天空の花嫁の姉って?   作:ざいざる嬢

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更新滞って申し訳なく。
正直結婚まで書けて満足している自分がいた。

でも、本当に書きたいところがまだいくつかあるので頑張ります。



宴と未来の義弟

 

 

 その後は大勢に祝われ、結婚式は無事に終わった。

 これにより私、デボラはアベルの妻となったわけだ。

 

 式が終わった後はまたアベルのルーラでサラボナへと帰り、町を上げた宴が開かれた。余談だけど、今度は分割でルーラしたのでアベルは気絶せずに済んだ。 ……それでも疲れてそうだけど。

 宴の席だが、流石にウェディングドレスのままいるわけにはいかないので、今は夜会用のドレスを着ている。

 

「うおお〜っ! デボラ様〜!お幸せに〜っ!!」

 

「デボラ様を幸せにしろよ〜っ!」

 

「お前ら!戦乙女の晴れ舞台だぞ!もっと祝え!祝わねえか!」

 

 ……町の住民たちの盛り上がりがすごい。主に男性陣が。

 

「相変わらず人気ですよね、姉さん」

 

「私こんなに人気あったの!?」

 

「そうですよ。 ファンクラブもあります」

 

 なにそれ、知りたくなかったかもしれない。

 宴の席で涙ながらに私の幸せを願う野郎どもの多いこと多いこと。

 いや、嬉しいんだけどね?

 ちなみにアベルはヘンリーと一緒に野郎どもに捕まっている。あれこれ聞かされている様だった。

 

「姉さんが好きになった方と結婚出来てよかったです」

 

「……フローラ、ありがとうね。 やり方は騙し討ち同然だったけど、今ではそれでよかったって思えてるから」

 

「ふふふっ、どういたしまして」

 

 でもそっか。これでアンディはフローラと結ばれるわけか。

 そういう意味ではこの結果も間違いではなかったのかもしれない。

 

「でも、アンディには悪いことをしてしまいました」

 

「ん?アンディに何かしたの?」

 

「いえ……アンディはきっと姉さんのことが好きだったので」

 

「ぶっふっ!?」

 

 い、いかん!思わず吹き出しそうになってしまった!

 というか、なんでそんな勘違いを!?

 

「な、なんでそう思ったの……?」

 

「え? だってアンディはいつも姉さんと一緒にいたから、姉さんのことがきっと好きなんだろうって。

 ほら、度々姉さんの冒険にも着いて行ってましたし。

 だから私の結婚相手に来たのも、本当は姉さん狙いだったんじゃないかと思うんです」

 

 私のせいじゃん!アンディごめん!

 良かれと思ってやったことが裏目に出てた!

 遠目にパパと話しているアンディを見つける。目があったので手招きして呼び出す。この件は早々に片をつけないとマズい気がする。

 

「デボラさん、この度は結婚おめ──」

 

「アンディ、ちょっとこっちに来なさい!」

 

「えっ?ちょっ、待っ──」

 

「姉さん?アンディと何か──」

 

「フローラ!ちょっとそこで待ってなさい!」

 

 宴の席から一時離れアンディと二人きりになる。

 結婚したての女が旦那以外の男と二人きりというのは本来マズいだろうが、この際気にしない。

 仮に何を言われても、私はもうアベルの女なのだと言い切る覚悟は出来てる。

 

「デボラさん、そんな強引に一体どうしたんですか?」

 

「アンディ、今からフローラと二人きりにしてあげるから告白してきなさい」

 

「えっ!? いや、デボラさんとアベルさんの祝いの席でそれは──」

 

「私はね、フローラはアンディ、あなたにしか任せられないと思っているわ」

 

 真剣にアンディに告げる。そうするとアンディも私にそう言われたのが嬉しいのか照れていた。

 

「アベルを除けば炎のリングを取りに『死の火山』に行って試練に挑んだのはあなただけよ。 それに、フローラに見合う男になるため日々鍛錬を怠らなかった。それで充分アンディの覚悟は伝わったわ」

 

「デボラさん……」

 

「私は認めるわ。 パパもさっきの様子を見る限り断ることもないはずよ。だから、後はアンディ次第ってこと」

 

 フローラの見える位置に移動し周りに誰もいないのを確認する──と、パパの姿が見えて目が合った。

 互いに視線で言葉を交わす。親子の間に言葉は不要だった。

 パパはフローラに声をかけ、屋敷の近くへと誘導した。 次いで町の有力者に声をかけなるべく人がここに近づかないように誘導し、準備はあっという間に終わった。流石パパだ。

 

「健闘を祈るわアンディ。今こそ勇者になるときよ!」

 

 アンディの身体を掴んでグイッとフローラのいる方へ突き出した。

 

「デ、デボラさん!」

 

「今見るべきは私じゃなくてフローラでしょ!」

 

 そうして突き出したアンディとフローラは向きあい──結果だけを言えば私がその場を離れる頃にはアンディが涙を流して喜びながらフローラを抱きしめていた。

 フローラもアンディの本当の想いを受けたからか、目尻には涙が見え微笑んでいた。

 遅かれ早かれきっと二人は結ばれるだろう。アンディ、フローラは任せたわよ。

 

 

 さて、この宴の最中にもう一人会っておきたい人物が──いたいた。

 

「ビアンカさん、ちょっといいかしら?」

 

「デボラさん! 改めてご結婚おめでとうございます」

 

「ありがとう。 良ければビアンカさんと話したいことがあるのだけれど」

 

 

 





次回ビアンカ回やって、○○の話をしてからようやく旅に出ます。


感想、高評価もらえると結構モチベが上がるので、よろしくお願いします。
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