闇の帝王ファウスト   作:四隅

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私たちの目的

 

 木場さんを助けて次の日。

 学校帰りに想定外の事態が発生しました。ORTさんの監視を潜り抜けて、堕天使の総督アザゼルさんが私に接触してきました。

 ORTさんに緊急連絡をします。

 

「よう! ファウスト。お前の噂は聞いてるぞ」

 

「えっと、ファウストとは何ですか?」

 

「そう言うのいいから。昨日、紙袋を被るの見てるからさ。阿慈谷ヒフミ」

 

(ブラフではないですね。話に乗ってきましょう)

 

 私の名前まで調べて逃げ道を潰してますね。

 ORTさんの分体は軽く言いますね。絶対に面倒事で話とかしたくないんですけど。

 

「名前まで調べられてるんですね。お話しするのでしたらジュースでも奢ってください」

 

「おう、いくらでも奢ってやるよ。そこのカフェで良いか?」

 

「はい、楽しいおしゃべりでもしましょうか」

 

 怪しいおじさんとカフェとは側から見たらパパ活でもしてるみたいですね。

 

「仲間と思われるバンビエッタ、クロナ、絹旗。3名とも性格はバラバラで出生も不明。怪しくて仕方ないぜ。聞きたい事が沢山あるが単刀直入に聞く。お前らの目的はなんだ?」

 

 アザゼル総督も私たちが仲間と踏んでますね。腹の探り合いは苦手なんですよね。

 私は注文したオレンジジュースを飲んで考えます。馬鹿正直にこの世界は別世界で物語として語られていて、その世界に来たから遊んでるなんて言えないですよね。

 

(本体の目的でも掲げましょう。未完成な私は完成したいのです。そしてその力を衝動のままに使いたい。そのために本体は私と空想樹を切り離したんですから)

 

 ORTさんはそんな目的があったんですね。妥協点として受け入れてくれますかね。

 

「うーん。正確には言えないですが、未完成なモノを完成させる事ですかね」

 

「ほう。それはどこの神話のだ?」

 

「神話とかは関係ないです。何処の勢力にも属さない、私たちの後ろ盾にでもなってくれるのでしたら、もっと教えてあげますよ」

 

「今の時期に爆弾を抱え込む気はねーよ。個人的にはお前らの持つ神器を見せて貰いたいがな?」

 

「見返りはなんですか?」

 

「お前の正体を言いふらさない」

 

「それは困ります。でも仲間の事を話すのに、それだけでは言えないですね」

 

「じゃあ、俺が教えられるものなら教えてやるよ」

 

 聞いたもので情報を得る気ですよね。作中で仲間なら頼もしいですけど、今は厄介ですね。

 

「最近、覆面水着団で堕天使と配下のエクソシストを倒しましたのですが不問にしてくれませんか?」

 

「アレはこっちの管理できていない事だからな。不問にするもないんだが、これから俺たちと仲良くする気でもあるのか?」

 

「私たちは後ろ盾がないので、どこの勢力とも敵対はしたくないんですよ」

 

「そうかい。話す気がない奴に聞いても時間の無駄だ。サービスでその事は不問にしてやるよ」

 

「ありがとうございます。次は腹の探り合いがない楽しいナンパが良いですね」

 

「そうだな」

 

「バンビエッタ様は神器持ってないですよ。これは私からのサービスです」

 

「おい、その話し詳しく聞かせろ」

 

 オレンジジュースを飲み干したのでサッサと店を出て帰ります。

 

 

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