ゲヘナクソ雑魚TSサキュバス 作:TSサキュバス流行れ
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そんなアクシデントもありつつ数分後。リリスはミカと二人でロータリー付近にあるベンチで休息をとっていた。
「こんにちはミカ様。……あら、そちらのお嬢様は?」
その天真爛漫な立ち振る舞いからは想像もつかないが、ティーパーティーのメンバーとしてトリニティを率いているミカ。
無論彼女を尊敬する生徒も多く、ただ座っているにも関わらず、話しかけてくる生徒は多数存在した。
そんな彼女たちが気にするのは、ミカの膝の上でちんまりと座っているリリスのこと。
「やっほー。この子?
ミカは目の前にある小さな頭を撫でながら、穏やかな笑みを浮かべている。
その感触に心地よさを感じつつ、リリスは先ほどのように角付きと罵られることを恐れていた。
しかし、こちらを見つめる瞳に驚きはありつつも、敵意は感じられない。
それもそうだろう。リリスをゲヘナの生徒たらしめていた角、羽、尻尾は、全て魔法によって隠されているのだから。
角がないだけでこうも変わるのか……と呆れ半分驚き半分の感情を胸に秘めつつ、リリスは自身の目的を忘れない。
「こんにちは! 夜伽リリスです!」
既に前世と同等……むしろ生まれたときから意識があったため、体感で言ったら転生後の人生の方が長いリリス。
膝の上で片手を上げ、元気に挨拶をするという幼女ムーブが板についていた。
その見た目も相まって、何も知らない彼女たちからは、目の前の少女が他学校のVIPにしか見えないだろう。
「そうでしたか。失礼しました」
「しばらく学校に滞在する予定だから、もし見かけたら仲良くしてあげてね」
ゲヘナの生徒であることを巧妙に隠しつつ、それでいて嘘は全く言っていない。
自身の頭脳をあまり評価していないミカだったが、こういう所にティーパーティーに所属できる理由が表れていた。
「よろしくね!」
姿を隠す前からの落差で嬉しくなったのか、リリスは満面の笑みを生徒たちに向けた。
そんなリリスを微笑ましく見つめながら、ミカにならって小さな頭を撫でる。
「ええ。よろしくお願いします」
一年生である彼女たちより2つも年上の、目の前に居るミカと同い年のリリスなのだが、それをあえて言う必要はないだろう。
リリスは相手を年齢で判断するほどの器量ではない。もっとも、撫でられるのが個人的に好きという理由も大いにあるが。
穏やかな雰囲気で去って行った生徒たちに手を振りながら、リリスは天を仰いでミカの顔を覗き込む。
「良かった~。ミカちゃん、ありがとっ」
「うん。本当は、こうやって尻尾と羽を隠すつもりだったんだけど……結果オーライだね!」
出会って一時間も経っていないが、距離感が非常に近い二人だった。
それから程なくして一台の車がロータリーの中へと入ってくる。
そして、ゆっくりと大きく円を描くように回り込み、二人の前で停車した。
白を基調とし、側面にトリニティの校章が描かれた大型のセダンは、明らかに高級な様相を呈している。
運転席が開き、中から白い手袋を着用した生徒が歩いてくる。
「お待たせいたしました。どうぞこちらへ」
他の生徒とは違い、白色のワンピース調の制服を着用しており、肩の部分には同じくトリニティの校章が金色で描かれている。
頭にかぶった白いベレー帽も含め、お嬢様そろいのトリニティの中でも一際品格を感じられる服装だった。
運転手が後部座席のドアを開けると共に、ミカは膝の上に座ったリリスを下ろす。
「ほら。行こう?」
そして、そのまま手を引いて車へと向かって行った。
「そちらの方は?」
運転手が声を掛けたのはリリス……ではなく、自身の主であるミカだった。
自分の送迎だと思っていたリリスだったが、存在すら知られていなかったことに肩を落とす。
「夜伽リリスです。よろしくお願いします」
「この前言ってた、ゲヘナからの交換留学生だよ」
