ゲヘナクソ雑魚TSサキュバス   作:TSサキュバス流行れ

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 ヒナは赤いランドセルを滅茶苦茶綺麗に使ってるイメージ、あると思います。

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空崎ヒナとの出会い

 

 

 

 転生してから六年が経った。

 六年というのは小学校に通っている時間だったり、中学校入学から高校卒業する間だったりとイメージしやすい長さではあるが、私にとってはあっという間の時間だった。

 

 子供の体感時間というのは大人に比べて長いと言われているが、それ以上に新しいことの連続で夢中になっていたのだろう。

 それほどまでに、ここキヴォトスでの生活というのは初めての連続だった。……それ以前に性別による異差を認識することの方が多かったけど。

 

「お弁当は持ちましたか?」

 

 そんな過去に思いを馳せている私に対して、しゃがみこんでズレた服を直してくれるはお母さん。

 

「うん! さっき確認したよ」

 

 今日は小学校に入学して初のお弁当の日。これ自体は私も一緒に作ったし、家族でピクニックに行ったときとかに食べているため味はお墨付きだ。

 家で暇そうにポテチをつまんで映画を見ている無職のお父さんと違って、私のお母さんは働き者なのだ。

 右手に持った保冷バッグのチャックを開け中身を見せると、お母さんは満足げに頷いて私の腰に付いたホルスターを確認した。

 

「ちゃんと銃も持ってますね。もしお父さんみたいな変態に襲われたら、容赦なく撃ち返して構いませんからね」

 

「分かってるよ~。お母さんは心配性なんだから」

 

 まだ慣れていない玄関の二重ロックを外し、お母さんに「行ってきます」と伝えて外に出る。

 そこには見慣れた庭の芝生が広がっている……ことはなく、落ち着いた雰囲気の内廊下が広がっていた。

 

 胸に付けた名札にはゲヘナ学園の校章が描かれている。ここから分かる通り、小学校の入学を境に私はD.U.からゲヘナの自治区へ引っ越したのだ。

 一軒家から高層マンションの最上階に引っ越したため、家を出てエレベーターに乗るという動作にはまだまだ慣れない。

 

「……っとと」

 

 エレベーターのボタンを背中から生えた羽で押し、上に登って来るのを待つ。

 これがなかなか時間がかかるもので、この前寝坊したときはこっそり廊下の窓から飛んで登校したほどだ。

 

 いくらここがゲヘナの中でも比較的治安が良い場所とはいえ、D.U.に比べたらもちろん治安は悪い。

 そのため、人がマンションから飛び降りたくらいじゃ誰も騒いだりはしないのだ。……後からお母さんにバレてこっぴどく叱られたんだけど。

 お父さんはそれを見て「俺もよく親父の屋敷の窓ぶち破ってたぞ、似た者親子だな」とゲラゲラ笑ってた。あんまり一緒にしないでもらいたい。

 

 ようやく数台ある内の一台が私のいる階に止まり、ベルの鳴る音と共に扉が開く。

 この時間に上に戻ってくる人はいないため、一人で左端の方に立って一階のボタンを押す。

 静かに下の階へと降りていくエレベーターは、ベルの音を鳴らしながらマンションの中層で停止した。

 

「あっ!」

 

 見覚えのある階で停止したためもしかしてと身構える。

 ゆっくりと開いた扉の奥には、自らの背丈と同じくらいの大きさのマシンガンを肩にかけた、大きな羽が特徴的な女の子が立っていた。

 

「……あ」

 

「おはよ! ヒナちゃん!」

 

 少女……ヒナちゃんは中にいた私を見て目を少し開いた後、ゆっくりとエレベーターに入ってくる。

 

「おはよう。きょうは早いのね」

 

「うん。お弁当の日だから一緒に作ったんだ」

 

 彼女の名は空崎ヒナ。私と同じく今年入学したクラスメイトで、マンションの中層に住む女の子だ。

 最初は私よりも早く集合場所に行っていたため分からなかったが、帰り道が同じだったことにより、同じマンションに住んでいることが判明した。

 赤いランドセルの上に一年生用の黄色いカバーを付けており、白くて綺麗な髪の上に黄色い帽子をかぶっている。帽子の後ろからはみ出た小さな角がまたまた可愛らしい。

 

「お弁当のおかず交換しようよ。私のお母さんの料理、凄く美味しいんだよ!」

 

「っ、ええ」

 

