死んだと思ったらロボットになっていた   作:モハト

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5話

ミレニアムのゲーム開発部の部室に到着すると、モモイとミドリ、アリスが何やら話している

 

「ミレニアム……ううん、キヴォトスの生徒は、みんなそれぞれ自分の武器を持ってるの」

「だから、アリス達にも武器を見繕ってもらわないとね」

 

ガチャ

 

「わ!先生と、えっと、」

 

「おはようございます。名前はハヤトになりましたよ。それと、そちらの人は……?」

 

「おはよう!名前決まったんだね!この人はユズ!ゲーム開発部の部長だよ」

 

「は、花岡……ユズ、です……よろしく、お願いします……」

 

「今日はね、アリスとハヤトの武器を見繕ってもらうよ」

 

”たしかに、二人の武器は必要だね”

 

「そう!だから今からエンジニア部に行こうかなって」

 

「お姉ちゃん、説明してあげないと分かんないよ」

 

「あ、ちゃんと説明するね」

 

ミレニアムで一番手っ取り早く、ちゃんとした武器が手に入る【エンジニア部】という部活があるらしい

機械の製造、修理の専門家、ミレニアムでは【マイスター】と呼ばれている人達が集まっている部活がエンジニア部で、今回の用事では最適とのこと

 

「多分、使ってない武器とかが色々残ってるんじゃないかなって」

「というわけで、早速行ってみよっか!」

 

道中、先生に話したミレニアムに入学したいこと、部活は仮入部で、名字をアリスと同じにしたい事を伝えた

すると……

 

「パンパカパーン!アリスに妹ができました!」

「アリス、お姉ちゃんになれて嬉しいです!(ダキッ)」

 

「えぇっ!?アリスさん!?何で抱き着いてくるの!?離れて!」

 

(ち、近い!密着してるから!色々当たってるからぁ!)

 

「むっ!これからアリスお姉ちゃんって言ってくれないと離れません!」

 

「分かった!分かったから!……アリスお姉ちゃん……」

 

アリスは満足したのか満面の笑みで離れる

 

(うぅ……恥ずかしい///……でも、嬉しそうだし……いいか)

 

 

──────────

 

 

その後、雑談をしているとエンジニア部に到着し、互いの自己紹介後、モモイとミドリが事情を説明する

 

「なるほど、だいたい把握できたよ」

「新しい仲間達に、より良い武器をプレゼントしたい……と」

「そういうことであれば、エンジニア部に来たのは素晴らしい選択だね」

「ミレニアムにおける勝敗というのは、優れた技術者の有無に大きく左右されてしまうものだ」

「そっちの方に、私たちがこれまで作ってきた試作品が色々と置いてある」

「そこにあるものであれば、どれを持って行っても構わないよ」

 

そこにあるものであればどれを持って行っても構わない、とのことなので見てみる

 

「1年生のコトリです!説明や解説が必要なら、私に任せてください!」

 

「銃は詳しくないんですけど、二つ条件を出すので良さそうな物をいくつか選んでほしいです」

 

「分かりました!条件にあった武器を選んでみせます!」

 

その後、条件を出した

1:中距離から中遠距離がメインで、且つ近距離もある程度戦える武器

2:できれば1対多を想定した物がいい

 

「なるほど、であればARかMGが良さそうですね!」

 

「なるほど……ARかMGの多く撃てる方にします」

 

「でしたら、MGですね!MGの1押しはこちらです!」

「この銃にはミレニアム史上、今まで存在しなかった機能が搭載されています!」

 

「存在しなかった機能?」

 

「それはですね……要点だけ説明すると、使用者の脳波をスキャンし、脳で撃とうと思った瞬間に自動で発砲してくれる機能です!」

「欠点として、頭に専用の機材を着けた上で、機材と銃を有線接続しないと機能しないんですけど……あ!アリスの見ている武器の説明が必要ですね!行ってきます!」

 

「えぇ……あ、はい。どうぞ……」

 

コトリの行く先にいるアリスの方を見ると、とても大きな銃?があった

話を聞いていると、あれは予算の7割近くを使い作った【宇宙戦艦搭載用レールガン】らしい

そして肝心の宇宙戦艦はというと、予算がかかり過ぎる為中断しているらしい

 

(何でレールガン作り終わる前に気づかないの?……え?ロマンだから?ロマンで予算7割も使ったの?バカなの?ロマンだけなら分かるけども!)

(あ、アリスがすっごい目を輝かせてる……え?これ使うの?見るからに重そうなんだけど……)

(基本重量140kg以上!?付属物付けて撃ったら反動200kg!?流石にヘイローあるからってそれは……え?アリス?無理だよね?……えぇ……持ち上がっちゃった)

(うん?なんか光ってない?まさかね……)

 

ドカアアァァァァン!

 

「うわぁ……」

 

天井に大穴ができ、唖然としているとコトリが戻ってきており、話しかけてくる

 

「ハヤト!今からデータ収集も兼ねて、ゲーム開発部がロボットとドローンとの戦闘をするんですけど、君もどうですか?武器に慣れる為にも、丁度いい機会ではないでしょうか!」

 

「分かりました。今行きます」

 

説明を受けたMGを持ってゲーム開発部と合流する

そこには27機ものドローンとロボットの混成チームが待機していた

モモイとミドリが少し右前に出る。自分とアリスは左後方で、モモイとミドリを狙った相手に射線を通せる様にして待機する

 

(銃だけじゃなく、人数不利の練習にもなりそうだ)

 

MGを握る力を強める

開始の合図はコトリがしてくれるようだ

 

「では……始め!」

 

向かってくるロボット達に向かって全員が攻撃する

 

(威力が高い代わりに結構反動があるけど、この体のおかげで簡単に相手を見失わずに制御できる。それに……)

(レールガン……やっぱり凄い破壊力だ。直線上の相手を貫通して進んでいる……これなら)

「アリスお姉ちゃん!相手が固まっている所に撃って!」

 

「!!!分かりました!___っ光よ!」

 

ドカアアァァァァン!

 

アリスのレールガンで倒せなかった残りのロボット達を、アリス以外の全員で片づける

レールガンを再チャージする間にMGで強力な弾幕を張り、様子を見てリロードする

モモイとミドリを狙うロボット達をなぎ倒していく。たまにこちらに向かってくる奴もいるが射撃して破壊する

その後、レールガンの再チャージが終わり、撃ったことでロボット達は全部破壊された

 

 

──────────

 

 

「……素晴らしい」

 

「くっ、悔しい……ですが、これが結果ですね!」

「アリス、その【光の剣】はあらためて、あなたの物です!」

 

「わぁ、わぁっ……!」

 

認められた事と褒められた事でアリスお姉ちゃんはとても嬉しそうだ

 

「ふぅ、とりあえず良かった」

 

「それを使いこなせるなんて、本当にすごいね……」

「おいで、アリス。もう少し使い方を教えてあげる。それから、取っ手の部分をもう少し補強しようか」

 

 

ーウタハsibeー

 

(最低でも1トン以上と推定される握力、発射時にもブレない安定した体幹バランス、強度や出力はもちろん、肌全体に傷すら見当たらないきれいな肉体……いや、機体)

(つまり、最初から厳しい環境での活動を想定し、ナノマシンによって【自己修復】することを前提として作られた体……)

(その目的はきっと……【戦闘】、だな)

 

ゲーム開発部の二人、先生と嬉しそうにしているアリスとハヤトを見る

 

(アリス、そして恐らく同系統の機体であるハヤト、君達はいったい……?)

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