範囲の爆撃を難なく躱し、自分を倒したと歓喜し油断していた彼女達3組の戦闘ヘリのテールローターを狙いRPGで攻撃したのだった。爆撃を難なく躱す麗皇奈の身体能力は凄まじい物だ、更に彼女はアサルトスーツの各所に防弾装甲を装着•インサートした専用の
麗皇奈:いけませんわね…戦闘中に油断するなんて。最後まで気は抜けませんわよ!万が一でも敵が生きてる可能性を考慮して更に攻撃を加えないと…やられるのは自分でしてよ?
3組ヘリ操縦士:くっ!…ヘリを放棄するわ!脱出よ!
3組ヘリ射手:り、了!
グルグルと回転するヘリの操縦席から脱出しパラシュートを開いて安全地帯へと降下する3組の操縦士と射手。主無き戦闘ヘリは何処か哀しげに墜落するスピードを緩める事無く地面と激突し爆散するのだった。麗皇奈は燃え盛る戦闘ヘリを背にそのまま、3組の本拠点攻略の為に歩を進めるのだった。その30分後に3組の本拠点が麗皇奈により陥落したと模擬戦を監督する教師陣から通信が入り、2年生対抗模擬戦は麗皇奈が在籍する4組が勝利する形で終了した。模擬戦終了後、学校へ戻り寮の自室でシャワーを浴び汗を流す麗皇奈。シャワーを終え、着替えを済ませるとルームメイトが話し掛けてくるどうやらシャワー中に電話が掛かって来ていた様だ。ルームメイトに感謝の言葉を伝えスマホの着信履歴をチェックする、電話を掛けてきた相手は蝶野アゲハ…生徒会副会長にして特務科の副隊長を兼務する彼女からの電話と言う事は任務だろうか?麗皇奈はすかさず電話を掛け直す。
アゲハ:もしもし。獅子堂さん模擬戦お疲れ様です、今宜しいでしょうか?
麗皇奈:ええ、宜しくってよ!副会長から電話と言う事は任務ですの?
アゲハ:いえ…任務関連の連絡では有りません。
麗皇奈:…そうですか。では一体何の連絡でして?私これから大事な用がございますの…手短にして下さる?
アゲハ:そう言えばそろそろ
麗皇奈:ランチでは…無いのですがまあ良いでしょう。して…用件は?
アゲハ:はい。会長が獅子堂さんにお話が有る様なので至急生徒会本部へと足を運んで頂きたくと存じます、宜しいでしょうか?
麗皇奈:電話で済ますのは駄目ですの?
アゲハ:会長がどうしても獅子堂さんと直にお話したいみたい様なので本部へ御足労願えませんか?
麗皇奈:…分かりましたわ。直ぐにお伺い致しますわ。
アゲハ:申し訳有りませんが宜しくお願い致します、では失礼します。
アゲハとの通話を終え自室を後にする麗皇奈。会長が直に私とお話したい…何時もの思い付きか何か企んでいるか…まあ良い、自分はただ戦えればそれで良いのだ!闘い以外に興味等無いに等しい。麗皇奈にとって闘いが全て闘争こそが自身の原動力なのだ。早く用を済ませて、今自分が目を付けている
アゲハ:お入り下さい。
麗皇奈:失礼致しますわ。獅子堂麗皇奈、只今馳せ参じましたわ。
華夜:麗皇奈ちゃん忙しいところごめんなさいね。
麗皇奈:いえお気になさらず。それで…私にお話が有ると副会長から電話連絡にて伺っておりますが一体何のご用件でして?
華夜:ええ、まあ立ち話も何だから座って話ましょうか。
麗皇奈:あの…副会長にも申し上げましたが私…用事が有りまして急いでいますの。出来れば手短にお願い致しますわ。
華夜:ええそれは承知しているわ。それじゃあ直ぐに本題に入るわね。麗皇奈ちゃん…友愛ちゃんの事は知ってるわよね?転入生の子何だけど?
麗皇奈:ええ勿論知っていますわ、今学内で話題の転入生ですからね…あの模擬戦での戦いぶり…大変素晴らしかったですわ!会長との話が終わりましたら彼女に模擬戦の申込みに行きますの!
麗皇奈の話を聞いた華夜はアゲハと目を合わせる。どうやら麗皇奈は既に友愛に目を付けていたようだ。話をするためにわざわざ呼ばなくても良かった様だ、麗皇奈は友愛に模擬戦を申し込み戦う事になるのだから。どのみち戦い好きの麗皇奈の事だ、放っておいても勝手に友愛との模擬戦に臨んでいただろう。
華夜:あら?そうだったの。やっぱり目を付けていたみたいね?アゲハちゃん?