ひた隠しにしていたリリスの正体を何の抵抗もなく明かすミカ。
リリスがそれに驚く暇もなく、運転手の生徒が声を上げた。
「なっ。まさか、ずっとこちらに?」
「うん。ちょっと前に来たけど誰もいなかったから」
目を丸くして見つめる生徒に、リリスはあっけらかんと答える。
他校の客人。それもティーパーティーが招待した人間を待たせるなど言語道断なのだが、そのような常識に疎いリリスは特に気にしていない様子。
「も、申し訳ございません! 担当の者には強く叱っておきます!」
「? いいよ別に。私は特に気にしてないから」
ゲヘナの生徒相手にも関わらず、丁寧に腰を折って謝罪をする生徒。
嫌悪の感情が無いとは言い切れないだろうが、それを仕事に持ち込まないところが、ティーパーティーの付き人たる所以だろう。
もっとも、ゲヘナの生徒の特徴が消えていたことも理由の一つだったりする。
リリスが思っている以上に、トリニティの生徒は角や悪魔のような羽を嫌悪する。それは、ゲヘナからトリニティを見ても同じこと。
両者個人差はあれど、遺伝子に刻まれた嫌悪感というのは残っているものだ。
「ちょうどいいから一緒に乗ってこうと思って。大丈夫だよね?」
「はい……申し訳ございません……」
そのまま溶けだしそうな勢いに、むしろ謝罪されているリリスが罪悪感を感じている。
運転手に荷物を預け、ミカに続いて後部座席に座り込む。
「今から寮に向かうね。一応普通の生徒としての扱いではあるけど、一番良い部屋にしたから」
「ちゃんと一人部屋だから安心してね!」と説明するミカ。
ティーパーティーの三人のものとは一段劣るが、それでも一般の生徒が住む中では最も上質な部屋とのことだ。
リリスとの同棲を許可する生徒がいるはずもないという考えの元での決定だったが、あえてそれを言う必要はないだろうと口を閉じる。
「そっか。ありがと!」
そんな相手方の心遣いにリリスは感謝を告げる。
態度にこそ出していなかったものの、慣れない土地での緊張はあったのか。
リリスは、心地よい運転の振動に揺られながら、段々と意識を落としていった。
「すぅ……」
「ふふっ、可愛い寝顔。昔とそっくり」
そんな、当人が聞いたら憤慨しそうな言葉と共に、リリスの柔らかな黄金色の髪の毛を撫でる。
サラサラとした心地よい感触を感じながら、その指先はどんどん顔の方に下がっていく。
その白く細い指先が、少しずつリリスの頬へと向かう。
丸々とした頬を突くと、子供特有の柔らかくハリのある跳ね返りと共に沈んでいった。
「んっ……」
くすぐったそうに喉を鳴らし、唇を動かすリリス。
起こしてしまったかと指を引っ込めるミカだったが、再度寝息をし始めたのを見て再度指を近づけた。
「柔らかい……」
既に癖になってしまったのか、リリスの頬を突く手を止めないミカ。
(一体どういう関係なのでしょうか……)
一連の流れをミラー越しに見ていた運転手は、怪訝な表情をしながら内心で呟く。
その姿は妹にいたずらをする姉のようにも、恋人にちょっかいをかける初心な少女のようにも見える。
いくら見た目が幼いとはいえ、相手はゲヘナが送り込むに相応しいと判断した三年生の生徒。
ミカの付き人である彼女には、簡潔なプロフィールではあるが、その詳細が伝えられていた。
(かの有名な風紀委員長に並ぶ、ゲヘナの最大戦力。……見た目はただの小さな女の子ですが)
『風紀委員長の懐刀』『ゲヘナの鉄砲玉』という物騒なあだ名を付けられていたとは到底思えない、素直な性格と穏やかな寝顔。
そして、自身の主であり、ティーパーティーとして学校を率いるミカとの関係。
「あっ……♡」
そんな思考を巡らせていた生徒の耳に、艶やかな声が聞こえてくる。
「むっ……はむっ……」
何事かとルームミラーを見ると、そこにはミカの指を赤子の様に唇で挟むリリスの姿があった。
大方、調子に乗ってちょっかいを掛けた末の行動だろうと当たりを付ける。
しかし、それにしてはどうにもミカの様子がおかしいことに気が付いた。