 グイグイと積極的に話してくる私にたじろぐヒナちゃん。入学して一か月ほどしか経っていないが、私とヒナちゃんの会話は大体こんな感じだ。

 小学一年生なんて無遠慮さの塊なんだから、積極的に距離を詰めてなんぼだろう。

 

「おべんとう、何のおかずを入れたの?」

 

 基本的には私から話しかけているが、こうして時折会話を返してくれる辺り、彼女も悪く思ってはいないのだろう……そう信じたい。

 まあ、前世でも小学生までは普通に女の子の友だちもいたからね。思春期で恥ずかしくなっちゃって疎遠になったけど。

 だから流石に小学一年生との会話でたじろいだりはしない。女の子の体なら成長期に訪れる思春期というえげつないデバフも無いだろうし、交友関係は広ければ広いほどいいとして沢山話しかけているのだ。

 

「唐揚げと、ウインナーと、ハンバーグと……えっと」

 

「……お肉ばっかりなのね」

 

 そう言われてみれば肉ばっかりだな。

 別に野菜が嫌いってわけじゃないんだけど、何を入れて欲しいか聞かれたときに答えたものをそのまま入れてもらった形だ。

 お父さんによると淫魔は神秘や魔力を主食としているため、栄養バランスを考える必要があまり無いみたいだし。

 

「あ! 卵焼きも入ってるよ。私が作ったやつ」

 

 このままだと肉ばかり食べている肉食系女子だと思われかねないため、自身の名誉のために否定させてもらう。

 私は好きだけどね、いっぱいご飯食べる女の子。

 

「たまごやき……私のおべんとうにも入ってる」

 

「じゃあそれ交換しよっ。私の半分あげる」

 

 お弁当交換するの好きなんだよね。家によって味が全然違うなんてことがざらににあるし、その度に味付けを議論するのが楽しかった記憶がある。

 ちなみに私の家はしょっぱい卵焼きである。お父さんがしょっぱいの好きだからね。家を出るまで自炊すらしなかったお母さんの料理は、基本的にはお父さんの好みに寄ったものが大半になっている。

 毎日寝っ転がってお菓子を食っているようなヒモ男にここまで献身的なのも、きっと愛があってのことなのだろう。私もボロクソ言ってはいるけどお父さんは大好きだし。

 

「うん……えっと、楽しみにしてる」

 

 可愛いいいい! 何だこの生き物は! 

 恥ずかしそうに視線を逸らしながら、小さな声でそう呟くヒナちゃん。背中の羽が忙しなく動いているのを見るに、その言葉に嘘はなさそうだ。

 

「えへへ、ヒナちゃん!」

 

「ちょ、ちょっと……!」

 

 抱き着いて頬すりをしてくる私に対し、ヒナちゃんは恥ずかしそうに抗議の声を上げた。

 子供特有のもちもちとしたほっぺを自らの頬で堪能する。大丈夫、傍から見ても小さな女の子同士でじゃれ合ってるだけだから、何も恥ずかしいことはないんだよ。

 

 性的な目を向けるには余りにも幼いが……それを抜きにして、こうも可愛らしい言動をされると色々と限界になりそうだ。

 この毛量が多くて柔らかい髪の毛も、小動物らしさをふんだんに醸し出している。慌ただしくじゃれ合っている影響か、揺れた髪からシャンプーの良い香りが辺りに漂った。

 

「いい匂い……ねね、これ何のシャンプー使ってるの?」

 

「お母さんのとおんなじものだけど……」

 

 歳の割に大人びた香りが好きなんだと思っていたが、まさかお母さんのものだったとは。

 私はシャンプーとかその類のものは全部自分で選んだものを使っているけど、この歳だとヒナちゃんみたいな子の方がやっぱり多いのかな。

 

「じゃあさ、今度一緒にシャンプー買いに行こうよ。私がヒナちゃんに合うもの選んであげる」

 

 確かにいい匂いではあるのだが、個人的にはもう少し子供らしい香りの方が似合っている気がする。

 歳によってどんな成分が良いとかも色々と変わってくるし、私が見繕ってあげようじゃないか。

 もふもふヘアーに顔を埋めながら提案すると、ヒナちゃんは恥ずかしさからか体を震えさせながら返してくれた。

 

「わかった……わかったから、はなれて……っ」

 

「やった! じゃあ、今日帰ったらまた連絡するね!」

 

