ヒフミたちが教会から撤退してリアス・グレモリーと姫島朱乃は兵藤 一誠たちと合流した。合流した時には堕天使は神滅具が目覚めた兵藤 一誠が撃破。フリードは逃亡したが他のエクソシストは塔城 小猫と木場 祐斗に倒され教会は制圧していた。
神器を抜かれたアーシアは死んでしまったが取り返した神器を体に戻しリアスが悪魔の駒でビショップを使用してアーシアは復活する。
アーシアを新しく眷属に迎え入れて学校の入学手続きを済ませて数日後にリアスは生徒会室に向かっていた。
リアスが生徒会室の扉を開けると3人の女性がいた。1人はリアスと同じ上級悪魔のソーナ・シトリー。ソーナの眷属にしてクイーンの真羅椿姫。最後にリアスのクイーン、姫島朱乃。
「待たせちゃたかしら?」
「人払いに少し時間がかかったから問題ないわ」
「匙君の忠義にも困ったものですね」
今の生徒会役員は全員がソーナの眷属。それも自身の懐刀のクイーンのみ同席を許している。リアスは自身が依頼した調査の結果が芳しく無いことをさとる。リアスが席に座ると真羅がお茶を入れて前におく。
「呼び出したという事は結果が出たのよね」
「えぇ、依頼を受けた3名の報告です」
ソーナが自身の机からA4の紙を3枚取り出してリアスに渡す。姫島も調査報告書を覗き込む。
1枚目はクロナの身辺調査の報告書。5年ほど前に戸籍や住民票が作成されてそれまでの足取りは不明。中学1年の時に転校して来て兵藤 一誠と知り合い友達になり、一緒に遊ぶ事が多い。成績は中の上。裏に関わる決定的な証拠はなし。絹旗最愛との関係性は不明。
性格は大人しめで勝負事やスポーツになると勝ち気になる。たまに1人でぶつぶつと喋っていることを目撃される。隣のクラスの阿慈谷ヒフミと仲が良く、お買い物で荷物持ちにされているのを確認されている。
2枚目は絹旗最愛の調査報告。3年前に戸籍や住民票が作られてそれまでの足取りは不明。現在中学3年。素行不良で学校は進学に必要最低限のみ出席。テストの点数は90点以下を取ったことがない天才。学校内に友人と思われる人間はいない。不良仲間とゲーセンや廃墟にたむろっている姿とB級映画を1人で見ている事が良く目撃される。裏ではぐれ悪魔狩り等の賞金稼ぎをしている。強さとしては上級悪魔と戦える程度。魔法戦に弱く殴り合いでは強いとのこと。
性格は無頓着で冷静な性格で、教室に出たGに動じる事なく潰して見せたようだ。
3枚目はバンビエッタ・バスターバインの調査報告。住民票等の戸籍はどこにも存在しない。8年前から裏で賞金稼ぎをしている。戦闘方法は魔法もしくは神器による爆破をメインで使い、稀に光の矢と腰にさしている剣も使用する。賞金稼ぎとして有名で教会の戦士と似た白の服装のため、教会勢力とよく間違われている。また、教会と揉めている噂もある。
金を積めばなんでもする便利屋の一面もあり、各勢力に喧嘩を売っている。性格も横暴で世界が自分中心に回っていると言っている暴君のように振る舞っている。たまに覆面の4本腕の男と覆面の小柄な女を連れている事があり、仕事中にイラついたりすると2人を殴ったり能力で攻撃しているらしい。
また、上記の3名は阿慈谷ヒフミの名義で借りられているマンションで寝泊まりをしている事が確認。上記の人間との関係は不明だが、関係は良好だと思われる。
「何も分からないわね」
「何も分かりませんね」
リアスに姫島が同意する。怪しい経歴は確認できるが何も分からない。だがリアスも長だ、少し関わっただけで相手についてなんとなく胡散くささを感じた。イッセーにも教会に行く時には連れて行くなと忠告したがイッセーは一般人で通しているクロナを死ぬかもしれない戦いに連れて行く気は元からなかったようだった。イッセーとクロナの友情は本物には感じた。
「シトリーとして悪魔側の調査網をフルで使っても、それだけしかわかりませんでした」
「最近は一般人だからと遠ざけているけどクロナはグレーね。一度イッセーに戦闘を見せる時に戦っているのを見たけど物足りなさそう? 全力で戦えなくて、窮屈そうに感じたわ」
「まぁ、黒と言えませんが怪しいことには変わりませんね」
「では、クロナについてはもう少し調査します」
「阿慈谷ヒフミについては報告書がないようだけど」
報告書の3名に関連しているマンションの名義人で関わりの強い人間についての報告書がなかった。優秀なソーナだからこそ追加で調べているはずとリアスは確信していた。
「調べましたが報告するべきものがありませんでした。私の一存ですが報告する気はありませんでしたが、両親は他界していて一人暮らしをしているようです。3名に貸しているマンションは両親がマンション経営をしていたようでそれを引き継いだだけ。学校生活も普通でたまに急な休みはされますが裏に関わっているモノはありませんでした」
「そう、調査ありがとうねソーナ。友人とし忠告しておくわ。阿慈谷ヒフミは生徒会室によく来ているようだけど気をつけた方が良いわよ」
「忘れないでおくわ」
報告書の確認が終わるとリアスは直ぐに生徒会室から出ていき、姫島も後に続く。
「ヒフミさんは普通の生徒ですよ。調査した3名に部屋を貸してるのはたまたまですよ。何も知らない守るべき生徒です」
「……会長」