アゲハ:ええその様ですね、会長。
麗皇奈:当たり前ですわ!あの…お話ってそれだけですの?
華夜:ああ、ごめんなさいね…貴方をここに呼んだのは友愛ちゃんと模擬戦をして欲しい話だったのだけど、先に目を付けていた様だから…お話はこれでお開きね。ごめんなさいね、時間を取らせてしまって…
麗皇奈:そうでしたの…いえ、お気になさらず。では失礼致しますわ。
華夜:麗皇奈ちゃん。最後にちょっとだけ良いかしら?
麗皇奈:?構いませんわ。
華夜:貴方に以前話した論文の事覚えているかしら?
麗皇奈:論文…?ああ覚えていますわ。確か…超空間認識能力でしたわね?
華夜:ええ、そうよ。
麗皇奈:それがどうかしましたの?
華夜:貴方が模擬戦を申し込もうとしてる友愛ちゃんなのだけど…超空間認識能力を持っているのよ。
麗皇奈:それは本当ですの?眉唾物の妄想論文だと思っていましたが…実在したのですね。あの模擬戦を見て友愛さんには何か特別な力を秘めてると思いましたが…どうやら会長が発見した超空間認識能力の事でしたのね。
華夜:妄想論文では無いのだけどね…まあ良いわ、麗皇奈ちゃんにとっては満足の行く模擬戦になると思うわ。
麗皇奈:超空間認識能力…ふふ♪きっと今までに無い最高の戦いになりますわね♪では…お二人方失礼致しますわ。
麗皇奈は華夜達に一礼し生徒会本部を後にする。
華夜:…友愛ちゃんのSSCAの更なるレベルアップの為とは言え、やはり麗皇奈ちゃんを相手にさせるなんて酷ね…
アゲハ:止めさせるならまだ間に合うのでは?
華夜:アゲハちゃん知ってるでしょう?ああなった麗皇奈ちゃんは止められないって事を。
アゲハ:ああ…そう言えばそうでしたね。
華夜:そう言えば…模擬戦いつやるのか聞いてなかったわね?
アゲハ:…そうでしたね。後程確認致します。
華夜:お願いね、アゲハちゃん。
学生食堂
友愛は何時ものメンバー達と共に昼食を摂っていた。束の間の休息、皆午前の授業の疲れを癒す為に存分に寛いでいた。ゆな達との雑談中に一人の女生徒に話し掛けられる、ネクタイの色は赤…つまり2年生だ。因みに青は1年生、緑が3年生だ。
麗皇奈:少し宜しくて?
ゆな達との雑談を止め、話し掛けてきた2年生の女生徒に顔を向ける。金髪に縦ロールの髪型と整った顔立ち、言葉遣いに所作の一つ一つに品があるが…友愛は微かに感じ取る。この先輩から明らかに普通じゃ無い闘気を感じる!先日会った家宝院先輩や蝶野先輩とはまた違う闘気を放ってる。友愛は軽く身構える。
友愛:はい?何でしょうか?
麗皇奈:貴方が湊友愛さんですわね?単刀直入に申し上げますわ!私と模擬戦をして下さらない?
友愛:はいそうですが…えっ!?模擬戦ですか?
ゆな達を始め昼食中だった他の生徒達もざわめく。
麗皇奈:急にこんな事言われたらびっくりしますわよね?ごめんなさい…申し遅れました、私【特務科】所属の2年、
友愛:いえ大丈夫です、獅子堂先輩。改めて湊友愛です。
麗皇奈:麗皇奈で大丈夫ですわ!友愛さん。さて…お返事聞かせて下さらない?
友愛:えっと…
私に話し掛けてきた2年生は獅子堂麗皇奈と言う生徒だった。特務科…確か学校紹介のパンフレットにはエリート科と記載されていた筈だ。なるほど…どうりで普通じゃ無い闘気を放ってる訳だ。さて…模擬戦の返事どうしたものか…戦いたく無い訳では無いが…自分の様な凡人が何処まで立ち向かえるか不安だった…いくらSSCAと呼ばれる力が有るとはいえ、まだ完全に自分の物に出来た訳でも無い。そんな状態で戦える筈が無い、無論能力に頼らない方法も有るが限界も有る…
カレン:麗皇奈〜相変わらず戦い好きだね〜!