「あっ♡ もうっ……っ♡」
頬を赤らめ、身を小さく震わせてよじるミカ。
付き人としてそこそこの期間を接してきた自負がある生徒だったが、こんな姿を見たのは初めてだった。
「ん……ちゅ……」
意識が無い状態で棒状のものを咥えさせられたためか、サキュバスとしての本能が出てしまったようだ。
妙に色気のあるうめき声と共に、指が奥まで吸い込まれていく。
そして暖かい唾液にまみれた指が喉奥に当たる。
「ひゃっ……♡ んっ、だめっ♡」
いつかの如く知らない感触に身を震わせるミカに追い打ちをかけるように、控えめな水音が響いた。
ただ指を舐めているだけなのに、ここまで性的な雰囲気を作り出せるのは本人の素質だろうか。
「っ……どうされましたか。ミカ様」
そんな声を出されたら無視を決め込むわけにはいかない。
あくまで気が付いていない体を装いながら、生徒はミカに話しかけた。
「ううんっ……な、何でもないよ……んっ♡」
ミカはそう言いながらも、ゆっくりとリリスの頭頂部へと顔を近づける。
そして、何を思ったのかリリスを起こさぬよう優しく顔を埋めた。
「すー……♡」
大きく息を吸い込むと、残ったシャンプーの香りに混じって、リリスの仄かな体臭が鼻腔を刺激してくる。
淫気の甘い香りに混じったその匂いは、幼い頃に嗅いでから忘れられなかったものと全く同じ。
「はっ、ふぁあ……♡」
むしろそれよりも幾分か濃ゆくなっているソレを肺いっぱいに吸い込み。恍惚としたため息と共に目を蕩けさせるミカ。
その匂いは、トリニティの生徒の例に漏れず淫気に弱い彼女にとっては、劇物と言っても過言ではなかった。
「……熱いのであればエアコンをつけますが」
「っ────♡」
明らかに異常をきたしてはいるのだが、これ以上言及する気にはなれなかった。
言葉になっていないミカの返事を聞き、エアコンの出力を最大まで上げる。
何も知らない人から見れば、自身の主が見た目小学校半ばの子供に吸われ、性的な興奮を感じているのだから。
彼女がミカよりも強い淫気耐性を有していたためか、毒などを盛られたとは微塵も思っていない様子。
(……なるほど……そういうことでしたか)
そんな彼女に、一つの結論が導き出される。
それは、今まで一切噂を聞かなかった、主の恋愛関係の話について。
聖園ミカという生徒は、その眉目秀麗な容姿と天真爛漫な性格も相まって、今までいくつもの女子生徒を百合の道へと落としていった。
付き人である彼女には、そういった生徒からの相談や泣き言をいくつも聞いてきている。
もちろん本人からすれば、それは全て無意識下での行動。告白を断った回数は、両手の指では数えきれない。
男の噂も全く聞かないし、常日頃送迎をしている彼女が、それを把握できていない訳がない。
つまり、ミカはトリニティに入学してからずっと、特定の相手と付き合ったことはなかったのだ。
恋愛に対して興味を持つであろう年頃の少女。それもミカのような性格でそれは、中々珍しいことだと常日頃思っていた。
そして、そのミカが色目を向けているのは、第二次性徴も終えていないような小さな少女。
(ロリコンだったんですね……ミカ様)
自身の主の罪深き性癖に、従者はフロントガラスを見つめながら、心の中で瞠目する。
『このことは、私の心の中だけに秘めておこう』そんな忠誠心と共に、彼女は後部座席からの情報を全てシャットアウトした。
「やっ……♡ 吸っちゃやらぁ♡」
最後に残ったのは、エアコンの音に紛れた、ミカの艶やかな喘ぎ声だった。
ミカを先に下ろしたのち、リリスを乗せた車は寮へと到着した。
「失礼しますリリス様。到着しましたよ」
目を瞑って口の端から涎を垂らすリリスの肩を軽く揺すり声を掛ける。
「んあっ……あっ! 私寝ちゃってた!? ご、ごめんなさい!」
「いえ。運転手としては本望ですよ」
にこやかな表情と共にハンカチを差し出すその姿は、流石エリートと言ったところか。
「では行きましょう。荷物、失礼しますね」