 そんな約束と取り付けたところで、エレベーターが一階にたどり着いた。

 楽しみが増えた喜びからか自然と出たスキップでホールに降り立ち、後ろを振り返ってヒナちゃんが出て来るのを待つ。

 しかし、ヒナちゃんは手すりに寄りかかったままで、いつまで経っても出てくる気配がない。

 

「ヒナちゃん?」

 

「っ……ええ。だいじょうぶよ」

 

 具合があまり良くないのだろうか、それとも照明の影響だろうか。ヒナちゃんの頬が赤くなっているように見える。

 一瞬昔ミカちゃんにやったときみたいに淫気を出したのかと焦ったが、その場合の顔はこの程度で済まないだろうし違うはずだ。

 

「ほら、行こう?」

 

 扉が閉まらない様ボタンを押して入り直し、ヒナちゃんに手を差し出す。

 一旦外の空気を吸った影響だろうか、エレベーター中にはほんのりと甘い匂いが漂っていた。

 

「……ありがとう」

 

 手を繋いだまま外に向かう。ヒナちゃんはフロントの人の視線を受けて恥ずかしそうにしていたが私は何とも思わない。だってわざとやってるんだから。

 そして自動ドアを抜けると、5月の涼しい空気が前髪を揺らしてきた。

 

「っすー……はー」

 

「大丈夫?」

 

 朝の空気が気持ちいのは私だけではないようで、隣に立つヒナちゃんも透き通った空気で肺を膨らませる。

 

「……ええ。すこしめまいがしたの。今はだいじょうぶよ」

 

 そこで再びヒナちゃんの顔を覗いてみるが、彼女の言う通りすっかり顔色は元に戻っている。やっぱり気のせいだったみたいだね。

 

「良かった。じゃあ行こっか」

 

「……このままいくの?」

 

 手を繋いだまま歩き出した私に、遠慮がちに質問するヒナちゃん。

 私はそれをあえて無視しながら、周りの人たちに見せつけるように集団登校の集合場所へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 夜。学校から帰って宿題を終えた私は、モモトークにてヒナちゃんと朝に交わした約束の計画を練っていた。

 

『こんしゅうの日ようびだったら、たぶん空いてるとおもう』

 

『おっけー! じゃあ、9時くらいに一かいでまち合わせね!』

 

「むふふふ……えへへ」

 

 寝る準備を済ませてパジャマ姿でベッドに横たわっていると、日曜日のことを考えて何度もトーク画面を見直してしまう。

 こうやって友達と約束して出かけるのは初めてだし、楽しみで笑みがこぼれてしまうのも仕方がないことだろう。……あ、既読ついた。

 

「ふんふんふん♪ 可愛いな~ヒナちゃんは」

 

 あまりマメな返事をするタイプではないのだろう。待ち合わせの時刻に異論はないのか、既読がついて一時間が経っても返事が返ってくることはなかった。

 

『ヒナちゃんはどういう匂いが好きとかある?』

 

 寂しさから追いモモトークを送ってしまう。

 こういう所が前世でモテなかった理由なのかもしれないが、それでも眠くなるまでの時間をヒナちゃんと過ごしていたかったのだ。

 しかし、待てども待てども返事が返ってくることはない。

 

「……むぅ」

 

 時計を見ると現在時刻は十時に差し掛かるところ。……もう多分寝てるんだろうな。ヒナちゃんいつも早起きだし。

 頭では分かってはいるのだが、それでも寂しいものは寂しいよね。

 自然に頬が膨らんでいくことを感じていると、後ろから誰かが抱き着いてきた。

 

「わわっ」

 

「随分不機嫌そうじゃねえか。どうしたんだ?」

 

 脇の下に手を伸ばし、抱き上げて膝の上にのせてきたのはお父さん。

 スマホの画面とにらめっこをする私をからかうように聞いてくる。

 

「ヒナちゃんのモモトーク返ってこなくて」

 

「もう寝てる時間だろ。夜更かしすると背伸びねえらしいぞ」

 

 日付が変わる直前に寝て、朝七時に起きるという娘の生活サイクルを目の当たりにしているためか、お父さんはそんなことを言ってきた。

 

「だって眠くないんだもん」

 

「夜型なのは仕方ねえな。俺の娘だし……っと」

 

「あっ!」

 

 するとお父さんは私の手からスマホを奪い取り、紫色の光で包み込んでどこかへと消してしまった。

 