麗皇奈:あら?カレンさん貴方もいらしたのですわね!ガンスタ拝見していますわ、貴方も変わらず青春を謳歌されてる様で何よりですわ。
カレン:マジ?麗皇奈見てくれてるんだ!こりゃあ毎日の投稿は気が抜けないね〜
麗皇奈:当たり前ですわ!かつてのクラスメイトの活躍を見守るのも私の務めでしてよ?
友愛:えっ…(かつてのクラスメイト?)
麗皇奈:本来ならカレンさんは今頃2年生として私と共に肩を並べて学業に励み、そして教練に汗を流していた筈…もし時間を戻せるなら今すぐにでも戻したいですわ!
カレン:あ〜そうだね…ごめん…
麗皇奈:謝らないで下さいまし。どの道留年は免れませんでしたから。
友愛:カレンさん、留年ってどう言う事なの?
ゆな:あれ?カレンまだ言ってなかったの?友愛、実は…
ゆなの話によるとカレンさんは当時(1年生の頃)モデルの仕事とプライベートの拡充の為に学業も教練もサボりがちで、また度重なる遅刻に無断欠席が重なり単位が足らず(正確には一つも取れていなかった…)留年と言う形に至った。阿修羅門先生にかなり絞られた様なのか一念発起し現在は学業と教練に精を出している様だ。なるほど…同じ1年生にしては色々詳しく物知りだと思ったけど、そう言う背景があったのね。
友愛:なるほど…そうだったのね。
カレン:ごめんね…友愛〜言おうと思ったんだけどさ〜ほらアタシにも一応プライドはあるからさ、言いたくても中々言えなくてね。
友愛:大丈夫よ、カレンさん。気にしないで。
紫苑:何がプライドですか?随分ダサいプライドですね、久城さん。
カレン:うっ…ダサいプライドなのは自覚してるよ。
麗皇奈:プライドにカッコイイもダサいも有りませんわ。むしろプライドを持ってない事よりプライドを持っている事に意味が有りますわ!違いますの?紫苑さん?
紫苑:違いません!獅子堂先輩の仰る通りで有ります!
麗皇奈:分かれば良いのですわ。カレンさん、自信をお持ちになって!
カレン:ありがとう、麗皇奈!
麗皇奈:さて…色々と話が逸れてしまいましたが、お返事聞かせて下さらない?友愛さん?
友愛:…麗皇奈先輩…模擬戦の件…お引き受け致します!
麗皇奈:引き受けて頂きありがとうございます。日程等の詳細は後日お伝え致しますわ。ふふ♪楽しい模擬戦に致しましょう!友愛さん!では…失礼致しますわ。
嬉しそうな表情を浮かべながら食堂を後にする麗皇奈。麗皇奈が立ち去った後、少しの静寂が食堂を支配していたが、数秒の内に何時もの活気溢れる賑やかさを取り戻す。友愛達と麗皇奈のやり取りを見守っていた生徒達も食事や談笑に戻っていた。麗皇奈先輩との模擬戦…引き受けたからには全力で…いや、全身全霊を持って挑まないと失礼にあたるわね。でも…今の私はまだまだ実力不足…友愛はゆな達の方へ顔を向ける。
友愛:みんな…
ゆな:友愛の言いたい事何となく分かるよ。麗皇奈先輩対策訓練幾らでも付き合うよ!
子猫:ん、相手は特務科のエース…私も出来る限りの支援をする。
氷雨:紫苑さんの対策訓練以来ですね。勿論、私もお手伝い致します。
響華:厄介な先輩に目をつけられましたね友愛さん…僭越ながら私もお手伝いさせて下さい。
カレン:この中で麗皇奈の事をそれなりに知ってるのはアタシくらいだし、アタシも手伝うよ〜
紫苑:私も出来る範囲内でお手伝いさせて頂きます。
友愛:みんな…本当にありがとう。
友愛は皆に感謝の言葉を述べ何事も無かったかのように昼食に戻った。エリート科と呼ばれる特務科所属のエース、獅子堂麗皇奈。かつて無いほどの強敵からの模擬戦の申込みを承諾した友愛に勝機は有るのか?可能性を秘めた少女の新たな戦いが幕を開ける。
第6話【フリーデンの獅子】完
〜次回予告〜
友愛に模擬戦を申し込んだ、エリート科である特務科所属の生徒、獅子堂麗皇奈。フリーデンの獅子の異名を持つ彼女に勝ち目は有るのか?友愛は麗皇奈との模擬戦に向けて対策訓練を始める事に。
次回第7話【獅子狩りの準備】お楽しみに!