悪魔城ドラキュラ Circle of the Moonのネイサン・グレーブスみたいな感じになりましたが、どうですかね?
2階の応接室。ゴブリンスレイヤーとセイバーは3人の来客ある妖精弓手、鉱人導士、蜥蜴僧侶と向かい合う形の配席となる。
「それで、話とは何だ?」
ゴブリンスレイヤーが尋ねると、妖精弓手から事の詳細を聞かされる。
都では悪魔の活動が活発になっており、それらが復活した魔神王の軍勢に加わるのだとか。
魔神王の軍勢は今も尚強大であり、一国を滅ぼす事など容易いのは想像出来る。国自慢の軍隊など、魔神王にとってはただの塵芥に等しい。
故に各地の精強な冒険者に協力を依頼している。今回その白羽の矢が立ったのが数多の魔物を葬って来たセイバーとゴブリンを殺し続けたゴブリンスレイヤーという事だ。
ここまでの事情を聞いたセイバーは手を組んで考えると、ゴブリンスレイヤーの方を向く。
「どう思う?」
「どうもこうもない。他を当たれ」
世界の危機だというのにあっさりと、冷淡な口調で協力を拒まれた。これに腹を立てた妖精弓手は強く机を叩いた。
「悪魔の軍隊が押し寄せてくるのよ?!世界の命運が掛かっているって知って……」
「私もパス」
怒鳴る妖精弓手に追い打ちをかけるように、セイバーもまさかの協力拒否。
「頼ってくれたのはありがたいんだけど、
「それどころじゃない?!あなた、事の重大さが分かって……」
「まあ待たんかい耳長の!」
今にも掴みかかりそうな勢いの妖精弓手を炭鉱導士が体を張って抑える。これでは話が進まないと、ここからは蜥蜴僧侶が説明する。
「実はだな。貴殿らには、子鬼退治を依頼したいのだ」
「げっ……またゴブリンか……」
ここのところ立て続けにゴブリンを殺しているセイバーの顔が引きつっている。
出来ればしばらくゴブリンの顔は見たくないというのが本音なのだが、もう1人は違う。少なくともその男はゴブリンと聞いて黙っているわけがない。
「そうか。ならば請けよう。巣はどこだ?数は?ホブやシャーマンは確認出来てるか?」
ゴブリン退治であろうと生死のやり取りをする以上、報酬の無い依頼など請ける価値は皆無だ。だがこの男はゴブリンが相手ならば、報酬関係なく嬉々として請け負う。
真っ先に報酬の話し かと思いきや、巣の規模や数など聞いてくる。依頼する3人があっけらかんになる。
とはいえ、セイバーも話くらいは聞いてやろうと3人に尋ねる。
「地図はある?それがあると助かるんだけど」
「これに」
蜥蜴僧侶が地図を渡す。開いてそれをゴブリンスレイヤーと共に見る。
「遺跡か……」
「……っ!」
一瞬だけ、セイバーの眉がピクリと動いたのを炭鉱導士は見逃さなかった。
「どうしたんじゃ?」
「……何が?」
尋ねられてもセイバーは顔色を変えることなく地図を見続ける。
「数は分かってるの?」
「大規模としか……」
地図を見終えたセイバーは手に顎を当てて考えこむ。気になる妖精弓手がその顔を覗こうとするが、すぐに立ち上がった。
「前言撤回、やっぱり行くわ」
急な方針転換に驚く3人。先程の断り方からこの請け負いように、何か不自然だと考えるのは誰もがそう思うだろう。蜥蜴僧侶が尋ねる。
「何か、心変わりする切っ掛けでも?」
「まあ……そんなところ」
応接室から出ていこうとするセイバーにびっくりした妖精弓手が慌てて尋ねる。
「ちょっと!どこ行く気?!」
「支度よ。少し時間かかるけど、良いよね?」
「ま、まあ行ってくれるのならば構わんが……」
炭鉱導士が言い終える前に出て行った。その直後もゴブリンスレイヤーも立ち上がる。
「俺もすぐに出る。報酬は好きに決めておけ」
そう告げるとゴブリンスレイヤーも出て行った。残された3人は、セイバーとゴブリンスレイヤーの行動について行けず、特に妖精弓手が分かりやすく呆気に取られていた。
セイバーを待つ女武闘家とヴェルナンデス、同じくゴブリンスレイヤーを待つ女神官は魔女と別れてからそのまま3人で談笑していた。
同じ聖職者同士という事もあって、ヴェルナンデスと女神官はすぐに打ち解け合っているのだが……