ミカから「ついでに寮の案内もしてあげて」と無茶振りをされたことは隠しながらも、リリスのキャリーケースを持って寮へと向かっていく。
「こちらは共用部となっております。寮の生徒が交流する場ですね。飲食物の持ち込みも、音が出ないものであれば問題ないので、よくお茶会が開かれています」
小綺麗なエントランスを抜けた先には、大きなソファが幾つか点在する、ホテルのロビーのような場所へとたどり着いた。
共用部でくつろぐ他の女子生徒に礼をした後、居住フロアへと向かっていく。
「一般生徒や下級生が住む寮に関しては、食事のための食堂がありますが、私たちの寮に関してはありません」
「あっ、そうなんだ」
自炊を趣味としているリリスとしては、食事の自由度が高いのはありがたい話だった。
「そのため寮というよりかは、普通のアパートやマンションと言った方が近いかもしれませんね。浴場に関しても、それぞれの部屋に完備されています」
そんな説明を受けながら、部屋へとたどり着いた二人。
「お疲れでしょうし、詳しい説明は明日行う予定です。ティーパーティーの方々との会合のお時間になったら、別の担当者がお伺いします」
「本日は大変失礼しました」と頭を下げる生徒に苦笑いを浮かべるリリス。
しかし、別れを謝罪の言葉で終わらせたくなかったため、笑顔で言葉をかけた。
「今日はありがとうございました。これからよろしくね!」
「……これから?」
「うん! だって、私たちの寮って言ってたでしょ?」
「……なるほど」
こういう相手の細かい話を聞き落とさないのが、リリスが人たらしと言われる一つの理由だ。
「はい。よろしくお願いします」
にこやかな笑みで再び礼をする。
少なくとも今の二人の間には、ゲヘナとトリニティという壁は存在しなかった。
そして解散となった後、リリスは渡された鍵で部屋に入る。
これから少なくない時間過ごす部屋だ。他に見るものはあるはずだが、リリスは一目散にベッドに飛び込んだ。
「つかれたー!」
私服姿のままベッドに飛び込み、一日を振り返る。
思い返すのは、自身に銃を撃ったトリニティの生徒たちの姿だった。
「……上手くできるかな」
ポジティブ思考の塊のようなリリスでも、あの出来事はかなり堪えた様子だった。
「まっ、なるようになるでしょ」
それをあえて無視するように、ミカや先ほど別れた生徒の顔を思い出す。
新たに始まる生活を想像していると、リリスは何かに誘われるように目を閉じて眠りについた。
「────あれ?」
懐かしい感覚と共に、リリスは目の前に浮かんだ景色に呆けた声を上げる。
何度見たか分からないホテル調の寝室。そのベッドの前に、リリスは立っていた。
「ごめんホシノちゃん。間違えて呼んじゃったみたい」
『そんなに疲れてたのかなぁ』なんて内心で呟きながら、既視感と共に掛け布団に手をかける。
「ん?」
しかし、そこから出てたのは見慣れた桃色ではなく。薄紫の編まれた髪の毛だった。
「イメチェンしたの? ホシノちゃ……!?」
そんなことを言いながら掛け布団をめくるリリス。しかし、そこから現れた何かに驚きの声を上げた。
「ひ、ひぇええ!? お化けだぁ!!」
現れたガスマスクを被った人型の何かを見て、腰を抜かして後ろに倒れるリリス。
「……あれ? お化けじゃない?」
リリスも、それがマスクをかぶった人間だということに気が付いたようだ。
ヘイローが付いていないのを見る限り、まだ眠っているということだろう。
「とりあえず……起きて!」
既視感を感じながら、リリスは
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全部に返すのは難しいですが、来た感想は全て楽しく読ませてもらってます。執筆する上でのモチベーションです。ありがとうございます。
R18版IF:https://syosetu.org/novel/355317/
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