「こんなもん弄ってないで淫気制御する練習しとけ。昔に比べたら大分マシになったが、今日の朝も漏れてたぞ」

 

「えっ……ほんと?」

 

「ああ。良い女とエレベーターで鉢合わせたみたいだな。ここまではっきり見えるレベルは中々いない」

 

 マジか……顔赤くしてたのやっぱり私のせいだったのか。

 

「別に、エッチな目で見てるとかそういうのじゃないから」

 

「そうかい。俺としてはバンバンいろんな女食い漁ってくれた方が嬉しいんだけどな」

 

 前世童貞の男にはハードル高いってお父さん……せめて、普通の淫魔が覚醒する中学生くらいまでは待ってほしいよ。

 

「まあ、ともかく眠くなるまで夢で淫気の練習しとけ。あそこならどんな痴態を晒しても誰にもバレねえからな」

 

「っ……うるさい」

 

 ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべながら、私が初めて淫気を出した時を再現するように右手を握って開いてを繰り返すお父さん。

 

「お前も難儀な体質だよな。女落とそうと淫気出したら自分が発情するなんてよ。俺と同程度の才能がある分余計にタチが悪い」

 

 あれからも私は淫気の制御……どちらかというと淫気の耐性をつける練習を行っている。

 練習方法は単純。抑えられる範囲で淫気を出して、ヤバそうになったら抑える。その繰り返しだ。聞くだけなら簡単に思えるかもしれないが、制御をミスった瞬間前みたいにイキ続けることになるまさに綱渡り。

 この前ミスって気絶するまで絶頂し続けたのが、トラウマになってしまってそれ以降練習できていない。

 

 最初以外来てくれないお父さんが何をしているかと思えば、夢の中でお母さんを抱き潰しているそうだ。お盛んなようで何よりである。

 妹が欲しいって言ったらすぐできそうだよね。……まあ、私が淫気の制御をマスターするまでは作らないで欲しいけど。

 

「……そうだ。お前、今からヒナちゃんのとこ行ってくればいいんじゃねえか?」

 

「こんな時間に押しかけたら迷惑でしょ。もう寝てるだろうし」

 

 一体何を言っているのだろうか。既読無視されたからって家に押し掛けるとかメンヘラにも程があるだろうに。

 

「馬鹿。()()()()()()()()。何のための練習だ?」

 

「いや、流石に……」

 

 楽しげに笑うお父さんを見れば、彼が言わんとしていることは何となく分かる。だが、それを自分から口に出す勇気は無い。

 

「ははっ、そういう所はホノカに似たんだな。……でも不思議だよなぁ?」

 

「何を……っ!?」

 

 すると、お父さんは左腕で私の腹をガッチリと押さえ、額に乗せた手と自身の胸で私の体を挟み込んだ。

 

「そういうヤツ程、発情すると止まんねぇんだからよ」

 

 押さえつけられた下腹部と頭の奥から、じわじわと熱が広がっていく。

 

「こっちじゃこれが限界か。くくく……ホノカには今日は我慢してもらうしかねえな」

 

 淫気を暴発させたときの暴力的な快感とは違う。

 それは余りにも心地よく、気を抜けば乗っ取られてしまいそうな。甘くて暖かいの波のようなものだった。

 

「初めての食事だ。友達なんだから優しくしてやれよ?」

 

「はっ、はひっ……んんっ……♡」

 

 その波に飲み込まれないよう呼吸を整えるが、その度に膨らんだ肺がおなかを刺激して、ピリッとした感覚が全身に迸る。

 そのとき、エレベーター内で頬を赤らめ、息を荒くしているヒナちゃんの姿が鮮明に浮かんできた。

 

「……ヒナちゃん♡」

 

 それが、年不相応な欲情によってもたらされたという事実は、私にとっては刺激が強すぎるものだった。

 

 

 





 クソ雑魚TSサキュバス:淫気が制御できないため幼稚園に通わせてもらえなかった。
 ヒナちゃん:淫気耐性高だが密室、身体的接触により微興奮させられた。(将来の)風紀委員長だから耐えられた。
 夜伽父:舞台装置のつもりが思ったよりキャラが濃くなってきて困ってる。夢の中では子供は作れない。

 高評価お気に入りよろしくお願いします。
 全部に返すのは難しいですが、来た感想は全て楽しく読ませてもらってます。執筆する上でのモチベーションです。ありがとうございます。

女先生概念は……

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