天空の花嫁の姉って?   作:ざいざる嬢

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ちょこちょこ話忘れてるところあるんで、実況者の配信見たりしながら書いてるんですけど、見てるとまたやりたくなるのが不思議ですよね。
ドラクエ3リメイク買うか悩んでます。


リュカって名前がデフォルトだと思ってた

 

 

主人公との初遭遇に困惑しながら、カツアゲにあっていた農民から頼みを聞かされた。

 

 要約すると自分の村に夜な夜な恐ろしい化け物が現れて畑を荒らしている。だからこの化け物を退治してほしい、というものだった。

 

 完全に主人公のキラーパンサーとの再会イベントじゃない?部外者の私は入らない方がいいんじゃないかしら?

 そんなことを思っていると、既に主人公は依頼を受けると答えたようで後は私の返事待ちらしい。

 正直、悩んでいる。原作イベントに関わっていいものかと。

 数秒熟考した後、私はこの依頼を受けることにした。理由は簡単、私がいても話の大筋には関係ないからだ。

 確かこのキラーパンサーとの再会イベントは最後後味が悪く終わるはずだが、別に私がいたところで話の大筋が変わることはない。

 なら多少関わったところで問題はないと考えたわけだ。

 

「いいわ、私もその話受けてあげる」

 

「ありがてえべ! 二人も強いお方が来てくれれば百人力だべ!」

 

 二人なのに百人力とは一体。

 

「お礼は3000ゴールド!半分を先に渡しておくだよ。 じゃあオラは先に村帰ってるから、きっと来てくんろよ!」

 

 そう言って農民は意気揚々と去っていった。先払いで半額は中々払いすぎじゃないかしら?

 私たちが見た目いい人そうだけど極悪人だったらどうするつもりだったか聞いてみたいわね。

 

「……ええっと、自己紹介がまだでしたね。私はアベルといいます。とある理由で世界を旅しています。同じ依頼を受ける間、どうぞよろしくお願いします」

 

 どうやらこの世界の主人公の名前はアベルというらしい。リュカとかトンヌラじゃないんだなとちょっと残念に思ったり。

 それにしても、こうして主人公──アベルの顔を正面から見ると……うん、かっこいい。凛々しさの中に優しさが見えるというか善性を感じる。

 正直に言えば彼に惹かれている私がい──ハッ!ダメよデボラ!

 アベルは将来ビアンカかフローラと結ばれるのだから間に入るようなことをしては!

 

 心の中の自分をぶん殴り、平静を保ち自己紹介を返す。

 

「そう。私はデボラ、よろしく」

 

 そっけない感じになってしまったけれど、これぐらいなら許容範囲でしょ。

 

「お、おい、あの人デボラって……」

 

「戦乙女か!?こりゃ縁起がいい!」

 

「話には聞いていたけど、すっげえ美人だ……!」

 

「また屋敷を抜け出したのですかね?懲りないお方だ」

 

 なんか、目の前のアベルより周囲の反応の方が大きいのはどうして……?

 しかも私の屋敷事情を知ってそうなやつまでいるし。見た目が商人っぽいからパパと何かしらの付き合いがある人かしらね?

 

「よろしくお願いしますデボラさん。 では早速話にあったカボチ村に向かおうと思うのですが、旅支度などは大丈夫ですか?」

 

「問題ないわ。 普段一人で活動しているから」

 

「一人で、ですか?」

 

「そうよ? こう見えて私強いから安心しなさい」

 

 少なくともこの辺りの敵なら難なく倒せる。さまようよろいもレベル的に言えば多分この時点のアベルなら強敵たりえるけれど、私はワンパン出来るから大船に乗った気持ちでいて欲しい。

 

「それは心強いですね……。 あ、実は私は魔物使いなんです。なのでモンスターの仲間が何人かいるので馬車を引いて旅をしているんです。 デボラさんさえ良ければ乗って行きませんか?」

 

 馬車の勧誘……というより一時的なパーティ加入って感じね。

 歩きでも構わなかったけど、移動が楽で早くなるなら厚意に甘えてもいいわね。

 

「じゃあ遠慮なく乗せてもらうわよ。 短い間だけどよろしく、アベル」

 

 

 

デボラが なかまになった!

 

 

 多分ゲームなら例のBGMと共にこういうテロップが出るんじゃないかしら?

 そんなこんなで馬車へとお邪魔させてもらうことになり──

 

「ぷるぷる、ぼく悪いメタルスライムじゃないよ」

 

 ──は?

 メ、メタルスライム?なんでここに?

 こういうのってスライムが定石じゃないの?!なんでメタル!?

 

「おや、新しい仲間ですか? 私はピエールと申します。そして彼はメタリンです。どうぞよろしくお願いしますぞ! うりゃ!そりゃ!」

 

 あ、スライムナイトだ。ちょっと安心。

 そして……

 

「あ、ども。ワイ、スミスっていうもんです」

 

 

 

 

 ………………ふぅ。

 

 

 

 

 私は無言で馬車を降りた。

 

「あれ?どうかしましたか?」

 

「やっぱり歩くわ」

 

「え?でも……」

 

 

「歩くわ」

 

 

 はいかYES以外の答えなんて求めてなかった。

 意外かもしれないが私はああいうゾンビというかお化けというか、ああいうモンスターが苦手だ。

 アベルとスミスには申し訳ないが、あまり同じ空間にはいたくない。

 

「……もしかしてモンスターが嫌いですか?」

 

「……そういうわけじゃないわ。 私の問題だからあまり詮索しないでもらえる?」

 

 

 私がお化けとかアンデッド系の魔物が苦手とかあまり知られたくないからね。

 こうして、ちょっとぎくしゃくした関係のままカボチ村へと向かうこととなった。

 

 

 

 






アベル一行
メタルスライムのメタリン、スライムナイトのピエール、くさったしたいのスミス。
現状この三体が仲間です。

普通にスラリンにしても良かった気がしたけど、ここではあえてメタリンにしました。
理由は特にないです()

今後も仲間モンスターは増えるかもしれません。
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