「ぐぬぬぬ……」
「むぅ……」
相変わらず女武闘家とヴァルナンデスはいがみ合っている。
「あ、あの……同じ一党なんですから、お2人とももう少し歩み寄りを……」
「「ちょっと黙ってて(ください)!」」
この2人に歩み寄りなど難しい。そう分かっていても説得を試みるも黙らされる。だが奇しくも息ピッタリなのが気になるところ。どうしたものかと困っていた所に……
「あっ!セイバーさん!」
階段を降りるセイバーに気が付いた女神官の声で女武闘家とヴェルナンデスもすぐさまセイバーの方を向く。
「ヴェルナンデス」
セイバーがヴェルナンデスに声を掛けて手招きをする。それに応じて立ち上がってセイバーのもとへと行くと、2人は他の冒険者に会話を聞かれないようヒソヒソと話している。
ヴェルナンデスが経験も実力も自分より優れているのは分かっている。それでも何故自分ではなくヴェルナンデスにそんな話をするのか?女武闘家はヴェルナンデスに嫉妬とセイバーへの不満を募らせる。
だがそんな話もすぐに終わったのか、今度は女武闘家に召集がかかるとその不満もすぐに忘れて向かう。
「どうだったんですか?」
応接室で何があったのか聞こうとすると、セイバーから告げられる。
「その……さっきの蜥蜴人からの依頼でゴブリン退治を請け負う事になった」
「ま、またゴブリン退治ですか?」
「うん……まあちょっと色々あったわけだけど……」
重苦しそうに頷くセイバーからして、本来は乗り気ではなかったのだろう。だがセイバーはそれでも請け負う事にした。ならば女武闘家は従うまで……
「今回……アンタを外そうか考えてた」
「え……?!」
セイバーの口から告げられた自身の戦力外通告。不安と恐怖で瞳孔が大きく揺れているのが分かる。
「落ち着いて。話は最後まで聞くの」
そんな女武闘家を分かっているのか、彼女の肩を掴む。その眼差しは真剣そのもの。それを感じ取ったのか、女武闘家は落ち着きを取り戻す。
「さっきまではそう考えてた。もしかしたら、今まで以上に厄介な事になるかもしれない」
恐らく次の冒険は今までのものより危険なものである事が予想される。万が一の事があった場合、女武闘家を守ってやれる余裕はない。故にまだ新米である女武闘家の今後を考えて今回の依頼から外そうとしていたのだ。
「それでもあなたは、ついて来る?」
とはいえ、一方的な戦力外通告は女武闘家の性格から大人しく受け入れるわけがない。それを踏まえて敢えて選択肢を与えて決めさせる。
セイバーの心中を察したのか、答えを出すのに一瞬躊躇いが生まれてしまう。
「セイバーさんが言うのなら、そんなにヤバい所なんですね……。今の私が、正直どこまで着いて行けるか分かりません……」
だがそれでも確かな事はある。
「それでも私は、セイバーさんの弟子で一党メンバーなんですよ?ついて行くに決まってるじゃないですか!」
はにかんだ笑顔にまだ幼さが残るが、女武闘家の意思の強さは大人顔負けのもの。それを失念していた自分を笑ってしまう。
「分かった。どうやら向こうも決まったみたいだし、今のうちに準備しましょうか」
ゴブリンスレイヤーの方も、女神官もついて行く事が決まった。これで、セイバーの一党3人、ゴブリンスレイヤーの一党2人、そして妖精弓手、炭鉱導士と蜥蜴僧侶、合計8人という大規模な一党によるゴブリン退治が決まった。
セイバーの性能その2
セイバーが使用する武器によって以下のモードになる。
セイバーモード
華麗なる剣技で敵を切り裂くバランス型。攻撃速度、範囲、回数も中間で与えるダメージも平均的で癖は少ない。クリティカルが出やすく、カウンターもあるが、スタンさせる技がいちばん少ない。また、このモードでは体術は扱えない。
ファイターモード
多彩なマーシャルアーツでコンボを繰り出すスピード型。女武闘家と比べてコンボ数が少なく、女武闘家固有の特殊技と自身のアイテムクラッシュが使えないが、マーシャルアーツで与えるダメージは上回り、スライディングキック、ジャンプキック、ハイジャンプなどの体術が解放される。
???モード
現時点では不明。